官能小説・エロ小説(約 5 分で読了)
中学時代。アソコを見せ合いっこしていた女子がいた(最終回) 卒業。
投稿:2022-03-07 14:13:08
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本文
嘘のような本当?の話。オレの中学時代だから二十年ぐらい昔のことだ。仮の名前として、ここでの登場人物はタカシ、サユリ、ミユキとする。中三になっていたので、翌年の高校受験もあり落ち着かない日々だった。あれは二学期の中間テストが終わったあとの放課後だから秋だと思う。オレは忘れ物…
オレは半日近くもセーラー服を着せられ、ミユキ、サユリと同じ格好、つまり同じ女子として勉強していた。もう、男としてのプライドなんかとっくに失っている。彼女らに逆らう気力もないに等しい。でもさすがにSM衣装を前に、それを“着なさい”と言われるとビビる。「これ、変態衣装じゃんか!こんなもん、どーして持って…
必死に走った。
今、一人で年越しをしているミユキのことを思うと、いても立ってもいられなくなったからだ。
ミユキの家の前に立つと、二階のミユキの部屋に目をやった。ぼんやり明かりが灯っている。
オレは後先考えずにここへやってきてしまったけど、インターホンを押して訪ねる勇気はない。
気楽に何でも話せるサユリと違って、ミユキにはどこか近寄り難い雰囲気があるからだ。
カラ~ン!と鳴った。
棄ててある缶カラを蹴ってしまった。
ミユキの部屋の窓が、ガラッと開いた。オレは慌てて物陰に隠れる。
ミユキが窓から首を伸ばし、しばらく周囲を窺っている。
そして、ピシャッと窓は閉められた。
オレは窓から覗いたミユキの顔を見て少し安心した。
“正月休み中に、ミユキとサユリを誘って初詣に行こう...”
しかし、これがミユキの顔を見る最後になるとは、、この時は夢にも思っていなかったのだ・・・。
その日、つまり、元旦の昼過ぎだ。
オレはサユリに電話した。
「サユリか?新年おめでと。」
「あ、タカシ君。今年もヨロ!」
サユリに、ミユキが一人で年末年始を過ごしていること、そして、気になって様子を見に行ったことを話した。
サユリは黙って聞いていた。
「なあ、、可愛そうだろ?正月中に三人で初詣行かないか?サユリの方からあいつを誘ってくれよ...」
「分かった!タカシ君って、案外優しいのね。わたし、今日でもちょっと行ってみる。初詣のこと話しておくから今夜にでも連絡するね。」
少しホッとした。
初詣では受験合格祈願でもしよう。
が、しかし、、その日はサユリから連絡が来ることはなかった。
翌日、1月2日の昼前のことだった。
家の置き電話がけたたましく鳴った。
「もしもし...」
「タカシ君?サユリだけど、昨日何度かミユキの家に行ったんだけど、いないの、、電話してもずっと留守電のまま。今朝も行ってみたけどいない。」
いや~な予感がした。
「そうか、、もしかしたら、寂しくなって、両親の旅先を追ったかもな」
「うん。そう思うんだけど...」
その後、正月休み中、何度か訪ねてみたがずっと留守のままだった。
新学期。
ミユキはあの席にいない...。
お決まりの新年挨拶のあと、担任教師から衝撃的なことを聞かされた。
「それから、、○○さんのことなんだけれど。突然のことだけど、家庭の事情で、九州の方へ引っ越しました。皆さんによろしくとのことです。」
先生は眉間に皺を寄せながらそう告げた。表情が曇っているように見える。
「先生!家庭の事情って何ですか?それに、もうすぐ受験、卒業だし...」
サユリだった。
コワい顔で、必死に先生に食い下がっている。こんな表情は初めて見る。
「うん。家庭の事情なんだ...」
先生はそれ以上は言おうとしない。
その目は“察してやれよ”と、告げているようだった。
始業式を終えると、オレはサユリと共に帰途についた。
うなだれながら、時折立ち話をしながらトボトボと歩いている。
サユリの泣き腫らした目が赤い。
オレもまだ信じられない気分だ。
「ミユキ、どうしたんだろうね...」
「きっと、どこかで元気でいるよ」
オレの慰めの言葉に彼女はまた泣いた。その気持ちはオレにも痛いほど分かる。オレはミユキに恋していた。
サユリにしても、性別を超えた、恋愛感情に似たものをミユキに対して抱いていたのだろう。
謂わばオレとサユリは恋敵?
