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体験談(約 77 分で読了)

【評価が高め】それは教育実習中の吹奏楽部の部室でした。ねえ・・・口で抜いてあげようか?(2/6ページ目)

投稿:2022-02-26 09:56:46

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本文(2/6ページ目)

「うん。でもその現場を監督して目的のものを造るっていうデスクワークが主な仕事だと思うんだが・・・。計画部門ともなると航空写真から作った地形図に道路の線を入れたりするから、これもまた土木技術者の醍醐味だと思うんだけどね。」

「でも、この役所みたいに維持修繕という事ばかりをしてモノってものを造らない部署もありますよね?」

「確かにそういう部署もたくさんある。でも、この維持修繕をやっているここの部署も維持管理計画というものを持っていて、ある一定以上の管理水準を保つための工事を発注しているんだ。」

「母さんが前に言ってました。そう言う役人が自分たちの仕事を作っているくれているって・・・。そして出来上がったものがみんなを幸せにするって・・・・。」

「みんなの幸せ・・・・・それもそうかもな。土木の仕事って裾野が広いから、モノを作っている時から世の中にお金が流れて、さらに出来上がったモノは世の中を便利にしてくれる・・・なんか良いよな役人って。そう言うことの源を創り出せるんだから・・・」

「でも、どうして佐藤先生ってそんな役所のこと詳しいんですか?」

「うん・・一戸くんの担任だった時、一戸くんが急に黄色いパトロール車に乗る仕事に就きたいって言い出してね。」

「あれって結構目立ちますし・・・でも、その黄色いパトロール車の正体ってなんかわかんないですよね・・・」

「そこで担任としていろいろ調べてね。その時分かったのは、こういう維持修繕をする役所に黄色いパトロール車があって、主にその道路パトロール車を運転する運転手とそれに同乗する補修員。それと同じく同乗する技術系職員がいるということが分かったんだ。」

「それって各々採用試験が違うんですか?」

「うん。もちろん。」

「国とか・・・県とかでそのやり方は違うし、運転自体も民間委託しているところもある」

「委託・・・ですか・・・」

「それで一戸くんに聞いたんだよね。何がやりたいのか・・・って。」

「そうしたらやりたいことは分かんないから、なんでもできる職種が良いって答えてね。」

「それで進学を進めたんですね。」

「うん。そもそも一戸くんって野球やりたくって県内ベスト4常連のうちの高校入ってね。しかも野球に専念したくって、進学に向けた勉強の必要のない土木科へ・・・。まっ、その甲斐もあって2年間も正捕手やってたんだよね。」

「それでどうやって大学に行ったんですか?」

「風谷くん知ってるかい?キャッチャーって頭が良くないと務まらないって。しかもチームのまとめ役のキャプテン。」

「野球の試合でいろんな指示を出すのがキャッチャーだって聞いたことがあります。あとはピッチャーの配球とか・・・」

「そうだよね。その試合の組み立てをするのがキャッチャーの仕事といっても過言じゃない。それって試合全体を俯瞰できる能力がなきゃ出来ない仕事・・・」

「じゃ、一戸さんって・・・」

「うん。そもそも頭が良かった・・・・。でも、その使い方が分からなかった・・・・ってところかな?」

「凄いですね。それでそんなスクールウォーズみたいなクラスから進学だなんて・・・」

「うん・・・。でもやっぱり進学の勉強してないから自分のところの大学の共通テスト受けても基準に乗らなくって・・・」

「悔しいですね。せっかくの付属校なのに・・・」

「それでちょっとした小細工もして推薦してやったのさ・・・・ウチと進学提携している君の母校のところの大学に・・・」

「えっ?」

「でも、部活ばっかりやってたんで学業が出来たわけじゃない。でもクラスの周りが周りだったんで相対的な成績が抜群だった・・・・」

「ソレ・・・分かります。僕も同じようなものでした。」

「ソレで、当時建設業協会でやってた現場見学会なんかに参加させて感想文書いて賞を取らせたり、評定点に下駄履かせたりして校長口説き落として推薦を取ったってこと。」

「戦略的ですね。」

「うん。その大学の枠っものがあって、内規でその大学に推薦できるのは普通科の生徒だって決まってたんだよね。しかも、内々にその推薦する生徒の名簿なんてのも出来てたりして・・・。」

