官能小説・エロ小説(約 45 分で読了)
評価:昨日7位
Re:インカーネーション〜転生と寝取られと誘惑と逃避〜(1/8ページ目)
評価:昨日7位
投稿:2021-08-01 04:09:57
更新:2021-08-13 19:45:34
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置き換えの例2:沙織,さおり→美佳
置き換えの例3:Aさん→直子(英小文字は不可)
置き換える名前は複数指定できます。空白かコンマで区切ってください
※英字は半角で入力すること
※2022年04月19日:不具合を修正しました。
本文(1/8ページ目)
中身を見直して、構成等を練り直して全部書き直しました。
季節は4月下旬の春。
新入学、新社会人、新生活。
ありとあらゆる環境の変化によるざわつきや、緊張感も少し緩やかになってきた頃。
ある地方のオフィス街にあるビルから、1人の肥満体型の男が溜め息を吐きながら歩いて来た。
金曜日の夜の7時頃、周囲にはこれから夕食や呑み等を楽しもうという人間達が溢れかえる中……1人、不幸なオーラを振り撒いている。
男の名は「高梨千秋(たかなしちあき)」
37歳独身、IT企業に勤めるサラリーマン。
オタク気質故に、早くからパソコンに触れる生活をしており、高校時代から様々なアルバイトを経験した後に現在の会社に中途採用で入社したのが10数年前。
パソコンの扱いには自信があり、夢と希望を抱いて入社したのだが……未だにうだつは上がらない。
同僚や後輩達にどんどん追い越されていく内に、ストレスによる暴飲暴食、タバコ、寝不足、運動不足が祟ってしまい……醜い体型になってしまった。
顔立ちも整っているわけではないので、余計に第一印象が悪くなっていく。
今現在、特に彼のストレスになっているのが……同い年の上司である「穂村春凪(ほむらはるな)」の存在。
派手目なメイクを施し、黒髪をなびかせ、豊満な胸と尻をタイトなスーツ越しに揺らしてフロアを闊歩する一方で、仕事をテキパキこなして大型プロジェクトを多数成功させてきた敏腕キャリアウーマン。
仕事面でも、生き方でも女性社員からは"憧れのカリスマ"として君臨。
男性社員からは、尊敬と同時に"一度でいいからエッチしたい"と性的な目で見られている。
いつまでも要領が悪く、小さなミスを繰り返してしまう千秋は彼女にとっては"使えない部下"。
様々なハラスメントに指摘が入るご時世にも関わらず、毎日のように千秋に対する春凪の怒号が飛び交うフロア内。
だが、相手は"見た目も中身も人並み以下"の千秋なので……周りにとってはいい笑い物である。
千秋も要領の悪さは自覚しているが、入社して数年で自信は崩れ去り……何度も何度もやり直そうとしたが上手くいかない。
春凪だけではなく、他の社員からも陰口を叩かれている。
昼休憩に社員食堂に行けば「役に立たないのに、腹は減るんだな」「飯食べてる暇あるなら、仕事を進めればいいのに。ダイエットにもなるし(笑)」というのがお決まりになっている。
喫煙所に行けば「ストレス溜まる程やってないよな(笑)」と言われる。
周りの陰口にも慣れてしまい……毎日が憂鬱で仕方ないが、新しい就職先を探すのにも苦労している為に耐えるしかないのが現実だった。
千秋「はぁ……やっと休みか………とりあえず2日間は平和に過ごせるな……」
彼は母親を自身が30歳の時に病気で亡くしていて、その後父親も他界した孤独の身。
1人暮らしをするアパートに帰る為、寄り道せずに駅まで向かった。
駅のホームは週末の夜という事で混雑していて、到着した電車内も人は降りて入れ替わったが、やはり混雑する。
満員電車とまではいかないが、肩がぶつからない程度の隙間しかない車内で吊革を掴んで乗る千秋。
斜め右に視線を移すと、小柄な女子高生が制服のスカート越しに左の尻を撫でられている。
