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体験談(約 77 分で読了)

【評価が高め】それは教育実習中の吹奏楽部の部室でした。ねえ・・・口で抜いてあげようか?(4/6ページ目)

投稿:2022-02-26 09:56:46

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本文(4/6ページ目)

ちょうどその時、午前中の実習授業を終えた実習生が数人単位で控え室に戻って来て窓の外を眺めていました。その中にあのふたばの姿も・・・

「アンタ・・・あれ見て・・・。」

控え室に戻ってきたふたばはいきなり私にそう声をかけて窓の外を指差していました。私がそれに釣られるように3階の窓から見下ろした時私の目に映ったのは、見覚えのある大型観光バスを職員駐車場にバック誘導しているマコトの姿です。

そのバスは中二階の背の高いバスで、おそらくマコトの先輩バスガイドの夏帆が大好きだと言っていたふそうのエアロクイーン・・・。

そんな背の高いバスのせいかソレを誘導しているマコトの姿がやたら小さく見えました。

その姿は青いスカートに赤いチョッキに赤い帽子。それに相対する白いブラウスと白手袋がなんとも言えない姿です。

バスのカラーリングとお揃いになっているその色の制服を着たマコトがバスの左後ろに着きながら誘導している・・・

そんな姿に見惚れていた私の隣で、同じくそれを見ていたふたばが囁きました。

「アンタの彼女ってやっぱり小さいね。なんか、お人形さんみたい・・・。でも羨ましいわ・・あんな格好でみんなに見てもらえるような華々しい職業って・・・」

「うん。あんな職業はこの世界でもごく一部だと思うんだ。でも、あれはアレで大変だと思う・・・。」

「何が大変なのさ・・・」

「うん・・・。何せ目立つし、あれが会社の顔・・・だからね。お客さんの前で粗相出来ないでしょ?」

そんな会話をしながらそのバスを誘導しているマコトの姿に見入っていると、最後にそのホイッスルが「ピッ・ピッ・ピッ・ピ〜」に変わった直後バスが停車して「プシュー」という音と共にバスの車体の前側が低くなって行くのが分かりました。

そして停車したバス左前のドアが開いてもう一人のバスガイドが降りて来たかと思うと、中から降りてくる人たちに頭を下げて何やら挨拶をしているようです。

その人たちはカメラや大きな箱、そしてよく撮影で使う大きな板みたいなもの(後で聞いたらそれはレフ板というものでした)を持っていたのでそれが撮影クルーであることが分かりました。

でも、なんでそんな人たちがマコトと同じバスに乗っていたのか?う〜ん・・・謎です。

その時でした。窓の反対側の廊下に面した側の引き戸がガラッと開いて上下ジャージ姿の舞衣さんが顔を覗かせました。

「風谷先生・・・職員室まで・・・」

その時、周りの実習生がそんな舞衣さんの身なりを見て驚いています。普段は上下ビシッとスーツで固めている舞衣さんが体育教師みたいな格好で、しかもそのロングヘアーもポニーテール・・・。

そんな舞衣さんの元へ実習生が駆け寄りました。ちなみに私を除く自習生は全員女性で、ふたばを除く全員で舞衣さんを取り囲んでいます。

その実習生たちは、普段から舞衣さんのメークだったりその立ち居振る舞いを話題にしているくらいだったので、その驚きがすごいことに・・・。

「小林先生(舞衣さんのこと)・・・そんな姿も素敵です。いつもと真逆な格好なので・・・・なんとも言えないそのギャップが・・・」なんて言って詰め寄っていますが、要はそれってギャップ萌え・・・・ということなんでしょうか?

