エチケン

体験談・小説メニュー

タイトル(約 18 分で読了)

バイト先の先輩の娘さんとの、波乱万丈な恋物語⑩ 家族になろうよ(1/3ページ目)

投稿:2020-03-22 22:03:46
更新:2020-03-22 22:03:46

この話のシリーズ一覧

本文(1/3ページ目)

ボトムズヲタクさん◆Egl2ZBU
前回の話

前回投稿した体験談第九弾に、またもや多数の続編希望のお声を頂き、このシリーズの愛読者の皆様には本当に感謝致しております。m(__)mペコリ

マー坊とせっちゃんの「バカップル」は果たして、平穏な日々を取り戻せるのか!?

尚、今回も話の内容上、エロ要素薄めです。御了承下さいませ。

登場人物スペック

誠人(マー坊)→レストランでアルバイトをしているちっぱい好きの高校三年生。仮性包茎で早漏、且つ未だに童貞。

節子(せっちゃん)→二次元アニメ顔の中二ちっぱい美少女。前々回のお話で理不尽に処女を奪われ、引きこもり中。

鉄さん→誠人のバイト先の先輩にして、節子の父親。厳つい強面で、仕事には滅茶苦茶厳しいが、根はいい人。

・・・

ディナータイムの修羅場を乗り切り、休憩室で寛ぐ俺に、鉄さんが声を掛けてきた。

「オイ、マー坊」

「鉄さん、何でしょうか?」

「悪いが、仕事が終わった後、少し残ってくれ。お前のお袋さん共々、大事な話が有るんだ」

「分かりました」

とそこへ、ウォーターサーバーのミネラルウォーターが注がれた紙コップを差し出す手。

「先輩、どうぞ」

❝ノブノブ❞こと年上の後輩、信彦だ。

「有難う」

と答えると、俺はミネラルウォーターで喉を潤す。

「今日はキツかった…」

「何言ってんの。コレがキツかったら、ランチタイムなんか❝この世の地獄❞だぜ」

「やっぱり三年も勤めてると、経験値が違いますね…」

「まぁ…何て言うのかな、言葉は悪いけど❝手の抜き方❞を自分なりに覚えてきた、って表現が一番近いかな?」

「そうですか。ところで…」

「ところで?」

「彼女さんをレイプした連中とは、その後どうなりました?」

「…この間話した示談の事か…俺の方は暴行傷害だから、さっさと示談交渉でケリつけたけど…せっちゃんの方は大モメに揉めてるみたいだな」

「なんで、ですか?」

「ココだけの話…」

俺は、声を細める。

「鉄さんが示談金による決着を、頑なに拒んでいるらしいんだ。❝服役して罪を償え、さもなくば勘当、絶縁しやがれ。金でケリを付けようなんざ、誠意の欠片も有りゃしねぇ❞って言って聞かないらしいんだ…」

「…先輩、福留孝介ってプロ野球選手、知ってます?」

「名前は聞いた事有るけど?」

「その福留が以前、契約更改の記者会見でこう言ったんですよ。❝誠意とは言葉でなく金額❞って…」

「なんだか…ミョーに説得力の有る言葉だな」

「娘さんを穢された鉄さんの気持ちは勿論分かりますけど、コレだけの大事になった以上、レイプ犯の方も失うモノは大きいですからね。家族の人達はもう、この街には住めないでしょうし…」

今回の俺とせっちゃんが遭遇してしまった❝リア充狩り事件❞は主犯格のタトゥー男が十件近くに及ぶ余罪を自供した事から連日、地元紙の社会面で報じられる程、近隣住民の耳目を集める一大事に発展していた。

タトゥー男によれば「兎に角リア充どもを破局させたかった」と言う、身勝手極まりない動機から社会人やJD・JKカップル、挙句の果てには中学生まで襲撃していたと言う。

「今の鉄さんに置き換えるならば、❝誠意とはお金でなく態度❞って訳だ…」

「俺も、コイツ等のやった事は許せません。仮に示談が成立しても間違い無く、重い厳罰が下ると思います。ですが、余り追い詰め過ぎると逆に❝窮鼠猫を噛む❞みたいな事にならないかなって…」