千秋「なっ!……痴漢かよ………」
更に右側に視線を移すと、若いイケメンのサラリーマンが視線は前を向いているが、左手で尻を触っている。
AVでしか見た事が無い痴漢現場は、あまりにもリアルで……被害者の女子高生は俯きながら、必死に我慢している。
千秋「そうか……実際は手を払ったりするのには、かなり勇気がいるんだな……」
妙な所でリアルを思い知った千秋は悩む。
「助けるか……見て見ぬふりをするか………」
"一緒になって参加する"というのはフィクションの世界の中であり……実際にはそんな考えは浮かばなかった。
千秋が悩んでいたその時だった。
被害者の女子高生が、突然千秋の右手を掴んだ。
女子「痴漢です!」
突然の大声に車内は騒然となる。
千秋「なっ!……違う!オレじゃない!」
震えながらも勇気を振り絞り、涙目で千秋を見る女子高生。
当然だが、若いイケメンは即座に手を離している。
千秋「本当にオレじゃないんだ!犯人はあいつなんだ!」
自分が目撃した事実を素直に話すのだが、被害者の女子高生も乗客も、2人を見比べてから千秋を睨む。
「人のせいにするなんて恥ずかしくないのか!」
「どう見てもお前が痴漢だろ!キモい見た目なんだから!」
「僻みで濡れ衣を着せようとか、見た目も性根も腐ってやがる!」
顔面偏差値の格差により、不利に立たされてしまった千秋。
千秋「アイツ……わざと左側触ってやがったな……右側だとバレるから……最初からなすりつけるつもりだったな……」
女子高生をはじめ、乗客に守られている中でニヤニヤしている痴漢の男。
このままでは"民度の悪さによる痴漢冤罪で逮捕されてしまう!"と思った千秋。
何とか認めさせようと、更に反論した。
千秋「オレは見たんだ!あいつが左側を触っているのを!最初から濡れ衣着せる作戦だったんだ!」
女子「"見た"んじゃなくて"触った"の間違いでしょ!私が抵抗出来ないからって調子乗ってたでしょ!」
「次の駅で降りろ!」
「誰か警察呼べ!」
とにかく頑なに認めようとしない被害者と、周りの乗客達。
被害者はまだしも、周りの騒ぐ客は完全に面白半分で正義感を振りかざしてるだけにも見える。
電車はスピードを落として駅に到着して、千秋は降ろされて周りも降りた。
千秋「本当にオレじゃないんだ!見た目で判断するんじゃなくて、ちゃんとしてくれ!誰か目撃してるはずなんだ!」
必死に訴えるが、千秋に向けられるのは怒号とスマホのカメラだけだった。
千秋「何で………何で誰も信じてくれないんだ!オレは何もやっていないんだ!!」
ついには涙を流してしまう千秋だが、聞こえるのは暴言と嘲笑のみ。
漫画やドラマなら、こんな時にヒーローの如く目撃者が現れて千秋の無罪を証明してくれる。
だが、実際はそういう展開には至らなかった。
膝から崩れ落ちる千秋に、被害者の後ろでニヤニヤ笑う痴漢。
そして、同じく笑いながらスマホで撮影する野次馬達。
千秋「くっ………うっ……うっ……どうして……どうしてオレの人生は…………」
周りからオタクと蔑まれても、パソコンをいじっている時は楽しかった。
顔も本名も知らない人間と、ネットの世界で繋がっていた時期は楽しかった。
就職してからは、自分の力はさほどでもない、"井の中の蛙"だと思い知った地獄だった。
走馬灯のように様々な思い出が頭を駆け巡り、千秋はフラフラと立ち上がった。
「○番線に、電車が参ります。ご注意下さい」
自分が居るホームに電車が到着するアナウンスを聞き、千秋は走って線路に飛び込んだ。
周りは驚くが、結局スマホは触ったままで……それを見た千秋は叫んだ。
千秋「人を見た目だけで判断しやがるクソッタレ共!!よーーーーく見とけ!!テメェらの悪意が、オレを殺したんだーーー!!」
電車のライトが千秋を照らすが、ブレーキが間に合わない。
「母さん………ごめんよ………オレ……ろくな死に方しなかった………」
