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官能小説・エロ小説(約 7 分で読了)

おしとやかな彼女は、酒乱で淫乱だった(8) 心中したいほど愛してる。

投稿:2022-05-29 03:16:52

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無用者◆JYdWeXk(埼玉県/30代)
最初の話

「私ね、、ちょっとだけエッチなところがあるんだ...。高木さんは?」「え!え!??」オレは一瞬、彼女が何を言ってるのか分からなかった。「だから、、私ってエッチなの。高木さんもそうでしょ?」「あ、あ、ああ、、男だからね。人並みにはスケベだよ。アハハ!」あの穏やか…

前回の話

おはよう!の挨拶のあとだ。「陽子さんって誰なの?」マリアはオレの目を真っ直ぐ見つめながら言う。後ろめたさのあるオレはドキッとしたが、なぜマリアは陽子の名を?もしかしたらスマホを見られたかな?とも思ったが、マリアはそんな下品なことは絶対しない。そういう女なのだ。「明け方、寝言で何度…

“しばらく実家に帰る”との置き手紙を残しマリアは出て行った。

荷物を確認すると必要最低限のものだけ持って行ったようだ。

これだけの荷物、いっぺんに持っていけるはずもなく、、いずれ取りに来るのだろうか?それとも...。

当たり前だがオレの浮気が赦せなかったのだろう。後悔先に立たず...。

マリア!オレの話を聞いてくれ。そして心から謝らせてほしい。お願いだからマリア、、オレはマリアなしでは生きていけないんだ。

マリアのスマホに電話するも繋がらない。着信拒否?マリアのいない部屋にポツーンと一人。カップ麺にお湯を入れるとそれをすすった。

マリアの作った目玉焼きが食べたい。

寂しいよ、マリア。

数日経ってもマリアから連絡はない。週末の金曜日、オレは理由をつけてマリアの勤める会社に顔を出した。予想した通り、いつもパソコンとにらめっこしているマリアの姿はそこにない。

「あの、、今日は野口さんいないんですね...。お休みですか?」

細川課長に聞いてみた。

「う~ん、、健康上の理由とかで、突然辞めたんだ。仕事のよく出来る女性だったから、代わりの人が見つからなくてうちも大変だよ...」

(健康上の理由?それは口実だろう。理由はきっとオレなのだ)

それからは仕事にならなかった。

今のオレは腑抜け同然。

マリアはいずれ荷物を取りに戻るだろうと待っていても、仕事で留守の間だったら会えない。仕事にも身が入らないし、マリアが戻るまで休暇をとって部屋に引きこもろうか?と考える。

マリアは実家に帰ると置き手紙に書いてあった。スマホは繋がらないし、実家の電話番号も分からない。

(日曜日にでもマリアの実家に行ってみよう。住所は知っているのだから)

マリアはオレとのことは両親に話してあると言っていた。そして、同棲することも了解を得ていると。それでもマリアの実家に行くのは気が重い。今まで一度も挨拶に行ってないからだ。

でも、行かねばならない。

そう決心した矢先だった。

スマホの受信音がする。マリアか?と期待したが見覚えのない電話番号。いつもなら出ないのだが、マリアが実家の電話からかけないとも限らない。

「もしもし...」

「あ!高木さんでございますか?」

「は、はい!高木です」

「あ、いつも娘がお世話になっております。野口です。真理亜の母です」

品のいい声、話し方だった。

(マリアのお母さんは怒っているのだろうな?叱られるかもしれない...)

「いえ!こちらこそマリアさんには世話になってます。それなのに挨拶にも伺わず申し訳ありません...」

「いえいえ、マリアは高木さんとのことを話す時、いつもシアワセそうで主人も私も嬉しく思っておりますのよ」

意外だった。

マリアはオレとのことをシアワセそうに両親に話し、両親もそれを嬉しく思っていたなんて...。それなのにオレはなんてバカな男なんだ。

「マリアさんは今、そちらに?」

「はい!おります。」

マリアのお母さんは涙ぐんだような声になった。イヤァ~な予感がする。

「電話代わりました。高木さんでしたね?真理亜の父です。娘がいつも世話になっております。」

いかにも紳士然とした穏やかで威厳に満ちた声。この両親にしてマリアありだな、と思う。

「あ!マリアさんのお父さんですか?挨拶にも伺わず申し訳ありません。」

「あはは!それはお互い様です。マリアの方から、アナタの部屋に転がり込んだと聞いているし、ワガママに育てた娘ですからアナタに迷惑をかけているんじゃないかと?日頃から心配しているんですよ。」

