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体験談(約 96 分で読了)

【評価が高め】世間でいうクリスマスイブに綺麗な娘を買った(13/13ページ目)

投稿:2011-12-01 21:00:00

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本文(13/13ページ目)

彼女は嘘を付いた。

あのフロッピィの中身はこれ以上ないくらいヤバい。

財宝の噂話とデリーって名の迷宮の地図。

そこへの片道切符。

彼女はインド門とローディ庭園で、同じ男を見かけたと言った。

彼女はそこでは観光客だった。

日本製デジタルカメラをぶら下げ、日焼け止めもバッチリに日本から初めてやって来た、ペダルタクシィと土産売りのいいカモ。

観光客がたまたま同じコースを辿る事はよくあるじゃないのかな。

彼女は首を左右に振った。

これはちっとも楽しい事じゃない。

男はインド人でクルターを着ていた。

下はデニム。

どうもしっくりこない。

目の前の風景に安心できるような自然さがない。

背筋が凍りついたと彼女は言った。

パスポートを作り直さなきゃ。

髪型も違えて…。

そこまで言って急に黙りこみ、甘えるみたいに僕にもたれかかった。

彼女を抱きしめて髪に触れると、彼女の唇から漏れるぶっそうな話が、まるでお伽噺みたいに聞こえる。

お伽噺の残酷さが、お話の中では正義にすり替えられるように、彼女の口調はあっさり僕を落ち着かせる。

「カナ平気かなぁ」

目を閉じたままそう言った彼女は

すぐに寝息をたてはじめた。

よほど疲れてたんだろうな。

彼女をベッドに寝かしつけた後、しばらくぼけっと暗闇の中に佇んでいた。

彼女の言った事を頭の中で反芻して、考えがまとまるまでは彼女のそばにいた。

彼女は何故かうつ伏せで眠る。

深い眠りがやってくるまでその状態で腕を曲げ、中指の背に唇をくっつけて眠る。

形の良いおでこをつつくと、眉間にシワを寄せてむづがる。

子供みたいだ。

彼女の手首をそっと握ってみる。

反応はない。

僕はライティングデスクの明かりだけつけてPCを起動した。

さすがはいいホテル。

DELLのノートまで備え付け。

初めて触る型は文字が打ちづらくて肩が凝るけど、今夜は気分がよかった。

今夜の僕は1人じゃない。

彼女の寝息、僅かに上下するリズムを感じる事ができる。

僕はオタにメールした。

彼女の告白を疑ったわけじゃないけど、その背景が知りたかった。

そんなものがもしあれば、だけど。

帰国しない日本人女性の事。

理由や原因はなんでもいい。

年間どのくらいの数になるのかそれだけでもいい。

普通の人には彼女の話は荒唐無稽だ。

だけどそこに秩序を与えて真実かどうか判断できる奴だっている。

そいつは僕の友人だったりする。

オタは動く闇、日々更新される情報の番人だった。

アンダーワールドの。

オタは芸能人とかプロ野球の試合結果とかロックにはまったく無関心だけど、どこかの自殺志願者にせっせとメールを送ったり、大阪の町工場のアドレスを元にどのくらいの資材が動いたかとか、そんな調査には余念がない。

オタは部屋から出ず、かつ餓死する事もない。

それどころか身だしなみにはうるさかったりする。

このふざけた矛盾。

普段外出しないオタが運動靴を欲しがるのは皮肉な事だ。

そのコレクションは本人によるとかなり凄いらしい。

オタは一銭にもならない個人的なハッキングやクラッキングには興味がない。

オタは情報の流れの中に眠る砂金を拾う。

つまり、ヒキのくせに僕よりはリッチだって事。

やつが見守るデータはかなり信頼できるって事だ。

メールを送信してタバコに火をつけ、彼女の寝顔を見てたら無性にコーヒーが飲みたくなった。

ルームサービスを呼びだし注文を聞いてもらって、届くまで5分もかからなかった。

ドアがノックされるのとほとんど同時だったかな。

オタがレスをくれたのは。

「すぐに調べてみる。その前にこんな話なら聞いた事がある。CBSの60ミニッツでも取り上げられたほど厄介な事件だよ。旅行先でたまたま知り合った現地の人間に旅行費用を出してあげる代わりに君の国に住んでる依頼者の家族に荷物を届けて欲しいとか何とか頼まれる。なんてラッキーなお話。ところが荷物の中身は白い粉。甘言に釣られて荷物を運ぶと運悪く空港のセキュリティにひっかかってそのまま牢獄へ直行。二度と出国できない。裁判もない。牢獄で自殺した白人女性はかなりの数に上るって話だ。ただ、嬢様の場合はちょっと複雑だな。日本人だし。フロッピィの中身から推察すると、彼女は何かを運んでるみたいだけど薬物とかそんな分かりやすいものじゃないような気がする。とにかく一晩欲しい。分かる事は全て教える」

