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評価:昨日10位

Yとユウコと大学時代⑩「Yとサユリのその後のお話w」(1/2ページ目)

投稿:2021-11-07 02:57:55

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名無しのおじさん◆IoFERTI(40代)
最初の話

多数のコメントと、続編希望を頂き、誠にありがとうございます。また、長きに亘り、私「Y」と「カオリ」の話をお読み頂き、心より感謝いたします。今回からは、私が転校した先の中学校時代や、高校時代、大学生時代の話や、日常のエロのお話を出来ればと思っております。恋人とのリセット期間中の事と…

前回の話

この度は私の話をお読み頂き、また、多数のコメントと、続編希望を頂きました事を心より感謝致します。長きに渡りお送りした中学・高校時代編でしたが、今後は大学生時代や社会人時代のエロ話が出来ればと思っております。文中にて時代背景が前後したりする場合がございますし、誤字脱字も多く有るかと思います…

この度は私の投稿をお読み頂き、また、多数のコメントと、続編希望を頂きました事を心より感謝致します。

長きに渡りお送りした中学・高校時代編でしたが、現在は大学生時代のちょっとしたエロ話をお送りさせて頂いております。

文中にて時代背景が前後する事がございますし、誤字脱字も多く有るかと思いますが、予めご容赦願いたいと思います。

さて、先ずは投稿に間が開いてしまった事をお詫び申し上げます。拙い投稿を楽しみにお待ち下さった読者様へ感謝を申し上げます。

私こと珍苗字、前回の投稿後に社内の人事異動になりまして、営業畑から事務畑へと畑違いの部署に異動となって四苦八苦しておりました。

投稿は帰宅後の時間を観ながらポチポチと進めてはいたのですが、次編投稿予定の主人公となる人物へお話の聞き取りを行っておりました。

ちょっと立場がある人物故に多忙を極めており、現在も空いた時間を利用して思い出して貰いながら聞き取りをして纏めております。

大学時代編も終盤の10話目となり、本来であれば前話で予告した「トモ」のお話となるのですが、諸般の理由により予定を変更させて頂きます。

思いの外多くのご評価を頂いた前話のサユリ編。エロさはいつもの如く少ないとは思いますが、今回もサユリにまつわるエピソードをお送りします。

物語は衝撃的な事実が発覚した成人式から2週間後から始まり、私とサユリ、妹のチヒロ、そしてユウコの関係を再構築していく様なお話となります。

いつもの如く、長文のクセにエロ要素は少ないと思いますので、次編への「続編希望ボタン」をポチっとして頂けると幸いでございます。

----------本編開始------------

【Episode①バイバイ!サユリ!】

成人式から早いもので2週間。お互いにショックさは有れど、妹のチヒロが間に入り、私とサユリとの関係は・・・合いも変わらずで、性行為以外は元通り。

幼馴染の垣根を越えて「友達」から「恋人」へ変わり、「男」「女」として愛し合い、今後もサユリとは良い関係を保てると漠然と思ってました。

そんな時に迎えた成人式。長年秘められてきた過去の秘密をお互いの親から教えられ、恋人からまたも幼馴染となり、20年振りに実の姉弟に戻りました。

・・・とは言え「双子の姉弟」と言われても空白期間が長過ぎて現実味がある訳でもなく、失恋とは違う胸の痛みとショックさが私とサユリには色濃く残っておりました。

「姉弟」に戻って私とサユリは大人しくなったと思うでしょ?弟である私とは言えども、男を知ったサユリとの肉体関係は切れそうも有りませんでした。

サユリ:「中に出しちゃダメって言ったでしょ!妊娠したらどうするのよ!(怒)」

私:「何言ってんだよ!イクって言ってんのにオマエがオレの身体を押さえ付けて、腰を動かし続けるから身体を放せないんだよ!」

サユリ:「あ・・・ゴメン・・・(汗)」

私:「ゴメンじゃねぇよ!ナマが良いって速攻でまたがって来たのはオマエの方だからな!ゴム付けるって何回も言ってんのに・・・。」

サユリ:「だって、ナマの方が気持ち良いんだもん・・・(恥)それに生理前だからムラムラしちゃって・・・。」

私:「ムラムラって・・・。普通はイライラするもんだろ?せめてイクって宣言した時は素直に腰を放してくれよ・・・。」

