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タイトル(約 13 分で読了)

愛する鳴子さんを裏切らせ、俺をまんまと罠にはめたパーフェクトボディ総務田中さん(1/2ページ目)

投稿:2020-03-07 01:22:28
更新:2020-03-07 01:22:28

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本文(1/2ページ目)

東京都/ばんさん(20代)◆EHUnGDY
前回の話

マルです。

田中さんとのエッチを経て、より一層鳴子さんとの関係は深まりました。

望む事はほぼ叶えてくれる鳴子さんに俺の気持ちは100パーセント向いたんです。

仕事中も、もうなるべく田中さんと関わりを持たないように、総務チェックの書類は2度3度と見返して間違いがないようにもしました。

その甲斐もあって、ひと月も田中さんと会話することもありませんでした。

「マル君!コレちょっと早く直して!」

今日も威勢がよく鳴子さんのゲキが飛びます。

「もぉ!またコレ違う。コレはこうしてこうでしょ!」

「は、はい。すみません」

総務の書類はキッチリなのですが、経理の書類は相変わらずで…。

昼飯の時間、事務所の近くの定食屋で飯を食いながら斉藤さんが何気なく言いました。

「なんかさ、最近鳴子さん彼氏でもできたのかな?」

俺はドキッとしながら言いました。

「な、なんでですか?」

斉藤さんは言います。

「なんか語尾が少し優しくなったような…」

「そ、そうですか?俺にはまだかなりキツイ気がするんですけど(笑)斉藤さん慣れちゃったんじゃないですか?」

「まぁ確かにな…そうかぁ俺の勘違いなのかなぁ」

斉藤さんは首を傾げていました。

もしかしたら鳴子さんの仕事のスイッチであったメガネを毎回かけさせてセックスしてるから、鳴子さんの中で切り替えがうまくいっていないのかもしれないと思いました。

「そうですよ。斉藤さんの勘違いですよ」

と俺も誤魔化しました。

すると突然、

「勘違いじゃないわ♡私もそう思う。確かに鳴子ちゃんは優しくなったわ♪」

突然後ろから会話に割り込んでくる声がしました。

なんと田中さんです。

俺も斉藤さんもそれはそれは驚きました。

田中さんがこんな男臭い定食屋にいたのなんて見たことありません。

定食屋と田中さん、あまりにアンバランスな組み合わせに戸惑いました。

実は斉藤さんは田中さんの隠れファンです。

斉藤さんが急に辿々しくなりました。

「あ、あれ〜?た、田中さん♪田中さんもココ来るんですねぇ。」

あまりに酷い棒読みなセリフでした。

「フフフ。初めてよ。ご一緒していいかしら?」

「も、もちろん!!ど、どうぞどうぞ喜んで♪」

斉藤さんは舞い上がりました。

田中さんはこの肉食サラリーマンパラダイスの定食屋で一番売れ行きの悪いサラダうどんを注文していました。

(田中さんが生姜焼き定食をガッツリとか想像できないしな…)

唐突な田中さんの登場により、なんともバツが悪くて黙ってしまった俺に対し、斉藤さんは饒舌でした。

「やっぱり田中さんも鳴子さんのことそう思いますぅ?やっぱりそうですよねぇ?絶対そうだと思ったんですよ俺。コイツなんてそういう変化まったく気付かないズボラだからダメなんすよ」

