体験談(約 22 分で読了)
あの日のこと~ピアニストのかおり(1/3ページ目)
投稿:2022-06-19 11:00:28
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その日はひとりで居酒屋で飲んでいた。カウンターの端で店の喧騒を耳にしながら。やがて隣にカップルが座った。女は目を引く美形で服のセンスもいい。男の方は学生がまだ抜けきっていない感じでいささか不釣り合いな感じがした。海産がウリのこの店の貝の刺身が来ると、女が話しかけてきた。「それおいしそうで…
マリが迷彩のコンバットパンツを欲しいという。レディースの店を何軒回っても、コレと言うモノがない。聞くとモロ米軍放出の本格的なヤツを望んでる。サバゲー女子のアーミースタイルは可愛い。女の子が戦闘のための服を着けているギャップ。マリは、オーバーサイズでウエストを絞りゆったり履きたいとのこ…
散歩の途中、ふと足をとめて店の様子を覗いてみた。
いつの間にかできていたカフェ、感じがいい。この辺りで純粋な個人店というのも珍しい。
腹も減り、喉も渇いていたので入ってみることにする。
いらっしゃいませ、カウンターの中の女性から声を掛けられる。
L字のカウンターに椅子が7脚くらい。入り口に面してテーブルが2つある。そのテーブルも1つは2人用であるから、満席でも15人は入らない。
今、客はテーブル1組とカウンターに2人だけである。
カウンターのひとつに腰を下ろす。雑多な酒瓶が3列の厚みでたくさん並べてあった。アルコールも提供しているらしい。
ランチプレートと冷たい抹茶をオーダーする。
相手をしてくれたのは、30そこそこの女性である。髪を引っ詰めて、薄化粧だが、凛とした美人である。日焼けしたのか、浅黒い。眉と目元に気の強さが感じられる。
彼女がひとりでやっているのだろうか……。
ちょっといい女だと、すぐ目を向けてしまう。
背筋が伸びると、首も伸びる、その顔から鎖骨までのラインが美しい女が好みだったが、彼女はそれに該当していた。エプロンの下のニットの胸元からそれが知れた。
ランチプレートには数種類の惣菜にターメリックライス、そして、バターチキンカレーが器に盛られていた。いずれの量も少なめであるが、品数が多く味は悪くない。昼メシには適量だった。
綴じられているメニューを見ると、洋食主体の凝ったモノもある。
今度晩めしにも来てみよう。食指が動かされた。
ドイツビールの名前を見つけたので、彼女に声を掛けた。
「アルコールは頼めるんですか?」
「はい、何に致しますか?」
ドイツビールの銘柄を伝える。
「はい、それなら大丈夫です」
すぐにビールが出てきた。小皿の柿の種も添えられる。
「むつかしいカクテルなんかは作れませんが、ビールなら注ぐだけですから」いい笑顔だ。
「それじゃ、夜は別の方がいるんですね」
「ええ……夜はマスターが来ます、是非いらしてみてください」
休日の昼間からのビールは格別だ。なんなら起き抜けのビールは、眠気を吹き飛ばしてくれてもっと美味い。
いつもなら、会社の近くの定食屋で済ませるが、この前ランチを食べた店が気になっていた。地下鉄の駅からオレのマンションまでの間にある、その店の夜の料理をつまんで一杯飲むとする。
いらっしゃいませ、今日は男女ふたりがカウンターにいた。50代と思しき髭のマスター、それに先日の女性もいた。この前と同じ席を陣取る。まだ客はオレだけである。
「あ、先日はありがとうございました。早速お越しいただきありがとうございます」
「メニューを見て、夜が気になってしまいました……」
「そうですか……ごゆっくりなさってくださいね」
ヒトの良さそうなマスター、ふたりが夫婦ということだろう。このオヤジ、いい女捕まえたもんだ。10日くらい間を空けたのに女はオレを覚えていた。客商売の基本か、この店の客が少ないのか。
燻蒸ポテトサラダ、トリッパの煮込み、それにマッカランのハイボールを頼む。
すぐハイボールとポテトサラダが供された。
マッカランを炭酸で割るのはもったいない、と銀座のバーで誰かに言われたが、酒は自分の好きなように飲むのがいい。ウマイ酒は何をしても美味い。
ポテトサラダが秀逸だった。スモークされて、マヨネーズの味が引っ込んでいる。それに秋田の名物、イブリガッコ、燻蒸のタクアンが細かく刻んである。
「ウマイ!このポテトサラダ、いいですね」思わず褒めていた。
「あ、ありがとうございます」マスターの顔が綻んだ。
トリッパの煮込みも上出来だった。手間のかかる下処理がキチンとされている。近所にいい店ができて良かった。
「ここはいつできたんですか?」
