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体験談(約 96 分で読了)

【評価が高め】世間でいうクリスマスイブに綺麗な娘を買った(2/13ページ目)

投稿:2011-12-01 21:00:00

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本文(2/13ページ目)

まだ眠いとグズる彼女をなだめ、制服を着せてやり、靴下を履かせた。

転がったスニーカーの片方を探そうとベッドの下を覗きこんだ時、ミニスカートと太ももの境界線、えっちサイトに転がってるローアングルな定番画像がフラッシュバックした。

突然、彼女を傷つけてやりたい衝動に駆られた。

右足首を掴んで手前に引くと彼女はあっさりベッドに倒れ、僕は柔らかい真っ白な太ももに顔を埋める。

何の抵抗もない。

しわくちゃになったベッドのシーツに顔を半分埋めたまま、眠いような焦点を結ばない綺麗な瞳が僕をじっと見ていた。

いつかテレビで見た、ライオンに倒されたシマウマの子供を思い出した。

どこを見ているのか分からないあの大きな黒い眼球。

喰われながら痛いのか怖いのか悲しいのか判別不能な、だけど憐れみを誘う瞳。

欲望は一瞬に蒸発して、それから僕は少し落ちこんだ。

ホテルを出た。

僕が先に通りに出て、人がいない事を確認してから彼女に手招きした。

場所柄、こんな早朝新年3日目に人がいるはずもないけど制服はやはりマズい。

機敏な動作でさーっと駆け出してきた彼女が、僕の腕をブレーキに止まる。

同じタイミングで、いかにもなおやじと女子◯生が一組出てきた。

早足で歩き去りながら後ろをちらっと一瞥して、勝った。

と叫び声を上げた。

頭の中で。

勝負になってなかった。

髪の毛の一本まで姫様の圧倒的でまったく一方的な勝利。

これも金で買った勝利か?と自問自答したけど考える意味も無い。

僕は、こと女性に関してはガキで子供だって事。

可愛い姫様が隣にいて有頂天になっているだけだ。

目黒駅まで長い距離を歩きながら

「今夜もお姫様を買いたい」

と言ってみた。

彼女は前をみて歩きながら瞳だけこっちに向けて"意外"と言いたそうだった。

済ませたい用事があるとかで、彼女は渋谷方向の山手線ホームに消えた。

ミルクスタンドで牛乳を買った。

冷たすぎて味がわからなかったが、頭はすっきりと冴えた。

ケータイを取り出して友人のオタにメール。

こいつは電話が嫌いでコールするだけ無駄。

絶対に出ない。

昨夜のメール届いたか?内容は把握できそうか?いたらレスくれ。

駅構内は閑散としていて寒さがつらくなってきたので、営業開始したばかりのスタンドカフェへ。

暖かいコーヒーを注文して、ウトウトしているとメールが届いた。

メールは彼女からだった。

「今日も誘ってくれて嬉しかった。家に帰りたくないから、どこかホテル予約してもらえませんか?それから割引はなしで。でも、ホテル代はその中から払ってもらっていいです。今夜も一緒だね。楽しみ」

何度も読み返してしまうのは、本気で好きになりつつある証拠なんだろうか。

コーヒーをすすりながらレスする。

「わかった。探してみるね。それから制服じゃなくてもいいよ。制服フェチは嘘。お姫様の好きな服で」

送信が終わると登録アドレスから、仕事柄よく使う都内のミドルクラスのホテルに電話する。

たまたま偶然にも友人本人が出てくれた。

正確には友人と言える仲じゃないけど、仕事で知り合って数年になるし、年も近いせいで何度か一緒に遊んだ事もある。

嘘をつかず正直に話をして、予約を入れた。

向こうが電話を置く時、

「安心して利用してほしい」

と言ってくれた。

明日には忘れるという意味だと思う。

持つべきものは友達。

チェックインの時間までホテルのロビーで過ごした。

仕事を終えた友人が来てくれ、飯でも食おうという事になった。

美味いチキンライスを出してくれる洋食屋があるというので、迷わずそこへ。

「しかし入れ込んだものだね」

とスプーンの先を僕に向けて友人は言った。

「経験あるし分からなくもない」

と。

「うん」

とだけ言っておいた。

まあ、本気にならないこった。

会話の内容は、いつの間にか昔行ったビリヤードのスコアの話になり、スコアが友人の勤務記録の話になり、仕事を変えたいっていう愚痴になり始めた頃、オタがメールしてきた。