と俺を指差す始末。

「フフフそうね。」

田中さんは軽く斉藤さんをいなします。

でも舞い上がった斉藤さんは壊れたラジオのように喋り続けました。

「ですよねですよね。こんなんだからいつも鳴子さんにやられるんですよね?こういう後輩持つと先輩はキツいっすよ。でも可愛いとこもあるんですけどね。」

斉藤さんの先輩風が止まりません。

「で?で?田中さんは鳴子さんどう思います?彼氏ができたんすかね?そう思いません?」

田中さんはここでひと言。

「よく喋る人ね。マル君のお知り合い?」

コレを聞いた斉藤さんはピストルで撃ち抜かれたようにシュンと静かになりました。

「私ね、お喋りな人嫌いなの♪」

笑顔で斉藤さんにトドメを刺しました。

苦手ではなく嫌いと表現するあたりがまた…。

さらに、

「ねぇお喋りなあなた。食べ終わったんでしょ?席外してくれない?私はマル君にお話があってわざわざ来たのよね。フフフ」

斉藤さんは放心のまますごすごとセルフの食器を片付けて事務所に帰っていきました。

まだ半分も残っていたのに…。

俺は黙って飯を食い続けました。

田中さんはサラダうどんにすら一切手をつけません。

「マル君をバカにするからちょっとムッとしちゃった♡それに鳴子の彼氏とか私の前で言うから天罰よ♪フフフ」

天罰…

気分を害したのは田中さん、そして罰を与えたのも間違い無く田中さんですから、田中さんは天ということなのでしょうか。

俺は飯をかきこみながら目線を合わせないようにして聞きました。

「なんか用ですか?」

田中さんはニコニコしながら

「いやん冷たい言葉♪そろそろ私を相手してくれないのかなぁと思って。フフフ」

俺は言いました。

「もう田中さんとはお会いできません。すみません。」

田中さんはジッと俺の目を見据えていました。

「あらそう。残念ね。じゃあ仕方ないわね…」

俺は寒気を感じ、席を立とうとする田中さんを呼び止めました。

「仕方ないってどういう事ですか?」

「フフッ忘れちゃったの?そ・う・い・う・こ・と♪」

「ちょっと待ってください!田中さんも今言ってたじゃないですか!鳴子さん変わって来たって!」

そしてここからは小さな声で

「それにもう会社では…」

田中さんがグイッと顔を近づけて来ました。

ドキッとしました。

「キミはわかってるはずよ。私にとっての鳴子がどういう存在かも、私がどうしたいのかも全部♡」

「そ、それは…」

田中さんは耳元で囁きました。

「どうするの?私とシタいの?したくないの?」

脳の奥底に蓋をして封印していたあの夜の記憶が蘇って来てしまいました。

(あぁ…ヤバイ。あの時の感覚はこれだ。この人の前では俺の制御なんて全く効かなくなるんだ…コレで俺は5回も搾り取られたんだ…)

テーブルの下で情けなくも半勃起状態になっていました。

俺は田中さんに脳の大部分を止められ、まだ微かに動く場所で考えました。

(鳴子さんがクビになるのはあまりに不憫だ。俺が我慢して田中さんとすれば鳴子さんは…いやそれは我慢になるのか?どっちが我慢なんだ?)

もう訳がわかりませんでした。

そんな時、田中さんがもうひと言。

「フフフ。聞き方を変えるわ♪鳴子の幸せのために私を抱く?それとも自分だけのプライドのために鳴子をクビにする?」

こんな聞き方されると俺のほぼ働かない脳ではもうどうしようもありません。

「た、田中さんと…シタいです…」

田中さんはニコニコしながら、

「そッ♪じゃあ今夜駅前の◯の内ホテルで待ってるわ♪」

と言ってサラダうどんをひと口も食べずに店を出ていきました。

俺は悔いていました。

田中さんと今夜約束してしまったことでは無く、あの残業の夜になんで田中さんと飲みに行ってしまったのかを。

間違いなくこの泥沼はあの晩から始まっているのです。

鳴子さんと真剣に向き合うことができている今だからこそ、その罪悪感は尋常じゃありません。

昼ごはんを終えて事務所に戻ると、まずは斉藤さんから嫉妬とも思える、あくまで『仕事の』お叱りを受けました。

立て続けに鳴子さんも

「マル君!これ目を通しておきなさい!」

と手渡された書類に貼られた付箋に

『KY』の文字が。

これは2人だけの暗号で

『今晩寄れる?』とか『今晩寄っていい?』という意味です。

こうやって書いてくることもあれば、俺が怒られた後に「KYですみませんでした」などと言ったりして使います。

このみんながわからないやりとりが2人の中では楽しかったんです。

つまり今回は鳴子さんが今晩うちに来ない?と俺を誘ってくれたということです。

鳴子さんは俺の返事を待っていました。

俺は首を横に振りました。

鳴子さんはどんな返事に対してもノーリアクションです。

席についた鳴子さんの背中が心なしか寂しそうでした。

大好きな鳴子さんのそんな背中を見ながら思いました。

(俺は一体何をやっているんだ…)