「確かに…おっ、もうすぐ休憩時間終わりだな。悪い、それじゃ厨房戻るわ」

と言うと俺は空になった紙コップを投げ捨て、厨房へと戻って行った。

「鉄さん、すいません。やる事、有りますか?」

「おう、丁度いいとこ来たな。このフライパンの焦げ付きを落としておいてくれ」

「…了解しました」

「んっ?どした?」

「いえ…正直、仕事している方が、気が紛れるなって…」

「…そうか。じゃあ、頼んだぞ」

俺は昔懐かしい亀の子束子を手に取ると、重曹をつけてゴシゴシと擦り出す。

…そして焦げ付きと格闘する事十分余り。

「鉄さん!この焦げ付き、どうします?」

「うーん…取り敢えず洗剤使ってみろ。それで駄目なら、金属束子だな」

「ハイ!」

俺は洗剤を束子につけて、再びゴシゴシと擦り出す。

そこへ。

「鉄さん!マー坊のお母様が来ましたよ!」

「随分早いな?」

「あの…ビーフシチュー定食注文入ってますが…どうします?」

ビーフシチュー定食は本来ならディナータイム限定のメニューで、閉店も近いこの時間に提供出来るメニューではないのだが…。

「割り増し料金込みでも構わねぇって言うんだったら注文受け付けるぞ。マー坊、ビーフシチュー作る準備しろ!」

「了解!」

と言うと俺は玉ねぎに人参とじゃがいも、それにマッシュルームを冷蔵庫から取り出し、野菜を切り分け始めた。

そして約一時間後。

「お待たせしました!」

と俺は出来立てアツアツのビーフシチューを、お袋が待つカウンター席へと運ぶ。

「誠人、無理言って御免なさいね。それでは…頂きます」

とお袋は手を合わせ、俺がメインで作ったビーフシチューを口に運ぶ。

「うわぁ…とっても美味しい!」

「お袋…どうぞごゆっくり」

と言い残し、俺は厨房へ戻る。

「…マー坊」

「はい…」

「…ご苦労だったな。事務所で待ってろ」

「分かりました」

俺は無人の事務所の照明を点け、来客用のソファーに座ってひたすら考え事をしていた。

「俺とせっちゃんは…コレから、どうなるんだろう…」

すると。

「…コチラです。どうぞ」

「すいません。それでは、お邪魔します…」

と声がしたかと思うと、ドアが開いて鉄さんとお袋が入室して来た。

そして二人は来客用のソファーに、向かい合わせに着席する。

「お忙しい所、本当に申し訳有りやせん」

「いえ、コチラこそ…それで、ご用件は…せっちゃんの事ですか?」

「お察しの通りでさぁ…」

「そちら様から自殺を図った、とお伺いしましたが…退院した後は、如何ですか?」

「マー坊が居る時はそれなりに落ち着いてるんですがね…マー坊が居なくなるとヒステリーを起こして泣き喚く、逆に無気力になって一日中部屋に引きこもり…兎に角、情緒不安定ってやつでさぁ」

「お医者さんには、かかったんですか?」

「お医者さん以前に❝男の人が怖い❞❝外に出たくない❞の一点張りでして…アッシら夫婦ももう、どうしたら良いのか分からねえ状態なんでさぁ…」

「それで…学校の方は?」

「へぇ…母ちゃん曰く、自殺未遂の原因となったいやらしい画像に関しては❝証拠が無い❞の一点張りで…この間、業を煮やして学校に怒鳴り込んですが❝暖簾に腕押し、柳に風❞で終わりでさぁ。そのくせ、❝このまま登校しないのならば、卒業試験を課すことも辞さない❞とか、ふざけた事をほざいてきまして…」

「レイプされた女の子に卒業試験を課すだなんて…最早❝学校主導のイジメ❞と言っていいですね。誠人がせっちゃんに、❝そんな学校、二度と登校しなくて良い❞って言ったのも納得出来ますね…」

