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ヤミ金の裸ローンでお金を借り続けていた彼女の末路。

投稿:2023-11-25 21:48:34

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中谷仁◆J3kYImg(兵庫県/30代)

僕が昔から通っていた飲食店に新しくアルバイトとして入ってきた彼女との出会いが、物語の始まりだった。

彼女は僕よりも一回り年下の19歳。

真面目で誠実な性格からは、あざとさのかけらもなく、愛嬌に溢れていた彼女に、だんだんと僕は惹かれていった。

彼女は、元乃木坂46のメンバーである西野七瀬に驚くほど似ていたため、ここでは彼女を「七瀬」と呼ぶことにする。

七瀬は飲食店でアルバイトしながら、生活保護を受ける母親と小さな弟2人の面倒を見ていた。

僕たちの関係が深まるにつれ、彼女は自身の背景や悩みを話してくれるようになった。

彼女の父親は数年前に家族の貯金を持って女性と出て行き、時折連絡しては彼女にお金を無心してくるようだ。そのため、七瀬の家は一度自己破産を経験したという。

僕は彼女を放っておけず、彼女を支えたいと交際を申し込んだ。

初めは七瀬に自分は彼女らしいことは何もしてやれないと交際を断られたが、僕の猛烈なアプローチにより結果的に彼女との付き合いが実現した。

七瀬は家庭の事情で高校を中退していた。

そんな彼女を正社員として迎え入れてくれるような会社は見つからず、やむなく中卒のままアルバイトをしながら家族の生活費を稼いでいた。

交際がスタートして半年後、七瀬にプロポーズをしたところ、彼女から意外な返事が返ってきた。

「えっ…あの…。ええっと…ごめんなさい……私まだ…その……」

七瀬は気まずそうにそう言うと俯いてしまった。

「そ……そう……だよね……」

まさか、断られると思っていなかった僕は落胆を隠せなかった。

七瀬はこの日夕方からバイトと言っていたので、僕は昼過ぎまで彼女とドライブデートをしてから別れた。

七瀬を送りしばらく車を走らせていると、助手席の足元から携帯の着信音が聞こえてきた。

どうやら七瀬が携帯を忘れて行ってしまったようだった。

車を停め七瀬の携帯を見ると着信画面に「◯◯ファイナンス」と表示されている。

そして、その着信はあまりにしつこく鳴り止まない。

直後、七瀬の携帯に先程の◯◯ファイナンスからメールの通知が届いた。

悪いと思いながらも、気になって内容を確認してみると、どうやら借金の催促のようだ。

メールの本文には「西野七瀬様。利息のお支払い期日を過ぎたことにより、返済のご連絡を差し上げました。恐れ入りますが、お早めにご対応くださいますようお願い申し上げます。尚、ご対応頂けない場合には担保としてお預かりしているデータを販売し利息の補填とさせて頂きます。」

