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評価:昨日4位

【評価が高め】母さんから好きだったと告白されました。そして、歳の離れた妹の本当の父親って?(1/5ページ目)

投稿:2021-10-31 08:51:54

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まことまどか◆KDdVOEg
最初の話

【評価高め】ボーイッシュな同級生に押し倒されてしまった中2の思い出

これは私ことマドカ少年が中学2年の時の体験です。女系家族で育った私は、オンナだらけの中で育った環境からか、女性に対しての憧れや異性としての意識などは無縁でした。しかし、小学6年の時に高校生だった従姉妹に童貞を捧げて以来その従姉妹を意識しやがて初恋をすることとなります。しかし、…

前回の話

シリーズ第31話となります今回のストーリーは、病院で倒れてしまって精神的に不安定とされた私こと風谷円(かざがいまどか)が、一度卒業に失敗した舞衣さんの元に経過観察という名目で戻されそうになってしまうところから始まります。

時代は平成2年。未だバブル景気に浮かれる日本という国の北東北にある小さな臨港都市が舞台です。その街にある工業大学の4年生だった私が教育実習を受けていた時、私にはマコトという彼女がいるにもかかわらずその時実習生の世話係だった舞衣先生と、深さ13センチ程度の深い仲になっていました。

そんな舞衣先生は、私の実姉の結婚により義姉になってしまうことになっています。そもそも私にはマコトという彼女もいますので、そんな舞衣先生からの卒業を試みてはいますが、どうやらそれも失敗に終わり落第・・・。

さらにはそれを知らない母さんがその義理の姉となる舞衣さんの元へ私を引き戻そうとしています。

偶然にもソレは追試ってことでしょうか?

そもそも私の母さんは、私が急に入院することになってしまった時に、マコトからの連絡により義父さんと妹を引き連れて、高速を3時間飛ばしてやって来ていました。

そんなこともあり、これからいろんなハナシが複雑に絡み合っていくような予感がする中今回のストーリーが始まります。

今回は、母さんの発案でマコトとの婚約指輪を買う事になったり、そんな母さんの闇の部分を知ることになったり、今まで謎の人だった義父さんの素性なんかを知る事となります。あと19歳離れた妹の出生のことなんかも・・・

それでは・・・

老朽化の進む住人8名の小さな豊浜下宿の1階角部屋にある私の4畳半では、どういう訳か重苦しい空気が漂っていました。

また先ほど不審者を追いかけて行った下宿の娘で、しかも元の彼女でもあるふたばも加わりその狭い4畳半は満員御礼状態です。

そこで、ベッドに腰掛ける私の脇に腰を下ろしたそのふたばが、いきなりここにいる全員が疑問としているソノことついて核心に迫りました。

「ねえ・・・アンタってなんかやったの?さっき、その窓の脇で変なオトコが聞き耳立ててたんだけど・・・」

私の部屋は窓側の壁に押し付けられるように置かれたベッドと、その前に先ほど布団が取り払われた家具調コタツが配置されています。また、その傍らに14インチのテレビ、小型冷蔵庫、その隣に雑誌や教材が入ったカラーボックスが並んだ配置となっています。

もう、これだけで部屋がいっぱいとなります。でも、今そんな部屋に総勢6名が集結していました。

そんな中、居場所のない身長165センチの私と同じく185センチのふたばが、ベッドの上からそのコタツに座る母さんと義父さんそして舞衣先生を見下ろす光景となっています。

あっ、忘れましたがふたばのお尻の後ろでは3歳児でありながら私の妹であるのどかが寝息を立てていました。そして、話は先ほど外で不審者を追いかけたふたばがなんでそんな所にいたのか?・・・というところから再開します。

