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【高評価】仕事仲間でお姉さんで・・・2(福島さんだった)(1/2ページ目)

投稿:2025-02-16 15:40:07

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IT社畜◆IBeJZ3k(北海道/20代)
最初の話

私は宮崎といいます。地方国立大卒、地方のIT企業の技術職、社会人3年目の25歳です。学生時代はラグビーをしていて、身長も180センチと体の大きさと頑丈さが取り柄です。大学時代にはじめて彼女ができて、有頂天になっていたら、ラグビーの合宿で離れている間に、彼女の寂しさの相談に乗るフリをして近寄った後…

前回の話

私は宮崎といいます。地方国立大卒、地方のIT企業の技術職、社会人3年目の25歳です。学生時代はラグビーをしていて、身長も180センチと体の大きさと頑丈さが取り柄です。大学時代にはじめて彼女ができて、有頂天になっていたら、ラグビーの合宿でたった2週間離れている間に、彼女の寂しさの相談に乗るフリ…

「ピンポーン」と鳴る音に、目が覚めました。誰か来たようです。寝不足のせいか、頭がぼお~っとしています。

週末の朝っぱらから、いったい誰だろ・・・と思いつつ、「は~い・・・」と無意識に返事をしながら、ボケた頭で鍵を開けようとすると、「あ!いた!よかった!」と声が聞こえます。

ん?と思って鍵をあけながら、インターフォンのカメラ画像を見ると、福島さんです。急に頭が覚醒してきました。まずい!後ろはワンルーム、ヤバい光景が広がっています。

「ちょ、ちょっと待って!!」

「え?どうしたの?」

がちゃ、とドアが開きます。ああ!鍵も開けちゃったんだった!

「ちょ、ちょっと待って!!」

「うわぁ、裸の宮崎くんがお出迎えだぁ!おかえりぃ!大丈夫だよ、帰ってきたばっかりだから散らかってるんでしょ?宮崎くんって、いつも裸で寝てるの?」といいながら、入ってきます。

ワンルームの部屋で、視界を遮るものは、ありません。福島さんの眼の前に、山縣さんのあられもない姿が広がっています。考えてみたら私も素っ裸です。あられもなさすぎです。

ベッドの上を見た福島さんが、一瞬息を飲むと、なにか、言いかけています。

「り、り、・・・・」

「り???あ、あの、この人はね・・・実は・・・」

「り、理子ねぇじゃない!!ここでなにやってるの?!」

え?りこねえってなに?!

と、山縣さんがむくっと起き上がり、「ん・・・宮崎くん・・どうしたの・・?大きな声だして・・・って、里美?!なんでここに?!」

・・・すみません、説明してもらいたいのは私の方です。

山縣さんに服を着てもらい、その間に私はコーヒーを淹れて、あらためて例のお菓子を出しました。

「あの、これ、あの峠で会った山口さんたちからお土産にもらってきたお菓子。よかったらどうぞ・・・」

2人とも、黙っています。いたたまれない。

「あ、あの、福島さん、さっき、りこねえ、って言ってたけど・・・」

「そう、私のおねえちゃん、理子ねぇ。うち、3人姉妹なの。」

「えっ!!そうなの?!福島さんが長女かと思ってたよ!!」

「おねえちゃん、私と4つも離れてるし、大学時代から家を離れてるし、結婚して姓が山縣に変わって、離婚して元の福島に戻ったはずだけど・・・」

ってことは、私は姉妹とも頂いちゃった、ってことでしょうか・・・。

「それより、なんで理子ねぇがここにいるの?!もしかして、前からなの?!」いつもはほんわかしている福島さんの声と表情が、いつになくキツイです・・・。こわい・・・。

山縣さんが、答えました。

「んっとね、宮崎くんに会ったのは昨日が初めてよ。今週初めから、メールとかでやりとりしながら同じ仕事してたんだけど・・・。仕事上では山縣のままで通してるから。」

「昨日、打ち合わせで初顔合わせして、夜に上司も含めて会議の打ち上げみたいに飲みに行ったんだけど、アクシデントで上司が帰っちゃって2人になって、そのままお持ち帰りされちゃったの」