結局その後実習生全員で職員室に向かうことになってしまいましたが、その途中廊下を歩く舞衣さんの後ろの実習生2名が舞衣さんのうなじのあたりを覗き込みながらヒソヒソ話を始めました。

「ねえ・・・小林先生の耳の後ろのアザって、アレ・・・キスマークだよね。」

「あっ・・・やっぱりそうだよね。ちょっと気にはなってたんだけど・・・。でも、小林先生って週末ディスコでお立ち台に乗ってるイメージだけど・・・やっぱりカレシもいるよね・・・」

「そうだよね。そのカレシってどんな人なんだろうね?このボディーを受け止められるカレシって・・・・」

そんな会話が聞こえていますが・・・・ゴメンなさい。ソレ付けたの・・・・僕です。

この時私は誰に対してかは分かりませんが、その誰かに対して謝罪してしまいました。この中で私と舞衣さんがそんなことになっていたなんて分かる人は世の中広しと言えど当事者のみ・・・となります。

結局その後実習生全員で行った職員室では、教頭先生の机の前で撮影クルーが何やら照明などをセットしていました。そしてその傍らではちょっと年のいったもう一人のバスガイドを撮影してカメラチェックが行われていました。

そんな中、職員室まで我々実習生を連れてきた舞衣さんが「ここで見てて・・・」と言った職員室に入ったすぐ脇でそれを眺めていると、昼休みが始まったということで興味本位で覗きに来た生徒の顔がチラホラ見え始めています。

そんな中、その生徒たちが左右に分かれて誰かに道を開けた様になったのが分かりました、

「エンちゃん・・・」

そんな生徒の中からから急にそんな声が・・・。

それはこれからそのカメラの被写体となる真琴の声でした。真琴はそんな中から私に手招きして階段のホールまで誘導します。その姿は足元こそ来客用のスリッパを履いていますが、そこから頭のてっぺんまで本物のバスガイドそのものでした。

その制服は会社のイメージカラーを組んだバスの外装色と同じ色使いとなっている青・赤・白の鮮やかな色使いとなっています。でも、そんな鮮やかな制服を着て営業用のメークをビシッと決めているそんな真琴が困ったような表情をしていました。

というか、今にでも泣き出しそうです。

「エンちゃん・・・・どうしよう・・・。なんか大ごとになってる感じがする・・・。今日だって朝になって急にテレビ局の人乗せて市内観光することになって・・・しかもそんな様子も撮影されて・・・」

この時真琴は、自分の置かれた立場に戸惑いを隠せない様子でした。それは現役バスガイドが吹奏楽部の外部講師として指導して全国を目指すというドキュメンタリー番組の取材の始まりに過ぎません。

「マコちゃんは大好きだった吹奏楽を自分の理想に近づけるためにこれから踏み出す。それって、去年急に転校することになって果たすことができなかったマコちゃんがやり残したことじゃないか?会社もバックアップしてくれるってことだから自分がやりたいように思い切りやればいい・・・。それにコレって今でしかできない事でしょ?」

私はその時、まるで事前に準備していたかのような言葉を真琴に送りました。でも、このことは私とマコトの結婚が先延ばしになるということと同じでしたが・・・。やはり真琴もその辺が引っかかっていたようです。

「でも・・・エンちゃんが就職して地元に帰っちゃっても、これが終わらないとエンちゃんのところへ行けないし・・・」

その時マコトは申し訳なさそうにそう呟いていました。でもいいんです。マコトが納得できれば・・・。

そして、自分が取り組んできた吹奏楽というものに悔いが残らないようにしてもらえれば・・・

「早坂・・・早坂いるか?」

すると先ほどカメラテストでモデルになっていたもう一人のバスガイドが職員室から廊下に首を出してマコトを呼んでいます。

「あっ・・吉ティー・・・吉田ティーチャー。私たちガイドの先生。じゃ、エンちゃんあとで・・・」

マコトはそう言い残すと、こらから辞令交付の行われる職員室へ駆け込みました。

私も生徒をかき分け後を追うように職員室に入ると既に辞令交付式が始まっていました。

そして式の冒頭、マコトがこの高校に在籍していて吹奏楽部のレベルを飛躍的に上げたことや、その志半ばで転校してしまった経歴などが紹介されています。

そしていよいよ校長がマコトの前に立ちました。

「早坂真琴殿・・・貴殿を我が高校の吹奏楽部の外部講師に任命する。我が校吹奏楽部の全国大会出場に力を貸してください・・・」

校長がそう言いながら小さい紙を真琴に渡しました。すると校長の隣で式の司会をしていた教頭が真琴に声が掛けます。

「たった今、吹奏楽部の講師になられました早坂先生より一言・・・」

ん・・?先生・・・?考えてみれば講師といえど生徒に指導する立場・・・やはり先生です。

そこでたった今辞令を受け取った真琴が周りの職員を見回し挨拶を始めました。

「わたしは先生なんて柄ではありませんが、皆様のご期待に応えられるよう顧問の小林先生と一緒に全国を目指します・・・。というか、わたしが一番行きたいのかもしれません。そして付属サウンドを全国に轟かせたいと思います。」