「ん?・・・ところで、ふたばって何でそんなところに?」

その時私は、先ほど部屋のすぐ外にいたふたばにそんな質問をしました。

「い・・・いや・・・ちょっと外をブラブラしてたら・・・・」

「もしかして・・・ふたばも聞き耳立ててた?」

「アンタ・・・バカ?そんな訳・・・・・」

そこまで話をしたところでふたばが挙動不審になっています。

「ふたば・・・耳、真っ赤だぞ・・・」

この状況から察すると、私たちのハナシが気になったふたばが外から話を盗み聞きしようとしてその不審者と鉢合わせになった・・・ということになります。

「まっ、いいや・・・。ふたばもある意味関係者だから一緒に・・・」

そしてその不審者のことは一旦棚上げして、ことの顛末をふたばに伝えるとふたばが意外なことを言い出しました。

「それなら・・・コイツの経過観察っていうの、わたしが引き受けてもいいんですが・・・幸いにも、下宿と母屋ってことで距離も近いですし、しかも後1週間でしたら一緒に教育実習ですし・・・」

すると、それを聞いていた舞衣さんがどういう訳か焦ったような様子に・・・

「ちょっ・・・ちょっと・・・・豊浜先生(ふたばのこと)と風谷先生の若い二人が一緒にだなんて・・・・」

教育実習生はその期間中、名前の後ろに先生をつけるのが決まりになっています。本当の先生でもないのにそう呼ばれるなんて・・・どこかむず痒いですよね。

そんなことはさておいて、その時舞衣さんはそう言いながら俯いてどこかモジモジした様子になっていました。

「それもアリかもね。ふたばさんってまどかの彼女だったもんね。いっそ寄り戻してみたら?」

その時横で話を聞いていた母さんがまるで茶化すかのようにそんな横槍を入れました。

「お母さん!それはあの時アレで終わった話です。今はコイツと何でもない・・・」

そこまで言葉を返したふたばの声が徐々に小さくなっていきます。そして、話題を変えるかのようにふたばが再び口を開きました。あと、それはアレ・・・というように私とふたばの間には過去いろいろとありました。

「あっ、そういえば小林先生が預かることになってる人・・いるんですよね。わたしがこっちにいる間だけでも分担したほうが・・・。ところでその預かる人って親戚か何か?」

ここで私も疑問に思っていたそのことについてふたばがそう尋ねました。

「ううん・・・・。実は、あの小笠原さん・・・・なんだけど・・・・」

「えっ?優子ちゃんですか?お姉ちゃんの洋子ちゃんが診るってってことできないの?」

私が尋ねたこの優子ちゃんという生徒は小林先生が担任している1年6組の生徒で、先週私と同じく実習を受けていた教育実習生にレイプされてしまった女の娘です。この後、その原因の一端が私にあるとされ一晩付き添った経緯もあります。

「うん。優子ちゃんの方もしばらく付き添いが必要ということなんだけど、そのお姉ちゃんのほうも仕事が立て込んでいるらしくって・・・・」

ということは、同じバス会社の同期であるマコトも仕事が忙しいってことになります。現在母校の吹奏楽部に指導者として首を突っ込んでいますが、そんなマコトの指導時間は取れるのでしょうか?

でも、今はそんなことは置いといて優子ちゃんの対応優先です。

「でも小林先生。今、先生として優子ちゃんを預かるのはいかがなものかと・・・・」

この時私は、担任の先生と一緒に暮らしていた事が分かった後の優子ちゃんを心配していました。

「いかがなものって言うと?」

私の問い掛けに対して舞衣さんが首を傾げます。

「だって・・・1週間後には期末テストですよ。小林先生だってテストの出題考えますよね。そうしたら、一緒に住んでいる優子ちゃんがそのテスト内容を知っててもおかしくありません。もし、そうじゃなくっても疑いかけられるかも・・・・」

私はそこまで舞衣さんに問いかけました。するとその舞衣さんが私の問い掛けに答えます。

「実は、テスト問題は既に作っちゃってるんだけど・・・じゃ、テスト期間前だけでも豊浜先生に優子ちゃんお願いしちゃってもいい?」

「えっ・・・・?コイツじゃなくって・・・・優子ちゃんのほう・・・?」

それを聞いたふたばが予想外に動揺しています。

「うん。それに小笠原さんって、前に豊浜先生のこと・・・・ちょっと憧れてるって言ってた。だからちょうどいい・・・」

と、言うことで期末テストまでの間優子ちゃんはふたばの部屋に、私は舞衣さんのアパートに居候ということになりました。そして、教育実習が終了しふたばが自分の大学に戻ってしまう再来週からは舞衣先生のアパートで3人の共同生活が始まることとなります。

