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体験談(約 24 分で読了)

バイト先の先輩の娘さんとの、波乱万丈な恋物語・番外編31 行くぜっ!怪盗少女(1/3ページ目)

投稿:2023-07-02 14:01:10

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本文(1/3ページ目)

ボトムズヲタク◆GABTUFY
最初の話

俺の名前は誠人(マサト)。エッチな体験談に入る前に、先ずは、自分の生い立ちを語る事を許して貰いたい。俺の両親は、俺が物心つかないうちに離婚し、親父の顔はおぼろげにしか覚えていない。お袋はシングルマザーとして様々な仕事を渡り歩き、時に親父以上に厳しく、時に親父の分までも俺に愛情を注…

前回の話

「マー坊」#ブルーと「せっちゃん」#ピンク…「バカ夫婦」のエッチな体験談に何時も多数の応援を頂き…エチケンを訪れる数少ないバカ夫婦のファンの皆様には心から感謝致しております。m(__)mペコリ相変わらず読み辛い、拙い乱文ではありますがバカ夫婦と子供達、そして友人達との人間模様をお楽しみ下さ…

「マー坊」「せっちゃん」「バカ夫婦」のエッチな体験談に何時も多数の閲覧を頂き…エチケンの数少ないバカ夫婦のファンの皆様には心から感謝致しております。m(__)mペコリ

相変わらず読み辛い、拙い乱文では有りますがバカ夫婦と子供達、そしてバカ家族を取り巻く友人達の人間模様をお楽しみ下さいませ。

登場人物スペック

「誠人(マー坊)」→洋食レストランで働いている、仮性包茎でちっぱい大好きなコックさん。せっちゃん命のクソ真面目な一穴主義者。

「節子(せっちゃん)」→23歳で4人の子供達の母親になった、輪姦被害経験の有るアニメ顔のちっぱい若妻。マー坊命のちょっぴりヤキモチ妬きな一棒主義者。

「鉄さん」→誠人が働いている洋食レストランの先輩コックにして、節子の父親。厳つい強面で、仕事には滅茶苦茶厳しいが孫達にはジジバカ全開の根は良い人。

「貴子」→劇団員を掛け持ちする厨房スタッフ・信彦の妹で、まだまだ無名のエロ漫画家。人懐っこく物怖じしない性格で、誰とでも直ぐに仲良くなれる可愛い系の美人。今回の体験談の主役的存在。

・・・

「おうっマー坊、キッチリ作動してるな!」

「そうですね、鉄さん…」

俺と鉄さんは洋食レストランの壁面に新しく取り付けられたデジタルサイネージの…「明日はレストランウエディングを行う為臨時休業致します、何卒御了承下さい」と言う旨の、カラフルな告知の映像を眺めていた。

2月も半ばとなり…嘗てこの洋食レストランでアルバイトしていた「トッシー」こと俊郎クンと、せっちゃんの中学時代のクラスメートで一番の親友と言っていい瑠璃子ちゃんのレストランウエディングをいよいよ明日に控え、俺達厨房スタッフは晴れの日の下準備が一段落ついて一息入れていたところに。

「ヤッホー、誠人ク〜ン!どーも今晩はぁ〜!」

「あっ、誠人さん!どうも御無沙汰しています!」

すっかり聞き慣れた真っ赤な86のエンジン音が止まり…下車してきたのは鞠子と信彦の妹で、まだまだ無名のエロ漫画家の貴子さん。

「鞠子に貴子さん、どうも今晩は!それでは2名様で宜しいでしょうか!?」

「はい、2名で御願いしますっ!」

「それでは、コチラのお席にどうぞー!」

「それじゃ今日は…このオムライス赤ワインソースを御願い!」

「そうしたら私は…このガーリックピラフを御願いします!」

「オーダー確認致します…オムライス赤ワインソースにガーリックピラフ、御注文は以上で宜しいでしょうか?」

「うんっ、それで御願いねっ!」

「それでは暫く、お待ち下さいませっ!」

端末装置でオーダーを厨房に飛ばすと、俺は手洗いとアルコール消毒をして持ち場に舞い戻る。

「おうっ、そうしたらハレルヤはオムライス!マー坊は赤ワインソース、ノブノブはガーリックピラフ!後タッチは引き続きマリネの漬け込み、とっちゃんはコンソメスープなぁ!」