サユリ:「・・・解かった。でも、最高潮になってる時にそれは無理ってもんでしょ(笑)」

私:「あのなぁ・・・。オレらは姉弟に戻ったんだ。肉体関係はもうしないってユウコと約束したろ?」

サユリ:「そんな事を言って(笑)私はユウコちゃんと同じで門番役なんだよ!Yだって本当は私としたいでしょ?(笑)」

私:「え!?いやいやいや!それは違う!サユリはオレの姉貴なんだ!弟のオレじゃなく、新たにちゃんとした彼氏を作れ!」

サユリ:「それは無理よ!私もユウコちゃんと同じでYで男を知っちゃったし、他の男に抱かれる気は無いわ!それにYが居るから彼氏を作る気も無いし♪」

私:「作れよ!それに門番役だからって(SEXを)ヤル事は無いんだよ!ユウコとはもう2年もしてないし、サユリはオレの姉貴として・・・。」

サユリ:「解ってるって!さすがにマズいな?とは思ったけど、今日は(SEXを)したくなったの!(恥)」

私:「・・・ったく・・・。双子の姉弟だって知らずにこういう関係になったけど、近親相姦は絶対にマズいだろ・・・(汗)」

サユリ:「マズいよねぇ・・・。やってる所を親にバレたら殺されるかもよ・・・(呆笑)」

私:「はぁ・・・(溜息)親もだけど、チヒロにもバレたらどえらい事になるぞ・・・。」

いつもの如く、大学終わりにサユリを迎えに行って家まで送り届けていたのですが、この日は共通の用事も有ったのでサユリの部屋にて時間を潰してました。

何を切っ掛けにしたかは判らないけれど、悪戯っぽく笑ったサユリに突然キスをされて驚き、身体を傾けた瞬間、私はものの見事にサユリに押し倒された。

近親相姦はマズいって事はお互いに解かってはいるけれど、10数年間に渡って片思いをし続けてくれたサユリにとって、私は弟でも人生初の恋人である。

性格も似ていて、ケンカをしても自然和解。普通の恋人同士ならば別れに発展する様な場面になっても我々は双子の姉弟である。居心地だって良い筈です。

私:「なぁ、今何時だ?」

サユリ:「ん?18時を過ぎたとこだよ。そろそろユウコちゃんを迎えに行かなきゃないんじゃない?」

私:「あぁ、服着なきゃ・・・。オレのパンツどこだよ?女に押し倒されるなんてごめんだぜ・・・(呆)」

サユリ:「フフフッ!だね!もうしない!あ、はいパンツ!シャワー浴びてったら?いっしょに入ってあげよっか?」

私:「それは遠慮しとく(苦笑)」

サユリ:「ふんっ!つまんない!姉弟だって解った時からドライだよね!」

私:「当たり前だろ!いつまでもこういう関係を続ける訳にもいかないし、ユウコとも約束したんだから切り替えなきゃ・・・。シャワー借りるぞ?」

サユリ:「どうぞ~。」

私はシャワーを浴びながら今後の事を考えていた。サユリの事、ユウコの事。そして、一応の再会まで5年を切った許嫁のカオリの事だった。

どんなに相性が良くて居心地が良くても、サユリは血の繋がった私の姉だ。女として愛せなくなっても、家族として姉の事を愛し続けて行けば良い。

ユウコはどうだ?サユリの様に血の繋がりは無いけれど、私にとっては家族も同然である。妹?姉貴?違うな・・・。男でも女でもない、ユウコはもう相棒だ。

切っても切り離せない身体の一部で大切な存在。そんなユウコに「門番役の代理彼女」としていつまでも依存するなんて申し訳なさで胸が痛くなる。

ひと先ずのゴール地点に居るはずのカオリ。そろそろゴール地点に向かって集中して進んで行くべきなんだろうか・・・。でも・・・ユウコの事は・・・。

サユリ:「ちょっと~!いつまで入ってる気?ユウコちゃんから電話来たよ~!」

私:「・・・お・・・おぅ!今出るよ!(ガラガラ・・・)・・・ユウコなんだって?」

サユリ:「1本乗り遅れたらしくて、次の新幹線乗るって!私の携帯に電話よこして来たよ!ほい、バスタオル!」

私:「あ、サンキュ。でもなんでサユリに??」

サユリ:「かけ間違えたみたいよ!私が出たからびっくりしてたけど、Yと一緒に居るって言ったら伝えといて!って(笑)」

私:「伝えとけってか(笑)間違えといて伝言頼むとはユウコらしいな!」

サユリ:「だから電話番号を選ぶ時に一桁違いは止めようって言ったのに・・・(呆)」

私:「仕方ないだろ?一桁違いの方が覚えやすくて良い!ってユウコが聞かなかったんだから・・・。」

この1996年はアナログからデジタルに移行したドコモの携帯料金が安くなった時節。私とユウコ、サユリの3人はポケベルを止めて同じ携帯を契約し、番号の下一桁が一番違い。

