体験談(約 5 分で読了)
私が「AV女優」になった理由
投稿:2024-12-30 16:55:45
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私がAV女優になった理由
最初はただの興味だった。行為そのものが好きという自覚はあったけど、まさかその延長線上でこんな世界に足を踏み入れるとは思っていなかった。だけど、ある日ネットで見かけた「新人女優募集」の文字に、心がざわついた。ドキドキするような、背中を押されるような感覚。クリックして、応募フォームを開くまでに迷いはなかった。
面接当日、指定されたオフィスビルの前で私は深呼吸を繰り返していた。緊張で手が汗ばんでいたけど、それ以上に興奮が勝っていた。
自分から踏み込む新しい世界。スリルと高揚感に、心臓がドクドクと音を立てているのが自分でもわかった。エレベーターで上がる間、鏡に映る自分の顔が微妙に笑っているのを見て、少し驚いた。緊張よりも楽しみが大きい――そのことに気づいた瞬間、私の中で何かが弾けた。
面接室は意外にも普通だった。白い壁に机が一つ。
まずは簡単な自己紹介から始まった。「趣味はなんですか?」「どうして応募したんですか?」といった当たり障りのない質問が続く。
「実は、行為自体が好きなんです。それで興味を持ちました。」
その言葉を口にした瞬間、男性は一瞬眉を動かしたが、すぐに柔らかく笑った。
「素直でいいですね。そういう気持ちを持っている方は、この業界では強い武器になりますよ。」
彼の言葉に、なんとなく安心感が広がった。
彼の言葉に、なんとなく安心感が広がった。
そこから話は徐々に具体的な内容に移っていった。
「どのくらい自分の体に自信がありますか?」
「抵抗があることや、できないことはありますか?」
「カメラの前で自然に振る舞えると思いますか?」
正直なところ、すべてに自信があったわけではない。でも「やってみたい」という気持ちが大きかったから、できる限り自分をよく見せようと答えた。特に「目立ちたい気持ちは強いです」と言ったとき、彼らがメモを取る手を止めたのを覚えている。
「最後にもう一つだけ確認しますね。この仕事を選ぶ上で、覚悟が必要なことはたくさんあります。それを理解した上で、本当にやってみたいと思っていますか?」
その質問に、一瞬だけ迷いが生まれたけど、すぐに頷いて答えた。
「はい。自分の意志で選びました。絶対に後悔はしません。」
その言葉が出た瞬間、面接官の表情が満足げに変わった。「今後についてまた連絡しますね」と男性は微笑んで席を立った。緊張はしていたけれど、部屋を出るときには不思議と誇らしい気持ちがあった。自分で決めた道を進んだという実感が、じわじわと胸の中に広がっていった。
所属が決まった時の連絡は驚くほどあっさりしていた。メール一通。「事務所所属が決まりました」。スマホの画面を見つめながら、頭の中で反響していたのは「本当に始まる」という言葉だった。目立ちたいという欲、カメラの前で自分がどう映るのかという期待。高収入の現実的な魅力もあったけど、それ以上に「私が何を見せられるのか」を試したい気持ちが強かった。
次はメーカー周り。
メーカー周りは、AVデビューを目指す新人女優にとって避けて通れないプロセスだ。事務所の車に乗り込み、マネージャーと一緒に複数の制作会社を回る日々が始まった。各メーカーのオフィスは思ったよりもアットホームな雰囲気で、緊張しながらもどこか安心感を覚えた。
最初のメーカー面接
面接室に入ると、スタッフが私を見てニコニコしながら「よろしくお願いします」と迎えてくれた。最初に行われたのは、NG事項の確認だった。
「例えば、どんなジャンルが苦手ですか?」
「やりたくないことや抵抗があることはありますか?」
質問に答えるたびに、スタッフがメモを取る姿が目に入った。私は自分の意思をしっかり伝えようと思いながらも、どこかで「選ばれたい」という気持ちが強かった。あまり制限をつけすぎると、チャンスを逃してしまうかもしれない。だから、どうしても生理的に受け付けないプレイだけNGにして、若干嫌なプレイくらいはOKにした。