「分かりました!」

そして厨房スタッフが腕を振るう事暫し。

「お待たせ致しました、御注文のオムライス赤ワインソースをお持ち致しました!」

「それでは、頂きまぁーす!…うんっ、アルコールが飛んでるのにコクが有って凄く美味しい!」

「お待たせしました!御注文のガーリックピラフをお持ち致しました!」

「あっ、お兄ちゃん有難う!それでは早速、頂きまーす!…うぅ〜ん、何だか❝体力がみなぎってきたぜー❞って感じ!」

「ところで貴子。お前が此処に来たって事は…執筆が煮詰まってるって事か?」

「まぁ…そんな感じだねお兄ちゃん。悪いけど取り敢えず…描きかけの原稿、目ぇ通して下さいませんか?」

ガーリックピラフを平らげながら貴子さんはトートバッグからプラ製の原稿入れを取り出し…手の空いた厨房スタッフに手渡す。

その内容は…徳川の御代にひっそりと生きる忍者崩れの女盗賊、お万にある日…頭から使命が下される。

「とある豪商の屋敷に女中として忍び込み、秘宝中の秘宝として大切に保管されている水晶玉の在り処を探り出し…そして、合い鍵を作り上げ、忍び込む手引きをせよ」と言うもの。

早速そのお屋敷に女中として奉公しつつ、水晶玉の在り処をそれとなく探るお万。

しかしある日、商才は有るが女癖の悪いドラ息子・一之助に言い寄られるままに手込めにされてしまう…のだが、身体の相性がガチで抜群だった2人は何時しか本気で互いを愛し合う様になってしまう…と言うところで原稿は終わっていた。

「うーん貴子…悪いけどコレ、どう足掻いてもバッドエンドまっしぐらってパターンだろ?追っ手とバトルしながら駆け落ちするったって…くノ一見習いみたいなお万ちゃんの戦闘能力なんて所詮、たかが知れているだろ?」

「そこ…なんだよねぇ。アタシのお師匠様曰く、❝エロ漫画はエロいシチュエーションが6割、おっぱいやオマンコ、アヘ顔の画力が3割。残り1割の筋書きはノリで案外なんとかなるもの❞って感じだったからね〜…」

「もうこうなったらいっその事…追っ手の影に怯えつつ、不安を紛らわす為にエッチしまくる内容にしちゃったらどうかなぁ、貴子ちゃん?」

「それも良いアイデアだと思うけど…いっその事、❝ロミオとジュリエット❞みたいな悲恋物語にしちゃうのはどうでしょう?❝この世で結ばれぬ運命ならば、せめてあの世で一緒になろう❞みたいな感じで…」

「所謂❝心中エンド❞ですか?まぁ物語としては、肉便器として徹底的に嬲られ続ける❝凌辱エンド❞よりもまだ救いが有るかもしれませんけど…」

「まぁ…どっちも胸クソ悪い結末には変わりは無いッスけどね…コレが小説だったら先輩が言う様な❝心中エンド❞も有り、だと思いますけどコレ、エロ漫画ですからねぇ…」

「まぁ10年、20年前のエロ漫画だったら❝問答無用でヤリまくる❞内容で良かったんだろうけどなぁ。今はそうじゃねぇ、❝どうしてそうなった❞かまで描かねえと納得されねぇ時代だからねぇ…」

「あ…皆さん、アタシの様な若輩者に貴重なアドバイス…本当に有難う御座いました!皆さんの御意見…帰ったらストーリーに練り込めるかどうか、考えてみますね!」

「それじゃすいません、会計御願いしまーす!」

・・・

「おいっ、節にマー坊!明日は新郎新婦にとっても…そして、俺達厨房スタッフにとっても大事な1日だからなぁ!ぐっすり睡眠、とっておけようっ!」

「お父さん…お休みなさい…」

長袖のパジャマ姿の鉄さんが1階の自室に消えていくのを見て、せっちゃんがベッドの掛け布団に潜り込んでくる。

「誠人さん…いよいよ明日、瑠璃ちゃんの結婚式だね…」

「そうだね…俺達夫婦みたいな、ラブラブな夫婦になって欲しいよね、あの2人には…」

「瑠璃ちゃんと俊郎クン…コレからず〜っと、幸せな事ばかりでいて欲しいですよね…」

「そうだよね…頭では❝そんな都合の良い展開なんて有るわけ無い❞って分かっていても…あの2人にはそうなって欲しいよね、せっちゃん…」

「いっぱいの子供達に囲まれた…幸せな家庭を築き上げて欲しいですよね、瑠璃ちゃんと俊郎クンには…」

「…そうだね。トッシーも瑠璃子ちゃんも、❝一途に互いを思い合う❞性格だからね…俺達みたいな、❝我儘を主張した分、お互いを思い合う❞良い夫婦になれると思うよ、俺は…」