そのような話し合いがされた後、私と母さんとのどかはアキラの入院する病院へ舞い戻っていました。あと、先ほど明日の仕事に備えて先に帰るという義父さんのレガシイを見送っていました。

ちなみにその義父さんレガシイは、競技車両のベースモデルとして発売されていたRSタイプRAというグレードでロールバーまで付いているちょっとマニアックなクルマです。そしてソレに装着されているフジツボというメーカーの排気音が聞こえなくなるまで手を振っていました。

ちなみにアキラとは私の彼女であるマコトの姉で、私の友人である織田の子供を宿した妊婦となります。昨晩そのアキラが自らのアパートで、妹であるマコトとの夕食の際に倒れてしまって救急搬送されて今に至ります。

その救急搬送された後、遅れて駆けつけた私がその病院の処置室前の雰囲気と今は亡き元の彼女が処置されていた病院の雰囲気が被ってしまい、記憶が混乱し気がついた時には倒れてしまって一晩入院していました。その後退院はしたものの1ヶ月程度の経過観察が必要とされ現在に至ります。

そんな病院へ戻る途中、アキラのアパートへ立ち寄りアキラのクルマを母さんに運転してもらって来ていましたが、そのクルマを見た瞬間驚きました。電話でアキラから「白いカローラだよ・・・」なんて言われていたそのクルマは、カローラはカローラでも3ドアハッチバックのカローラFXというモデルで、しかもグレードがGTというホットバージョンです。

ちなみにエンジンはハチロクと同じ4AGが搭載され、後期モデルということもありその出力は当時としては高出力な140馬力を誇ります。しかも、他のFXとは違う独特の雰囲気を持っていてるどこかカッコ良いクルマでした。

でも、そのクルマのオーナーであるアキラ本人はそんなこととはつゆ知らず・・・・・

実はこのクルマ、セールスのオーダーミスで納車出来なかったクルマだったようです。本来、メーカーオプションで付くはずのサンルーフが付いておらず、調べたらオプションコードを間違えたまま発注が掛かってしまったという残念なクルマです。

しかも、それでもなんとか受け取ってもらおうとして、オプションのフルオーディオから当時珍しかった15インチのホイールまで付いていました。

でも、それでも納車叶わなかったこのクルマは、当時入社間もない、しかも母親から貰ったボロボロの軽自動車を乗っていたアキラに、あの専務が半強制的に押し付けたいう経緯があったということです。

「いや〜、あのクイックシフト・・・・クセになるね。何せ手首だけでシフトできるんだから・・・・」

そんなものまで付いていたなんて・・・なんて思いながら母さんの感想など聞きつつ病室に入ると、なぜかマコトが直立不動で母さんを出迎えました。

「お母さん、お疲れ様です。電話で聞いたとおり、これから息子様と重要な任務に行ってまいります。」

マコトは到着したばかりの母さんにそう告げると、更に今病室に着いたばかりの私の腕を引っ張って廊下へ駆け出しました。

先ほど下宿を出発する際、この怪しいアルトについて談義していた時になかなかやってこない母さんを不審に思ったのですが・・・・この時、アキラだけではなくマコトとも電話でやりとりしていたようです。

突然そんなことになってしまった私は戸惑っていました。

「マコちゃん・・・・僕は逃げないから・・・・そんな焦んなくっても・・・・・」

でも、焦っているのは私も同じでした。自分のことでありながら、事が急展開しているこの状況に焦りを感じています。

「でも・・・・急がずにはいられないよ・・・・。だって・・・・これって一生で一度の買い物なんだから・・・」

「そんな・・・・家を買うわけでもないんだから・・・・」

「違う・・・・ある意味、家より重要!」

まっ、一緒になってしまえば一生添い遂げることになります。本当に家より重要です。

そんなやりとりをしながら私とマコトがアルトのところまで来ましたが、そんな普通のアルトを見て驚いた様子です。

「エンちゃん、ハチロク壊しちゃったの?これって代車?」

マコトが驚くのも無理がありません。ソレは若者の乗るハチロクとは違って、外見的には誰がどう見て若い女性かおばさんが乗るような普通のアルトだったからです。

「でも、あちこちピンクの車内可愛い・・・」

それでも乗り込む際にそんな事を言っていますが、このクルマってロールバーも付いてますし、見た目以外はラリー用のアルトワークスです。ちなみにマコトの言ったピンク色とは、純正のバケットシートのサイドサポート部の差し色のことです。