「3ヶ月ほど前ですねー、ご近所にお住まいですか?」
「ええ、この前通りかかってここを知ったので、近所でも3ヶ月この道を通ってなかったんですね」
「ははは、前を通ってても、目に入らない時もありますからね」
たしかに、店前に開店祝いの花輪でもなければ、目立つことのない店だ。看板も敢えて小さな個人宅の表札みたいなモノだった。ハイボールをおかわりすると、テーブルが埋まり、カウンターも半分客が座った。
あっという間に大盛況。このくらいの味をリーズナブルに出していれば、客には困らないだろう。
アサミちゃん、これテーブルにお願い。
女はアサミというのか、ふたりは夫婦ではなかったようだ。他にも数品を腹に入れて、ハイボールを都合4杯飲んだ。いい具合になった。時計は9時を回って、客のピークも終わったようだ。会計をお願いする。
じゃマスター、わたしはこれで失礼します。オレへの釣り銭が渡された。女も仕事終えたようだ。
店を出ると、女も後に続いて出て来た。
「どうもありがとうございました。夜の料理いかがでした?」
「うん、気に入った。全部美味しかったよ」
「でしょ、だからおススメしたんです」まるで客のような物言いをする。
「キミはもう上がりなの?」
「ええ、忙しそうな時、夜入るんですが、大体9時であがります。ランチはあたし担当してますけど」
とバックからハンケチを出して額を押さえている。
「忙しそうに動いてたもんな、見ててもハードだった」
「ええ、最近お客さま多くなって、喉もカラカラです」いい笑顔だ。
「そうじゃ…なんか飲む?その辺で」
「あ、ごめんなさい……喉渇いたなんて、あたし言っちゃって」
「いや、オレはどうせ暇だから、飲み物くらいご馳走するよ」
「………いえ、ご馳走には……でも、喉渇いて、……いきましょう。あたし余計なこと言って」
「いやいや、心の声は素直に口に出した方が健康にいいよ」
店のエプロンを外しただけの姿、紫のVネックのニット、アクセサリーはないが、左手に指輪があった。さっきの店から数分のカウンターバーである。
アサミさんですよね、というと驚いたが、マスターがそう呼ぶのを聞いてました、というとアサミは、麻に美と書くと教えてくれた。
あのマスターの前の店に客として行っていたそうだ。
その時はもっと大きな店で、スタッフも数人いたという。
マスターの味が好きで、常連として通っていたが、テナントビルの建て替えを機に店を小さくしたらしい。スタッフは全員他に移動先が決まっていた。
新店舗のオープンにお祝いに来ると、マスターがてんてこ舞いをしていて、見かねた麻美が料理を運んだ。それを機に店の手伝いをしているという。
麻美はドイツビールを飲んでいる。この前オレが彼女にオーダーした同じ銘柄。
オレはマッカランをダブルでオーダーした。
「これ、この前お客さんが美味しそうに飲んでるの見て、ずっと飲みたかったんです」
屈託のない笑い。いろいろ彼女にきいてみたい。興味を湧かせる女だ。
ふたり連れの大男が入ってきた。ふたりとも外国人。
マスターに何か聞いているが、オレも聞き取れない。英語ではない。ドイツ語ぽく聞こえる。wantsだけ英語で聞き取れる。何度も繰り返していたが、あとはサッパリ。マスターも困惑している。
麻美が流暢に彼らに話しかけた。その男ふたり一斉に麻美に注目する。
2、3度のやり取りのあと、どうしてもザワークラウトを食べたいと言ってますけど、ありますか?マスター。そんなのあるわけない。マスターも首を振った。それを彼らに麻美が伝え、ご丁寧にスマホを取り出して何か説明していた。それだけで足りず男たちのスマホを借りて何かしてあげている。
男たちは麻美にダンケ・シェ、ダンケ・シェと何度も繰り返して、麻美の前のビールを指差して何事か言い、麻美はそれに応えていたが、男たちはオレにも会釈をして店を出ていった。
「ありがとうございます。お客さまに助けていただきました」
マスターが、これ、ほんのお礼です。ビールに合うと思います、とオイルサーディンのなんとかを出してくれた。苦手ですか?と麻美にきいたが、ありがとうございます、あたし大したことしてないのにと、笑っている。
呆気に取られてオレはそのやり取りを見ていた。
麻美はさっそく、そのオイルサーディンのパテみたいなものをバゲットに塗り口にしてる。
「うん、美味い、これはススムなぁビール、たしかにススム……あ、はしたなく手が出ちゃいましたけど、美味しいです、どうぞ召し上がってみてください」
子供みたいに無邪気なヒトだ。
「もしかして、お腹もすいてる?」
聞くまでもない、麻美はバケットにまたパテを塗り込んでいる。
