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ハロワで出逢った職員に童貞ニートが片思いした話①（2/2ページ目）

弟「そろそろ挿入れてもいい…？」

？？「恥ずかしいよぉ…♡」

ヘッドフォンから鮮明に声が聞こえる。

甘く可愛い声だ。こんな声で囁かれたら男ならイチコロだ。

遂に処女喪失だ。今回はどんな女の子なんだ？絶対可愛いに違い無い！

隠しカメラの画像を確認する。

そこに映し出された女性に俺は驚愕する。

俺「え！！！！や、山崎さん？似てる？山崎さん？え？え？」

カメラに映し出された女の子の顔がさくらさんにそっくりだ。

あり得ない出来事に狼狽える。

さくら「いいよ…優しくしてね…♡」

弟「じゃあ…挿入れるよ…さくら…」

俺「さくらって…やっぱり山崎さんだ！」

他人の空似なんかじゃない間違い無くさくらだ。

嫌だ！絶対に！なんで？こんなところにさくらが？

さくら「ん…痛い…♡」

弟がさくらに体重を掛け始めた。

俺は何も考えず壁を力いっぱい殴った。

何発も何発も殴った。

さくら「きゃっ！？隣、誰かいるの？」

さくらと弟がびっくりして離れる。

弟「あ、あ…隣に引き籠もりの兄貴がいるんだよ…」

俺は泣きながら壁を叩く。棚の美少女フィギュアが倒れ床に落ちる。

弟「また、兄貴がゲームでやられたか、SNSで煽られて癇癪起こしてるな…」

さくら「大丈夫なの…？見に行った方が…」

弟が服を着ている。俺は急いで隠しカメラの映るパソコン画面をゲーム画面に切り替え、手にコントローラを握る。

コンコン…部屋をノックする音。

俺はヘッドフォンを頭に付けコントローラを握りゲーム画面を睨みつけて気づかないフリをする。

弟が部屋に入って来て俺のヘッドフォンを外す。

弟「兄貴…だいぶ荒ぶってたぞ？」

俺「でも、この糞コントローラがボロくて討伐目前で殺られて…」

弟「だからって機械や物に当たっちゃ駄目だよ」

そう言いながら俺の頭にヘッドフォンを戻し部屋を後にする。

俺は急いで隠しカメラに画面を切り替える。

さくらは服を着ている…。

さくら「なんか…隣に人がいると気になっちゃうね…お兄さん大丈夫？」

弟「いつもの事だからね…前はもっと酷かったんだけど…」

なんとかさくらの処女を守れた。

何も考えず突発的な行動だったが、偶然功を奏した。

さくら「やっぱり…ホテルでしよ…？」

またピンチ到来。

弟「そうだね…そっちの方がムード出るしね…」

もう壁パンも無駄だ。逆に出て行ってしまう。いっそこのまま出て行こうか？

でも、なんて言う？

「さくらさん、アナタが好きなので弟とじゃなく僕と付き合って」

めちゃくちゃだ。言葉が見つからない。

さくらが化粧直ししている。それが終われば部屋を出てしまう。

どうしよう。好きな人が他の男に抱かれてしまう。

色んな女の子を取っ替え引っ替えしてる弟にさくらさんを奪われてしまう。

先月も違う女の子を連れ込んでたのに。

俺はこの一年ずっとさくらさんだけを見てきて好きだった。

弟がさくらにと出逢ったのは最近だろう。俺の方が弟の何倍もさくらさんを想ってきた。それだけは自信が有る。

どうすれば…良い…何も出来ない。

俺は涙を流して愛する人が抱かれるのを我慢しなくちゃならないのか…。

俺はスマホを取り出した。

弟にラインする。

俺ライン「今すぐコーラ買って来て」

画面の弟がスマホを確認してる。

弟「また、兄貴がパシらせようとラインしてきた…」

さくら「ええ？何？」

弟「コーラ買って来いって」

さくら「どうするの…？」

弟「またラインきた…早くしろって」

さくら「何…怖い…」

弟の兄貴ってバレたら嫌われるだろう。

それでもさくらを弟に奪われたくない。

渾身の壁パンを入れる。

さくら「キャッ！怖い！」

弟「今日はやめよう…また連絡するよ」

さくら「そ、そうね…うん…また連絡待ってる…ちゅ…♡」

クソ！またキスしやがった！今度はさくらからキスした。

しかし、話の流れから今日はなんとかなったようだ。

さくらと弟が部屋から出て行く。

コソッと俺も部屋を出てふたりを追う。

玄関をさくらが出て行く。

良かった今回はさくらの処女は守れた。

しかし、これからどうしよう…。

どうせ今回も俺の負け確なのは本音では分かってる。でも、諦めきれない。

弟「兄貴…コーラ買って来たぞ？って…部屋にコーラいっぱいあるじゃん！！」

弟が帰ってきた。この前アマゾンで大量に買ったのを忘れていた。

俺「ひ、冷えたのが飲みたいんだよ！」

弟「なら氷でも入れろよなぁ…」

弟がコーラを置いて自分の部屋に戻る。

隠しカメラが弟の姿を映し出す。弟は部屋でさくらと電話を始めた。

内容は今日のフォロー。後はくだらない話ばかり。

悔しい…俺は一年も掛けてさくらさんの名前を知っただけで有頂天になった。

弟はさくらさんの電話や連絡先まで知ってる。

俺はさくらさんの指に触れただけで有頂天になった。

弟はさくらさんの女性器に当然の様に触れていた。

涙が止まらない。どうして…どうして…こんなにも世の中は残酷なのだろう。

弟が今度は違う女性と電話している。話の内容からこの前家に来て弟とセックスしていた女の子だ。

なんで…俺はさくらさんだけを見てるのに…。憎い憎い…俺は自分が憎い。

ガラクタの中から鏡を手にする。その中には醜い男がいる。

この醜い男が全て悪い。俺は自分の醜い顔面を何度も殴った。

明日はハロワの日だ。

気持ちが沈む。辛くて動けない。

そもそもさくらさんと付き合っている訳でも無いのに、勝手に嫉妬して。

もしかすると名前が同じそっくりさんかも…確か髪型も違った。

さくらさんはいつも後ろに髪を縛ってる。悲観して悪い様に考えるのは俺の悪い癖だ。

何度も隠しカメラの映像を繰り返して見る。やはり同じだ。声も見た目も恋焦がれてるさくらさんだ。

でも、どこか違うハズだ。きっと違う。

弟とキスして、弟のペニスをマンコに受け入れようとしてるこの女性は違う人だ。

明日、さくらさんに会えば分かる。

俺は眠りについた。

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続編への意欲が湧きますので、コメント、高評価お願いします。m（__）m

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