探偵事務所に美人依頼者がやって来た No.6

ご視聴ありがとうございます。

今回は祐子の話ではなく、盗聴器発見案件にまつわるお話をしたいと思います。

ある日事務所のフリーダイヤルが鳴り、自宅に盗聴器があるような気がするので相談に乗ってほしいという依頼がありました。

本来、相談の段階では依頼者に事務所に来てもらい、初回相談料は無料で対応しているのですが、この依頼者は自宅の構造を見てもらったうえで、盗聴器発見の見積もりをしてほしいということだったため自宅に伺うことになりました。

港区内のマンションに到着しインタフォンを鳴らすとすぐに依頼者が応答。

オートロックを解除してもらい、エレベータで４階に。外廊下を歩き部屋のインタフォンを鳴らすと、秋にしてはかなり薄着の女性が玄関に現れました。

依頼者：「ご足労いただきありがとうございます。どうぞお上がりください。」

私：「失礼します。」

玄関に用意されていたスリッパを履き部屋に入ります。

部屋は一人暮らしには十分な広さのある１LDKタイプのようです。

私はリビングに案内していただきながら、部屋の構造をしっかり把握します。

犯人が盗聴器を仕掛けるとしたらどこを狙うかという犯人目線で部屋を見るのです。

リビングに案内されると、飲み物を用意してくれました。

ひとまず依頼者から話を聞くことにしました。

私：「ではまず盗聴器があるかもしれないと思ったきっかけからご説明いただけますか？」

依頼者：「実は先月夜遅くに帰宅すると、何となくですが朝出かけた時と部屋の様子が違う気がしたのがきっかけなんです。その後何となくですが、部屋にいても誰かに聞き耳を立てられているような気がしてしまうんです。」

私：「私生活で盗聴器を仕掛けそうなストーカーになりかねない男性に心当たりがあるというわけではないんですね？」

依頼者：「はい、そういった特定の人物がいるわけではないんですが・・」

これまでの経験で盗聴器発見案件では被害妄想気味の依頼者が一定数いることが分かっており、この依頼者もそっち系かななどと考え始めます。

そこで核心的な話をしたいと思い、

私：「盗聴器に関して管理会社には相談されましたか？」

依頼者：「いえ、はっきりとしたことも分からないうちに管理会社に言うのは違うかなと思いまして・・」

私：「なるほど。ただ不審者が部屋に侵入したかもといった不安があるのであれば、もう二度と部屋には入れないよう、取り急ぎ玄関のカギを交換してもらうなどの対策を検討してくれるかもしれませんよ。再度の侵入を防いだ上で、盗聴器があるか調査した方が効率的と思いますが・・」

依頼者：「はあ・・そうですね・・・」

どこか他人事のような反応で、実際に盗聴器がある可能性はやはり低そうです。

これは早々に退散した方が良さそうだなと帰る口実を考え出しました。

すると依頼者はすくっと立ち上がりリビングと寝室のドアを開け、寝室へと移動します。

依頼者：「盗聴器があるとしたらこの部屋だと思うんです。」

私：「なぜそう思うんですか？」

依頼者：「なんとなくです。」

と言うと、ベッドに膝をつき、ベッドと窓の間を指差し

依頼者：「ほら、ここにコンセントがあるじゃないですか？こういうところに盗聴器を仕掛けたりするんですよね？わたしテレビで見たことがあるんです。」

私は依頼者の説明よりも、彼女の肢体が気になってしまいます。

ゆったり目のＴシャツにやはりゆったりとした短パン姿だったので、膝立ちで体を伸ばせば短パンからパンツが丸見えの状態だったのです。

私は彼女の体は見ないようにし、窓側のコンセント辺りに視線を向けます。

私：「確かに盗聴器には電源が必要ですから、コンセントに直結するタイプのものが多いのも事実ですが、拝見する限りこのコンセント周りには盗聴器を仕込んでいそうな器具はありませんね。」

依頼者：「そうなんですか？おかしいな・・」

私：「部屋にはコンセントがたくさんあるのに、なぜここに仕掛けられていそうと考えたのですか？」

依頼者：「だって変質者だったら、わたしのベッド付近に仕掛けるような気がするので。」

私：「はあ、そうなんですね？」

依頼者：「変態さんは私のＨな声を聞きたいんじゃないかなって・・・そう思ったんです。」

なるほど、そういうことか、と心の中で呟きました。

依頼者：「すごい恥ずかしいんですけど、わたし毎晩のように一人Hしちゃうんです。だから盗聴器を仕掛けるとしたら絶対この部屋だって思うんです。」

私：「なるほど。」

なるほど以外のコメントが出てきません。

依頼者：「毎晩オナニーする女の子ってどう思いますか？やっぱり変ですか？」

私：「いえ、変だなんて思いませんよ。少し性欲が強めなだけなんじゃないでしょうか？」

依頼者：「そうですよね？変じゃないですよね？よかった！」

無邪気に笑う顔は可愛いのですが、こちらもビジネスで訪問しているので

私：「では、先ほどお話ししたように、まずは管理会社に相談してみてください。」

と、退散ムードを前面に押し出しました。

依頼者：「ちょっと待ってください。まだ相談は終わっていません！」

私：「はい、まだ何か？」

よく見ると、依頼者女性はまだ20代前半に見え、ひょっとするとまだ大学生かもしれないと思いました。そうなると調査費用を払うのも大変だろうと考え、ますます成約の可能性は低そうだと思えてきました。

依頼者：「実はわたしそんなにお金があるわけではなくって、盗聴器発見の調査はしてほしいんですけど、ちょっと値引きしてもらえたらなって思ってるんです。」

私：「こう言っては何ですが、かなり広めのお部屋にお住まいですし、そもそもそういった割引き制度はないんです。」

依頼者：「この部屋は父が借りてくれていますが、生活費は自分でっていうことなので。割引制度がないことももちろん分かっています。だから費用の一部をその、わ、わたしで払えないかなって・・・」

私：「それは、どういう・・」

依頼者：「ほんとに恥ずかしいんですけど、わたしを抱いていただく代わりに、少し安くしてほしいんです！」

長いこと探偵業をしていますが、こんな申し出は初めてです。

この困った女性、亜美の初回相談については次回まとめてご報告します。

• #おっぱい
• #日常のエロス
• #男性視点
• #盗み聞き・盗聴
• #盗撮
• #覗き

※この投票比率は「殿堂入り」や「お勧めタグ」の条件に使用します。