その後、クルマが変わった事の顛末などを説明しながらそのアルトを走らせ、以前行ったことのある市内のジュエリーショップへ向かいました。

すると、助手席のピンク色でALTOーWARKSと書かれたバケットシートに小さく収まっていたマコトが思っても見ない事を喋り始めました。

「ねえ・・小林先生もこれと同じクルマ乗ってるよね。昨日のバス回送の時、国道のお城(例のラブホ)の前を通った時小林先生がそこのヒラヒラから出てきたの見ちゃったの。小林先生ってカレシいたんだね・・・」

ゲッ・・ヤッパリ見られてた・・・?

この時、私の頭の中はパニックに陥っていて、青信号の発信でエンストなんてこいていました。

「エンストなんてするとお湯沸いちゃうよ・・・」

その時、首が前後に揺すられた助手席のマコトが全く関係のない話を始めました。

「お湯?」

「うん。バスがエンストするとピーって鳴るの。するといつもお湯が沸いたようですって誤魔化すんだよね・・・。」

「そう言えば、オリエンテーリングの時夏帆ちゃんも言っていたような・・・」

そのオリエンテーリングとは大学の新入生に対して行われるもので、バス5台に分乗し県内の工事現場なんかを見て回るものでした。そこにリーダー学生として乗車した私とバスガイドの夏帆が、あろうことかそんな車中で致してしまったという経緯があります。

そんな事なんて知らないマコトの話が続きます。

「その夏帆先輩もカレシ出来たことだし・・・。そう言えば、左手にシルバーリングしてたよね。」

「そっ、そうだよね。小林先生も、もういい歳なんだから早く結婚してもらわないと・・・」

この時後ろめたい私はそう言いつつ話題を逸らしました。

「あっ、義理の弟としても心配だよね。」

その時チラッと見たマコトの目が本当に心配そうです。そんな目を見てしまった私は目が泳いだまま「あははは・・・」としか返す事ができませんでした。

「マコちゃん・・ゴメン。これには深い理由が・・・」

私は心の奥で、半分言い訳がましくそう謝りながら平静を装いさらに話題を変えようとした瞬間、隣のマコトがこれまた不思議そうな顔をして尋ねて来ました。

「ねえ、エンちゃん。このクルマも調子悪いの?だって、なんでもないところでエンジン止まるし・・・それに、ギア変える時エンジンからため息みたいな音聞こえるよ」

「ん?あっ、ごめん。さっきエンジン止まったのは単に僕がこのクルマに慣れてないだけ。あと、このため息みたいな音はタービンからの吹き返しの音なんだ。」

「えっ?タービン・・・?それじゃ、このクルマってターボ・・・なの?」

「うん。このクルマって競技用のアルトワークス2台と普通のアルトを掛け合わせたサンコイチってヤツなんだよね。最終的に普通のアルトに競技用の部品集めてるから外見的には全く普通のアルトになってるって訳。」

「それじゃ、ハンドルの真ん前についてる小さいメーターって・・・ターボのヤツ?さっき、針が1のところまで振れてた・・」

「うん。ターボがどれ位効いてるかって示すメーターで、ブースト計って言うんだ。」

「ターボって、エンジンの排気圧でタービン回して空気をエンジンに詰め込んでパワー出すんでしょ?」

「えっ?マコちゃん・・・詳しい?」

「北海道で一緒に教習所通ってたクラスメイトの太田くんがいろいろ教えてくれたの。でも、ターボにはターボラグって言うのがあってレスポンスが悪いから自分はレスポンスの良いメカチューンが好きだって。それでハチロク買うって言ってた。」

