むかしのはなしです

先生に好かれたかったわたしはこれだ！と思いました。

青空学級のときは先生のまえに、それもちょっと上のほうに座り足を広げました。

当時１４歳のわたしはまだ発毛していませんでした。

顔は芸者をしていた母親にで自信がありました。

先生の視線がわたしの股間の奥に集中するのが楽しかった。

いやらしい男子たちがわたしの前を行き来するのがいやでしたが隠さなかった。

先生の注意を独占したかったのです。

ある日、女性の音楽教師に

「あなた、お股が丸見えよ」

と叱られました。

それでもわたしは股の奥を隠そうとはしませんでした。

男の子のあいだで話題になっているのも知っていました。

中学３年生になる前、その社会科教師は音楽教師と結婚して東京に戻っていきました。

本格的な差特活動家になるのでは、と噂が飛び交っていました。

別れがちかいお休みの日、ひとりで先生の家に行きました。

これまにないほど足を開き、わたしの女を見せつけました。

先生が襲いかかってきた、唇を強引に奪われた。

「やめてください」

と言いましたが、実は嬉しかった。甘酸っぱい初めての接吻の味でした。

「ごめんな。いまのは誰にも言うな」

生意気なわたしは音楽教師にかっと思いました。

その後すぐせんせいは東京に戻りました。音楽教師もいなくなりました。

わたしのいまの旦那は当時、青空教室でわたしのお股を凝視してきた男の子です。

村の長者でお金には苦労しない人生を送らせてもらいました。

先日、孫から聞かれました。

「おばあちゃんの初恋はいつ？」

「さあ、もう忘れたわ」

と答えました、忘れませんとも、あの左翼活動家になった社会科教師です。

投稿される方の参考になるかもしれません。