まだ携帯電話なる物を使い慣れて居なかったって事も有って、今回のユウコの様に番号の覚え違いから電話を掛ける相手を間違える・・・なんて事が偶に有ったのでした。

サユリ:「ねぇ・・・これからどうすんの?」

私:「ん?どうするって?ユウコを迎えに行って・・・」

サユリ:「そうじゃないわよ!私との関係よ!」

私:「どうするも、こうするも無いだろ?オレとサユリは姉弟!同じ血で繋がったな。」

サユリ:「はぁ・・・(悲)やっぱり失恋なんだな・・・。姉弟じゃ無ければ最高の相手だったのになぁ・・・。」

私:「オレもそう思ってたけどな・・・。でも、姉弟に戻ったんだし、オレは失恋なんて思っちゃいねえぞ!」

サユリ:「Yは良いよね!私と別れて姉弟になったって、ユウコちゃんの許へ恋人として戻れば良いだけだし!」

私:「なんだよそれ?」

サユリ:「私はYと別れたら一人ぼっちよ!また大学でチャラけた連中の彼氏話に巻き込まれるのかと思うとウンザリ!」

私:「ウンザリねぇ・・・。どうせもうちょいで大学休みに入るんだし、自分磨きでもしたらいいんじゃないのか?」

サユリ:「自分磨き?エステにでも行けっての?休み期間中は略々店の手伝いよ!」

私:「お!若女将!気持ちを入れ替えて寿司屋を継ぐ決心をしたのか??」

サユリ:「そうじゃないけどさ・・・。仲居さんと板さんが高齢で辞めちゃうから、手伝い位はしてあげなきゃって思って・・・。」

私:「そっか・・・。サユリは手先が器用なんだし、魚だって綺麗に捌けるんだから調場でも十分に戦力になるだろうな!」

私:「オレ、サユリが作っただし巻き卵とか鰺のたたきって好きだけどな!刺身盛だって綺麗に作るし!」

サユリ:「えぇ~!板さんになれっての?女の板さんなんて聞いた事ないよ!仲居の手伝いだけで充分!」

私:「そうなのか?でも女の板さんってカッケエじゃん!サユリは英語ペラペラだし、外人相手に商売したらイケるんじゃね?」

サユリ:「えぇ・・・勘弁してよ・・・。調場に入ったとしても陰でひっそりやりたい・・・。気が散るし・・・。」

私:「あ、手伝いのバイト代って出るんだろ?それを当てにして、車の免許をいい加減取りに行ったらどうだ?」

サユリ:「あー、取らなきゃないなぁ・・・って思ってた所だったし、お父さんに相談してみるか・・・。」

私:「良いんじゃね?料理は無理だけど運転なら教えてやれるし・・・。あ、教習所って出会いも有るらしいぞ?丁度良いじゃん(笑)」