「それじゃ、僕のハチロクで北海道に行ってその太田くんにハチロク見せてあげようか?」

「そんなことしたら太田くん腰抜かしちゃうかも?エンちゃんのハチロクの話したら、ヤバイハチロクって言ってたもん。」

「マコちゃん。さっき、ターボにはターボラグっていうのがあるって言ってたよね。」

そう言いながら私はあえてシフトダウンしないでアクセルを深く踏み込みました。すると一息ついてターボが「キューン・・・」と過給を始めるのがはっきりと分かります。

「これがターボラグっていうヤツ。でも、それを消す装置もあるからちょっとだけ紹介するね・・・」

そう言いながら私は、本来時計があるところに付いている禁断のスイッチをONにしました。それは、義父さんがどこからか入手した資料を元にこのアルトに搭載したアンチラグシステムというモノです。

その瞬間排気音が「バリバリバリバリ・・・」というものに変わり、アクセルを踏むと同時に頭が後ろに引っ張られる感覚となります。しかもシフトアップのたび「パンパン」という破裂音も相まって、とてもこれがクルマという乗り物であるかも分からない状況です。当然助手席のマコトの表情がひきつります。

そして3回加減速を繰り返したところでそのスイッチをOFFにしてマコちゃんに尋ねました。

「コレって、僕の義父さんが面白がって真面目に造った装置なんだ。本当はもっと違うモノにしたかったみたいなんだけど構造的にこれが限界だっても言ってたんだけど・・・とにかくこのクルマって外面以外普通のクルマじゃないんだ。」

「やっぱりそうだよね。あのハチロクといい、エンちゃんが普通のクルマ乗るはずないもんね。そのハチロクも外見は全くの普通のまま・・・その辺エンちゃんって変態だよね。」

そのハチロクとは赤黒レビンのハッチバックで、外見上は黒いバナナホイールを履いている以外は全くノーマルで純正のエアロなんかも全く付いていないクルマでした。でも、エンジンは義父さんがフルチューンした次期型レビン後期型開発用エンジンを積んだ特殊な車となっています。

ちなみにそのハチロクは、現在雑誌社の企画により舞衣さんに実家である小林車体に預けられたいます。

そんなクルマは現在で言えば変態的なクルマと言えるでしょう。でもこの時のマコちゃんは私のことをその変態と呼んでいました。

「ちょっと・・・変態って、知らない人が聞いたら誤解されるんじゃ?」

「わたしにとっては最高の褒め言葉だったんだけどな・・・」

「ごめん。その辺りになると僕って、ただの変態じゃないんだ・・」

「それじゃ・・・ド変態?」

「うん、そのとおり。なんかマコちゃんって知らない間に僕に染まっちゃってる?」

「うん。もうバッチリ。でも・・・アッチの方はまだまだだけどね。」

そうです。アッチの方はあれこれ1年以上ご無沙汰となっています。これでカレシとカノジョ?・・・・う〜ん。ちょっと悩みます。

でも・・・私はそんなマコトのための婚約指輪を買うため、今そのアルトを走らせているといった次第でした。

そして、アッチの話はさておいて本来の話題に戻します。

「そう言えばさ、婚約指輪って二人で選ぶモノなんだっけ?てっきり密かに買ってプロポーズの時に渡すものかと・・・」

私が助手席のマコトにそう尋ねると、そのマコトが左手をパーにして天を仰ぐような格好で答えました。

「さっきさ・・・・エンちゃんのお母さんが電話で言っていたんだけど、どうせ付けるんだったら好みのものがいいでしょ?って。どうせ一緒になるんでしょ?って・・・・・せっかくだから好きなの買ってもらえって。」

まっ、あの母さんなら言いかねない事ですが・・・全く先が見えてるというか・・・常識に囚われないというか・・・合理主義というか・・・

「それじゃ・・・・マコちゃん的にリングの好みってある?」

そんなマコトに対して、私は何も考えず助手席に向かってそう尋ねました。

「うん。夏帆先輩がしてるようなシルバーリング・・・・。アレって可愛くって・・・夏帆先輩すごく大事にしてたから・・・。滝沢さんの見立てなのかな?」

それを聞いた私は、運転しながら先ほどとは違ってカラダが硬直する錯覚に囚われていました。実はそのリング、今の彼氏の滝沢が買ったモノではなく、以前私がプレゼントした安物のなんちゃって婚約指輪だったからです。