「そこに割り込ませた・・・ってことですね。」

「うん。後で推薦取れなかった普通科の生徒が怒鳴り込んで来たこともあったけど・・・なんで土木科の生徒が推薦取れて普通科のオレがダメだったのかって・・・」

「それって、枠を勝ち取ったってことですよね。」

「うん・・・。キミは事情があってコッチの大学に来たみたいだけど、土木科の生徒でしかも警察の厄介にもなった生徒を推薦するのも大変だったはずだよ。就職が決まったら一度挨拶に行くと良い・・・」

この時、初めてその一戸さんが私の母校と一緒の敷地にある大学に通っていたことを知りました。本来私もその大学に入学するはずでした。

佐藤先生の言う事情と言われるその姉さんにまつわるアノ事件の後推薦が取り消しになるまでは・・・

でも、この時私の頭の中のどこかにあったモヤモヤが急に晴れたような気分になっていました。恐らくその時、真面目に公務員試験を受けようと初めて思った瞬間だったと思います。それまでは、とりあえず受けるような感覚で臨む公務員試験でしたが・・・。

その時です。今までそんな話をしていた佐藤先生が急に話題を変えました。

「ところで・・・あの一戸くんって、里帆のこと好きみたいなんだよね。」

「えっ?・・・里帆ちゃんはそれに気づいてるんですか?」

「うん。どうやら何かケリ付けたら返事もらうって事になってるみたいなんだけど・・・何か心当たりはないかい?その・・・ケリってヤツ。君って双子の姉の夏帆と仲良かったんだろ?何か聞いてなかったかい?」

「い・・いや・・僕は何も・・・。第一僕って夏帆ちゃんを弄んで捨てた最低なオトコですから・・・」

「でも・・・さっき里帆が言ってたんだよね。捨てられたはずの夏帆が未だに君のことが忘れられないみたいだって・・・新しい彼氏が出来たって言うのに未だにそんなこと言ってるって。」

「そうなんですか・・・ただ、関係を拗らせたまま別れたとなるとオトコに対しての見方が変わっちゃうんじゃないかって思って、円満な形で終わらせたんです。」

かつて小学生だったふたばが下宿生から受けたイタズラによって男の見方が偏見に満ちたものとなっていました。それじゃいけないと思ったのは、私自身が過去に男女の仲を拗らせてしまった経験を持っていたからです。

その話を聞いた佐藤先生は少し考えた様子で私の眼を見ながら口を開きました。

「その拗らせたって言う話聞かせてもらえないか?」

私にとってその「拗らせた」と言う経験は過去に二度ありました。一度目は小学6年生の時童貞を捧げた当時高校3年生だった従姉妹の芽衣子姉さん。二度目は中学2年生の時の同級生だった理央・・・。その理央は一応彼女という関係でしたが、芽衣子姉さんとの関係は何と言って表現して良いのかさえ分かりませんが・・・。

その時私は、気が付けばどう言うわけか中学生の時のほろ苦い経験を佐藤先生に打ち明けていました。こんなこと他人に打ち明けるなんてことは初めてです。

佐藤先生は今年で定年を迎えるベテランです。そんな経験豊富な佐藤先生は人から話を引き出すのが上手でした。

「僕って中学生の時彼女が出来たんです。でもその彼女と心の準備もないまま男女の仲になってしまって・・・」

「中学生で・・・かい?チョット早いね・・・。」

「それから二人の仲をどう進展させて良いものか分からなくって、その後なんの進展もないまま高校進学したんです。」

「それ以上進むのが怖かった・・・ってところだね。君って案外慎重なんだね。」

「その時その彼女は別の高校行ったんですが・・・気づいた時には別の彼氏が出来ていました。」

「うん・・・・。何となくその気持ち分かるな・・・。ちょっと早すぎたんだね。本当に心も身体も準備ができてなかったんだね・・・。」

「今考えてもチョット早かったんだと思います。でも、本当に気持ちの準備がないままそうなってしまって・・・その後うやむやに・・・」

「それで君って、何となくうやむやにするのが嫌いなんだよ・・・どういう形であれ自分も相手も納得できる形にしたいって気持ち・・・・うん。それ分かるような気がする。」

「夏帆ちゃんと思いがけずそんな関係になってしまった時・・・その時も気持ちの準備がないまま夏帆ちゃんとそうなっちゃったモノですから、その後改めて、僕の気持としてそれをきちんとしたカタチに納めたつもりでした。」