サユリ:「出会い??それに丁度良いって何よ!教官と仲良くなれってか?」

私:「なんで教官なんだよ・・・(-_-;)」

サユリ:「仲良くなったらオマケしてくれそうじゃん(笑)店に出る時の仲居の着物で行こうかな?オヤジ連中にウケるんだよねw」

私:「オヤジキラーか?オマエは・・・。着物と草履なんかで運転出来ねーぞ!」

サユリ母:「サユリー?お店混んで来たから手伝ってー!」

サユリ:「えー!今日はこれからまた出かけるんだけどー??」

サユリ母:「そんなの聞いてないわよー!19時から宴会も入ってるし、早く手伝って!!」

私:「あれ?オマエ、今夜の事、おばさんに言ってないの??」

サユリ:「言うの忘れちゃったのよ・・・。私が居る前提で仲居さんのシフト作ってるから今更サボれんわ・・・。」

私:「・・・ったく、どうすんだよ?おまえの分、キャンセルで良いのか??」

サユリ:「ゴメン!ユウコちゃんには後で謝っとくからさ!今夜は二人で楽しんで!」

サユリ母:「サユリー!!(怒)」

サユリ:「はぁ~い!着替えたら行くー!」

サユリ母:「早くしてよー!(怒)」

サユリ:「ハイハイ・・・。あ!そうだ!コレ・・・ユウコちゃんに!」

私:「ん?なんだ?」

サユリ:「私からユウコちゃんに渡そうと思ってた誕生日のプレゼントよ!渡しといて!」

私:「あ・・・サンキュ・・・。良いのか?本当に来なくて・・・。」

サユリ:「手伝えって言われてるし、行ける訳無いでしょ!・・・ユウコちゃんと二人で仲良くやんな!」

私:「・・・サユリ。」

サユリ:「姉弟って解かった時からずーっと考えてたんだけど、アンタの門番役はやっぱりユウコちゃんじゃなきゃダメ!私は・・・血の繋がったア・ネ・キだから!(Wink!)」

私:「・・・フンッ(鼻笑)・・・コレ、ありがとな・・・姉ぇちゃん・・・。」

サユリ:「ふふっ!早く行きな!道路の雪、凍ってると思うから運転気を付けてね!」

私:「あぁ・・・。じゃあ、またな・・・。」

にっこりと笑ったサユリは自分の部屋へ着替えに戻って行ったけど少し寂しそうな後ろ姿だった。この後、サユリは仲居の着物に着替えながら大泣きしてしまったらしい。

1996年(平成8年)1月26日、本日はユウコの20歳の誕生日。卒業まで後僅かとなった短大帰りのユウコと合流して誕生日を祝う予定だったけど、サユリは手伝いを口実に辞退した。