そして、誰1人止めようとしない中……彼の身体に電車が衝突した。
高梨千秋の人生は終わりを迎えた。
同時刻。
別の街のオフィスビルの一室。
部署の人間は皆定時で帰っているが、デスクに両手を置き……尻を突き出している1人の美女OLと、その美女の腰を掴み、激しく突き動かしている男が居る。
「はぁ……はぁ……はぁ……気持ちいいな!」
パンッ、パンッとリズムを刻みながら肌と肌がぶつかり合う音が、静かなフロア内に響く。
「あんっ!あんっ!もっとしてぇぇ!!」
美女OLは茶髪のロングヘアーと、形の良い小さめの尻を揺らしながら、電源が切れているPC画面に恍惚の表情を映し出す。
男はスーツを着たまま美女を突き、画面に映る顔と目線の下で揺れる尻を見ながら笑顔を浮かべる。
「あぁぁっ!イキそうだ!」
「中に出してぇぇ!お願いぃぃぃ!!」
「あぁぁぁぁっ!」
男は白濁した体液を美女の膣内に注ぎ込むが、量が多かったのか……数滴床に垂れていく。
「はぁ……はぁ……はぁ……気持ち……良かったぁぁぁ……」
(カシャッ、カシャッ)
「何撮ってるんですかぁ?」
男はスマホの画面を見ながら笑い、美女の質問に答える。
「オマンコから、オレのザーメンが逆流したんでね。エロい光景だったから撮ってみた(笑)」
「恥ずかしいですよぉ(笑)」
美女は笑いながら、さっきまで自分の膣に入っていた男のモノを咥える。
「んっ……んっ………んっ……おいひぃぃ……」
「あぁぁ……やっぱりいいねぇ。舌使い」
ひとしきり舐め終わった美女は床に脱ぎ捨てた下着を履き、腰まで捲り上げていたタイトスカートを下ろした。
形の良い美尻が際立つスカートに、男は再び手を伸ばして撫で回す。
「もう、履いた意味ないじゃないですかぁ(笑)」
「大丈夫だよ。触るだけだからさ」
「もう1回します?(笑)」
「今日はもう無理かな。昼間もしたし、今のだって3発目だよ?」
「そうでしたねぇ(笑)私の中に3回出しちゃってますもんね?」
「今日はこれで解散にしようか。その前に、シャワールームでザーメン流した方がいいかもよ?」
美女は自分のスマホを見ながら「そうですね。証拠隠滅しないと(笑)」と呟く。
「じゃあ、また来週よろしくね」
「はい。楽しみにしてますね?」
美女は尻を揺らし、ヒールをカツカツ鳴らしながらフロアを後にした。
「ふぅ………オレも帰るか」
男は自分の荷物を持ち、フロアを出て行く。
スマホの画面には、先程の美女の尻をはじめ、様々な女性の裸体や秘部が映っている。
「ヘヘッ……だいぶコレクションが増えてきたな。でも、たまにはJKとかいきたいねぇ」
男は地下駐車場へ向かい、自分の車に乗り込んだ。
「たまには電車通勤するのもいいかもな。JKにJD、よりどりみどりだもんなぁ」
車内のミラーには、男が浮かべるいやらしい笑顔が映りこむ。
車を走らせる中、歩道を歩く女性を見ながら品定めするかのようにチラ見する。
「いいねぇ。週末の夜って」
制服を着た女子高生、私服で過ごす女子大生、仕事を終えたOL。
先程まで美女と絡んでいたにも関わらず、すぐに他の女性に目がいくのは、男の本能だろうか。
「あのJK、太腿エロいなぁ。あのOLもいい胸してるし」
そんな呟きを繰り返している間に、交差点の赤信号で停車している時だった。
(ドンッ!!)
激しい衝撃が、車の後部に襲いかかってきた。
「なっ!……誰かカマ掘りやがった!」
その衝撃で足をブレーキから離してしまい、何をどう間違えたのか……離した足はアクセルを踏んでしまい、車は発進した。
「なっ!…………」
パニックになってしまった男は、交差点のど真ん中で止まってしまった。
「このまま走り抜けるか!そして、信号越えたらカマ掘った奴を問いただして……」
男はコンマ数秒単位で結論を叩き出した……はずだったが、男の右横に眩しい光が飛び込む。
(プーーーーッ!プップーーーーーーッ!!)