その言葉を聞いた職員全員が再び拍手でそれに応えています。そして、そのみんなの視線の先にいる真琴自身はちょっと言い過ぎた?みたいな顔をしていました。

その後、吹奏楽部の顧問である小林先生が真琴の挨拶に付け加えます。

「今じゃ強豪・・・なんて言われている我が吹奏楽部も、工藤さんが在学中そのレベルを引き上げたといっても過言ではありません。しかも訳あって2年しか在籍できなかったんですが・・・その2年間でです。それでその後その工藤さんがやって来たことを誰もがマコトマジックって言うようになって・・・。」

舞衣さんがそこまで話すとマイクを持った若い女性が舞衣さんにマイクを向けました。

「吹奏楽部って体育会系文化部って言われますけど・・・やはり体育会系なんですか?」

そう質問される舞衣さんの出立ちはどこから見ても体育の先生です。

「い・・・いや・・・そんな事は無いですけど基礎体力は大事だと思っています。案外楽器演奏って体力使いますし、練習時間が長くなると音程を保つのも大変ですし・・・・それこそ体力が大事です。ですから体力作りも練習の一環でやっています。」

やはり現役の先生です。リハなしで急に振られたそんな話題に即答しています。そしてその言葉の最後に付け加えました。

「今日から講師として一緒に指導してくれる工藤さんって見かけによらずスパルタなんです。そんな工藤さんともう一度吹奏楽を一緒にやれるのかと思うととても嬉しいです。」

するとマイクを持った若い女性がもう一度小林先生マイクを向けました。

「工藤さん・・・って?」

「あっ・・・・すいません。親御さんの再婚で、今は早坂さんでした。」

その昔、たまたま近所の中学校の定期演奏会に行った舞衣さんがそのユーフォニアムの音色に惚れ込み、校長に直談判してその時制度がなかった吹奏楽部の特待制度を創設させ、やっとのことでそのユーフォニアムの奏者であった真琴を吹奏楽部に入部させていました。

それから自分の受け持つ吹奏楽部のレベルが急上昇してたった2年で吹奏楽の強豪校になっていました。しかし、真琴の転校によりその後の指導に悩んでいたいた時に降って沸いた真琴が外部講師になるという話・・・。

その時一番胸を撫でおろしたのは舞衣さん本人かと思います。

そんな状況を感無量の思いで見つめていた私の背後からまたまた声が・・・。

「エンちゃん・・・。ねえ・・・あの小林先生って真琴の中学3年の定期演奏会の後ウチに来て真琴を付属に進学させて欲しいって土下座したんだよ。その時ウチは経済的に無理だから公立校に入れるって話したらその時、絶対特待生として迎えますから検討してくださいって言い残し帰ったんだけど・・・・。」

そう声をかけられた私が振り返ったところにいたのは真琴の母親と私の母さんでした。真琴の母親とは以前友人の織田が真琴の姉の晶(アキラ)との交際を申し込む際に、その母親に土下座をしていた時に偶然会っていた時から面識がありました。

「そんなことがあったんですね・・・・。知ってますか?その時はまだ、吹奏楽部に特待制度がなったんです。」

「えっ?そうだったの?」

「はいそうです。その後小林先生が校長に直談判して口説き落としたんです。」

「次に来た時学費免除の特待で迎えることができるってハナシしに来てね。それで真琴小林先生にを預けたんだよね。そこまでして真琴が欲しかったのね。でも、途中で転校させちゃったでしょ?真琴にもコッチに残りたいって泣かれたんだけど・・・。」

「マコちゃんもその時言ってました。お姉ちゃんは成人してるから良いけど自分はまだ未成年だから親のいうことは絶対だって。」

「そんなことまでして連れて行った先で本当に辛い思いもさせてしまって・・・。今思えばあのまま晶の元に残しておけば・・・」

「義母さん気に病まないで下さい。今のマコちゃん・・・・すごく輝いています。バスガイドとしても吹奏楽の先生としても・・・。北海道に渡らなかったらこうなっていたとは限りません。」