サユリ宅を後にし、中央駅の新幹線改札前でユウコを待つ。サユリが居ない事を不思議がって居たけれど、来れなくなった理由を伝えたら呆れ顔をしつつも残念がっていた。

隣接するターミナルホテルのフレンチレストランを予約していたので、ユウコと二人で食事をして、その後は仲睦まじくユウコの部屋でゆっくりとした時間を過ごしました。

ユウコ20歳の記念で盛大にエッチでもすると思ったでしょ?私とユウコの恋人関係はまだ休止中。エッチなんかしなくても、二人で居られるだけでも十分嬉しいのです。

勿論、今日のサユリとの出来事はユウコに報告して怒られたし、私とサユリの関係に一先ずピリオドを打てた事も報告しました。呆れ笑顔のユウコが側に居てくれました。

この日を境にして私とサユリは、恋人時代に築いた信頼関係はそのままに色恋沙汰とは無縁な姉弟関係と友達関係に戻り、所帯を持った今も尚、良好な関係を続けています。

その後もサユリは我が家にしょっちゅう遊びに来ては妹のチヒロを弄り、我がオヤジとオフクロに頼りにされ、私とユウコを顎で使い、珍苗字家の元・長女としても君臨。

以前よりも積極的に店を手伝い、その合間を見て教習所通いを続けてました。女としての自信も付いたのか、サユリの顔に笑顔と愛想が「少しだけ」沸く様になりました。

----------時節変更・2月----------

【Episode②サユリとチヒロ、姉妹でバズる??】

大学入試期間の休講を経て、長ーい春休みに突入。サユリは寿司屋のランチ営業の手伝いを終えると毎日の様に自動車教習所に通い、帰宅後は再び店の夜営業の手伝いを続けてた。

連日店に出る様になったサユリの事が常連客は元より、一見客からもちょっと評判となり、噂を聞き付けた地元タウン誌の誌面企画だった「店の看板娘」に取り上げられる事になった。

超・人見知り癖が有るサユリ。昔ほど仏頂面ではなくなったけれど、人前に出て緊張すると(-_-)←こんな絵文字の様な顔になる。取材撮影時もカメラを向けられるとその顔になった。

何度も撮り直しを受けて、奇跡的に写った優しそうな笑顔(メガネっ子w)が誌面を飾った。女優の小西真奈美と橋本愛を足した感じの色白で黒髪ボブの長身美女+仲居の着物姿が評判を呼んだ。

お使いに出掛けて商店街を歩けば、商店主達から「よ!看板娘!」と声を掛けられ、買い物客からの視線を一気に浴びて赤面困惑。タウン誌を読んだ若者読者がサユリ目当てに店へ押し掛け始めた。

おかげで店は繁盛したけれど、今度は噂を聞き付けた地元テレビ局が取材に来る事になり、夕方のニュース情報番組内で飲食店を紹介するコーナーにて「若女将」としてサユリが出る事になったのだ。

・・・とある日の日曜日。買い物に出掛けたオフクロとチヒロは、サユリ宅の寿司屋にてお昼を食べていた。料理を持って来たサユリがどっかりと客席に座り込んでオフクロにボヤキ始めたらしい。