「それは君がその責任を取ったという解釈でいいのかな?」

「はい・・・。自分の中ではそう整理しています。」

「でも、君ってその時・・・別に彼女がいたんだよね?その夏帆の後輩バスガイド・・・。」

「はい・・・。でも、事情があってそれまで1年以上逢えなかったんです。でもその間ずっと夏帆ちゃんにアタックされ続けていました。」

「夏帆って一度熱中すると、自分が納得するまでそれを貫こうとするところがあって・・・。でも、いくらアタックしても変わらない君の心を察して自分なりにケジメをつけたかったんじゃないのか?」

「ケジメ・・・?」

それは、春に行われた大学のオリエンテーリングの時でした。思い掛けずバスガイドになっていたマコトとの再会を果たした直後に行った現場見学のバスの車中・・・学生たちが現場見学に行った時、偶然二人きりになってしまったバスの車中で夏帆に迫られてそう言うコトになっていました。

そしてその話を黙って聞いていた佐藤先生から意外な言葉が・・・

「うん。人としてはどうかと思うけど・・・オトコとしては君が正しい。」

「えっ?・・・・すいません。てっきり怒られるかと思いましたけど・・・」

「でも、君って夏帆とのそう言う関係はそれで納めたんだよね?」

「はい・・・。」

「まだ何かあるのかい?」

「その後・・・一度だけありました。それは一晩だけ彼氏と彼女の関係になってお互いの気持ちをぶつけ合いました。」

「それで・・・夏帆は君のことが忘れられなくなったのか・・・。」

「いや・・・そんな・・・忘れられないって・・・」

「風谷君。男女の別れって多少喧嘩別れになった方がいいのは知ってるかい?」

「えっ?そうなんですか?」

「あまりにも綺麗な別れ方だと、次のオトコに影響が出る。」

「それってどう言うことなんですか?」

「女性のいい思い出って、その後ずっとそれを引きずってしまって次のオトコにそれ以上のものを求めてしまうものなんだ。」

「えっ?すると良かれと思ってやったことが逆効果・・・」

「うん・・・残酷・・・とも言える。でも、君らしいじゃないか?自分にやれることを自分の納得できるようにやったってことは・・・。」

「はい・・・。その時、夏帆ちゃんがその後オトコを見る目が変わっちゃうことだけは避けたくって・・・その時はその時で必死でした。」

「でも・・・関係はきちんと納めたんだよね?」

「はい。友人としての交友はありますが・・・・オトコトオンナの関係としてはキッチリと・・・」

「それが一番だと思うよ・・・。今はオトコとオンナの関係にすらなれなくても別れられないカップルって沢山いるからね。」

「と、言うと?」

「アレ・・・なんて言うんだっけ?アッシー君だっけ?今はやりの・・・」

「はい・・・。今、アッシーくんとかメッシー君とかっていますよね。あと、キープくんとか・・・都合の良いように使われるオトコ達って」

「あっ・・・それそれ・・。でも、そうやってオトコを手玉に取ってるようなオンナの娘もまた君みたいなヤリチンオトコの虜になってたりするんだよね・・・」

「ちょっと待ってください。いつから僕がヤリチンになったんですか?」

「えっ?君・・・さっき言われてたよね。バスガイドキラーって・・・」

「それ・・・・全部誤解です。第一僕って少しもモテませんし・・・」

「でも、君って女性と気兼ねなく話せる特技を持ってるじゃないか?みんなが話し掛けたくても声も掛けられない雰囲気の小林先生とも親しげに・・・」

「あっ、小林先生は僕の義姉になる事になってますんで・・・それに僕は単に女系一族で育ったからで・・・実の父親を亡くしてからは兄妹や従姉妹親戚中で僕が唯一の男子でしたんで・・・」

「それじゃ、キャッチボール遊びじゃなくって・・・ママごと遊びだったってことだ・・・」

「はい、その通りです。オマケに小学校あがるまでは女物の服着せられてましたんで・・・。そしてやっと買ってもらった帽子も広島カープの・・・・」

「それって、色が赤いからってこと?」

「はい・・・恐らく・・・」

その時でした。守衛室脇の玄関の自動ドアが開いて黒いスーツ姿のオトコたちが揃って建物に入って来たのが分かりました。それは偉そうな人とそれをエスコートするような社員らしき人物・・・。