違う、違う!もっと強い絆がある。
なんたって、オレとミユキとサユリは、最強の変態トリオなんだから。
ミユキに対する無責任で真偽定かでない噂が数多くあった。
それらを総合すると、あいつの父が何かの事業に失敗して、その借金取りに追われているとか?
両親は離婚することになり、年末旅行は口実でその相談事だったのだろう。
ミユキも知っていた。あの寂しそうな顔の意味が切ない。家庭の事情が借金関係ならば、落ち着くまでは連絡場所は教えてくれないだろう。
オレはその夜、ミユキを思って泣いた。何もしてやれない自分が悔しくて悔しくて、、切なくて恋しくて泣いた。こんなに泣いたのはガキの頃以来だ。気が狂いそうだ。
オレもサユリも、失った恋?その悲しみを振り切ると、受験に向かって必死に勉強の追い込みをした。
そうでないと、一生懸命に勉強を教えてくれたミユキに悪いからな。
オレもサユリも無事に合格した。
互いに喜び合った。
だが、そこにミユキはいない。
もし、ここにミユキがいたなら?
「おい!変態ティーチャー。お前の変態勉強会のおかげで合格したよ。ありがとうな」
そう言ってやりたかった。
やがて、卒業。。。
卒業式を終えると、オレはサユリと二人、ファミレスで卒業祝いをした。
「あの、、聞いてみたかったんだけどさ、サユリはミユキが好きだったのか?お前らレズだったのか?それに、あんな文学少女だったミユキが、何であんな変態になったんだ?」
サユリは静かな笑みを浮かべる。
「わたしとミユキの関係は永遠の謎。それに、タカシ君だって、ミユキのこと好きだったでしょ?ミユキがああなったのは寂しかったからよ...」
寂しかった?そんな気もする。
「正直、オレもミユキが好きだった。それにお前もな。アハハ!また、女王様ごっこすっか?チンポ舐めるか?」
「わたしの家も、タカシ君の家も、そういうこと出来る環境じゃないもんね?場所がないし、いつか大人になって、ミユキも戻ってきたら、今度はもっとスゴいことしようね。」
「そうだな!オレたちは、日本一の変態中学生トリオだったからな。」
サユリとの卒業お祝い会は終った。
高校生になったオレ(稲葉貴志)は、そこそこ楽しくやってます。
身長も170を超えたんだぞ。
入学早々、オレは演劇部に入った。
SM女王様までやったオレだ!ぜってー役者に向いてるし、観客はオレの演技に目を丸くしてビビるはずだ。
サユリ(嶋村紗友里)?あいつ、女のくせに176もあるそうで、バスケ部で毎日頑張っているらしいよ。
卒業以来会ってないけど二人とも元気にやってるよ。
みんな、それぞれの道で...。
そんなある日。
梅雨で鬱陶しい土曜の午後。
かーちゃんが、庭の紫陽花の世話をしていたな。
荷物がオレ宛に届いた。
住所は書いてないが、差出人は(鈴木美由紀)。ミユキだ。
二階の自分の部屋に大急ぎで行くと、荷物を開けた。
包装された荷物に手紙が貼ってある。
“何も言わずにゴメンね。大人になったら、きっと、また三人で会おうね”
ミユキ。
荷物を開けると、あのSM女王様のボンデージ衣装、ブーツ、ムチ等一式が入っていた。
「おめーは、変態かいっっ!」
オレはそれを見て、泣き笑いしながら、そう一人呟いた。
あの変態の日々が蘇った。
それが異常で異常であるほど懐かしく思い出させ泣きそうになった。
部屋に革のミニスカートを広げ、それを見ながらオレはひとしきり泣いた。
ついでに、オナニーもした。
ありがとうな。
鈴木美由紀、嶋村紗友里。
以上おわり。
すいません。
最終回はエッチ要素もなく、妄想がエスカレートして、広げた風呂敷を畳むのが困難になりました。
強引に終わらせた次第です。
今まで、このシリーズを読んで下さった方々、ありがとうございました。
いつか、この三人の、その後の物語が書けたらな...とも、思います。
「」#ブルー
一旦最終回としたシリーズ『中学時代。アソコを見せ合いっこしていた女子がいた。』(全11話)今回から続編として、新たにタカシ高校編として再開します。・・・・・・・・・・・・・・'・'・・中学を卒業してから二年ちょっとが過ぎ、オレも高3になっていた。最上級生となって、今じゃ一丁前で演劇部の花形スターだ。…
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