サユリ:「ねぇ、どうしたら良いと思う?私、テレビになんか出たくないよ・・・。」

オフクロ:「出たくないって言ったって、取材の申し込みを受けちゃったんでしょ?協力してあげなさいよ!」

サユリ:「雑誌の時みたいにただ写るだけってならまだしも、テレビは喋んなきゃ無いんだよ!店の紹介とかお寿司の事とか・・・。」

チヒロ:「お姉ちゃんは喋ると言い回しがキッツいもんね!お母さんと同じで!(笑)」

サユリ&オフクロ:「なんですって??(怒)」

チヒロ:「あ、いや(苦笑)・・・お兄ちゃんが言ってたけど、そう言う取材って予め喋る事を書いた台本があるんでしょ?ただ読めば良いじゃん!」

サユリ:「台本??ただでさえ緊張思惟なのにスラスラ喋れると思う??しかも生放送だよ!私を甘く見るなよ!」

チヒロ:「あぁ・・・さすがはお姉ちゃん・・・私と一緒だ・・・(^_^;)」

サユリ:「オマエもか!多少は似てるから替え玉にしようと思ってたのに・・・。」

サユリ母:「こら!(ポカッ☆)客席に座り込んじゃダメって言ってるでしょ!仕事に戻んなさい!」

サユリ:「痛っ!ちょっと!生みの親が居る前で叩かないでよ!しかもお客さんが他にもいーっぱい居るのに!」

オフクロ:「育ての親の愛のムチよ!サユリちゃん!先ずは仕事に戻んな!相談はその後!」

サユリ:「はぁ~い・・・。あ、いらっしゃいませ~↓↓」

オフクロ:「チヅルさん、凄い混み様ね・・・。雑誌の効果ってこんなにあるものなの?」

サユリ母:「私も正直驚いたけど、客層を見てるとサユリ目当ての若い男の子ばかりだし、手紙置いてったり、この前なんか花束よ(苦笑)」

チヒロ:「ほえぇぇ・・・花束・・・。お姉ちゃん凄いじゃん・・・。」

サユリ母:「チーちゃんみたいに愛想の一つでも振り撒けば良いんだけど、ツンツンした態度だからお客さんが引いちゃってねぇ・・・。」

オフクロ:「でも、そんな邪な気持ちで来るお客さんで繁盛しても嬉しくは無いわよね・・・。サユリちゃん・・・テレビに出させるの?」

サユリ母:「親方と悩んでた所・・・。テレビ局の要望でどうしても・・・って言われてるしねぇ・・・。」

オフクロ:「女将なんだから本来はチヅルさんよね?チヅルさんじゃダメなの?」

サユリ母:「年増には興味無いんでしょ!【若女将でお願いします(笑)】なんてヘラヘラ笑ってたわ!嫌ねぇ・・・。」

・・・なんて話になったそうで、夕食時の食卓でオフクロから聞かされた。テレビが取材に来る事自体はサユリから聞いており、緊張思惟であがり症のサユリは相当嫌がってた。

高校時代に放送委員会に所属していた私。校内放送や地元FM局の高校生製作番組にてアナウンスをしていたので、人前で喋ったり、時間通りに台本を読んだりするのは慣れていた。

取材に来るテレビ局の製作スタッフの中に、高校時代に顔見知りになっていた人が居たので、番組の企画書と凡そのセリフが入った原稿のコピーを拝み倒して無理矢理ゲット。

高校終わりのチヒロを連れてサユリ宅へ行き、ビデオカメラの前にサユリを立たせてセリフ読みの猛練習をさせました。練習の甲斐有って良い感じに仕上がったと思ったのですが・・・。

----------取材収録&放送当日----------

ランチ営業が終了した所でテレビ局のスタッフがサユリ宅の寿司屋に集合。カメラや照明を設置したり、インタビューする地方巡業芸人タレントがリハーサルを始める。

私とユウコは取材見学がてら、サユリの冷やかしと客席に座ってのお客さん役。興味津々で場の雰囲気を見渡しつつ、サユリに同調して緊張するユウコが可愛らしかった。

情報番組は16時から生放送開始。お店紹介は17時のニュースが終わった後に生中継される。放送時間はわずか15分程でサユリが喋るのはほんの数秒、長くても1分程度だった。