「そ、そんなことはありません!」

「ところで、マリアはアナタには話していないらしいが、実は...」

「・・・・」

ここでマリアのお父さんのトーンが変わった。オレはまたイヤァ~な予感に襲われ激しく動揺した。

ここから悲しい話になってゆく...。

「マリアは高校一年の頃、○○病を患ったことがありまして、一度は寛解したと思ったのですが、、最近、それが再発したことが分かりましてね...」

(ウソだ!ウソだ!ウソだ!)

「今回ばかりは...。持って2年、、早ければ...」

「お父さん!それ以上言うのはやめて下さい!今からすぐそちらに伺いますので、マリアさんに会わせて下さい」

オレの絶叫のような声に、マリアのお父さんの啜り泣きが聞こえた。

そして、再びお母さんに変わった。

「あなたたち、ちょっとしたことで喧嘩したみたいね?もう少し待って。真理亜は戻りますよ。私達が止めてもあなたのところへ必ず戻ります。最後の時間を好きな人と精一杯生きたいと、本人が涙ながらに訴えてます。だから、戻ったらお願いしますね...」

「だ、だから、、さ、最後の時間なんて言わないで下さい!」

オレは号泣していた。

マリア!マリア、マリア、マリア!

神様、お願いだからオレのマリアを助けてやって下さい。そのためなら、オレは命だって喜んで捧げます。

マリアが戻ってきたのは、その日から一週間後だった。

オレは悲しみから逃れようと、仕事に熱中し浴びるほど酒を飲んでは日々マリアの帰りを待っていた。

久しぶりに見るマリアは痩せていた。

「マ、マリア、、そんなに痩せちゃって...。お帰り!待っていたよ。」

マリアは照れたような、やさしい笑顔を返してくれた。気絶してしまうほど美しくやさしい笑顔だ。

オレは陽子とのことを何も隠さず正直に話し真剣に詫びた。

「もういいの...。色々考えたけど、私も高木さんの自由を奪ったみたいね。私の方も悪かったの...」

「ち、違うんだ!オレがバカだったんだ。赦してくれ!」

マリアは微笑を浮かべ何も言わなかった。穏やかな笑顔だった。

「帰った早々恥ずかしけれど...」

マリアはセックスをしたいと言う。

「そんな身体でセックスなんて無理じゃないのかい?」

「だから、本格的な治療が始まる前なら大丈夫だし、セックスと言っても性交だけが全てじゃないわ。燃え尽きるまで高木さんと愛し合いたい」

「燃え尽きるなんて言わないでくれ!病気を治して一生一緒だよ」

エロス(愛)は究極の美である。

今、オレはマリアとこの世で最も崇高なる愛の営みをしている。

マリアはオレのペニスが欲しくてたまらないと言う。こんなに悲しいのに肉体は正直であって勃ってしまう。

マリアがフェラチオする。その時の上目遣いが失神するほどエロティックで興奮する。あの目は魔性だ。

その夜、オレはマリアの全身に舌を這わせた。マリアもそれに応え淫らな女になった。ふたりとも、どうにかなってしまいそうなほど燃えた。

そして、絶頂に達すると果てた。

セックス後、明け方まで飽きずに愛の会話をした。マリアは穏やかだった。

最高のセックスだった。

こんなに美しいマリアが死ぬなんてことがあってたまるか!