「誠人さん…♡」

「せっちゃん…♡」

「そうだ、誠人さん…次のお休み、どんなエッチします…?」

「そうだなぁ…そうしたら、忍者装束でエッチしてみたいかなぁ…」

「忍者装束で…ですか…♡」

「…うん。信彦の妹さんの…貴子さんって覚えてる?エロ漫画家してる貴子さんが今…忍者崩れの盗賊のお話描いてるんだよね…だから目隠ししたり、水鳥の尾羽根でコチョコチョしたりして…」

「もう…誠人さんったらぁ…♡」

「せっちゃんだって…」

「ぐーぐー…ぐーぐー…(-"-)」

「くのいちにんぽ〜…すやすや…(-ω-)」

「むにゃむにゃ…むにゃむにゃ…(●--●)」

「あ…もうすぐ日付け変わっちゃうね。それじゃせっちゃん…お休みなさい…」

「誠人さん…お休みなさい…」

・・・

「御早う御座います、洋菓子店の静です!すいません、ウエディングケーキの仕上げをしたいので厨房をお借りして宜しいでしょうか!?」

「おうっ静さん、お待ちしてましたぜ!そうしたら、そこの空いてるテーブルを使ってくんなせぇ!おいマー坊、マグロの赤身冷蔵庫から出してくんなぁ!」

「はい、分かりました!あっ静さんに樹里愛さん、御早う御座います!」

「誠人さん、御早う御座います!ほら舞ちゃんに愛ちゃん、気を付けて搬入してねっ!」

そして迎えた、レストランウエディング当日。

新郎新婦の一世一代の晴れ舞台を最高の一日にすべく、俺達厨房スタッフはウエディングケーキを作り上げていく樹里愛さん達洋菓子店のスタッフの奮闘振りを横目に見ながら、お出しする料理の仕込みに取り掛かっていた。

「よしっマー坊、余分な水分を取ったらマグロに岩塩と黒胡椒馴染ませておけ!とっちゃんはバジルソースの仕上げ、ハレルヤはスルメイカのツボ抜きを頼む!」

「了解しました!」

「あっ、皆さん御早う御座います!御注文のお野菜、お届けに参りましたー!」

「おうっ、通弘さん御早うさんっ!どうだい、寿々子ちゃんは元気かいっ!?」

「はい、お陰様で…。こども園にもすっかり馴染んだ様で、いっつも千夏先生の話ばっかりしてるんですよ…」

「それじゃ通弘さん、お野菜搬入しますね!」

「おうっけんめー、すっかりお百姓さんが板に着いてきたじゃねぇかぁ!」

「あ…鉄さん有難う御座います!すいません、コレが今日納入したお野菜の納品書です!」

「おうっ、確かに受け取ったぜぇ!そしたらハレルヤはトマトを3個櫛切りに!マー坊はマグロの赤身の味付けが終わったらピーマンを2個みじん切り、3個細切りにしてくれ!」

