官能小説・エロ小説(約 3 分で読了)
めぐみができるいやらしいこと
投稿:2026-04-02 09:51:01
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深夜一時。
小さな電子音が、静まり返った個室の中で鳴った。
めぐみはびくりと肩を揺らす。
タイマーだ。
口にくわえていたボールギャグを外し、背中で固定されていたおもちゃの手錠の鍵を探る。
少し手間取ったが、やがてカチリと軽い音がして拘束は解けた。
急に自由になった腕を伸ばしながら、彼は深く息を吐く。
個室のドアを開け、人気のない公園を横切り、足早にその場を去った。
白いニーハイソックスとローファーが、アスファルトに乾いた音を残していく。
——
自宅に戻ると、めぐみはすぐパソコンを立ち上げた。
セルフタイマーで撮っておいた写真を画面に並べる。
スクール水着。
長い茶髪のウィッグ。
深夜の公衆便所の古びたタイル。
少し角度を変え、明るさを調整し、顔の部分には軽くぼかしを入れる。
画像加工は、いつもの作業だった。
完成した写真をエロ投稿サイトにアップロードすると、椅子に背を預けて画面を眺める。
しばらくして、通知が増え始めた。
「いいね」
「いいね」
「いいね」
めぐみは小さく笑う。
うれしい。
でも——どこか物足りない。
そのとき、メールの通知が一つ届いた。
知らないアドレス。
件名にはこう書かれていた。
「めぐみさんの出てくる小説を書きました」
めぐみは思わず身を乗り出した。
メールを開く。
そこには、先ほど投稿した写真をもとにした短い物語が書かれていた。
深夜の公園。
スクール水着の人物。
そして、それを遠くから見ている「語り手」。
めぐみは読み終えると、胸の奥がじんわり熱くなるのを感じた。
ただ見られるだけではない。
誰かが、自分を物語にしている。
キーボードに指を置く。
少し迷ったあと、返信を書く。
「読ませていただきました。
とても嬉しいです。」
そして、少し考えてからもう一行。
「もしよかったら、リクエストをお願いします。」
送信ボタンを押すと、
めぐみは画面を見つめたまま、小さく笑った。
——物語が始まりそうな気がした。
メールの主は、やがて自分の年齢を明かした。
六十六歳。
めぐみは最初、それを冗談だと思った。
だが送られてくる文章は、奇妙に丁寧で、どこか計画的だった。
次の投稿の提案も、まるで舞台の演出のように細かい。
衣装。
場所。
撮影の構図。
めぐみは最初、軽い気持ちで応じていた。
自分の写真が、誰かの物語になっていくことが嬉しかったからだ。
だが次第に、提案は現実的な手順になっていく。
「その衣装は入手が難しいのでは?」
めぐみがそう書くと、老人はすぐに返信してきた。
「営業所止めで送ります。受け取ってください」
本当に数日後、宅配の通知が届いた。
めぐみは箱を前にして、少しだけ躊躇した。
だが結局、受け取ってしまった。
その頃にはもう、
二人のやり取りは単なる感想の交換ではなく、計画のようになっていた。
ある日、めぐみはメールにこう書いた。
「一人では難しいこともあります」
すると老人は、驚くほどあっさり返信してきた。
「その日は人を手配しておきます」
めぐみは画面を見つめた。
胸の奥に、冷たいものが落ちる。
だが、指は止まらなかった。
「場所は、あの公園です」
送信ボタンを押したあと、
めぐみはしばらく動けなかった。
——
その夜。
十一時。
公園の入口は、昼間よりも静かだった。
めぐみは歩きながら、胸の奥のざわつきを押さえようとする。
もしかしたら誰も来ないかもしれない。
全部、老人の空想かもしれない。
だが広場に入ったとき、
街灯の下に人影が見えた。
一人ではない。
三人。
いや、四人。
そのうちの一人が、ゆっくりこちらを向いた。
「めぐみさんですね」
低い声だった。
めぐみの足が止まる。
そのとき、ポケットのスマートフォンが震えた。
メールだ。
送信者は、あの老人。
めぐみは震える指で画面を開く。
そこには短い文章が書かれていた。
「物語は、ここからが本番です」
広場に足を踏み入れた瞬間、めぐみは違和感に気づいた。
人影は四人どころではない。
三脚。
ライトスタンド。
黒いケース。
そして、その中央に据えられているのは——カメラだった。
誰かが機材のスイッチを入れる。
白いライトが一斉に点灯し、公園の一角が昼のように明るくなる。
めぐみは立ち尽くした。
男の一人が淡々と言う。
「準備できています」
その声は、まるで撮影現場のスタッフのように事務的だった。
「配信も始まっています」
別の男がノートパソコンをのぞき込みながら言う。
めぐみのスマートフォンが震える。
あの老人からのメールだった。
めぐみは画面を開く。
そこには、短い文章が書かれていた。
「今夜は特別です」
めぐみの背中に冷たいものが走る。
続きの文章。
「写真ではなく、物語を映像にしましょう」
めぐみは顔を上げる。
ライトの向こうで、カメラの赤いランプが点灯している。
すでに録画が始まっていた。
もう一通メールが届く。
「大丈夫。
あなたはただ、そこに立っていればいい」
めぐみは理解した。
あの老人はここにいない。
それでも、この場のすべては
彼の指示で動いている。
遠く離れた場所から、
画面越しに、この光景を見ているのだ。
めぐみはゆっくりと目を閉じた。
自分は写真の投稿者だったはずだ。
だが今夜、
自分はもう投稿者ではない。
作品そのものになっていた。
老人が新しいメールを書き始める。
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