次に行われたのは、裸の写真撮影だった。
撮影の流れは段階的だった。まずは私服姿の写真を何枚か撮影し、次に水着に着替えるよう指示された。更衣室に向かい、用意されたビキニを身に着けたとき、引き返すなら最後だと実感した。鏡の前で髪を整えながら、自分の姿を見つめる。「大丈夫、私はこれを選んだんだ」と自分に言い聞かせた。
水着姿の撮影が始まると、カメラマンが「いいね、自然な笑顔だよ」と声をかけながらシャッターを切った。最初は硬かった体も、ポーズを指示されるうちに徐々にほぐれていく。
「じゃあ次は少しずつ脱いでいこうか」という言葉が聞こえたとき、心臓が一瞬止まったような気がした。でも、躊躇する暇もなく、スタッフが「焦らなくていいからね」とフォローしてくれたので、私は深呼吸をして服に手をかけた。
まずはビキニのトップを外した。カメラマンは「そのまま自然に立ってて」と指示を出しながら、カメラを調整している。裸になること自体にはそこまで抵抗はなかった。
むしろ、見られることへの不安や期待が入り混じって、不思議と体が熱くなるのを感じた。彼らの目線が自分に集中していることがわかる。その視線を嫌だと思うより、むしろ「私をどう見ているのだろう」と考えている自分に気づいた。
完全に裸になったとき、カメラマンは「いいね、すごく綺麗だ」と言いながらシャッターを切り始めた。ポーズの指示はシンプルだった。
「少し体をひねって」「自然にリラックスして」「笑わなくていい、真剣な表情で」。そのたびに私は、どうやったら自分が一番美しく見えるのかを考えながら動いた。裸のままカメラの前に立つという行為が、次第に自分を試す場のように思えてきた。
一番難しかったのは、正面から撮られるときだった。何も隠すことなく、自分そのものをさらけ出す感覚。恥ずかしさが完全に消えたわけではなかったけど、それを乗り越えた先にある「表現」というものに興味を持ち始めている自分がいた。
カメラマンが「その表情、すごくいい」と言ったとき、自分が何か特別なものを持っているのではないかと思わせてくれる瞬間があった。
撮影は全体で30分ほどだったが、その間に私の中で何かが変わった気がする。撮影が終わり、スタッフが「お疲れさま」と笑顔で声をかけてくれたとき、私は心から「ありがとうございました」と言った。それは単なる礼儀ではなく、本当に感謝の気持ちだった。この経験が自分に自信を与えてくれたし、自分の新しい一面を見つけられたような気がした。
その後は、質問シートに記入する時間だった。
「初体験の年齢は?」「好きなシチュエーションは?」「自分の性格を一言で言うと?」
少しプライベートな内容も含まれていたけれど、それが仕事の一環だと割り切ることで、素直に書き込むことができた。
メーカー周りが終わって数日後、マネージャーから連絡が入った。
「おめでとう!3つのメーカーからオファーが来ました。選び放題だね。」
その言葉を聞いた瞬間、思わず声が出そうになった。私を選んでくれる場所が3つもあるなんて思っていなかったから、驚きと喜びで胸がいっぱいになった。
どのメーカーでデビューするかを決めるのは簡単ではなかったけど、マネージャーと相談して、一番自分らしさを出せそうなところを選んだ。そして、ついにそのメーカーから正式なデビュー作のスケジュールが送られてきた。
デビューが決まったその夜、ベッドの上でスマホの画面を見つめながら、一人で静かに興奮していた。自分がこれからどう変わっていくのか、どんな未来が待っているのか。想像するだけで心が踊った。私の新しい人生が、ようやく本当に始まるのだと思った。
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(2020年05月28日)
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