官能小説・エロ小説(約 3 分で読了)
知らないうちに意識していた同僚〜2
投稿:2025-04-16 22:41:43
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本文
僕はとある会社に勤めているアラサーのサラリーマン転職後1年程たった中、無意識に目で追ってしまってる人がいることに気がついた。丸眼鏡が似合う香織さん声が低くて少しクールな感じはあるけど、とても優しくて品がある感じ…話していると会話の中で感じ取れる品性みたいなものがある。マスクしていても微笑…
突然だが僕、金田は雑踏という言葉が好きだ。ただ人混みは嫌いという矛盾がある。
なんというか、曇りの日の東京が好きで、東京と言えば人混みのイメージで…曇りの東京の雑踏をイメージするのがとても好きだ。
いくつかの好きな曲の歌詞に「雑踏」と出てくるのも影響してくるのかもしれない。
忙しく雑踏のように流れていく時の流れで立ち止まりたいのかもしれない
それか適当で大雑把で、それとなく誤魔化して生きてきたこの性格だから…雑踏に身を隠したいのかもしれない
いずれにしろ何か考え事をしたい時、曇りの東京の雑踏を思い浮かべながら、色々な考えを頭の中で巡り合わせる。まさに脳の中は雑踏状態だ
香織さんが夫婦喧嘩をしたと口にした。
「(香織さんの旦那さんはどんな人なんだろう)」
「(喧嘩の理由ってなんだろう)」
「(香織さんはいつも通り振る舞ってたけど本当は傷ついていた?)」
色々な考えが雑踏のように僕の脳を支配した。
「前から話し合ってはいるんですけどね…持ち家賃貸論争ですよもう話しが平行線で…」と香織さんは呆れたように話して頬杖をついている。
確かに住環境は夫婦にとって最大の課題と言える。家は一生に一度の買い物と言うし、昨今の日銀の0金利政策解除に伴う金利上昇はマイホームを考えている全ての人に非常にナーバスな問題となっている。
僕は戸建てに住んでいるけど、戸建てに住みたいと言う意見は一致したし土地勘の薄い妻に代わり自分が土地を探した。最初親には予算的に反対されて喧嘩もしたが、最終的には応援してくれた。
「金田さんも中野さんも持ち家ですもんね…羨ましいです。私は早く賃貸を出たいし出来れば戸建てが良いんですけど、夫の理想が高くて…駅近が良いとかとにかく今の利便性ある環境が良いって。今の所は賃貸だから住めているけど、マンションとなると高過ぎて戸建てだと土地が狭くて高いしもう無理ですよ!」と珍しく少し怒る香織さん。
「金田家はお互い戸建ての希望が一致したから話しは早かったですね…ただ別の賃貸に引っ越してお金貯めてたからとか、時期が早いんじゃないかって部分で少し揉めましたけど」と自分の体験談を話す。
「まあお金の面は心配になりますよね…なんかもう本当今回は疲れちゃいました」
「もう思い切って買っちゃえば良いのよまだ今の所は金利安いんだし」と中野さんは勢いよく香織さんへ言う。
僕も「そうですよ家賃払い続けるのはもったいないですよ!」と背中を押す。
「うーんもうどうでも良いやと思ってたけどやっぱり考えないとダメですよね…」と少し怠そうに話す香織さん。ぐーんと背中を伸ばし胸を張る。今日は暑いからか薄着だったので、ブラジャーーの模様が服越しに浮き出ていたのが目に入ってしまった。
あっという間に休憩時間は終わり仕事に戻る。
もう少しこの話ししたかったなと、それこそ持ち家賃貸論争の雑踏の中にいたかったと思った。
後日仕事の合間香織さんと手持ち無沙汰になる時があった。
「金田さん…前に矢澤さん夫婦呼んで金田さんの家でバーベキューしたって聞いたの思い出して…あれから結局矢澤さんも戸建て買ったし
金田さんの家駅から離れてるって訳ではないけど徒歩圏内で便利な所だから…
今度良ければ私達もお邪魔して夫にも考え直して欲しいなんて思ったんですけどどうですか?」
香織さんは少し俯きながらそう言った。
僕は正直舞い上がってしまった。あの香織さんが我が家に来る?!
僕は少し戸惑う素振りを見せながら「そう言うことでしたら是非やりましょうバーベキュー」とオタク特有の早口でそう言った。
もしこの時に戻れるのなら戻りたい…いやこれはこれで今となってはよかったと思える。
「良いんですか?子どもも連れて是非行きたいです!」
そう言って香織さんは少しウキウキしながら「あ、もう戻らないとねまたね!」と言い仕事へ戻って行った。
香織さんの嬉しそうな目とブラジャーの浮き出た姿が脳裏に焼き付いて離れなくなった僕は、やっぱり最低な人間だなと自己嫌悪に陥る。
妻との出会いは新卒で入った職場だった。3年目の俺は新入社員教育担当、いわゆるチューターという役割を任された。その時の新人が後の僕の妻となる愛李だ。チューターとなって2ヶ月くらいが過ぎた日、愛李からメッセージが届く。「金田さんが新人の時に作ったマニュアルや勉強ノート、この前の新人研修で…
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