おまえは物知りだな。

オタ。

でも何だか楽しくないよ。

愉快な話を期待してたわけじゃないけど。

彼女と出会っていくつめの朝だったのかもう憶えてない。

午前中にホテルを出て2人で恵比寿駅まで歩き、僕は会社へ、彼女は渋谷へ戻っていった。

今夜は遅くなりそう。

そう言ったのは彼女の方だった。

お土産の包みを絶対になくさないように。

それから今夜もここへ戻ってきて欲しいと。

会社での僕は死んでいるようなものだった。

体調が悪いと会議をすっぽかし、近くの公園で眠り、オタからケータイとPCに送られてきたメールを確認した。

オタは一晩待ってほしいといったけど、全くお手上げな状態らしく、とにかく時間がもっと必要だと繰り返した。

公園の午後はのどかだった。

以前ならベンチに腰掛けて放心しているリーマンを理解する事はなかった。

だけど今の僕は完璧なそのコピペだ。

鳩が群がってきては飛び立ち、頭上を旋回してまた舞い戻ってくる。

どうしようもなく平和な風景。

ところがその裏側では正確に巻き取られてゆく夜がある。

それはつねにセットで裏と表の絵柄がまったく違うトランプのカードみたいだ。

表はきっちり格子の決まりきった退屈な幾何模様。

裏は欠けた月。

ジョーカー。

日が落ちるまえに渋谷へ向かった。

恵比寿の隣だから、その気にさえなれば歩いてホテルへ戻る事もできる。

僕は西武デパートの1階フロアをぶらぶらうろつき、気紛れでミツコゲランを1つ買った。

いかにもな仰々しいデザインの瓶。

コピーを読んでみると、生産開始から80年が経過と書いてあった。

姫様の年で使うにはちょい早いのかもな。

一度だけ姫様がその瓶をホテルの洗面台シンクの縁に放ってたのを見た事がある。

他の色んな化粧品に混ざってた。

そんな光景が目に入ってくるのは嫌いじゃなかった。

姫様がそうやって自分の周りに撒き散らした風景。

椅子の横に立てかけたブーツ。

ベッドに置かれたコートとミニスカート。

目黒のホテルでまき散らされたバッグの中身は中でも印象的だった。

ピンクスケルトンのフロッピィディスク。

今では思い出しただけで胸が痛い。

歩こうと思った。

ゆっくり歩いたって姫様より早く到着しそうだ。

パッケージを破ってシンクのとこにそっと置いておこう。

姫様は気づかずにバッグにしまってくれるかもしれない。

ベッドでうとうとしているとケータイが鳴った。

姫様からで、ロビーまで降りてきてほしいという事だった。

せっかく恵比寿にいるんだしラーメンでも食べようよ。

僕が驚かされる番だった。

ロビーのソファでコーヒーを飲んでた見知らぬ女性は姫様で、背後を取られて頭を小突かれてしまった。

短く切られた髪。

色はもっと明るくなってグリコのキャラメル。

黒い日本人女性の瞳。

カラコンはしてない。

どんなに雰囲気をすり替えても綺麗だった。

僕らは手をつないで恵比寿の長い坂を駅の方へと下った。

ラーメンを食べようって事だったのに、どこの店に行くのかは決まっていなかった。

僕らはゆっくり歩いて、むしろそれを楽しんでるようだった。

「ヒロってさ。何で私の手を握っててくれるの?」

駅を過ぎて代官山へ。

車の騒音に消されそうではっきりと聞きとれなかった。

でも彼女が何を聞こうとしたのかは分かる。

でも僕は何も答えなかった。

聞こえないふりをした。

口にするのが照れくさかったせいもあったと思う。

僕は声にする事なくこう言った。

それは姫様が、髪に触れる事を許してくれた最初の女の子だったからだ。

僕を必要としてくれた最初の女性だったからだ。

あてもなく代官山へ向かう途中。

オタがメールをよこした。

短いメールだった。

一画面に収まる内容。

「嬢様を押さえとけ。明日の飛行機に絶対乗せるな」

そのままオタに電話した。

メールなんて待ってられなかった。

オタだって分かっててくれたんだと思う。

たった数回の呼び出しで男の声が聞こえた。

考えてみれば僕とオタは普段あまり喋らない。

あんなに沢山会話するのにそれは2バイトに変換されるから。

大量の文字と画像データ。

電話の声は別人のように聞こえた。