ディレクター:「お!珍苗字くん!久し振りだね~!大学生だって?そっちの子は彼女?」

私:「はい!彼女・・・ってか相方ですね!お互いに教員目指して頑張ってるっす(笑)」

ディレクター:「教員??そうなんだ!珍苗字くんの喋りは面白かったから、こっち(放送)の仕事に進めば良いのに!」

私:「いやぁ・・・。テレビに顔が出るのはちょっと(苦笑)ラジオだったらまだ良いですけどね(笑)」

ディレクター:「そう言えば、若女将ちゃんって珍苗字くんの姉貴なんだって?しかも双子の・・・。」

私:「はい、色々有って知ったのは最近なんですけどね・・・。ウチの妹もビックリしてましたけど・・・。」

ディレクター:「あ、珍苗字くんって妹ちゃんも居るんだ!今日来てるの??」

私:「高校終わったら見学に来るって言ってました。姉貴は緊張思惟で超・あがり症なんでハッパ掛けてやるって(笑)」

ディレクター:「あっはっはっは!姉貴ちゃん、度胸座ってそうだし大丈夫だろ!妹ちゃんにも一緒に出て貰おうかな?美人姉妹で!」

私:「はぁ??妹もですか?姉貴と一緒で笑わないと能面みたいな顔してますよ(笑)それに、姉貴の態度は見た目だけですよ(笑)」

・・・なんて軽ーい話をしている最中、肝心のサユリはうーうー唸りながら自分の部屋に閉じこもっていた。朝からずーっとテレビに出るのを嫌がってたんですよね。

サユリを交えてリハーサルをすると言うので部屋に呼びに行くと、真新しい仲居の着物に着替えてはいるものの、化粧をしてても顔色が超・悪いのが解る感じだった。

私:「おいサユリ?打ち合わせとリハーサルするから来いってさ。」

サユリ:「えぇ・・・?やっぱり行かにゃかダメ?・・・オエッ!!」

私:「嘔吐くなよ(汗)まだ本番まで時間あるし、どういう風に撮るか、話して貰うかの調整だから大丈夫だって!」

サユリ:「うにゃぁ・・・わかった・・・。・・・ねぇ、チーちゃんは?」

私:「まだ来てねぇよ。時間的にはまだ5時限目の最中だから、こっち着いて16時半過ぎって所じゃねぇか?」

サユリ:「うわぁ・・・やっぱり替え玉無しかぁ・・・。リハーサルだけで私は死ぬかも・・・。アンタが変わってよ・・・。」

私:「オレに仲居の着物を着ろってか?オマエの髪型と同じ様な、おかっぱのヅラ被れば見た目だけは行けるだろうけどな(笑)」

サユリ:「おかっぱって言うな・・・。あぁ・・・(テレビに)出たくねぇ・・・。」

ブツクサ言ってるサユリの背中を押しながら店へ連れて行き、ガチガチに緊張するサユリを交えて打合せ&リハーサルスタート。サユリの動きはロボコップの様だった(笑)

サユリのセリフはおススメの寿司紹介と営業日時の案内のみ。最後に「お待ちしてまーす♡」とカメラに向かって笑顔で手を振るだけ。素人にも簡単っちゃ簡単である。

インタビュアーの芸人タレントが勝手にしゃべり、出された寿司を舌鼓して感想を述べる感じで、あとはスタジオからのトークバックに応えてやり取りをする感じだった。

何度もリハーサルを受けたサユリ。引き攣った笑顔はまだしもセリフは忘れるし、やっとセリフが口から出ても「ワ・レ・ワ・レ・ハ・ウ・チュ・ウ・ジ・ン・ダ」状態。

呆れたディレクターがサユリをちょっと叱ったけど、刻々と迫って来る中継時間に合わせて、緊張度合いがMAXに上って行くサユリにはディレクターの注意は馬耳東風・・・。

私:「おいサユリ?大丈夫か?」

サユリ:「・・・エ?(冷汗)アタマノカナガ・・・マッシロダ・・・。」

私:「真っ白過ぎんだろ・・・(苦笑)ディレクターが言ってたけど、問いかけの間合いとセリフ位はちゃんと覚えておけよ!」

サユリ:「無理だ・・・。チーちゃん!早く来てぇぇぇぇぇぇ!!!(泣)」

私:「まだチヒロを変わり身にさせる気でいるのか?最悪、ユウコに仲居の着物着せて化けさせるか?」

ユウコ:「にゃ!?サユリちゃんの為でもわたしは無理だよ!」

私:「冗談だよ!(笑)」

サユリ:「あ、そっか・・・。ユウコちゃんが居たんだ!ちょっと来て!!」

嫌がるユウコの手を引いて、バックヤードの更衣室に入って行ったサユリ。暫くして出て来たのは、他の仲居さん用の着物に着替えたユウコの姿だった(笑)