玄関を入ったすぐそばにあるこの宿直室は一応受付という表示がされていましたが、「直接執務室までお進みください」の張り紙がされていたためそのまま進んでいくようです。

そして私が顔を上げたところにある窓の外に見たのは、そのエントランスに停車した白いカーテンの付いた黒いセンチュリーの後部ドアを白手袋で閉める運転手の姿でした。

すると今居る宿直室の扉を挟んだ外側で何やら話声が聞こえてきます。その時、薄い扉の外の会話が筒抜けとなっていました。

「あっ・・一戸さん。いつもお世話になっています。今日は東北支社長を連れてご挨拶に参りました・・・・」

その聞こえる声は結構年配の人のようです。こんな人が30前くらいの一職員に頭を下げているようです。

「こちらこそ・・・・。今、ちょうど所長がおりますのでこちらへ・・・」

そんな会話の後、その集団が階段を登って行く足音が遠ざかります。

そんな偉そうな人たちに「さん付け」で名前を呼ばれている一戸さんの立場って・・・

私がそんなことを考えていると、再び階段を駆け降りる足音が近づいた瞬間扉が開きました。

「あっ・・・ごめんごめん・・・。ラフスケッチって上手くコピー出来なくって・・・結局、里帆ちゃんに一眼レフで撮ってもらったよ・・・」

「すいません・・・。本当にラフだったもんで・・・。それで、今訪れた業者の方って?」

「あっ・・・〇〇建設ね。全国区の・・・」

今ほど挨拶に来たのは、この業界の人なら一度は聞いたことのある全国区の大手ゼネコンの東北支社長と言う事になります。

「あっ・・・さっきの会話聞こえてた?」

「はい。そんなお偉いさんが一戸さんに頭を下げて名刺を渡している雰囲気がハッキリと・・・」

それを聞いた一戸さんが一瞬考え事をした後私の顔をじっと見ました。

「そうか・・・。でも、勘違いしないで欲しいんだ。」

「何がですか?」

「お偉いさんが頭を下げていたのはオレじゃなくって、オレの立場・・・になんだ。」

「それは役人ってことだからですか?」

「うん。半分当たり・・・。」

「半分・・・ですか?」

「じゃ、君って市役所の受付の人に、いつもお世話になっています・・・なんて挨拶するかい?」

「い・・いや・・一応挨拶はしますけど、受付の人ってそれが仕事だから・・・」

「そうだろ?オレだって普通に仕事してるだけなんだけど・・・」

「それじゃなんで・・・?」

「お金の匂いがプンプンするらしい・・・この建物。ここは出先の出張所ってところなんだけど、こんなところでも年間結構なお金が動くんだ。でも、ゼネコンが欲しいのはこんな出張所のそんなハシタ金じゃない。」

「お金じゃないとすると・・・何なんですか?」

「情報・・・だよ。本省や局じゃ公表されない情報も、こんなちっぽけな出張所からは漏れることもある。」

「えっ?漏らしていいんですか?」

「もちろん漏らしちゃいけない。でも、漏れることは織り込み済み・・・。まっ、漏れないことには業界的にうまく回らないってこともあるんでね・・・。」

この業界ってそういうもんなんでしょうか?なんか裏の話を聞いてしまったような感覚となっていました。しかも、私はこのゼネコンからも内定をもらっていましたが・・・

そして、その研修日として招集されるその日と公務員試験日が丸かぶりであったため内定辞退を申し出たばかりです。

「すいません・・・僕って今のゼネコンから内定もらっていたのですが・・・・」

すると一戸さんが胸ポケットから先ほどもらったであろう名刺を取り出し私に見せました。それはやはり私に内定を出していた会社そのものです。

「はい・・・この会社です。」

「えっ?今、所長に挨拶してるところだから支社長連れてこようか?」

「いいえ・・・遠慮します。内定辞退したばかりなんで・・・」

「なんか勿体無いな・・・給料良いのに。どうして辞退した?ん?君って今、確か教育実習中だったよね・・・先生になるからって断っちゃった?」

「すいません・・・。実は先生になるつもりはないんです。一応、職業の可能性として教職課程は取っていましたが・・・。でも、この教育実習で得た経験はこれから一生の宝物になりそうな予感がします。」