フードメニューをマスターに頼んだ。麻美は遠慮したがオレも付き合うと言ったら、2品をチョイスした。バケットが2枚残されている。
「ドイツ語、流暢なんだね」
「高校までドイツにいたんです、10年以上いましたから、イヤでも覚えました」
小学校に入る年に父親がフランスへ赴任し、15歳からドイツへ移ったという。
そこでドイツの音大に入り、現地でピアノを教えていたが、3年前に日本人の男と知り合い、その男と共に帰国し今に至るという。
「じゃフランス語も話せる?」
「日常会話なら……」
「……で、ピアノが専門?」
「……ええ、ピアノは人生でいちばん長く続いていることですね、プロを目指していたんですが……」
どおりで最初からこの才媛に目を惹いたわけだ。
ちょうど店の奥にアップライトが置いてある。
麻美のオーダー2品が届く。
マスター、あのピアノをお借りしてもいいですか?オレはきいた。
もちろん、たまにライブもしますから調律キッチリ入れてますので、どうぞお使いになってください、と快く応じてくれた。
「………わたしに何か弾けってことですか?」
「食べた後に、イヤじゃなかったら」
クラッシックは誰でも知っている曲しか聴いたことない。
ジャズやソウル、R&Bを聴いていた。ジャズならわかる曲も多い。麻美はクラッシックが専門だが。
「ちなみにジャズのピアノなら誰がお好きですか?」
名を上げると、しばらくの間、麻美は宙を見つめていたが、1曲だけ浮かびました。とカウンターの上で鍵盤を叩くような仕草をした。
その旋律を頭の中で演奏したという。楽譜はなくても大丈夫です、という。
「これ食べちゃってください」2枚のバケットをオレの前に置いた。
麻美はパスタとサラダをモリモリ食べている。空腹だったのだろう。おもしろい女だ。
しばらく麻美は無言で食事をしていた。
「ふう、ご馳走さまでした。やっと生き返りました」とビールを流し込んでいる。
「じゃ1曲だけ、お聴きになってください……」
麻美はマスターに声を掛けてピアノの前に座り、蓋を開けて鍵盤を指でスーっと撫でつけた。
ポンポンとあちこちの音を確かめている。納得したようだ。
「じゃいきます」
いきなりアップテンポの曲、マスターと他のカウンターの客もピアノの音に耳を傾ける。
オスカーピーターソンのGIRL'sTALK。
見事だった。楽譜もないのにどうしているのか、いきなりのリクエストに完璧に応えている。
麻美の素早い指先の動きがセクシーだ。オリジナルの音源そのままに奏でている。
最後にアドリブをきかせて、早弾きの見せ場を即興アレンジして加えてきた。
ラストの音の余韻が消えると、オレもマスターも他の客も拍手喝采した。
オレはアンコールしたいくらいだった。
麻美がこちらを向いて軽く会釈しトイレへ消えた。
「素敵な方ですね、奥サマ」
マスターが世辞を言う。フツーは奥サマなどと限定的な言い方はしない。
客商売の鉄則だが、ジャズ喫茶ならではのルーズさか、素直に夫婦に見えたのか、わからない。
はじめて麻美を見た時、カフェの店員としてエプロンをつけていた姿にオレは魅力を感じたが、それはどこか彼女がそこにいる違和感であった。思った通りのいい女だ。オレの見立ては間違えていなかった。
「ありがとうございました……なんとか弾けてよかった」麻美が戻る。
「なんとか、なんてレベルじゃない。完璧だった。楽譜もないのにさすがプロだ」
「プロじゃないけどね」自分の本領を出したせいか、麻美が打ち解けていた。
「リサイタルをやるなら、チケットを何枚でもまとめて予約する」
「ははは、ありがとうございます」
麻美は、ここから歩いて15分ほどのところに住んでいるという。
オレのところから30分近く歩く距離になる。
週末の夜が楽しみになった。麻美の顔を見るために、あの店で夕食を取ろう。
オレは前妻と別れてから、特定の相手を持たないでいた。テキトーな遊び相手の女とテキトーに関係をしていた。だが麻美には惹かれていた。彼女が、人妻であることを知っていて。
「あら、いらっしゃい……」ませ、が省略されていた。マスターの姿は厨房にあった。
定位置の席が空いていた。
「どうしたの?その髪」
麻美はキレーな夜会巻きをしていた。
「今日ね、ちょっとしたお手伝いで、ピアノ弾いてきたの、ランチはお休みして」
「そうか……聞きたかったな」
「久しぶりに観客の前で弾いたから、……キンチョーしたわ」
演奏もさることながら、麻美のドレス姿を見たかった。
週末というのに今日は客の入りが少ない。連休前、みんな遠出をきめてしまったのか。
店がヒマだから、麻美は8時で上がるという。
ビールを頼み、何を食べようか。