「うん・・・。自分の娘ながらすごく輝いていると思う。内地に戻る理由として選んだバスガイドって言う仕事しながら、大好きな吹奏楽にも携われるだから・・・」

その時ふと見た職員室の中では、いつの間にか真琴も女性がらマイクを向けられ何か聞かれているようでした。そんな真琴は手振り身振りでソレに応えていて、その表情からは先程泣きそうだった事なんて微塵も感じられません。

すると今度は真琴の母親の隣にいた私の母さんが私に尋ねます。

「アンタって残酷なオトコだね・・・。アンタが就職して真琴さんと一緒になったら、そのバスガイドっていう職業も大好きな吹奏楽二つとも真琴さんから奪うことになるんだよ・・・」

そうなんです。私はそんな真琴を地元へ連れ帰ろうとしていました。でも、真琴自身の幸せを考えると・・・・その答えを出すのは時期尚早かもしれません。今は、目の前にある事柄を一つ一つ進めていくしかないのかもしれません。

それはこの後予定されている我が風谷家と真琴の家である早坂家との結納・・・。

その結納が終われば、私と真琴の関係はカレシ・カノジョの関係から婚約者という次のステージに進むこととなります。それは簡単にくっついたり別れたりできない関係・・・。

でも、その時すでにその真琴と一緒になること心に決めていた私の中には何の不安もありませんでした。

真琴の母さんからソレを聞くまでは・・・。

たった今辞令交付式が終わり、撮影陣から解放された真琴が職員室から私たちに先程校長先生から受け取った辞令を見えるようにしながら出て来ました。

「すごく緊張した・・・。照明当てられてすごく暑くって・・・。」

そう言う真琴の手に掲げられているその紙を見るときちんとその内容が記されています。しかも、その手当の額も・・・。その額は私が勤めているバイト先のガソリンスタンドの倍以上の単価となっていました。

それだけこの真琴が期待られている分そのプレッシャーも大きいのだと思います。

「あれ?のどかちゃんとルカちゃんは?」

その時真琴は周りを見回すような素振りで、私が初めて聞く名前を口にしました。

「ん・・ルカ?・・・ルカ・・・ちゃん?」

「うん。わたしの妹の遥(ハルカ)・・・。今、多分つかまり立ちの頃だと思うんだけど・・・・」

私はこの時この真琴にもわたしと同じような歳の離れた妹がいることを知りました。するとそんな時母さんが話に割って入ります。

「うん・・・遥ちゃんってすごく可愛くって・・・。さっき、病院併設の一時お預かりに預けてくる時もみんなのアイドルみたいになっちゃって・・・。」

「のどかはどうだったの?」

「うん・・・そこにあったママごとキッチンに夢中で・・・・。それでさ・・・その託児所に向かう途中フェリー埠頭の前の大きな道路で覆面パトカーに止められて難癖つけられちゃって・・・」

「えっ?」

あの時別れた覆面パトのカレは、私と佐藤先生に走り去ったGTRを捕まえに行くと言っていましたが・・・実際には母さんが運転する普通のアルトを停車させていました。」

「それでなんて言われたの?」

「ん?・・・・前にここでゼロヨンやってただろう・・・って。そしてハンドルの前のブースト計見ながら覆面が追いつけなかったんだからすごい改造してるだろうって。」

あのヤロー・・・この時私に中にメラメラと怒りが湧いて来ました。

「母さんそれからどうしたの?」

「うん。コウちゃん(私の義父さんのこと)が趣味でコツコツいじってたこのクルマがすごく速いのは運転しててすぐに分かっていたの。フルブースト掛けたらあんなクラウンなんてちぎっちゃうくらい・・・でも見た目ノーマル主義だからどこ見られても大丈夫だろうってことでボンネット開けて見せてあげたの。」

「そうしたら?」

「このクルマこそ覆面だって・・・羊に皮を被った狼だって・・・。エンジンが違うけどエンジン形式が車検証と同じだから切符も切れないし、インタークーラーの位置が違うのと、タービンのあたりに分からない配管が付いている以外は改造の形跡がないってことで無罪放免。」

