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「二軒目からの記憶」―彼女の告白と、僕の消えた理性

投稿:2026-02-07 22:45:32

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エルレ好きなオジ◆IRhxhRI(50代)

今日は会社帰りに、3人でイタリアンバルへ飲みに行った。

メンバーは、以前のプロジェクトで一緒だったBさん。そして、現在のプロジェクトで共に働いているYちゃん。

Bさんは仕事ができる40代半ばの男性で、今は別部署のマネージャー。その部下だったYちゃん(たしか30歳になったばかりで芸能人だと多部未華子ちゃんに似ている)が、後任として私のプロジェクトに参画してくれている。

おかげさまで私―ここではAと名乗っておく―も、50代に入るタイミングでシニアマネージャー職に就き、公私ともに順調な日々を送っていた。

気心の知れたメンバーということもあり、プライベートな話題で盛り上がる。ワインのボトルもあっという間に空いていき、気づけば3人とも、かなりいい具合に酔っていた。

時間制のお店だったため、一次会はほどなく終了。

「明日、大事な商談があるから、今日はここで」

私はそう言って、スマートに切り上げるつもりだった。

Bさんと別れ、私も駅へ向かおうとした、その時だ。

Yちゃんが酔った勢いで、私の袖をぐいと引いた。

「もう一杯だけ……付き合ってください!」

結局、そのお願いを断りきれなかった。駅へ向かう途中の庶民的なバーで、一杯だけ飲んで終電までには帰る。そんな約束をして、私たちはカウンターに並んだ。

一次会の延長のような雰囲気で楽しく飲んでいたが、アルコールは確実に回っていた。

この頃から、Yちゃんの様子が少し変わる。『ふらふら』というか『へにょへにょ』というか、会話が同じところをぐるぐる回り始めたのだ。

「そろそろ終電も近いし、帰ろうか」

私が促した瞬間、Yちゃんが突拍子もないことを言い出した。

「Aさんの匂い、嗅ぎたい!!」

「……おっさんの加齢臭嗅いでどうするんだよ」

「匂いがするのか、知りたいんですぅ」

「やだよ。恥ずかしいし、臭いって言われたらショックだから」

「大丈夫です。臭くても」

「いや、俺が大丈夫じゃない」

そんな押し問答をしている間にも、時間は刻一刻と過ぎていく。

「じゃぁ、少しだけな」

根負けする形で、私は肩を貸すように身体を少し寄せた。

Yちゃんが、私の肩口にそっと鼻を近づける。

「くんくん……あれ?無臭です。匂い、しません」

「よかった。ボディソープが効いてるのかな」

するとYちゃんは、不満そうに口を尖らせた。

「おかしいです。もっと嗅がせてくださいよ」

言うなり、彼女は私の首に腕を回し、ぐっと距離を詰めてきた。

首元に、柔らかい感触と熱い吐息。

「ストップ、ストップ。この体勢はまずいでしょ」

「なんでダメなんですか?」

「人目もあるし……」

「じゃあ、人目がなければいいんですか?」

次の瞬間だった。

「私、キスしたくなりました」

そう言うと、Yちゃんは顔を上げ、私の顎に軽く唇を触れさせた。

「ダメだって……ほら、終電なくなる。帰ろ!」

慌てて会計を済ませて店を出たが、時計を見ると、すでに終電の針は回っていた。

「Yちゃん、家ここから近いんだよね?」

「はぁ~い。歩いても帰れま~す」

「30分はかかるだろ。仕方ない、タクシーで送るよ」

走り出した車内で、Yちゃんはしなだれかかるように私の肩に寄り添ってきた。

「私……またキスしたくなりました」

彼女の手が私の腿に置かれ、首元に唇が触れる。バックミラー越しに運転手の視線を感じ、あえて反応しないでいると、彼女は今度は正面に回り込み、唇を塞いできた。

昨今はセクハラだ、アルハラだと世知辛い。これまで必死に理性を保ってきたが……正直、限界だった。

軽いフレンチキスは、いつの間にか深くなっていく。

(……よくない。よくないよ、これは)

「やっと反応してくれましたね」

Yちゃんは、勝利を確信したようにクスリと笑った。

「着きました。私の家、すぐそこです」

彼女に促されるまま、私はタクシーを降りた。

「ここなら人目はありませんよ」

部屋に入るなり、彼女は迷いなく服を脱ぎ捨て、私を求めて両手を広げた。

普段、風俗にも行かない真面目な自分には、そこに飛び込む勇気はなかなか持てなかった。しかし、焦れた彼女が私の上着を剥ぎながら、首元から脇腹へと唇を這わせる。

「大丈夫ですよ。私、誰にも言いませんから」

その一言が、私の最後の理性を焼き切った。

ベッドの上でも、彼女の積極性は止まらなかった。全身を愛撫され、自分から乱れていく彼女の姿は、暴力的なまでに刺激的だった。

彼女を仰向けにし、私はその隣に跪く。指で彼女の秘部を探りながら、もう片方の手で彼女の髪を撫で、自身の高ぶりを彼女の唇へと近づけた。

彼女は躊躇なくそれを受け入れ、吐息を漏らしながら、悦びに身を委ねる。

オフィスで見せる清潔感のある彼女が、今こうして目の前で淫らに乱れている。そのギャップが、私の脳を痺れるような興奮で満たした。

何度か体位を変え、指と口だけで彼女を頂点へと導いたが、それだけでは収まらなかった彼女が、力強く私をベッドに押し伏せた。

「挿れたくなっちゃった……。いいでしょ?ねぇ」

「いや、今日、ゴムなんて持ってないし」

「大丈夫だよ」

「何が大丈夫なのさ?」

「うん。大丈夫。大丈夫……」

呪文のように繰り返しながら、彼女は馬乗りになって私を受け入れた。

私は上半身を起こし、彼女の腰を掴んで応戦する。彼女は私の首元に顔を埋めて匂いを嗅ぎながら、激しく腰を振り、

「ダメダメダメ」「気持ち良すぎる」

と声を上げた。

突き出した胸を甘噛みしながら下から突き上げると、いよいよ彼女はガクガクと震えながら最高潮に達し、私に体重を預けて崩れ落ちた。

肩で息をしながら抱き合っていると、耳元で囁きが聞こえた。

「今度は、いつ来れますか?」

月曜からどんな顔をして接すればいいのか。想像もつかないまま、私は

「来月だったら、なんとか時間が取れるかな」

と、曖昧な返事をした。

翌朝、同じ格好で出社するわけにもいかず、深夜3時にタクシーで帰宅。

妻には「若いメンバーの愚痴を聞いていたら終電を逃した」と言い訳したが、あながち嘘ではないのが余計に罪悪感を煽った。

翌朝、眠い目をこすりながら出社すると、Yちゃんからメッセージが入っていた。

『昨日は美味しかったし楽しかったですね!と言いつつ、私、激しい二日酔いで今日は在宅勤務に切り替えちゃいます。でも二軒目からの記憶がおぼろげで、家にどうやって帰ったか覚えてないんですよ……。なんか聞くのが怖いんですけど、私、失礼なこと言ったりしてませんでしたか?』

こっちも話すのが怖くて、適当に誤魔化している。

……彼女は、どこまで覚えているのだろうか。

-終わり-
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