それは、マコトの先輩バスガイドである夏帆と一晩過ごしたリゾートホテルでプレゼントした曰く付きのモノで、それはその後カレシになった滝沢も知っています。普通なら、前のカレシからもらった安物のリングなんてすぐに捨ててしまいそうなんですが・・・・どういうわけか夏帆は今でも大事にしているようです。

この時私は、自分ってとことん後ろめたい事ばかりしているのだと痛感していました。私のすぐそばに、そんなことなんて知らない澄んだ目の女の子が居るというのに・・・

そうしているうちに目的のジュエリーショップに到着していました。このジュエリーショップは、マコトの会社の近くにあるショッピングモール1階にあり、どこか有名な店舗の出先みたいなところでした。

そしてその店舗は、ファッション性の高いネックレスやピアスが充実していることもあり若い客層気兼ねなく立ち入ることのできるような店構えです。

でも・・・・なんか嫌な予感がします。前に来た時、その安物のリングのデザインで散々悩みました。店員も私のことを覚えていると思います。しかも今度はオンナ連れと来ています。

「いらっしゃいませ・・・・」

ロングヘアーに黒のスーツを着た2人の店員さんにそう声を掛けられながら店に入った瞬間、ひとりの店員と目が合いました。この店員さんは、以前夏帆のリングを買う時そのデザインについてアドバイスをくれたヒトです。

私は、この瞬間「この前は利用ありがとう・・・・」なんて声を掛けられるのかと思い覚悟しましたが・・・・

その直後、その店員が指輪を着けていないマコトの手を確認すると何かを察したような目をしました。

「初めてのご利用ですね。何かお探しでしょうか?」

店員は私にそう声を掛けながらアイコンタクトしています。私もアイコンタクトでそれに答えました。さすが店員です。こんなところが客商売というところでしょうか?

「あの〜・・・・・こ・・・こん・・・」

「あっ、ご婚約ですね。おめでとうございます。ではこちらに・・・・」

店員はそう言いながら、私ではなくマコトを店の奥にあるそのショーケース前に案内しました。でも、もう一人いた別の店員さんはマコトのお腹を何度も見ているようです。

まっ、無理もありません。こんな若くして婚約だなんて・・・・この時マコトは18歳です。通常、オメデタでもなければ結婚なんて・・・。

しかも今ほど案内されたショーケースは、以前私がなんちゃって婚約指輪を買いに来た時散々悩んだ店頭のショーケースとは明らかに違う「ホンモノ」が置いてある所で、値段も一桁違いました。さすが店員・・・・客の扱いが慣れています。

「お好みはありますか?石がついてるもの・・・・そうでないモノ・・・・いろいろありますのでごゆっくり・・・」

店員はそう言いながら一旦身を引いています。これも戦術なのでしょう。恐らく、何か質問した瞬間食いついて来ると思った瞬間です。

「あの・・・石ってどんなモノ・・・?」

マコトがそう言いかけた時、その店員が待ってましたと言わんばかりに食いついて来ていろんなことを説明し出しました。

「石というのは・・・ダイヤモンドが主流ですが、誕生石とかも・・・・あと大きさも・・・・0.5カラット・・・・プラチナ・・・・」

その店員は普段あまり聞かないような用語を交えながらいろんな説明をしています。しかも、話を聞いているうちにそれが段々と高価な方向に・・・。でも・・・・それを買うのはこの私です。

よ・・・予算が・・・・

そしてひととおり説明を聞いたマコトが、後ろで見守っていた私の腕を引っ張り店の端の腕時計コーナーに移動しました。

でも、そんなマコトがどこかモジモジしています。

「あのね・・・・結局わたしね・・・・エンちゃんが買ってくれるモノなら・・・・。」

この時マコトが私の懐事情を察しているものとピンと来ました。恐らく話をいくら聞いたところで、結局買えるモノは限られると・・・。

「マコちゃん。お金の心配してる?」

「うん。もちろんだよ・・・・。わたしは社会人でエンちゃんは大学生。エンちゃんってスタンドのバイトしかしてないでしょ?この前の乗務でもらったお小遣い足して買うってことも考えたけど・・・・やっぱりエンちゃんの稼いだお金で買って欲しい。」