福島さんが、じっと私を見てきます。

「ち、違うってば、いや、お持ち帰りはしたけど、いう。そうじゃなくて、山縣さんが酔いつぶれてたから・・・」

「酔いつぶれた理子ねぇをお持ち帰りして、襲っちゃったの?」

心なしか、福島さんの声が、さらに低いです。

「ちがうってば!お持ち帰りだけと言うか、山縣さんが起きないから、家もわからないし、仕方なく連れてきて、寝かせてただけで、襲ってないし、手も出してないってば!」

「そうなんだ。手を出してないのに、全裸で寝てるんだ。何を出したの?」

福島さんが想像してる出したものってなんでしょうか・・。

「ちょっとまって、里美、おねえちゃん、ちゃんと朝まで服着て寝てたよ?宮崎くん、襲いもしないし、手だけじゃなくて何も出してないから!それはホント!」

「ホントに?じゃあ、なんで理子ねぇはいま裸なの?」

「それは・・・それは、私が朝になってから、宮崎くんを襲ったからよ!」

山縣さん、どうだ、といわんばかりに胸をはっていますが、違う気がします。

「ええ~?!宮崎くんが襲われちゃったの?!」

福島さん、こっちを向きましたが、あきれ顔になってます。

「襲われたというか・・・、襲いたいのを我慢し合ってた同士だったのが今朝になってわかって、じゃあ、合意の上でお互い襲うならいいんじゃない?、っていうことになって・・・」

「合意の上で襲うって・・・ぜんぜんわかんないけど・・・。で、大丈夫なのね?」

昔、自分が言われた言葉を、人に偉そうに言っていますが、反論できません。

「そりゃもちろん。福島さんでちゃんと準備することにしたから。」

「ならよかったけど・・・もう!宮崎くん!びっくりしたよ~!」

そう言って、福島さんが、私に抱きついてきました。

「ちょ、ちょっと里美、なんで宮崎くんに抱きついてるの?宮崎くん、裸だよ?!里美も襲われて処女奪われちゃうわよ?!」山縣さんが呆れた顔で言いました。

「大丈夫!もう初めては宮崎くんにあげたし、私も何度も襲ってもらってるから~♪」

「え・・・」

「あ、それは福島さんのおかあさんもご存知なので・・・。」そう言うと、山縣さんに、さらに呆れた顔をされましたが、これも反論できません。

「じゃあなに?宮崎くんは、里美の彼氏ってことなの?宮崎くんさ、昨日、彼女いない、って言ってたわよね?あれって嘘だったの?」山縣さん、今度は怒り気味です。昨日の印象では喜怒哀楽をあまり出さない人だと感じていたのですが、親しくなると違うのでしょうか。

「違うよ。確かにおかあさんは、宮崎くんが私の彼氏だと思ってるかもしれないけど。」

「じゃあどういう関係なのよ!」

「う~ん、エッチするくらい仲が良い友達、かな?ね?宮崎くん?」

「たしかに、そう言われればそうかなぁ。セックスが目的でつながってるわけじゃないからセフレじゃないけど、会って遊ぶとセックスもあり、みたいな感じかなぁ。」

「・・・あんなに恋愛には奥手だった里美がそんなことしてるなんて・・・信じられないわ・・・」

「里美、もしかしてだけど、まさか、そんな友達、他にもいたりしないわよね?っていうか、そもそも宮崎くんとどういうつながりなのよ?」

「他の人なんていないよ?だって、私、宮崎くんしか知らないもん。宮崎くんとは、同じ会社の同期なの。」

「少し前から、いろいろあって急に前より仲良くなって。ね~。ストーカーから守ってくれたり、何度か宿がなくて困ってた時に泊めてくれたりしたのよね♪」

「あ~、そんなこともあったね~。」ちょっと、懐かしくなりました。

「そんなことより、なんで理子ねぇは宮崎くんを襲ったの?理子ねぇだって、人見知りだよね?襲われるならともかく、襲うって、どういうこと?!」

襲ったって・・・ちょっと違う気もしますが。

山縣さん、言いにくそうですが、ぼそり、と言いました。

「だって・・・宮崎くんの腹筋、割れてるのよ・・・?筋肉質なのよ・・・?固いのよ??」

福島さんは、それを聞いてびっくりしたような、あきれたような顔で山縣さんを見ていたかと思うと、急に前に乗り出して言いました!