「了解しました!」

「それじゃ2段目行くよ!…せーのっ!」

「そうしたらホイップクリーム、コッチにも回してっ!」

・・・

「皆さん…お陰様で無事に式を終わらせる事が出来ました。本当に、お疲れ様でした…」

…そして、全てが終わった午後3時過ぎ。

俺達厨房スタッフと余興に登場したローゼスの皆さんは、店内の掃除と後片付けに大わらわ。

「おいっハレルヤ、お前さんはローゼスの皆さんを手伝ってやれや!」

「はい、分かりました!」

「そしたら…先ずは慶子のドラムセットからハイラックスに載っけちゃおう!すいません晴哉クン、手を貸して貰えるかなぁー?」

「はいそれじゃ…いきますよ!せーのっ!」

元バンドマンの晴哉クンは巴さんの指示の元、ドラムセットやキーボード、アンプをローゼスの皆さんと一緒に手際良く、ハイラックスの荷台に載せて行く。

「どうも晴哉クン、本当に有難うね!」

「いえいえ、どういたしまして…」

「そうしたらタッチ、後は椅子だけかな?」

「そうですね、そうしたら自分はコッチやりますんで!」

「おうっみんな、取り敢えず片付けも一段落付いたみたいだし、ちょっくら休憩しようかい!」

鉄さんの声に俺達厨房スタッフとローゼスの皆さん、それに静さん達洋菓子店の店員さん達は思い思いの客席に座って雑談で暇を潰す。

「改めて誠人さん…今日は本当に御苦労様でしたっ♡」

「いやいや、せっちゃんこそ…新婦の友人代表のスピーチで、本当に緊張したでしょ?」

「うん…節、物凄く緊張した。でもね…誠人さんが言ってた、❝眼の前の人はみんなカボチャ❞って何回か呟いてたら、何だか…急に気が楽になって…」

「でも…本当節、頑張ったよね〜。偉い偉い!」

「うんうん!せっちゃんのスピーチ、凄く立派だったよ!」

「巴ちゃん…樹里愛ちゃん…実を言うとアレ…殆ど、誠人さんが文面を考えてくれたんです…」

「別に誰の原稿でもいいじゃん、瑠璃と俊郎クンを思う気持ちがこもっていればさぁ!」

「そうだよせっちゃん!」

「おうっ、節。本当に…良い友達に恵まれたなぁ!」

「…そして、旦那様にもねっ!」

「と…巴ちゃん…」

「あ〜、節照れてる照れてる〜♡」

「…巴。節子さんをからかうのは結構だけど、かく言う巴は…」

「…お姉ちゃん。前にも言ったけど…アタシは妥協したくないの、❝ローゼスのベーシスト、巴❞を好きになった人じゃなくて…❝巴と言う一人の女性❞を愛してくれる人って1点だけは、絶対に譲れないの」

「巴…」

「巴ちゃん…」

「なら私から言う事は…何も無いわ。別に両親から受け継がなければならない会社や仕事、技術が有る訳じゃないしね…」

「巴は巴で色々大変だよね…ウチの写真屋さんは後継ぎ候補が2人もいるから、違う意味で悩ましいところなんだよねぇ…」

「後継ぎ候補が…2人?」

「父さん最初は弟の明に後を継がせるつもりだったんですけどね…なんか最近は、美花子ちゃんに後を継がせたがってるみたいなんですよね…」

「…え?美花子に…?」

「❝まだあんなにちっちゃいのに…カメラや写真の知識を、まるで❝乾いたスポンジ❞みたいに吸収していく美花子ちゃんに…出来れば後を継いで欲しい❞って…」

「美花子が…」

「ま…まぁ美花子ちゃんには和誠クンって未来の旦那様候補が居る訳ですから!」

「そうですね…美花子の人生は美花子のもの、❝ああなって欲しい、こうなって欲しい❞って親の願望は有っても…美花子には自分で決めた道を…自分の足で歩いて行って欲しいですね」

「自分で決めた道を…自分の足で歩いて行く…」

「…巴?」

「すいません…何か紙と筆記具有りますか!?」

晴哉クンが事務所からメモ用紙とボールペンを持って来ると…巴さんは猛烈なスピードで、一気に文字を書き付け始めた。

「巴ちゃん…」

「あ〜…節子さん、巴時々こうなるんですよね…❝神歌詞❞が巴の脳に、電波みたいな感じで…」

「明日香…取り敢えず頭に下りてきた歌詞書き付けてみたけど…どうかな!?」

「…美波、ちょっと打ち込み御願い出来るかな!?」

「ちょっと待って下さいね…それで、どんな感じですか!?」

「❝ボンボボボボボボ、ボボボボボン、ドゥンドゥドゥ、ドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥン…❞って感じで…」