内容は重く、あっさりとしたものだった。

「アンフェタミン、意味わかるかい?詳しく知りたかったら、まずそっちの情報教えろ。このファイルはどこで拾った?なぜこの内容を知りたがる?とにかく全部話す事。話はそれから」

嫌な予感がした。

友人に、部屋にPCが欲しいと頼んでみた。

「構わないよ。僕のを使ってくれていい」

と二つ返事で了解してくれた。

「すぐに部屋に運ぶよう、誰かに頼んでおくよ」

店の前で友人と別れ、僕はそのままホテルに戻った。

さすがにホテルのサービスらしく、ノートPCがベッド脇のサイドテーブルに早速用意されてた。

彼女が来るまでに、面倒な事は済ませておこう。

メールをまとめるのに数分。

送信してからベッドに横になって少し眠った。

1時間もしないでオタからメール。

「まずエクセルファイル。ここに載ってるのはストリートドラッグのリスト。ほとんどが合法なんだけどヤバいのもある。でも、まあそんな目くじら立てるほどじゃない。本当にヤバいのは最下行の1つ。βエンドルフィン。分かりやすく言うとモルヒネ。沢山地紋のように並んでる数字はおそらく買い付け個数と支払った額と残高。これはただの推測だけど、このファイルのみで考えるとこのファイルの製作者は126万の未払いがある。

目がしょぼしょぼした。

何で僕はいつもこうなんだろう。

関係ない事に首を突っこんで、面倒に巻きこまれる。

2通目が送信されてきた。

「テキストエディタの2通。こっちはよく分からん。とにかく一見すると英語がネイティブで使える誰かがその家族に宛てた手紙。それ以上の事は何も書いてないように取れる。エクセルファイルにこじつけると、中に書かれてある住所が特別な意味を持つとか…。もちろんエクセルファイルと因果関係は全く無いのかもしれない。たまたま同じメディアに記録しただけとか」

しかしすごいな。

さすがオタ。

医大出身のひきこもりだけの事はある。

顔がキモイってだけでヲタ扱いされてた可哀想なオタ。

僕だけは愛してるよ。

「ありがとう。もうお腹いっぱい」

それから助かったと追加してオタにメールした。

送信と同時に、入れ替わりで3通目が送られてきた。

「ただ盗み見したいだけなら、もう充分だろ。そのくらいでやめとけ。お前がモテないのはよく知ってる。だからって誰でもいいと言うなら、心の底から軽蔑してやろう。その手の女はやめとけ。お前の手には負えない。悲しいなら一緒に飯食ってやるから。出すもの出してさっぱりして、すぐに帰ってこい」