とお袋は、静かな口調で憤る。

「そこで…ここからが本題です。無理な我儘は、百も承知でお願いします。どうか…どうかアッシ等と、同居しちゃあ頂けやせんでしょうか!」

と言うと鉄さんは、お袋に深々と頭を下げる。

「つまり…鉄さんのところに引っ越しして欲しい、そう言う事…ですか?」

と、俺が口を挟む。

「マー坊、そう言う事だ。お母様、無論、ただでとは言いません。引っ越し費用は半分、コチラが持たせて頂きます。どうか…」

「分かりました」

と、お袋が即答する。

「お袋…」

「ウチの馬鹿息子が人様のお役に立てると言うのならば、そのお話…喜んでお受け致します」

「…有難う御座います!」

と鉄さんは、再び深々と頭を下げる。

「それでは早速ですが、引っ越しは早い方が良いと思いやすが…」

「私も同意見です。そちらさえ良ければ、来週末にも…」

「そうですね…取り敢えず、今押し入れ代わりに使っている空き部屋が二つ有りやすんで、ソコの不用品を片付ければ寝るスペースは十分確保出来るかと…」

「それと…我が家の家電製品はどうします?」

「取り敢えず、使える物は持って来て下せぇ。コチラにもボチボチ寿命の近い電化製品が有るんで、使える物は使わさせて頂きます」

「それではすいません…コレから宜しくお願いしますね」

「とんでもねぇ!コチラこそ、宜しくお願いしまさぁ!」

・・・

「しかしまた…ラブコメみたいな話だな」

翌日。

俺は慎也に、鉄さん宅へと引っ越しが決まった旨を告げた。

「鉄さんも精神的に相当参ってたみたいだしな…以前だったら絶対にしない様なポカミスを幾つもやらかしてたし…」

「でも誠人。コレでせっちゃんと、ずっと側に居られるな?良いなぁ…」

と、羨望の眼差しを俺に送る。

慎也は高校ラグビーの県大会の活躍もあって、スポーツ推薦での大学進学がほぼ本決まり状態だったが、千夏は第一志望が女子大だと聞いていた。

つまり…このままでは、❝押し掛けボディーガード❞は、❝絵に描いた餅❞になってしまう。

閑話休題。

「あのさ。慎也、レイプされた女の子に寄り添う事がどれだけ大変な事か、分かって言ってんだよな?」

「…あぁ、分かってる。だからこそ、肩の力を抜いてリラックスしろよ。それより…」

「それより?」

「俺にも引っ越しの手伝い、させてくれねぇか?」

「…俺も今、同じ事言おうとしてた。それで報酬は…」

「ビフテキ定食二食でいいぞ」

「そんなので良いんだったら、宜しく頼むぜ!」

「それで?引っ越しは何時するんだ?」

「来週の日曜日。その日はバイト休んで引っ越しに集中しろ、って鉄さんに言われた」

「分かった」

・・・

「お前さぁ。引っ越しの手伝いに来たのか?それとも、邪魔しに来たのか?」

そして、引っ越し当日。

俺は慎也と共に、何故か引っ越しの手伝いに参加して来た千夏に思わず、嫌味を吐いていた。

「んー?勿論、お手伝いに決まってるじゃん!」

「その割には、俺の私物ばっかりチェックしてんじゃねーかよ」

「あのさ。万が一せっちゃんにエッチな本を見付けられて、幻滅されない様に気を遣ってあげてんのよ?」

「だから、エッチ本なんか無いっつーの。大体千夏。受験生が、こんな事してて良いのか?」

「受験生にだって、息抜きは必要なのよ。一日中机に向かってたら、気がおかしくなっちゃうわ」

「…へいへい」

最早千夏に何を言っても無駄だ、と判断した俺はがらんどうになった自室に掃除機を持ち込み、部屋に残された大量のホコリを吸い込み始めた。

「慎也クンに千夏ちゃん、本当に有難うね」

「何、ビフテキ定食の為ならエーンヤコーラ、ですよ(笑)」

「それに、良い受験勉強の息抜きになりましたし♡」

「お袋。コレで荷物は全部、だな?」

「…そうよ」

「どうしたんだ?お袋…」

「今まで狭い、狭いと思っていたこの家も、いざがらんどうになると結構広かったのね、って…」

「…そうだな」

俺が産まれて程なく、お袋はこのボロアパートに住み着き、そして…。

俺の成長を見守ってきてくれたこのボロアパートとも、今日でお別れかと思うと俺は一瞬、感傷的になっていた。

「それじゃ誠人。行きましょうか」

「…ああ」

そして俺は引っ越し業者のトラックに同乗して、せっちゃんのお家へ向かう。

「マー坊にお袋さん!お待ちしてましたぜ!」

有給を使って仕事を休んだ鉄さんが、玄関前で俺達親子を迎えてくれた。