メールにはURLが添付されている。

URLを開くと七瀬名義の借用契約書と、彼女の顔写真、そしてマイナンバーカードの写真が添付されていた。

内容を見ると明らかに金融機関からの催促メールだった。

「データって何だ…?」

僕はメールを読んで、七瀬の事が心配になった。

彼女とは付き合って半年経つが、七瀬が借金をしているなんて話は聞いて無かったのでにわかには信じられなかった。

そして、先程の宛先からもう一通のメールが送られて来た。

メールには「こちらをご確認ください」と書かれURLが3つ貼られていた。

僕はなんだろうと思ながら最初のURLをクリックしてみた。

そして・・

僕はそれを見て思わず目を疑った。

何とそこには上半身裸の七瀬が自身の身分証を掲げる姿が写し出されていたのだ。

色白で小ぶりの胸は隠される事なく高画質でカメラの前に晒されている。

「えっ!?何で…どうしてこんな…」

僕は思わず呟いた。

そして恐る恐る2つめのURLを開くと、全裸でカメラに向かって開脚し、自ら指で性器を拡げて中の媚肉を晒し出す七瀬の姿が正面から撮影されていた。

そして最後のURLは動画だった。

七瀬がカメラに向かって全裸姿でM字開脚し、自身を慰めている内容のもので、「あっ…あっ…」と七瀬の喘ぎ声がマイクを通して生々しく収録されている。

動画は計2分程度のものだったが、僕は七瀬がこんなことまでしているなんて思わなかった。

「七瀬…」

僕の知る七瀬からは想像も付かない、目を覆いたくなるような光景に僕は心臓が張り裂けそうだった。

七瀬の恥ずかしい映像と借金返済の要求、そして担保データ販売の文字。

頭が混乱し、何がどうなっているのか僕にはさっぱりわからなかった。

同時に、自分の彼女がこんな目にあっていることに無性に腹が立った。

「一体何で‥こんなことに…」

しかし、ここからどうすればいいのか皆目見当がつかない……。

ひとまず僕はそのメールに添付されていたメールを自分の携帯に転送した。

そして彼女が忘れた携帯をバイト先に届けに行くついでに七瀬から事情を聞く事にした。

僕がバイト先に行くとすでに七瀬は勤務中だった。

僕は店内に入ると彼女に声を掛けて一旦店の外に連れ出した。

「どうしたの?」

七瀬が不思議そうに口にしたので携帯を手渡し率直に質問した。

「ねぇ、借金っていくらあるの?」

「えっと……それがその……」

彼女はモゴモゴした口調で濁すので再度聞き直す。

「だから、借金いくらあるの?」

「……150万円くらいかな……」

僕は驚きで言葉を失った。

まさか彼女がこんなに借金を抱えていたとは思いもしなかったからだ。

「ちょっとさ、バイト終わってから会えないかな?ちょっと他にも聞きたいことがあって…」

「いや……その、私今忙しくて……」

彼女は明らかに動揺していた。

そう言うと気まずそうに店に入ったきり出てこなかった。

仕方なく一旦うちに帰ると七瀬のバイトが終わるまで自宅で待機する事にした。

その間に先程のメールに掲載されていたURLをパソコンのツールを使って分析してみた。

そしてURLを辿ると、とある金融業者が運営するサイトに行き着いた。

調べていくと、七瀬が利用したのはヤミ金の裸ローンだという事が明らかになった。

主に10代20代の若い女性がターゲットで、少し前に中国で社会問題になっていたのは聞いた事があったが、日本でもヤミ金がそれに似た手法で違法な貸付けを行っているようだ。

ブラックリストや自己破産により他所で借入れ出来ないような人でも融資するというのが強みらしい。

担保や保証人が必要ない代わりに、裸の写真と自身の身分証を撮影してデータ送付すると、それが担保となり借入出来る仕組みのようだ。

数日毎に法外な手数料と利息が上乗せされ、もし返済が遅れたり連絡が取れない場合はデータが商品として販売されるという仕組みらしい。

つまり彼女のように裸ローンの担保として登録されてしまうのだ。

僕は頃合を見て彼女へ電話をかけた。

「もしもし、バイト終わった?」

「・・・」

彼女は無言で返事をしない。

そこで僕は言った。

「ところでさ、実際借金いくらあるの?」

電話の向こうで息を吞む声が聞こえる。

沈黙が続いた後……電話口から小さな声が聞こえてきた。

「多分……500万円くらい……」彼女からの答えは予想を遥かに超えるものだった。

とても肩代わりしてやれるような額ではなかった。

「ごめん…ごめんね…。わたし、どうしたら…」

彼女の話を聞いていくと、利息が高くて返済が追い付かず、何度も追い借りをして、その度に新しい担保として裸の写真や破廉恥な動画を要求され送り続けていったのだと言う。

しかも金額が大きくなり過ぎたからと、直接業者の人に呼び出され、ホテルで数人掛かりでレイプされその様子をビデオカメラで撮影されてしまったという。

僕は七瀬のその話を聞いて震え上がった。

もし警察や弁護士に相談すると担保の写真や動画をSNSで七瀬の家族や全ての知人にバラ撒いた上、個人情報付きで無修正のハメ撮りビデオを販売すると脅されているという。

彼女は大泣きしながらその事を僕に打ち明けた。

もし借金が回収出来なくなった場合も同じく、個人情報と裸の写真をネット上に流出させ、話題になったところで無修正動画として販売されるらしい。

そして業者いわく、あくまでも動画の売上は利息の補填にのみ充てられるそうで、借金の元金自体は減らないシステムだという。

早く金を返さないと2本目のレイプ動画を撮られてしまうに違いない。

僕は心から彼女を守りたいと思った。

「とりあえず今すぐ荷物まとめてきて」

「え?それってどういう……」

彼女が不安そうな声を漏らすので僕は続ける。

「僕が何とかするよ」

彼女の言葉を遮るようにして僕は言った。

それから1時間程して僕の家に彼女はやって来た。

彼女は泣き腫らした目でボストンバッグを抱えてやってきた。

中に入ってるのは必要最低限の衣服と財布のみで、とても軽そうに見えた。

僕は彼女を部屋に迎え入れる。

彼女は「ごめんね…心配かけて……」と言うとそのまま玄関に座り込んだまま動かない。

「気にしないでいいよ」

そう言って彼女を立ち上がらせた後、部屋へ連れて行きそしてベットに座らせた。

僕は小さく肩を震わせる彼女の肩をそっと抱くとキスをした。

最初は軽く触れるようなキスだったが、次第に舌を絡ませお互いを求め合うような激しい口付けに変わった。

唇を離すと唾液が糸を引き、僕らは見つめ合った。

そしてそのまま彼女を押し倒した。

「大丈夫‥?」

耳元で囁くようにして聞く。

彼女は黙って頷いた後、小さな声で答えた。

「ごめんね……私、汚れちゃったよ……」

彼女の目には涙が浮かんでいた。

僕は再びキスをした。今度は優しく包み込むように…そして彼女の服を脱がしていく。

下着姿になったところで僕は手を止めた。

七瀬の透き通るような白い肌に僕は思わず唾を呑んだ。

「汚れてなんてないよ…すごく綺麗だ」

そう言うと彼女は嬉しそうに微笑んだ後、僕に抱きついてきた。

そのままお互いに求め合うようにして激しくセックスをした。

僕は何度も何度も七瀬に好きだと言った。

七瀬もそれに応えるように「大好きだよ」と言ってくれた。

朝方まで僕らは愛し合った。

そして僕は彼女にプロポーズした。

七瀬の頬は涙で濡れていた。

※その後、借金は何とか僕が全額を返済するも、七瀬のハメ撮りビデオは既に闇金業者から他の業者の手に渡ってしまったようで、近々販売されるのだという・・。

終わり・・

-終わり-
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