「えええ?!理子ねぇも?!そうそう!!それよね!!すごいよね!!理子ねぇもそう思ったんだ?!私もそう思ってたの~♪」

・・・もしかして、福島さんも筋肉フェチ、だったんでしょうか・・・。

「里美もそう思う?!やっぱり筋肉よね!元旦那、ぶよぶよだったのに、宮崎くんのは見てるだけで幸せな感じで、触れたら固いし、固いのはそこだけじゃなかったけど、とにかくすごかったわぁ♪」

「だよね~♪でも、理子ねぇも同じだったなんて、ぜんぜん知らなかったな~♪」

まぁ、姉妹の性癖を比べる機会も、そうそうないと思いますが・・・。

そして山縣さん、なにげにすごいこと言ってます。でも、誤解?が解けたようでよかったです。

「それで、里美はどうして今日ここに来たの?」

「えっとね、宮崎くんから先週帰るって連絡もらったから、今週末あたりは新しい仕事で疲れて寝てるかな~と思って、今までのお礼に、癒してあげようと思って。」

「じゃあ、料理の準備してきたりとか?」

「ううん、何も持ってきてない!」

「・・・じゃあ、何しに来たのよ・・・。」

「こんなことして癒してあげようと思ったの♪」

そう言って、私の横に座って、私の頭を胸に抱きしめました。ワンピース越しの豊かな胸がむにっ、と顔に押し付けられます。

「ああ、ほんとだ、福島さん・・・すごい癒されるよ・・。」思わず声に出してしまいました。

「ずるいっ!私もするっ!」

山縣さんが反対側から、私に抱き着いて胸を押し付けてきます。こっちは裸の乳房が頬に当たり、口元に乳首が・・・。ちょっと吸い付いてみたりします。「あふっ!」と声も聞こえます。ここはどこの天国でしょう?

「あ、あの、俺ばっかり癒されてて、いいんでしょうか?」思わず敬語で聞いてしまいました。

「いいのよ、私たちも楽しませてもらうから。」「ね♪」

2人はそう言って、私の頭を2人の胸で挟んだままで、片手で私の胸板から腹筋にかけて、撫でてきました。

「そうだ、宮崎くん、これも好きだったよね!」福島さんがそう言うと、私からいったん離れて、ソファから降りて床に座ると、私の胸に顔を近づけて、乳首に舌をチロチロと這わせてきました。

「くぅっ!ふ、福島さん、それ、気持ちいいっ!」

「えっ!里美、どこでそんな技を!!私も私もっ!」

山縣さんも、私の乳首に舌を這わせつつ、時々強く吸ってきました。

「はうっ!山縣さんもっ!気持ちいいよっ!」

「こっちも元気になってるね。なでなで♪」福島さんが、いきり立った私のモノの先を、くるくると撫でまわしてきます。

「くぅぅっ!!福島さんっ!!それヤバいっ!」

福島さんは私の前に座り込んで、ぱくっ、と口に咥えてきました。口を前後させつつ、口の中で舌で先を撫で回すようにモノを舐めてきます。

「うぉ!すごいよ!福島さん!どこで覚えたのそんなのっ!!」

「んふふ、ネットで調べて勉強したの~♪」

山縣さんは、福島さんが手放した片方の乳首にも指を這わせてきました。

上下一度に刺激されるとこんなに気持ちいいなんて。攻められ弱い私は、瞬く間に高まってきました。

「山縣さん、福島さん、ヤバい、イッちゃいそうだよ!」そう言うと、山縣さんは両乳首を指でいじりつつ、耳にも舌を這わせてきました。ふああ!そこ!弱いんですっ!

福島さんは、玉のほうにも手を伸ばしたと思うと、お尻の穴を撫でながら強く吸ってきました。ああ!だめ、それ!

「くあああ!でるっ!福島さんっ、出すよっ!」

ぴゅるるる・・・・

福島さんは、口を放さず全部受け止めてくれたうえ、さらに残りも吸い出してくれました。かなり大量に出した気がします。

「え~!里美ばっかりずるい~!」山縣さんがそう言うと、福島さんにキスしました。

ええっ!姉妹レズ?!

福島さんも、ええ!というびっくりした顔をしつつ、まだ口の中に入っているままなので急に動けず、山縣さんに舌を入れられて目を白黒させていると、山縣さんが口を放しました。