メニューを見ていたら、麻美が、ね、食事に付き合って、ギャラ出たから、今日はあたしがご馳走するという。1時間ほどをビールとカンパリソーダでしのぐ。
麻美は大きなトートバッグを抱えていた。近くの居酒屋に入る。
「ほら、これ着てたの……」
真っ赤なドレスだった。掲げてくれてもなんとも感想の言いようがない。
「実際に着ている姿を見たかったな」
「今度、ナンカある時、教えてあげる」
「平日はキビシイな」
「ほとんど土日よ……あ、土日って空いてる?来週の……」
「なんで?」
「山に行くの、ひとりで登ろうと思ってたけど、一緒に行かない?」
大学の頃、山歩きと温泉巡りばかりしていたが、登山靴はどこにしまったっけ……。
「麻美は山も歩くんだ?」
それで最初会った時、日に焼けて黒く見えたんだ。
「ヨーロッパにいる頃は、父とあちこち行ってたよ」
「帰国してから、ウズウズして信州に出かけてた。いつも単独行……」
「オレは10年以上、登山靴を履いてない……」
「大丈夫よ、高いとこ行かないから、山の空気吸いながら、のんびり歩くのが好き」
昔、登ったことのある山の名を麻美は言った。そこならなんとかなる。
「宿は近くの温泉をあたし、取っておくから……」
アッサリ麻美が言った言葉「宿を取っておく」それを聞いてしばらくしてから、その意味を知った。
麻美は今の季節の花のことを話している。
人妻の麻美から夫のことを聞いたことがない。
週末の夜、毎回、仕事とはいえ外に出ている妻に夫は何も言わないのだろうか。こんなに魅力的な女なのに……。
一泊の旅をサラリと誘ってくる。たまに麻美を異国の女だと思う時がある。
今のように、淡々と湿り気なしに言葉を使ってくる時だ。主語と述語、そこに余白はない。
しかし、色気がないワケではない。むしろ魅力は溢れているが、ヨーロッパで育てられた環境が影響しているのだろう。
翌週は、週末の登山のために準備に遁走した気がする。
週末の長野の天候を逐一気に留め、登山用品を引っ張り出して、朝、靴をベランダに干し、月曜の昼休みには、神田まで出向き、リュックを新調した。あとは持っている物でなんとかなる。
まるで遠足を待つ子どものようだった。
その山の近くに昔訪ねた所で、記憶に残っていた宿があったので、麻美にメッセージをして、提案した。まだ宿を決めあぐねていたとのこと、下諏訪の宿が決まった。
当日は、車で麻美をピックアップして、信州へ向かうことを計画した。
カフェは、新人のアルバイトが見つかり、マスターも安堵している、もともと週末のランチはないとのことだ。
土曜の早朝4時半、1時間前に起きた。
こんな早起きは山歩きしていたとき以来、何年もしていない。昨夜は、眠剤もなしに10時頃ベッドに入ったが、週末の疲れゆえにすぐ眠れた。
窓から朝が濃厚になった街並みが見える。今日は東日本全体が行楽日和になると、テレビが伝えていた。
麻美との待ち合わせ場所に向かうと、彼女の姿があった。近づいても麻美は、こちらを訝しんでいた。パッシングする。麻美がドアを開けて乗り込んできた。
リュックを背負い、トートバッグとボストンまで下げていた。女は得てして荷物が多い。
「おはようございます、クルマの車種きいてなかったから、ナンカ怪しいクルマが来たって身構えちゃった」
「そう見えたよ、何してんだろって」
「大きな素敵なクルマね、これなら楽チンだ、座り心地スゴクいい。大きいから怪しく見えちゃった」
「そのシートに座る女性は、麻美が初めてだ」
「えっ、そうなんだ。うれしい、光栄です。」
麻美は、白黒のギンガムチェックのシャツにトレッキングスカートを合わせて厚手のタイツを履いていた。オレンジ色の登山靴がかわいい。
「あ、コーヒー作ってきたんだ、飲むでしょ」
トートバッグからステンレスボトルを出して、紙コップに入れてくれた。置き場所を探していたのでドリンクホルダーを開放してやる。
「ありがとう……起き抜けに作って飲もうか、迷ったんだ」上出来のコーヒーだった。
「よかった……はいそれとこれ、朝ごはん」
卵サンドを手にしてる。パンは黒パンと白パンが交互に並んでいる。
「そのまま運転してて、あたし口に入れたげる」
「うん、ウマイ!卵サンドイッチの味がする……」
「ほかの味したら困るからね」
「早起きしたのか?」
「ううん、昨夜作って、今朝パンに挟んだだけ」
「玉ねぎと、パセリが効いてるな」
「よかった……」
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(2020年05月28日)
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