昼過ぎから憂鬱な時間を過ごしました。

怒りっぽくなっていた斉藤さんの言葉も耳に入りませんでした。

夜20時。

俺は◯の内ホテルのロビーにいました。

俺の視線が田中さんを探すのを拒んでいました。

下を向き、床の汚れを眺めていたんです。

「フフフ♪なんていう顔をしてるの♪」

俺が眺める床の汚れの上に赤いエナメルのハイヒールが現れました。

少しずつ見上げると、脚には網タイツを纏い、履いている黒いレザーのスカートには横に深いスリットが入っていました。

意外にも上はゆったりとした白いセーターを着ていたため、あの大きなおっぱいはナリを潜めていました。

以前と全く違う雰囲気に俺はまた戸惑いました。

レザーのスカートなのにどこか品位を感じるコーディネートだったと思います。

「どお?また雰囲気違うでしょ?」

「はい…」

「フフフ♪男性を飽きさせないのも女の務めなのよ♪」

「そうですか…」

正直この時点ではまだ特に何も思いませんでした。

「キミの考えてること…わかるわ♡フフフ」

俺はわかってきました。

この田中さんが俺に使う『キミ』という言葉。

そして『フフフ』という笑い方。

これにひとつの魔法があると思います。

いつもはマル君とか、お客さんの目があるときにはマルさんとかと呼ぶ田中さんが、俺を誘惑するときはキミを使うんです。

年上の女性からキミと言われると、なんとも言えないむずがゆい感覚が残るんですよね。

ちょっと見下されているような感じですが、好意を寄せてこられると、非常に不安定な関係性に感じてドキドキしてきます。

ましてやものすごい奉仕を受けると、高めの女性を俺のものにしているという感覚が男心をくすぐるんです。

これに気づけたとき、俺も大人になったもんだと思いました。

まぁでも気づけたことと、気持ちを抑えられることは全くの別物で…。

腕を組まれて密着しながら歩かれるとやっぱりドキドキしてしまうのでした。

「今日もたっぷり気持ちよくしてあげる♡キミのこと好きだよ♪」

そんなことを言われると、嘘だとは思っても俺に流れる雄の血がその気になってしまうのでした。

そして、田中さんがとった部屋がまたサプライズでした。

なんとスイートルームだったんです。

部屋に入るとリビングからいきなり東京の夜景が目に飛び込んできました。

眩いばかりのライトアップされたビル群は一枚の絵画のようでした。

「すごい…」

俺は感動してしまいました。

「綺麗よね…キミとふたりでここに来たかったの…」

静かにそういう田中さんの瞳に東京の夜景が映り込んでいました。

田中さんの美貌もあり、以前あった時と全くの別人のような本当のセレブを感じました。

「おいで。こっちはもっとすごいのよ♪」

前回はいきなり始まったセックス。

なのに今回の田中さんは違いました。

俺は田中さんについて隣の部屋へ行き、言葉を失いました。

隣はベッドルームなのですが、コーナー全てが窓になっており、パノラマに夜景を楽しむことができるのです。

実は俺は夜景とかイリュミネーションとかが好きでした。

はっきり言ってかなり気分は上がってしまったのは事実です。

俺は窓際に行き、その夜景を目に焼き付けました。

そんな俺にピタリと田中さんが寄り添い、俺の肩に頭をもたれ掛けてきたのです。

なんという大人な空間なんだろうとその空気感に酔いました。

「せっかくだから夜景を見ながら少し飲もうか…」

昼に半ば俺を脅して連れてこさせた田中さんとは別人のようでした。

寝室のパノラマの窓の前にあるラウンジでワインを開けてグラスをカチンと合わせてから飲みました。

まるで恋人同士のような感覚でした。

俺はまんまと田中ワールドに引き込まれていたのです。

「この景色…気に入ってくれた?」

「はい。とても」

「よかった。実はキミが夜景を好きなことは知ってたの。だからキミとこうして最高の夜景のある場所で2人になりたかったのよ…お付き合いできないからせめて同じ時間を過ごしたかった…」

どこか寂しそうな田中さんの言葉に胸をグッと掴まれてしまいました。

「ありがとうございます。俺なんかのために…」

「俺なんかなんて言わないで。キミ…いいえ私はあなたの喜ぶ顔が見たかったのよ」

いつものような攻撃的ではない田中さんの恥ずかしそうな上目遣いに俺は堕ちました。

田中さんはラウンジの椅子を俺のすぐ横にズラしてきて座り直しました。

そして夜景を見ながら虚な目で言ったのです。

「ねぇマル君…この前はあなたが欲しくて欲しくてひどいことをしてしまったと思ってるの…だから今日は私からは求めない…」

俺は黙って聞きました。

「だからさっき言った『気持ち良くしてあげる』っていうのはあなたの心を気持ちよくしてあげたいと思ったのよ。わかってくれる?私の気持ち…」

「はい…」

田中さんは夜景から俺の目に視線を移しました。

目は潤んでいました。

「あなたのことが好き。愛してるの。だから、今この時間だけは私の事を見てくれる?」

「はい。」

鳴子さんは立ち上がり、窓際に立って洋服を脱ぎ出しました。

「田、田中さん何を…」

「いいの!何もしてくれなくても…ただこの夜景の中で私といたことをあなたの心に留めておいてもらいたいだけなの…」

田中さんはセーターとスカート、そして網タイツを脱ぎました。

以前と違って田中さんはしっかりと下着をつけていました。

黒字に虹色の蝶の刺繍があしらわれた上下お揃いの下着にガーターベルトという姿でした。

田中さんのその下着は夜景に溶け込み、その美しさを際立たせました。

「あぁ恥ずかしい…恥ずかしいけどあなたの記憶の中の写真の一枚になりたい…」

「田中さんはとても綺麗なカラダをしているから恥ずかしいことないじゃないですか。前回だって…」

田中さんは首を大きく横に振りました。

「やめて!そんな言い方をしないで!前回とひとつだけ大きく違うの。それは…本当にあなたを愛してしまったこと…」

田中さんは真っ直ぐ俺の目を見ていました。

「この1ヶ月。私がどんな思いで過ごしたか…日に日にあなたの存在が大きくなってしまったの。こんなこと初めてよ」

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