「あとなんか言ってた?」

「車検証見て、なんで小林車体のクルマでこんな所走ってるんだ・・・・なんて言われてね。」

「それでどうしたの?」

「義理の息子のところのクルマでどこ行こうが関係ないでしょって言ってやったの。そうしたらカラダをピンとして敬礼しながら失礼いたしました・・・・だって。意味わかんなかったわ・・・。」

「そりゃ・・・ね。あと、なんか・・・」

「あっ、そうそう・・・。前にゼロヨンやってたのがこのクルマと同じナンバーだったんだけど・・・なんて言ってたけど・・・アンタ・・・」

「えっ?」

「どうせ・・・前にあの覆面ぶっ千切ったんでしょ?」

「う・・・ん。実は・・・」

正確に言うと、舞衣さんのEP71(スターレットターボ)と一緒にその覆面を千切っていました。と言うより、その覆面がついてこれなかったと言うのが正確かと思います。今じゃ信じられませんが、この時代自然吸気の大排気量エンジン搭載車より、軽量小排気量のターボ車が速いなんてこと度々ありました。

それは軽自動車と言えど例外ではありません。それほど義父さんの大人のおもちゃ(外見女性仕様車のアルトワークス)が速かったと言う事です。

「全く・・・この子ってこんな顔してこんなところあるから、真琴さん・・・しっかり見張っておいてね。」

「大丈夫です。わたしが付いていますから・・・・。埠頭のゼロヨンも程々にしろって言っておきます。でも、やるだけやればそのうち落ち着くと思いますんで・・・」

そしてそんな真琴から、今ほど真琴をやっと解放してくれたその撮影陣が午後のロングホームルームの後に予定されている1時間だけの部活も撮影するということを聞きました。

要は、東京から遥々撮影に来ているので撮れるものはなんでも撮って帰りたいと言うことなんでしょう。

その撮影クルーは今ほど昼食のためどこかへ行ってしまい、真琴が乗ってきたバスもそんな真琴を置いて会社へ戻ってしまっています。ちなみに真琴の会社はこの高校の目と鼻の先です。

そして、予定では午後のロングホームルームの後工業科の空き教室で行う予定だった結納を時間前倒しして、昼休み時間からホームルームの時間にかけてそれをやることに変更していました。そして、先程母さんが真琴を引き連れて学校隣のコンビニに弁当を買いに行っています。

そして残された私と真琴の母さんは工業科の空き教室の机に座っていました。

先程舞衣さんに案内されたこの教室の入り口には工業化学科1年の表札が付いていましたがここ2年ほど使われていません。この高校は今年度をもって工業科が廃止されるため今の3年生が卒業するのと同時に工業科は無くなります。

この高校は工業大学の附属校として工業高校からスタートしたと聞いていました。その高校が来年度から普通科に完全移行し、しかも進学に重点を置いた特進クラスも増やされます。コレって時代に流れなんでしょうか?

工業高校の土木を卒業している私にとって、ソレはどこか寂しい限りでありますが・・・。

そんな空き教室の4個くっ付けられた机に相対して座る真琴の母さんがどこか落ち着かなように感じました。そして何かを言い出せない雰囲気も・・・。

「あの・・・義母さん・・・。何かあるんですか?さっきから・・・」

「ん?・・・・コレ、言うか言わないかすごく迷ったんだけど・・・。親として実の娘のことをきちんと伝えなきゃって思って・・・。」

「ソレって凄く言い難いことですか?」

「ねえ・・・。エンちゃん・・・北海道であの子の身に起きたことって聞いてるよね?」

「はい・・・聞きました。打ち明けるのをすごくためらっていたみたいなんですけど・・・。でも、大丈夫です。僕は全部ひっくるめて真琴さんのこと好きだと思ってますから・・・」