ユウコ:「はぅぅぅぅ・・・(泣)着替えさせられた・・・。」

サユリ:「これで良し!(笑)」

私:「おいおい・・・。本気でユウコに替え玉をさせる気か?しかもツインテールだし・・・。別人だってバレバレだろうが・・・(-_-;)」

サユリ:「うんにゃ!替え玉にはしない!ユウコちゃんに喋って貰って、私は隣でニコニコ笑ってる!(ポカッ☆)・・・痛った!!」

サユリ母:「嫌がる友達に無理矢理着物着せてバカな事を言ってんじゃないの!しかも足元はパンプスじゃない!覚悟を決めてしっかりしなさい!(怒)」

サユリ:「だって・・・。」

・・・結局、サユリの悪策も虚しく私服に着替え戻されたユウコは私と一緒にお客さん役。ディレクターに捕まったサユリは決められた立ち位置に配置されて震えてた。

私:「間もなく本放送始まるけど、大丈夫か??」

サユリ:「わかんにゃい・・・。トイレに行って来ればよかった・・・。」

私:「まだ間に合うから行って来いよ!漏らしたらシャレにならんぞ!」

ユウコ:「そうだよサユリちゃん!一緒に行ってあげるから、トイレ行こ!」

サユリ:「無理・・・。足が動かにゃい・・・(T_T)」

私:「・・・ったく。」

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話の感想(4件)

※コメントの上限:1万件

  • 4: 名無しのおじさんさん (スレ主) [通報] [削除]

    ねこさんさん
    こんにちは。
    長いこと、待ちましたよ(笑)
    お元気そうで何よりです。

    今回も盛りだくさんでしたね。
    お寿司屋さんの中継の件、笑いました(笑)
    ご本人にしたら、必死…

    ねこさんさん様

    ご無沙汰してました~!長らくお待たせしてしまってスイマセン!
    新部署にも多少は慣れて、自分の時間を作れる様になってきました。
    今回はブレイクタイムって感じでエロ要素は微量でしたが楽しんで頂けたようで一安心です。
    この当時、我がエリアのテレビ局で芸人タレントの起用って結構ありました。
    文中に出て来た芸人さんは今では誰もが知る有名人。多彩な芸風で人気有りますね。
    今更ながらサイン貰っておけばよかったかな?なんて思っております(笑)
    また次編もよろしくお願いしますね!

    0

    2021-11-26 19:56:58

  • 3: ねこさんさん#EJR3kTA [通報] [コメント禁止] [削除]
    こんにちは。
    長いこと、待ちましたよ(笑)
    お元気そうで何よりです。

    今回も盛りだくさんでしたね。
    お寿司屋さんの中継の件、笑いました(笑)
    ご本人にしたら、必死どころか災難(?)なんでしょうけれど。
    それにしても、お店にきたタレントさんは、関西のタレントさん起用ですか?
    そちらの地方のローカル番組にしては珍しいのでは?

    次回も楽しみにしています。

    1

    2021-11-26 07:43:17

  • 2: 名無しのおじさんさん (スレ主) [通報] [削除]

    名無しさん
    あ、あにきぃ!
    待ってたぞー( ;∀;)

    何でしょう…
    エロ要素なしでも、物語として読みたくなるんです…

    ちなみに僕は「みゆき」派です。

    名無しさん様

    長らくお待たせしました。漸く新部署にも慣れたので久々の投稿です。
    前話が思いの外ご評価を頂いたので、エロ要素は微塵ですけど「その後」を挟ませて頂きました。
    「みゆき」面白いですよね。中でも私は鹿島みゆき派ですw

    1

    2021-11-07 14:27:41

  • 1: 名無しさん [通報] [コメント禁止] [削除]
    あ、あにきぃ!
    待ってたぞー( ;∀;)

    何でしょう…
    エロ要素なしでも、物語として読みたくなるんです…

    ちなみに僕は「みゆき」派です。

    3

    2021-11-07 07:45:46

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(2020年05月28日)

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