「んふふ、宮崎くんの、半分、もらっちゃった♪」そう言いながら、ごくん、と飲み込んで見せてくれました。

福島さんも、負けずに残りを飲み込んだあと、「理子ねぇに宮崎くんの半分以上取られちゃったぁ~!」と言っています。

私としては、それ以上に2人のキスが衝撃的でしたが、2人はあまり気にしていないようなので、それ以上突っ込むのはヤメました。

朝から2回も放出したので、ちょっと一休み、ということで、コーヒーを温めなおして、お菓子を食べながらゆっくりします。

「それにしても、山縣さんが福島さんと姉妹だったなんて、知らなかったよ。言われてみれば、なんとなく雰囲気似てるとこ、ある気もするけど。」

「え、そうなの?似てるとこ、ある?あんまり似てるって言われたことないわよ。」

「ね、ないよね。理子ねぇは身内以外の人に対しては、静かでおとなしいし、人見知り気味だし、」

「里美は人懐っこくて元気がいいタイプだし。」

「どこだろ?」「ね?」

「い、いや、なんとなく、なんとなくだから、ね?」

まさか、天然具合がすごく似てる、とはちょっと言い出せませんでした。

「と、ところで、これからどうしようか?」無理やり話題を変えてみました。

「もうお昼ね。」

「ごはんかな?」

「じゃあショッピングモール、行こうか?」

そう言って、3人で出かけることにしました。山縣さんは昨日のスーツに着替え、私も私服に着替えます。

フードコートで食事をすることにして、場所取りしてから各自好きなものを買いに行きます。

私はしばらく旅館でちゃんとした3食を食べていたので、久しぶりにラーメンが食べたくなりました。

福島さんがサンドイッチセットを買って戻ってきて、あれ?山縣さんは?と思って見ると、お盆を持って、誰かと話しています。よく見ると、福井課長です。昨日のお子さんのことが気になったので、外注さんだから挨拶してくる、と福島さんにも伝えて、私も山縣さんのところに行きました。

「福井課長、こんにちは、昨日はごちそうさまでした。」

「あら!宮崎さんも一緒だったの?昨日はごめんなさいね。」

「お子さんの具合、その後どうですか?」と聞くと

「おかげさまで、朝にはだいぶ下がってね。もらった座薬が効いたんだと思うわ」

「それはよかったです。39℃って聞いてたから、ちょっと心配してて。」

「ありがとう。小さい子って、急に上がったかと思うとすぐ下がったり、その時にもよるけど、大丈夫なことが多いのよね。でも過信はできないから、病院には連れて行くんだけど」

「そうですよね。素人判断ってこわいですし。」

「そうなのよね。それより、2人は今日も一緒なの?というか、昨日はあれからどうしたの?」

と聞かれて、思わず山縣さんと顔を見合わせました。

「あ、あの、連れて行っていただいたバーで、もう少し飲んだ後、お開きにしまして、」

「そ、そうなんです、私が、ちょっと飲みすぎちゃいまして」

「へぇ、そうだったんだ、で、まだ一緒にいるのね。よほど気が合ったのかな?」

と、にこっと笑います。やばい、すべてお見通しだ。

「そ、そうなんですよ!山縣さんと話してたら楽しかったもんで・・・」

「いろいろ話がはずんじゃいまして・・・ね?宮崎くん?!」

「・・・山縣さん、宮崎くん、って呼ぶくらい仲良くなったのね。よかったわ、昨日の打合せに山縣さんを連れて行けて。着替えに戻る暇もないくらい、想像以上に仲良くなれたみたいだけど♪」