「なんか若いっていいね・・・・。そんなに想ってもらえる真琴も幸せだと思う。でも、そんな真琴本人も知らないことがあるの。」

「えっ?なんですか?ソレって僕になんて教えちゃっていいんですか?」

「うん。生涯伴侶となる人になら尚更・・・。それに、それって夫婦だけじゃなくって嫁いだ先の家のことでもあるから・・・」

「結構重い話・・・・ですね。」

「うん・・・。場合によっては、この結納・・・・なかったことなっても仕方がないとも思ってる・・・」

「それって・・・・」

「真琴が義理の弟に薬飲ませられて乱暴されちゃった話は真琴から聞いてた通りなの。でも、その後しばらく入院してた病院で色々検査する中で分かった事なんだけど・・・。そこで真琴を診察した婦人科の先生から母親であるわたしにだけに伝えられたことがあって・・・。それってそこまで検査しないと分かんないことらしくって・・・」

「義母さん。僕は自分が諦めが悪いオトコってだけは自覚してますし、それだけは自信があります。何を聞いてもマコちゃんを諦めることはしません。だから・・・」

「エンちゃんがそこまで言ってくれるんなら最後まで言うわ・・・。女の娘って、生まれ持って卵子の元を持っているものなの。」

「はい・・・それ知っています。生涯排卵する数をすでに持ち合わせているって聞いたことがあります。」

「うん。それじゃ話が早いわ・・・・。真琴ってソレの持ち合わせが少ないみたいなの。」

「えっ?それじゃ・・・・」

「うん・・・。真琴って子どもを授かれないカラダみたいなの。婦人科に入院してた時、お見舞いに来た部活の子たちに卵巣関係の病気ってことにして、当たり前だけど決してレイプだなんて言わなかったんだよね。でも、まさにその病気こそが本当のことだったの。」

「それって・・・・・」

「普通、この病気って結婚して何年も妊娠しなくって不妊治療で病院訪れてそこで検査して初めて分かるような病気なの。未婚で、しかも二十歳前で分かるなんて本当にまれ・・・」

「治療とか・・・・?」

「ううん。あの子のそれって先天的なものだって・・・。本当にゴメンなさい・・・。それってそんなふうに生んじゃったわたしの責任。」

「そんな・・・それは誰の責任でもありません。そんなに気に病まないでください。」

この時私は真琴の母さんにそう言葉を掛けました。その時真琴の母さんが思いがけないことを打ち明け始めました。

「死んじゃった真琴の本当の父親とわたしって・・・・・従兄妹同士だったの。法律上なんら問題のない結婚だったんだけど・・・・やっぱり周りの目がキツくって・・・・周りから血が近いと子どもに悪影響があるんじゃないかって言われ続けてね。」

その時・・・私は自分の妹であるのどかのことを思い出していました。私と母さんとの関係の後生まれたのどかは、その可能性が限りなくグレー・・・。その証拠として義父さんが無精子症・・・・。しかも、そののどか自身の発達が遅い・・・。

この時改めて自分がしてしまったことが物凄くとんでもなかったと後悔しています。

「従兄妹同士ってそんなに影響あるものなんですか?」

その時私はそんな不安を払拭したくなってそう尋ねました。

「わたしも晶を妊娠した時不安になって産科の先生に相談したこともあったの。」

「全く影響ないって言われたんですよね!」

私はこの時、ソノことを全否定して欲しい気持ちで語気を荒げるように再びそう尋ねました。

「うん・・・。ほとんど影響は無い・・・・って」

「えっ?・・・・ほとんど?」

「うん・・・。その・・・ほとんど・・・っていうのが曲者で・・・結構悩んだの。そんな時親族から心ない言葉かけられちゃって・・・それに激怒した父さんがわたしを引き連れてこの街へ引っ越して来たってことなの。」

「そんなことがあったんですね。でも・・・僕はへっちゃらです。真琴さんさえいてくれれば・・・」

その時私がよほど不安な表情をしていたのかと思いました。そんな顔を見ながら真琴の母さんが話を再開します。

「で・・でも安心して。生理もきちんと来るし私生活には全く影響ないから・・・・。無排卵・・・・なんだけどね・・・。」

そういう真琴の母さんの表情は曇っていました。私自身もちょっとは気になりますが、そう言うことをひっくるめて真琴と一緒になる覚悟はできているつもりです。でも・・・真琴自身がそれを知った時、気に病むことは明らかでした。