男の声が本人だと分かるまで、道路沿いの強風の中、オタなのかと叫び続けなければならなかった。

「エアインディア」

とオタは言った。

航空会社の名。

雑音の中そこだけやけにハッキリと響いた。

途切れてしまった探索の小径の先。

オタは天才的な閃きでもって、最後に搭乗予約のデータの中から彼女の名を引き当てた。

ついてた。

ラッキーだったとオタは言った。

たまたま航空会社のデータベースに張りついてた奴がいて、普段なら最初の連絡だけで数日かかるほど用心深い連中なんだ、と。

リークさせるために金もかかったんだろう。

オタがそれを口にする事はなかったけれど。

すまない。

とオタは悔しがった。

「新しい事はもう何1つ分からない。憶えてるか。3枚のgif。インドの3つの街。ペダルタクシィの写真。この街のどれもが電気街なんだと。日本でいうアキハバラ。全く知らなかったよ。路地裏に入ればウィンドウズが2ドルで買える。この場所が選ばれたのには理由があるんだよ。絶対に。でもそれが何なのかはわからない」

オタのため息。近くて音が割れる。

「あのリスト。数字の羅列。それはレターヘッドに印字されるように整えられてた。今でも意味不明の単語がいくつかあって、それは医用電子装置メーカ数社の名に似ている。さらに疑って読み取れば、液体シンチレーションカウンタだの、染色体画像解析装置の型番にもぴったり重なる。これはきっと偶然なんかじゃない」

オタは企業情報と口にしかけ、それから、いやあり得ないと一蹴した。

「それこそ荒唐無稽だ。苦しまぎれに頭を切り換えようとして、向こう一ヶ月分のインド行き予約状況を調べてみた。そこに嬢様の名があった。偽名を使ってないところをみると、これで終わりにしようとしてるんじゃないのか。もちろんおれの言ってる事はすべて当て推量だ。だけど今夜手を離せば嬢様はもう帰ってこない気がする」

もういいんだよ。

オタ。

姫様はここにいる。

僕の手を握っててくれる。

目を閉じれば姫様の体温を感じる事ができる。

代官山まで歩いても僕らは店を探そうとはしなかった。

お腹がすいているのかさえ分からなくなった。

どこかに入ってもいいし何も食べなくてもいい。

このまま道に迷ってしまってもかまわなかった。

結局落ち着いた先はフレッシュネスバーガーで僕はオレンジジュースを飲み、彼女はフライドポテトを数本摘んだだけだった。

どうやらあの目黒の晩から巻かれ始めた夜は、完全に巻き取られてしまったらしい。

僕らにはもう時間が残っていないようだった。

彼女がその事を口にする事はなく、努めて明るく振る舞い、僕のために冗談を言い、ホテルに戻ってからも僕のそばにずっといてくれた。

ホテルにあった暗がり。

その闇の中で彼女は荷造りを始めた。

洗面台にあった化粧品をまとめ、持ってきたどこかのショップの袋から新しいワンピースを取りだして着替え、PCを起動して短いメールを送信した。

その後僕らはベッドによこになってしばらく眠った。

彼女の心の中にあった凪。

さざ波ひとつない完璧な鏡面。

それに触れた途端、僕はもう何も話せなくなった。

彼女はありがとう、と言った。

気持ちが落ち着いていて、とても気分がいいと。

明け方。

彼女はホテルの部屋を出て行った。

ふかふかの絨毯のせいで足音すらなく、彼女は妖精みたいに僕の前から消えていなくなった。

彼女が残して行ったお土産の包みを開けてみた。

派手な極彩色の花が描かれた、いかにもインドの土産っぽい香の箱。

中身は空っぽだった。

代わりに入っていたのはピンクのクマのぬいぐるみだった。

箱の蓋を開ける時、香の香りがさあっと広がって、僕はそいつを肺の中いっぱいに吸いこんだ。

懐かしい香り。

それは目黒の夜、彼女の首筋に残ったあの匂いと同じものだった。

どうしても思い出せずにいた、あの甘ったるい匂いだった。

----

終わりました。

ようやく。

多分色々書きたい事があったような気がするんだけど、キーに触ったとたん忘れちった。

とにかく最後まで読んでくれた人ありがとう。

シロウトのつまんない話に最後まで付き合わせてごめんなさいでした。

-終わり-
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