「あの…せっちゃんは?」

「へへへ…節にはサプライズって事で、今日の事は黙ってたんでさぁ。よーし業者の皆さん、荷物の搬入お願いしますぜ!」

鉄さんの掛け声を合図に業者の方々が、俺達の生活用品をせっちゃんの家の中に次々と運び込んで行く。

「じゃあ、お袋と千夏は一階。俺と慎也は二階だな?」

「そうね。それじゃ、宜しく頼むわね」

当然、コレだけの引っ越しとなれば必然的に家の中は騒々しくなる。

その騒ぎがせっちゃんの耳に入らない筈は無い。

「あの…お父さん?コレ、一体何…?」

とせっちゃんが、パジャマ姿のまま部屋から這い出して来た。

「せっちゃん、今日は!」

「え…誠人さん!?なんで…なんで誠人さんが此処に居るの…?」

「今日から、このお家で一緒に暮らす事になったんだ。せっちゃん、コレから宜しくお願いします!」

「…え?」

せっちゃんは「何が何だか分からない」と言う感じで、クリクリっとした大きな瞳で俺を見つめる。

「おーい誠人!お前の机は此処で良いのか!?」

ラガーマンらしく腕力に物を言わせる慎也が、俺に部屋のレイアウトを確認する。

「そうだな、此処に置いてくれ。後洋服タンスはコッチだな。慎也、そっち持ってくれ!」

「おうっ!」

と声を掛けると男二人は洋服タンスを部屋の隅へと移動させる。

「あ、誠人さん…節にもお手伝いさせて…」

「せっちゃん、有難う。でもまずは…着替えた方が良くない?」

「・・・」

顔を真っ赤っ赤に染めたせっちゃんはそそくさと、自室へと戻って行った。

と、そこへ。

「あの…すいません。コレ…何ですか?」

玄関から明らかに戸惑った口調の、瑠璃子ちゃんの声が聞こえてくる。

「瑠璃子ちゃん、今日は。今日からせっちゃんのお家に、同居させてもらう事になったんだ。これから宜しくお願いしますね」

「え、そうなんですか!誠人さん、これから宜しくお願いしますね…」

「コチラこそ、宜しくお願いします。ところで瑠璃子ちゃん、そのハサミどうしたの?」

瑠璃子ちゃんの手には素人の自分でも分かる、理容ハサミが二つ握られている。

「あの…実は私、両親が美容師なんです。だから今日は、節の髪の毛を切ってあげようと思って来たんですけど…」

「そうなんだ…取り敢えず、邪魔になんないところへ避難しようか」

「あ…あ、そうですね」

「あ、瑠璃ちゃん…来てくれたんだ…」

俺はせっちゃんと瑠璃子ちゃんに、簡単に引っ越しの経緯を話す。

「・・・」

「そうだったんですか…」

「そう言う事。荷物の搬入も終わったみたいだし、瑠璃子ちゃん、せっちゃんの髪の毛切ってあげて?」

「はいっ、分かりました!それじゃすいません、コレから暫くお風呂場は男子禁制でお願いしまーす!」

と宣言すると、瑠璃子ちゃんはせっちゃんと共にお風呂場へと入って行った。

「へぇー、瑠璃子ちゃんかぁ…そうだ誠人クン!これからせっちゃん家で定期的に、女子会やって良いかな?」

「それを決めるのは鉄さんご夫妻。あくまで俺達は、ただの居候にすぎねぇからな」

「あらあら、良いじゃないですか。千夏さんとおっしゃいましたか、節を励ましてあげて下さいね」

と、せっちゃんのお母様が千夏に同調する。

「有難う御座います!」

コメントを投稿する

内容[必須:現在0文字]

下記のコメントは禁止です。

◯投稿された方のやる気を削ぐ内容。

◯攻撃的な内容。

◯悪口・暴言・誹謗中傷・荒らし。

◯実話かどうかを問う内容。

◯出会いを求める内容。

◯この話に関係のない内容

◯宣伝・勧誘等。

◯個人情報の記載。


「つまらん!」「こんなもの投稿するな!」などと投稿する人がおられますが、その場合は「もっと描写を詳しく」「ここをこうしたら良くなる」など「投稿する方が次に活かせるコメント」をお願いします。

内容は創作だと思って楽しんでください。

みんなの目に触れるコメント新着一覧に掲載しますか?

禁止事項を破ると過去全てのコメントが削除され、コメント投稿ができなくなりますのでご注意ください。

解析グラフ

アクセスの解析データを見る
※表示に時間がかかる場合があります
※表示のエラーを修正しました。
(2020年05月28日)

体験談やHな話を募集中!

エチケンでは体験談やエッチな話を随時募集しています! 1日に7万人が訪れる当サイトにあなたの話を掲載してみませんか? 皆様のエッチな投稿を心よりお待ちしております!