女性は、結婚すれば子供を産みたくなるのは当然の流れです。ましてや、友達だったりかつての同僚なんかから妊娠した・・・なんて話題を聞いた時、その真琴がどんな思いをするのか・・・・。

その時一瞬だけ、本当にその一瞬だけいっそ結婚しないほうが真琴にそんな辛い思いをさせなくて済むのか?・・・なんても思いました。

でも、そんなことがあったなら二人でその思いを分ければ少なくとも真琴の負担は2分の1になるのでは・・・と、逆に前向きに考えることにして、自分自身の選択肢の中に真琴と一緒にならないという選択肢はありえないと前向きに結論づけました。

ダメですね・・・。私はどうも言葉でまとめないと自分を納得させられないと言うか・・・納得しないと次を考えられないという癖があります。コレって今朝ほどふたばや舞衣さんに指摘されていたところなんですが・・・。

そしてたった今頭の中で自分を納得させたことについて伝えました。

「確かに夫婦に子供を授かると言うのが幸せなカタチというのは知っています。でも、幸せの形なんてそれぞれだと思うんで・・・。子供いなくたって仲良い夫婦っているじゃないですか?僕には真琴さんさえいればあとは何も要りません。」

その時私は真琴の母さんにそう言い切りました。そんな義母さんの顔から不安な表情が消え穏やかな表情が戻って来ています。

「もしかして・・・・弁当買うってことで、わざわざド派手なバスガイドを校外に連れ出した母さんって、僕と義母さんを二人きりにするっていう作戦ですか?」

「うん・・・そうなの。でも、香織さん(私の母さん)ってすごい人だね・・・。息子であるエンちゃんが何を考えてるのかなんでもお見通しなの。あの子はいろんなもの見て辛い経験してるから、真琴さんを手放すようなことはないから安心して・・・なんて言われていたんだよね・・・」

「そうなんですよね。僕って昔から母さんの手のひらで踊らされているって言うか・・・・」

「でも、そんな香織さんが言ってたよ・・・・もう、母親としての範疇を超える頃だって・・・それが息子の結婚だって。」

「でも僕は就職前・・・マコちゃんだって就職はしてるけどまだ18歳・・・世間からすればまだまだママごと・・・」

「いいじゃないママごとだって・・・・。考えてみて?コレまで全く違った環境で育った二人だよ?コレまで見て来たものも違うし、同じモノを見ても感じ方も違う・・・最初からうまくいくとは思えない。だから最初はママごとでいいの。」

「それでいいんですか?」

「うん。それでいいの。コレから一生かけてお互いの理解を深めて行ければ・・・」

「はい・・・わかりました。最初は意見が合わなくてケンカしてマコちゃんに辛い思いさせちゃうかもしれませんが、楽しい時は一緒に楽しんでそんな辛い思いが吹き飛ぶような家庭にしますから・・・」

それを聞いた真琴の母さんの瞳から涙が溢れていました。

「うん・・・母親としてすごく幸せ・・・。死んじゃった真琴の本当の父親からそんな言葉かけてもらいたかった・・・」

そう言うと今度は両手で顔を押さえて号泣してしまいました。そんな私は何も出来ずオロオロするばかりです。

そんな時母さんと真琴が教室に入って来て、真琴がそんな母親の姿に驚いています。

「真琴・・・アンタ・・・いいひと捕まえたね・・・こんな変態なかなかいないよ・・・」

この時真琴の母さんは私のことを変態と表現しました。ここ最近私はいろんな人からその変態と言われています。

でもその変態という言い方は、私の中で段々と人を凄く称える褒め言葉のような気がして来ました・・・それこそ本当の変態?

「えっ・・・エンちゃんって、母さんを泣かすほどの変態だったの?」

「うん。すごいドヘンタイ。真琴のこと好きすぎちゃって・・・・母さんちょっと引いちゃった。」

「真琴さん・・・えらいオトコに捕まっちゃったね。このオトコ・・・・一回言い出すとテコでも動かない頑固モノだから、どこにも逃げられないよ。」

私の脇でそんなやり取りを見ていた母さんが真琴に向かって、半ば茶化すようにそう伝えました。

「え〜・・・そうなんですか?わたしも引いちゃうかも・・・・・。」

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