そうだった!山縣さん、昨日のスーツのままでした・・汗。

「あ、あの、山縣さんの妹さんが、私の仲のいい同僚だってわかりまして。」

「そうなんです!今も、3人で来てるんです!ほら、あそこに妹が。」

見ると、福島さんと目が合い、福島さんが手を振ってきました。

「もう身内にも紹介してるのね・・・。でも、山縣さんのそんな生き生きした顔見たの、ひさしぶりよ。よかったわ。」

と、「おかあさぁん!」と呼ぶ声が聞こえました。福井課長のお子さんのようです。

「それじゃ、失礼するわ、宮崎さん、来週からも仕事も、山縣さんのことも、よろしくね!」そう言って、お子さんが呼んでいるほうにいきました。

「ど、どうしよう?!福井課長に完全にバレちゃってる・・・!」

「身内も一緒だからなにもない、というアピールをしたくて福島さんの話を出したら、身内に紹介までしてるって認識されちゃったよ・・・」

「どうしよう?」と2人で顔を見合わせましたが、悩んでも仕方ないので、お昼を食べてから考えることにしました。

「おかえり~。宮崎くん、ラーメン冷めちゃうよ?」

「うん・・・大丈夫、っていうか、さっきの人、昨日一緒に打合せして、飲んでる途中で帰った、山縣さんの上司でさ」

「そうなのよ・・・で、この格好でしょ?完全にお持ち帰りされてどこかに2人で泊まってまだ一緒にいる、って思われちゃったみたい・・・」

「さっき福島さんが手を降ってくれたけどさ、身内が一緒だからなにもにないアピールをしようと思ったら、身内にもすでに紹介してる、って認識されちゃったよ」

「え、そうなの?でも、ぜんぶ当たってるんじゃない?なにか困るの?」

さすが福島さんです。が、困らないのはこのまま付き合う場合であって、今回は単にお互いの勢いだったので、普通は困ると思います・・・。

「悩んでもしかたないかぁ。ね、宮崎くん」

「そうですね・・・。来週から、仕事中に何を言われるか気になりますが、俺の方はともかく、山縣さんが困らないといいですが」

「地味なバツイチ女のことなんて、みんな気にしないから大丈夫よ。言いたい人には言わせておけばいいのよ」

「というか、逆に福井課長だから、大丈夫だと思うよ。そんなに周りに言いふらしたりしないでしょ。」

そんな話をしていると、福島さんが、「先に食器置いてくるね!2人はゆっくり食事してていいよ!」と言って、席を離れました。

2人で食事をしていると、横から、声をかけられました。

「へぇ、山縣係長も、隅に置けないですね~。」と声がして、顔を上げると、昨日の会議に来ていた永野君でした。

「永野くん!」

「永野君?」

「え、お相手は、昨日の、えっと、宮崎さんでしたっけ?山縣係長、昨日のスーツのまんまだし、まさかとは思いますけど、その、まさかですよね?」

「え、なんの話・・・?」

「いやぁ、山縣係長って、堅い人だと思ってたら、そうでもないんですねぇ」

「いや、あの、これは」

「違うんですよ、その、」

「いやいや、見ればわかるので大丈夫です。これはちょっと、ニュースですね!それじゃ!」

永野君は、ニヤッと笑って、去っていきました。

「ううう、よりによって、永野くんにまずいトコ見られた・・・あの子、口が軽いの・・・汗」

「すみません、人がたくさんいるところに連れてきた俺が悪かったです・・」

「ただいま。あれ?どうしたの?ふたりとも、さっきと違ってメチャ暗いんですけど。」

「それがね・・・昨日会議に一緒にいた後輩男子に、2人でいるところを見られちゃって・・・。私の服装、昨日と一緒なのも知ってるから、たぶん、2人でホテルにでも行ったと思われてると思うの。」

「私はしかたないけど・・・宮崎くんに迷惑かけそうで・・・」

「いやいや、俺は男だから別にいいけど、山縣さんが会社で困るでしょ!」

「う~ん、、噂されたら、確かに仕事しずらくなるわね・・・」

「下手したら得意先の若い男をひっかける女、みたいに思われるかもね~」

「都合の良い女と思われるとか、いろいろ想像できちゃうけど、ホントのとこ、どうなるんだろ・・・。」

「あのね、放置したら、噂ってどんどん広がって収集つかなくなるよ?早いうちにできる手を打たないと。というか、打てる手って、さっきの課長さんだっけ?あの人に頼るしかないんじゃない?」

「そうなんだけど・・・福井課長に、なんて言ったら・・・」

「せっかく私を紹介したんだからさ、私のトコに来たことにすればいいじゃない!」

「え、だって、福島さん、自宅だよね?同じ服着てた言い訳できないんじゃない?」

「ふふ~ん♪実はね、さっき宮崎くんちで言いそびれたんだけど、私ね、一人暮らししてるのよ~♪」

「え~?!知らなかった!」

「聞いてないよ!!いつから?!ってか、どこに?!」

「引っ越しを決めたのは2週間前かな、宮崎くんが、こっちに戻るって、決まった時だから。」

「それからすぐ引っ越したよ。空いてる部屋だったから、すぐ入れてよかったの。」

「そうなんだぁ。決断早いね。で、どこに引っ越したの?ここから近いの?」

「うん、すぐ近く。というか隣よ?」

「隣のアパート?どっち側だろ、両方ともアパートだけど。」

「ううん、隣の部屋。」

「そうなんだ、って、え?!隣?!ウチの部屋の?!」

「うん♪お隣さんだよ♪」

「なんで帰ってきてすぐ教えてくれなかったの?!」

「だって~、びっくりさせようと思ったんだも~ん♪」

「前に宮崎くんがおススメしてくれてたし、いいかな、と思って。宮崎くんが、もしさやかさんのところから帰ってこなかったら困っちゃうから、帰るのが決まるまでは探してなくて、引っ越す準備だけはしてあって、だから早く引っ越せたんだけどね。」

「そうだったんだ・・・」

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