「ん?ゼネコンでもなく、先生でもない。君ってもしかして・・・」

「はい。僕も一戸さんと同じ職業に就きたく、再来週の公務員採用試験を受ける予定でいます」

「え?そういえばそんな季節だった・・・それで何種を受けるつもりだい?」

「すいません・・・その何種って言うのが・・・。僕は上級っていうのだけは知っています。」

「あっ・・・すると国の方じゃなくって地方自治体のほう?」

「そうだと思います。試験会場は地元の大学が予定されていますし・・・」

この時私は、国の公務員に種類があることを初めて知りました。それは採用時から決まってしまう「キャリア組と現場組」・・・。この時私と話をしている一戸さんは現場組という事になります。

それはどんなに頑張っても決してキャリア組になれない運命・・・。

私はそんなことの関係ない地方の公務員を受験します。民間企業で言えば大学卒業程度・・・となります。でも、その試験の会場となる大学名を思い出して何か引っかかるものがある感覚になっていました。それはその会場がふたばの通う大学だったからです。

そんなことを思っていたところに一戸さんが話を続けます。

「う・・・ん・・・。それじゃ公務員の給料が安いのだけは覚悟・・・だな。ゼネコンの給料とは雲泥の差。言ってみりゃ、一人の給料で結婚生活なんてとても無理・・・。まともな給料になるのは40過ぎなんだよね。」

「そ・・・そんなに・・・ですか?最近別の人にも同じようなこと言われたんですが・・・」

「分かるひとには分かるんだけど・・・事情を知らない多くの人って、公務員の給料はすごく高いって思ってるからね。案外知られていないのが、人事院が100人規模の一般企業の給料を調べて平均的な給料にしてるってところなんだけどね。」

「100人って・・・ゼネコンの社員数より全然少ないじゃないですか?」

「うん。だから給料の差が出るってこと。我々がそのゼネコンの仕事を創ってるのに・・・・ね。」

「でも僕って、大学卒業したらすぐにでも結婚したいと思っているんですが・・・」

「結婚か・・・もしかして相手ばバスガイド?」

「御察しの通りです。」

「じゃ、バスガイドキラーを貫いた訳だ・・・」

「そ・・そんなにいじめないでください!」

「あっ、ごめんね。面白がっちゃって・・・。実は僕もね結婚したい女性がいて、やっとこの歳になってそれなりの給料になってきたし、その娘もそろそろそんな歳になって来たから告白しようと考えているんだけど・・・」

「その相手って・・・・」

「うん・・・案外近い人だったりする。」

その時私はこの一戸さんが前から里帆に好意を寄せていて、最近になって一歩踏み出した・・・・そんなふうに解釈しました。

「僕も一戸さんを応援します。でも・・・・その給料が安いっていうのが引っかかるんですが・・・」

「うん。今すごく景気が良いから、仕事が沢山ある民間企業はどんどん給料上げて、どんどん人と設備を増やして企業収益を増やそうとしている。一方我々公務員はその民間の給料上昇に程遠い上げ幅でしかない。その理由が表向きには先行き不透明・・・ってことなんだけど、公務員の給料上昇は政治的に批判の的になりやすくって・・・」

「えっ?公務員の給料って政治にも左右されるんですか?」

「うん・・・残念ながら・・・。それもあるんだけど、近いうちに今の好景気が終わるかもしれないってことかな?」

「そうなんですか?僕の母さんもそんなこと言っていましたが・・・」

「今、恐らく企業のトップたちはそれに向けての対策に動き出していると思う。さっき来たゼネコンの支社長だって滅多にこんな出先に足を運ぶ人じゃないんだ。それに、支社長にコバンザメみたいにくっついていた人は我々のOBで、ゼネコンとのパイプ役になって我々の情報を会社に伝える役割・・・」