ありがとう。

オタ。

飯を一緒するのは願い下げだけど気持ちは嬉しいよ。

オタからの意外なメールにじ〜〜んとなってるとケータイが鳴った。

彼女からのメール。

「買い物してから向かいます。もう少し時間かかるかも」

またオタから。

「書き忘れた。リストに日付があって、何度か変更されてる。日付の変更と一緒に、数字がいくつか更新されてる。在庫を動かしたとか?まあ、どうでもいいか」

彼女から

「ね。淡いグリーンと白とどっち好き?」

「ルール違反はわかってるけど、声を聴きたいから本当のケータイ番号を教えて欲しいと彼女にメールした」

あっさり一蹴されるだろうと思ってたのに、彼女からすぐに電話がかかってきた。

僕はホテルの名と場所を教え、早く会いたいと言い、どっちかっていうと白かな、って馬鹿丸出しで答えた。

ごめんなオタ。

フロントから連絡があり、来客との事。

部屋へ通してほしいと伝えると、間もなく彼女がやってきた。

沢山の紙袋を肩から下げたまま第一声は

「綺麗なホテルだね。こんなとこはじめて」

気に入った?と尋ねると、うんうんと頷く。

口からチュッパチャプスの白いスティックが飛び出してて首の動きに合わせて大きく上下する。

僕は最初に話しておこうと考え、手を取り2つあるベッドの1つに彼女を座らせた。

この頃になると、僕は完全に彼女に魅了されていて離れる事が考えられなかった。

お金の事はどうでもいいとさえ思った。

貯金すべてを失うわけじゃなし、そのうちの何割かで、美しい思い出を買うのだと自分に言い聞かせ、しかもその言い訳を本気で信じさえした。

話があると言った。

きょとんとして、僕を覗きこむ彼女。

チュッパチャプスのスティックの動きがぴたりと止まる。

「僕の休みは6日まで。あと3日だね。その間ずっと君と一緒にいたい。場所はこのホテルかな。実はもう6日までキープしてあるんだ」

彼女の視線が宙を泳ぐ。

スティックの先を小さな指先で摘んで紫色のキャンディーを口から引っこ抜いて彼女は言った。

「うん。いいよ。お家に帰りたくないから、泊まる場所探そうって思ってた。このホテルなら最高。ヒロとも一緒にいれるし」

ほっとする僕。

「じゃあ、そんなわけで値段交渉なんだけど…」

ベッドから彼女を引きずり下ろし、後ろから抱きとめるようにして、ちょっとシリアスに彼女と2人で彼女の残り3日間の値段を決めた。

結局、僕が考えていた範囲の最大値で彼女はOKをくれた。

「よゆー」

と言って笑ってくれた。

あと3日。

その間、全部忘れようと思った。

仕事とか、友達とか、僕の周りの事全て。

彼女の事だけ考えよう。

彼女の着ていた黒のノースリに顔をくっつけると新品の匂いがした。

買い物ってこれだったのか。

よく見ると上から下まで新調したらしい。

制服はコインロッカーへ?

家には帰らなかったんだね。

用事ってあのフロッピィを誰かに渡す事だったのかな。

ああ。

まあいいや。

考えるのはやめよう。

彼女を抱きしめていよう。

今さらこんな事を言っても誰も信じないだろうけど、これは体験談です。

当時の時間の流れたままを小説ぽく書いています。

なぜ、そうするかというと、照れもなくなく自分じゃないように書けるからです。

いくつかはもう忘れてしまっていて曖昧で、もちろん脚色もあります。

例えば彼女の口調とか。

実際にはもっと今っぽくて、簡潔で、手短で、もっともっと可愛いかった。

僕の筆力なんてたかが知れてるのでこんな風にしかまとまりません。

メールもここに書いた何倍もの量を、彼女とそしてオタの間で交わしました。

じゃあリスタートします。

「お腹空いてない?」

「ぺこぺこ。何か食べないと死んじゃう」

「おーけい。ホテルからちょっと歩くけど、すごく美味しいイタ飯がある」

と、あたかも詳しいそぶりで説明する。

でも実は仕事で何度か行った事があるだけ。

店に向かう途中、母から電話があった。

食事を作ってるのに父さんまで消えたと抗議の電話。

仕事で6日まで戻れないと手短に説明すると、ため息と空電のノイズ。

良心がチクチクしたから、母の電話を切ったのち弟に

「母さんが風邪。倒れたみたいだ。すぐ帰ってくれ」

とメールしておいた。

弟は晦日から彼女の部屋に入り浸り。

僕はお金で彼女の側にいれる可哀想なやもめ。

労働と賃金は平均化されるべきなんだよ。

弟よ。

僕と弟ではすさまじい不平等にあるからね。

彼女がニヤニヤしながら、僕を見てた。

それから

「いいよね。お母さん優しくてさ」

と言った。

僕と彼女のつかの間の仲じゃ当然かもしれないけれど、僕は彼女の家庭とかいつも暮らしてる環境を知らない。

帰りたくない。

と何度か聞いた彼女のセリフをすぐに思い出した。

何かあるんだろうな、と憶測しながらも聞けないしあれこれ考えてから

「白と緑って何だったの?」

と間抜けな質問をしてしまった。

彼女は笑いながら、

「うん。白と淡いグリーン」

ニヤニヤ笑いを浮かべたまま、今夜のお楽しみだと言った。

あ、なるほど、そうか。

だったら緑だったのにな。

僕の前を走ったり、いきなり腕を組んだり忙しなく歩く彼女を見つめる。

ローライズのデニムに小さい紙のタグが残ってるのに気づいたから彼女の腰に手を回して、バリっと剥ぎ取ってあげた。

「ん?」

と訝る。

「タグ残ってたよ」

と僕。

小さな紙切れには

「ミスシックスティーン」

と英文で書かれたロゴがピンクの文字で印刷されてた。

16歳ね。

彼女は実際には20くらいなのかもな。

妙に大人びてたりするけど15だったりして。

真実は闇の中。

最後まで僕は彼女の年を知る機会がなかった。

店は意外にも人が多かった。

はぁ、予約しといて正解だった。

3日だから、という理由は都心じゃ関係ないのか。

席に案内されると、コートを店員に渡した彼女が

「ヒロってさ。実はすごく遊んでるでしょ」

と言った。

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