スピードが乗っている大型トラックが突っ込み、男の車に激突した。
数メートル吹き飛ばされた車内では、男は血だらけだが意識はあり、状況は最悪だと理解した。
「な……何で………こんな…………嫌だ………こんな……最期なんて………」
男は車から脱出は不可能な状態で、脱出したとしても5体満足でまた会社に行ったり、また女性と身体を重ねる事は出来ないと判断して……諦めた。
「でも…………このまま…………オレは死ぬんだ………もう…………無理だ…………」
男の脳裏に浮かぶのは、様々な思い出……ではなく、たった1人の女性だった。
黒髪のロングヘアーをなびかせ、地味な雰囲気ながら美しい顔立ちをしており、胸元には豊満でたわわな膨らみを持つ若い女性が、優しく微笑んでいた。
「春凪………今更………なん……で……」
男は呟き、事切れた。
数時間後、高級マンションの一室で1人ワインを飲みながらテレビを見ている女性がいる。
「今日午後7時半過ぎ、電車内で痴漢行為をはたらいたとされる男が、線路上に飛び込み電車に撥ねられて死亡しました。死亡したのは、高梨千秋さん37歳で、目撃者によると………」
「高梨千秋………あの男………やっと居なくなったのね」
彼女は「穂村春凪(ほむらはるな)」
自室かつ高級マンションの最上階という事で、カーテンもブラインドも閉めていない中……衣類を何も身に付けず、豊満な胸と巨尻、肉付きの良い腰回りと二の腕を露わにしている。
派手目なメイクを落とした素顔の彼女は、柔らかい雰囲気を醸し出す顔立ちをしている。
キャリアウーマンとしてのし上がった彼女は、常に戦闘服を纏っている状態なのだろう。
春凪「ふぅ……ま、来週からは少しは平和になるかしら。どうせ誰も悲しまないし……仕事に支障も出ないどころか、むしろミスの尻拭いをしなくて済むから楽になるわね」
自分の部下の死を嘲笑うか、祝福するかのようにワイングラスを持ちながら窓際に移動して、グラスを掲げる春凪。
夜景を見ながらワインを口にする彼女は、ただただニュースを聞いていた。
「続いてのニュースです。○○通りの交差点で、後ろから衝突された車が交差点の真ん中に立ち往生している所に、大型トラックが突っ込むという事故がありました」
春凪「近くじゃない。今日は事件が多いわね」
「事故に遭ったのは、市内に勤める会社員の衛宮千聖(えみやちさと)さん37歳で、車内に残されていた荷物から身元が判明し……」
それを聞いた春凪は、持っていたグラスを床に落とした。
春凪「えみや……ちさと………ちーちゃん!」
顔写真等は出なかったが、彼女はテレビに表示された名前を見て確信した。
春凪「ウソ………ちーちゃんが………死ん……だ………」
テレビの前で膝から崩れ落ち、目に涙を浮かべる。
春凪「ちーちゃん………"あの時"以来会ってないけど……私………ずっと……ずっと後悔してた……ちゃんと……向き合っていればって……ごめんなさい……ごめんなさい………」
こぼしたワインの事も忘れて、ただ泣き崩れてしまった春凪。
彼女の願いは……彼女の想いは、届くのだろうか。
2人の男の人生が終わり、1人の女性が悲しみと後悔に暮れる中……とある病院の一室にて、運命の歯車が狂い出した。
「あっ!目が開いた!ちーちゃん!大丈夫!?」
「う……うん?………生きて…る………」
薄く開いた目にライトの光が差し込み、眩しさで視界は分からない。
「ちーちゃん……良かった………生きてて……」
1人の女性が「ちーちゃん」と呼ぶ声に反応する。
「ちーちゃん………懐かしい響きだ………」
「懐かしい?何言ってるのよ……私は毎日毎日呼んでるじゃない」
「死んだ母さんがオレを……呼んでるのか……そっか……ここはあの世なのか………」
「ここはあの世じゃなくて病院よ!それに、ちーちゃんのお母さんはここに居るじゃない!」
目を覚ました男は、意識が朦朧としていて……まだ視界もハッキリしていない。
「千聖!勝手に母さんを殺さないでよ!」
「千聖?………誰だそれ………オレは……千秋……」
「ちーちゃん!何言ってるのよ!自分の名前も忘れたの!?」
「名前?……オレは………高梨……千秋……」
「ちょっ……一体どうしたっていうのよ!?あんたは"衛宮千聖"でしょ!?」
「ちーちゃん、倒れた時に……記憶が……」
「記憶?……オレは……会社帰りに痴漢に仕立てられて……それで……線路に飛び込んで電車に……」
「会社?違うでしょ!?あんたは会社員じゃなくてコンビニバイトでしょ!」
「コンビニバイト?……それは25の時に辞めて……」
「ちーちゃんは今20歳でしょ!」
あまりにも話が噛み合わな過ぎて、男はガバッと起き上がった。
「ちーちゃん!大丈夫なの!?身体の方は痛くないの!?」
段々ハッキリしてきた視界には、見覚えの無い女性2人が映る。
「あれ……オレ………何で生きてんだ……しかも……この身体………」
患者衣を着ている自分の身体を触りまくる男は、違和感にすぐ気付いた。
『あれ……オレ……こんな痩せてないぞ……しかも意外とガッチリしてて……』
「千聖!大丈夫なの!?」
自分を千聖と呼ぶのは、女優の高岡早紀さんに似た色っぽい妙齢の女性だった。
「あの………どちら様でしょうか?」
「どちら様って………あんた、やっぱり記憶がおかしくなってるんじゃ……」
妙齢の女性はひどくショックを受けたようで、椅子に座り込んでしまった。
『本当に見覚えが無いぞ……おまけに千聖って……この身体………別人なのか』
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(2020年05月28日)
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