「ん?お小遣い?」

「この前の乗務で立ち寄ったお土産屋さんから・・・」

「あっ、袖の下・・・」

観光バスでのツアーの場合、旅行代理店がお土産屋さんの指定をしない場合があります。その場合、立ち寄るお土産屋さんを運転手の裁量で決められることがあるようです。すると、どうしても袖の下が出るお土産屋さんに立ち寄るというのは自然の流れ・・・

「これ買うのにそんなお金使いたくない・・・」

マコちゃんのそういう気持ちは良く分かります。

「うん。大丈夫。こんな日が来るだろうと思ってちょっとは貯めておいたから・・・でも・・・・そこに陳列されてる中の高級ものはちょっと手が出ないかな?」

「・・・っていうと?」

「やっぱり・・・・バイトの給料3ヶ月分・・・・かな?」

実は・・・この時私は先週同じ実習生が起こしたレイプ事件後、その親から怪我の治療費として万札がたくさん入った封筒を渡されていました。その額ならそのショーケースに展示されているメインのモノは買えるでしょう。でも・・・そんなお金でこの重要な買い物はしたくありません。やっぱり・・・・自分の稼いだお金で買いたいんです。

「うん。わたし決めたのがあるの・・・・エンちゃん、これがいい。」

そう言われて一緒に見たそれは、そのショーケースの端っこの方にあったシンプルなシルバーリングでした。しかも、他の指輪が30万円クラスから上のモノであるのに対して、マコトが欲しいと言ったソレは10万円に満たないモノです。

「ご覧ください・・・・」

店員はそう言いながら白い手袋をはめてショーケースの後ろからソレを取り出し、専用の台に乗せてマコトの前に出しました。

「実はコレ、若い人向けに製作されたリングなんですが・・・・こういうブランドなんです。」

私は一緒に出された白い小箱に描かれたそのブランドのロゴマークを見て驚きました。これは、先日下宿の食堂で麻美子姉さんがふたばに見せていた試供品の化粧品ブランドと同じモノです。

「これって化粧品メーカーですよね?」

「あら・・・よくご存知ですね。これって最近入って来たばかりのもので、これから人気の出てくるモノだと思うんですよね。そのメーカーがお洋服とか、お財布とか、お化粧品とセット販売しようとしているモノなんですよ・・・」

「コレって若い人向けですよね?。」

「あら、詳しいですね。実はこの商品・・・若い人でも買えるようにって値段を抑えてはあるんですが、モノはキチンとした指輪メーカー製作ですので間違いはありません。」

「ん?OEMってことですか?」

「はい。相手先ブランドで製作してありますが、自社ブランドのものですとお値段がこちらになります。」

「えっ?この指輪も製作元は一緒・・・?」

「はい。左様でございます。」

その指輪には結構な額の値札が付いていました。やはり製作元ブランドということで、有名デザイナーによるデザインと惜しげもない素材が使われているとのことです。

「あの〜、わたし・・・・仕事でバスの洗車や掃除とか・・・・仕事先で温泉に入ったりするんですが・・・付けたままで大丈夫ですか?」

「ソレでしたら、かえって石とか付いていないシンプルなモノがいいですし、このリングのシルバーも安物のメッキじゃありませんので全く問題ありません。・・・」

このシンプルな指輪は、そのブランドお抱えデザイナーのデザインで、更にひと世代前の手法で造られているとのことです。でも、表面仕上げだけは製作会社の最新技術が用いられているお買い得なものとなっていました。

「ところでお客様ってバスガイドさんなんですか?」

私がその指輪の製作経緯などに感心していると、別の店員さんがマコトにそう尋ねました。

「はい。まだまだ新人ですが・・・・」

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(2020年05月28日)

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