「それじゃ行きますよ!」

「うーん…頭だけ半音高めにして!」

「頭だけ半音高め、と…」

「誠人さん…」

「凄えな、せっちゃん…もしかしたら俺達、今名曲が誕生する瞬間に立ち会っているのかもしれない、って思うと…」

「そうですね、誠人さん…」

「皆様お取り込み中のところ、申し訳有りません…皆様に賄い料理の❝余り物リゾット❞に、❝余り物海鮮スープ❞をお持ち致しました…」

「店長さん本当にすいません…それじゃ、頂きまぁ〜す!!!」

「それでは…頂きます!」

「頂きます!」

「うぅ〜ん…このチーズがチョー濃厚でたまんなぁ〜い!」

「それに…ベースの麦飯も歯応え抜群ですね!」

「本当…麦がプチプチしてて物凄く美味しい!」

「うわあっ、海鮮スープも色んなお魚や甲殻類の出汁が滲み出していい感じですよ!」

「樹里愛…ちゃん?」

「せっちゃん…こんなに美味しいスープを、甲殻類アレルギーの玲王に食べさせられないのは…本当に勿体無いなぁ、って…」

「樹里愛ちゃん…」

「樹里愛さん…逆に考えたらどうですか、❝玲王クンが味わえない禁断の味を自分は今、密かに味わっているんだ❞って!」

「そう…そうですね慶子さん、そういう考え方も有りますね…有難う御座います…」

「そうかぁ…アレルギー体質の人の事も、考えなくちゃいけないんですね、飲食店って…」

「ハレルヤ…」

「おうっ、ハレルヤ。予め分かってるアレルギーならまだしも、口に放り込んで発覚したアレルギーは…その場その場で対応するしかねぇんだ」

「その場その場で…」

「すいませ〜ん店長さん、おかわりお願いしまぁ〜す!」

「ちょっ…慶子っ!」

・・・

「それじゃすいません、皆さん失礼します!」

「おうっ、マー坊。まだ時間も時間だし、ちょっくら付き合っちゃあくれねぇかい?」

「お父さん…」

「心配すんな、節。小一時間ほど…マー坊を借りるだけだからよ」

「せっちゃん…ちょっとだけ、❝男の付き合い❞に着いてくだけだから。良いかな?」

「…うん、わかった。その代わり…8時までには、帰って来て下さいね?」

「はい、分かりました」

「済まねぇな、節。それじゃちょっくら、マー坊を借りるぜ!」

そして俺は…鉄さんと連れ立って、ひなびた感じの小さなスナックに入店。

「あらぁ〜、鉄さんお久し振り〜♡あらあら、そちらの格好良いお兄さんは…もしかしてお婿さんかしらぁ?」

とやや恰幅良さげな壮年のオバ様が、聖羅先生の様な無駄に色っぽい口調で俺と鉄さんに声を掛ける。

「おうともさぁ、ママ!コイツは節の旦那の、❝マー坊❞こと誠人ってんだぁ!」

「どうも始めまして…節子の旦那の誠人です、以後お見知り置きを…」

「さあさあお二人とも…コチラのカウンター席にどうぞ。鉄さんは…例のバーボンで宜しいかしらぁ?」

「おぅともさぁ!マー坊も同じモンで良いな?」

「はい…それで御願いします…」

「それでは少々、お待ち下さいねぇ〜♡」

野球帽を脱いだ俺はバーボンが出てくるまでの間、ママの娘さんと思しき女性から提供されたおつまみに舌鼓を打ちながら…鉄さんとの雑談で暇を潰す。

「なぁ…マー坊。節を嫁に貰ってくれて…本当に、本当に有難うな…」

「鉄さん…」

「自分で言うのも何だが…ちょっぴりおバカで可愛い位しか取り柄の無かった…節を立派なお母さんにしてくれたのは…マー坊、お前のお陰だ」

「鉄さん…そんな、言い過ぎですよ…」

「お前と節がくっついてくれたお陰で…美花子ちゃん、早矢斗クン、沙知子ちゃん、そして伸歩斗クンと…4人もの孫の顔を見る事が出来た。本当に、感謝してるぜ…」

「鉄さん…でもそうしたら今度は…美花子や沙知子の花嫁姿、そして曾孫の顔を見るまで…死ねませんね…」

「…あぁ。今の俺はなぁ…それが最大の生き甲斐なんだよ、マー坊…覚えてるか?母ちゃんの実家の温泉旅館に帰省した時…❝母ちゃんの一族とは金輪際絶縁だぁっ!❞って、マー坊に電話掛けたのをよ…」

「あぁ…アレですね。アレには本当にビックリしましたよ…しかしアレ、一体何が有ったんですか?」

「はいお二人さん、バーボンウイスキーのオンザロック、お待たせ致しましたぁ〜♡」

「有難うよ、ママ。それじゃあ…乾杯!」

「乾杯!」

軽くウイスキーグラスを接触させると俺は大きめの氷が浮かべられた、バーボンウイスキーを喉に流し込む。

「・・・」

「どうだい?マー坊…」

「スコッチウイスキーとはまた違う…飲み口ですね…」

「おっ、違いが分かる様になってきたかマー坊!マー坊の舌もすっかり、❝大人の舌❝になった様だなぁっ!」

「そう…ですか。有難う御座います…。それで鉄さん、さっきの話の続きですけど…」

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