オレは命を削ってでもマリアの病気を治してみせる。マリアが死んだならオレだって生きていけない。

数日穏やかだったマリアが急変した。

その日、仕事から帰るとマリアが泣きながらお酒を飲んでいた。ストロングゼロの空き缶がテーブルの上に数本。

「どうしたんだマリア!お酒なんか飲んじゃダメじゃないかっっ!」

オレはマリアが握っていたストロングゼロを強引に取り上げた。

その時のマリアの目が悲しかった。

オレは心が軋んだ。

マリアは叫んだ。

「怖いの、怖いの、怖いの!死ぬのが怖いの。それに、高木さんは本当に最後まで私を愛してくれますか?」

やはり、マリアはオレが浮気したことをまだ不安に思っているようだ。

「当たり前じゃないかマリア!オレにはマリアが全てなんだ!マリアが死んだらオレだって生きていけない!」

「その言葉本当ですか?」

あまりにも悲しいマリアの目に耐えられず、オレはマリアを抱き上げるとベッドに丁寧に寝かせた。

そして、マリアの服を脱がせるとオレも全裸になって身体を重ねた。

抱き締めると、マリアもしがみついてきた。スゴい力だ。

(まだ、こんなに力が残っているのか?これなら大丈夫だ...)

身体の負担にならぬよう、オレはマリアの中に勃起したモノを挿入した。そして突いた。

突いた、突いた、突いた!

マリアは悦びの悩ましい声を上げた。

悦びの声だと思った。が・・・。

マリアは突かれながら泣いていた。

その目を見た時だ!オレはドキッとした。再び心がミシミシと軋んだ。

その絶望的に仄暗い目を見て、オレは気がおかしくなりそうになる。

「どうしたんだ!お願いだから、そんな目をしないでおくれ。」

すると、マリアは言った。

「もう、死にたいの!高木さん、私を死ぬほど愛してると言うなら、一緒に死んでくれますか?」

「マリア!そんなこと言うな!お前の病気は絶対治る。だから...」

マリアの目が訴えている。

もう、いくら言っても無駄だろう。

マリア、、オレは疲れたよ。

「マリア、そんなに言うなら一緒に死のう。お前がそうしたいなら、オレも一緒に死ぬ。」

「ならば、高木さんをここで絞め殺していいですか?そうしたら、私もすぐあとを追います。」

何もかも諦めたオレは静かに頷いた。マリアに絞め殺されて人生を閉じるなんて最高じゃないか...。

無意識の抵抗ができないように、オレは手足を縛ってほしいと言った。

紐で縛られたオレはベッドに仰向けになった。

全裸で縛られたオレに、全裸のマリアが跨ると、その細い指をオレの首に当てた。そして、全体重を乗せて力いっぱい締めた。締めた!締めた!

苦しい。

オレは死ぬんだな?

苦しいけれど、これが最高の快楽じゃないだろうか?マリアに絞め殺される最期なんてシアワセだ。

遠ざかる意識の中で、オレを締めているマリアの美しさに欲情した。

そして、射精した。

あの世でも愛し合おうマリア。

意識がなくなる一歩手前で、マリアの手が緩んだ。

そして、マリアはオレに覆い被さるとわんわん泣いた。

「高木さん、本当だったのね。陽子さんの件から、本当に信じていいか?半信半疑だったの...。疑ってごめんなさい。死を賭してまで私との愛を誓ってくれたのね?もう、弱気なことは言いません。高木さんの言うとおり、絶対病気に勝ってみせます。」

朦朧とした意識の中でオレはマリアの愛を感じた。

その後、穏やかでシアワセな日々が続いた。たまに下の小料理屋のしわくちゃババアがやってきて、マリアの身体にいいからと、美味しいものを置いていく。美味しすぎる。

半年後にマリアは入院した。

克服して、必ずオレの部屋に戻ろうと誓い合った。

毎日、オレは仕事以外の時間は、面会時間ぎりぎりまでマリアの傍にいた。

そのまた半年後にマリアは死んだ。

あっけない最期だった。

若い肉体は、病が侵食するのが早いのだろう。

「私の分まで生きてね...」

それが、マリアと交わした最後の言葉だった。そんなの無理だよマリア。

神様は残酷だ。

マリアを連れていっちゃうなんて。

もう、いないんだね??マリア。

次回完結予定。

この話の続き

マリアはあっけなく死んだ。深夜、マリア母から電話があり、不吉な予感にドキッとする。「マリアがアナタに会いたがっています。すぐ来てくれますか?」マリア母は泣いていた。容態が急変したのか?軽自動車を飛ばし病院に向かった。マリア!マリア、マリア。病室に入ると、マリア父と母が顔に白い…

-終わり-
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