「パイプ役・・・ですか?」

「別名天下りとも言う・・・」

「天下り・・・?」

「それなりのポストでそれなりの歳になると肩たたきされるそうだ。」

「それって早期退職を促すって事ですか?」

「うん。その代わり天下り先を世話してくれるっていう特典付き・・・」

「すると天下りした先で第2の人生が始まるんですね?」

「いや・・・第2どころか第3・・・第4もある」

「えっ?それじゃ民間企業を渡り歩くって事ですか?」

「そうなんだよね。渡り歩く会社毎に退職金もらって・・・でも民間企業もタダで雇う訳にはいかなっからパイプ役として使えるうち・・・ってこと。」

「それじゃ、現役の頃どれだけの役職に就けるかってことが重要って事ですか?」

「うん・・・その通り。現にウチの所長ってオレとたいして歳変わんないのに役職ついてて・・・次に霞ヶ関に戻ったら大臣の国会答弁書書くような官僚になるんだよね。」

「その所長って・・・どこの大学卒業してるんですか?」

「ん?・・・やっぱりどう足掻いても叶わないよな・・・東大卒って・・・」

「東大・・・・」

「うん。オレとなんて考え方が全く違くって・・・・答えは同じだとしてもそこに至る考え方のプロセスが全く違うんだ・・・。」

「プロセス・・・って?」

「土木工学って経験工学って言われてるんだけど・・・その所長は法的根拠からアプローチするんだよね。法律さえ知っていれば土木なんて職種は関係ない。」

「その所長さんって人は土木工学って経験ないんですか?」

「うん・・・全く。」

「それじゃ・・・」

「そうなんだよね。結局意見が食い違っても法律や基準がそうなっていればそっちが正しいってなる。これは誰がどう見てもその通りなんだけど・・・現実、その法律に照らし合わせてうまく進めるのが難しいものもあって・・・・」

今まで元気よく喋っていた一戸さんの声のトーンがその法律関係になった頃から低くなってきたのが分かります。こんなバリバリの役人でもそんな悩みを抱えていたとは・・・

その時です。今まで黙って話を聞いていた佐藤先生が話に割って入りました。

「一戸くん。その法律に抜け道はないかい?その法的解釈は一つかい?法律ってものは必ずグレーゾーンを孕んでいて、そこの部分の解釈はある程度柔軟に運用できる仕組みになってる。これって、君が大学に進むときに贈った言葉なんだが・・・」

「あっ・・・・・思い出しました。そうですね。そのとき佐藤先生が法学部卒だって聞いてびっくりしたんでした。」

「えっ?法学部って・・・佐藤先生って何ものですか?」

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  • 3: まことまどかさん 作者 [通報] [削除]

    名無しさん
    タイトルで「続きだ!」と思いましたし、内容も期待通りどころか想定のもっと上をいっていました。今回「これどんな話でした?」と関連話にジャンプしたいのに、リンクが無いということはありますが、リンクが無いこ…


    追伸です。
    新作扱いとなっていた作品について運営側に相談した結果、続き物として掲載されましたのでお知らせいたします。
    すでに次回作品の執筆を始めておりますので今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

    まことまどか

    0

    2022-02-28 06:13:59

  • 2: まことまどかさん 作者 [通報] [削除]

    名無しさん
    タイトルで「続きだ!」と思いましたし、内容も期待通りどころか想定のもっと上をいっていました。今回「これどんな話でした?」と関連話にジャンプしたいのに、リンクが無いということはありますが、リンクが無いこ…


    さっそくのコメントありがとうございます。創作活動の励みになります。

    今回の作品を制作するにあたり結構な時間を要してしまいましたことに関しましてお詫び申し上げます。
    また、その間に投稿の手法が変更になったりと少々戸惑っておりましたが、今回続編として投稿したものが新作扱いとなってしまいましたことに関して重ねてお詫び申し上げます。

    またストーリー展開上、エチケンサイトにそぐわないような内容にもなりつつありますが、出来るだけ皆様の期待に添えるような内容を盛り込んでいきたいと考えております。
    今回主人公のまどかと真琴と婚約した訳ですが、これからお互いやらなければならないことがあったりして順風満帆とはいきません。一方婚約したことにより真琴がオンナとして大胆になっていきます。今後そのようなストーリーを描いて行きますので今後ともよろしくお願いいたします。

    まことまどか

    1

    2022-02-26 23:41:17

  • 1: 名無しさん [通報] [コメント禁止] [削除]
    タイトルで「続きだ!」と思いましたし、内容も期待通りどころか想定のもっと上をいっていました。

    今回「これどんな話でした?」と関連話にジャンプしたいのに、リンクが無いということはありますが、リンクが無いことにより評価が下がるわけでもないですし、興味があるので関連話も探したいとおもいます。

    0

    2022-02-26 20:28:12

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