体験談(約 18 分で読了)
【評価が高め】会社の後輩と家飲みしたその後 終焉(2/3ページ目)
投稿:2020-01-08 12:29:52
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※2022年04月19日:不具合を修正しました。
本文(2/3ページ目)
「いえ!大丈夫ッス!このまま家帰るッスか?」
「まぁ…お前に任せるよ…」
「了解ッス!」
隆生の運転で車を走らせ、家とは違う道を走っていました。
「いや~今日、健二と飲みに行く約束してたんスけど、断って良かったッス!(笑)」
「マジか…悪かったな(汗)」
「いや!全然大丈夫ッス!先に断ってて、ヒマになったから先輩に連絡したんすもん!」
「はっ?隆生、断ってヒマになったってそれおかしいだろ?(笑)」
「全然おかしくないッスよ!(笑)」
一応、実家の義両親も心配すると思ったので、早苗のスマホに『今、隆生の車だから、心配しないで挨拶もしないで勝手に帰ってすみませんって言っといて』と送りました。
すぐに既読になるかと思いましたが中々ならず、スマホを置いて隆生と話をしていました。
すると、私のスマホにLINEが来て、早苗か?と思い確認したところ、早苗のお兄さんからでした。
『何があったのか教えてくれないか?早苗のヤツ、泣いてばかりで大変なんだ一体何があったんだ?急に黙って帰るなんて○○らしくないから、何かあったんだろ?』
私は暫くその画面を眺めていました。
その間も隆生は何も言わずに、ただ車を走らせてくれました。
『すみません…詳しい事情は話せません。本当に申し訳ありません。折角親戚の方が戻ってこられたのにめちゃくちゃにして…』
『どうしても、言えないのか?』
『はい…』
『分かった今は、どこにいる?タクシー拾えた?』
『いえ…会社の後輩が迎えに来てくれて、今その後輩の車の中です』
『なら良かったホントに歩いて帰るのかと思ったから、みんなで心配してたんだじゃあ、早苗は明日帰らせるこっちは何とかするから安心して』
『ありがとうございます。でも…元々明日の夜まで泊まる予定でしたし、折角ともちゃんもいるので、早苗はそのまま泊まらせて下さい』
『分かった後で早苗に聞いてみる○○、2人ともホント大丈夫か?』
『今は………分かりません』
その返事を最後に、お兄さんからのLINEは終わりました。
そのまま車を走らせベタですが、「先輩!海ッス!(笑)」
「はぁ~?何で海なんだよ(笑)」
「いや~こんな時は、やっぱ海ッスよ!先輩、降りて向こう行って見ましょうよ!」
隆生に強引に引っ張られ、砂浜に座りました。
辺りは真っ暗で、(ゴゴゴーーー!!)と、結構荒い波の音がします。
しかし、夜空には満点の星空が広がっていました。
「まさか、隆生と星空見ることになるとはなぁ~(笑)」
「まぁ~たまには男同士も良いじゃないッスか(笑)」
「まぁ~な……」
それから2人とも無言になり、砂浜に寝転び星空を見ました。
私はこれからの事を心を落ち着かせ考えました。
全てを話して終わりにするか…?
でも、そうなると覗いていた事がバレてしまう…
バレるのは良いけど、ともちゃんが傷付くよなぁ……
頭の中をずっとループしています。
どれくらい経ったのか分からない位考えましたが、結局ともちゃんの事を考えると、やっぱり覗いていた事は言えません。
思春期の女子高生が、おじさん2人に裸を見られたなんて…そんな事が分かったら、一生トラウマになるかも知れません。
自分がバレる事よりも、無関係のともちゃんの事だけを考えていました。
すると、「グ~~………グ~~………」と隣から隆生のイビキが聞こえました。
「ははっ!コイツ、寝たのか?(笑)こんなうるさいとこで良く寝れるなぁ~(笑)」
また隆生の天然なところに救われました。
風邪を引くとイケないので、隆生を起こし車に戻りました。
「先輩、スッキリしたッスか?」
「あぁ?まぁ~まだスッキリはしてないけど、隆生のアホヅラ見てたら元気が出たわ(笑)」
「マジッスか!俺、アホヅラで良かったッス!」
帰りに小腹が空いたので、ファミレスで夜食を食べ家に送って貰いました。
家に着くと、「今日、俺先輩んちに泊まっても良いッスか?」
「隆生…ありがとなでも、大丈夫だよ家に帰ってゆっくり寝なこのお礼は、また今度必ずするから今日はありがとな!」
「分かったッス!んじゃ、俺、家に帰るッスけど、何かあったらすぐ連絡下さい!すぐ飛んで来るッス!」
「ありがとな!気をつけて帰れよ!」
隆生は、私を心配しながら、帰って行きました。
そして…1人になり…本当は今日明日と早苗の実家に泊まる予定でしたが、色々とあったので……ソファーに座り1人で考えました。
しかし、私も疲れており、いつの間にかソファーで寝てしまいました。
10時過ぎに目が覚めると、早苗からLINEが入っていました。
『おはよちゃんと家に居る?私は、予定通り今日も実家に泊まります。』と入っていました。
私は悩んだあげく、『おはよ昨日はごめんゆっくりしてきて』とだけ送り、返事は来ませんでした。
1人で非常食のインスタントラーメンを作り食べました。
静かな部屋に麺をすする音だけがして、孤独感を感じました。
長い長い1日が始まり、何の答えもまとまらないままただ時間が過ぎ、夕方になりました。
その後、私を心配してくれた隆生から連絡があり、2人で外に飯を食べに出かけ、そこで私は浴びるほど酒を飲みました。
それが出来たのも、隆生が居るからで、私がベロベロになっても、絶対隆生がちゃんとしてくれると思っていました。
隆生も理解してくれ、自分は飲まずにずっと私の世話を妬いてくれました。
かなりの量を飲み、店の中で寝てしまったようで、目が覚めた時には家のソファーの上でした。
隆生は、テーブルの上に『また明日来るッス!』と書き置きだけして帰りました。
連休最終日、予定ではともちゃん達は昼前に実家を出ると言っていました。
私はお兄さんに、『ともちゃん達に今回の事のお詫びと、元気で頑張るようにお伝え下さい』と送りました。
すると、『後で話しがあるから、電話に出てくれ』と来ました。
『はい…』とだけ返事をして、その電話を待つことにしました。
11時になり、(もぅそろそろ帰る頃かな?)と思っていると、お兄さんから電話が来ました。
私はテッキリ(もぅ帰ったんだ…)と思い電話に出ると、その相手はともちゃんでした。
「もしもし~?○○さん?」
「えっ?ともちゃん?(焦)」
「うん!」
「まだ帰って無かったんだ…(汗)」
「○○さん、私に何か言うことない?」
私はドキッ!としました。
「えっ…?何かって…(汗)」
「○○さん、私の裸見たでしょ~(笑)」
「えっ?なんで?(焦)」
「おじさんから聞いたよ?あの日、2人で私達が入ってるお風呂場覗いてたんでしょ?」
「あっ……ご……ごめん…そんなつもりじゃ無かったんだ…」
「分かってる!それも、おじさんから聞いた!おじさんが覗いてて注意してくれたんでしょ?」
「注意って言うか…呼ばれたと言うか…でも、ホントごめん!俺、サイテーだよ!ホントごめん!」
「ふふっ(笑)おじさんからは、お小遣いいっぱい貰ったけど、別に○○さんならただで良いよ(笑)○○さん私の裸見て興奮した?(笑)私は話聞いてスッゴい興奮した~(笑)」
「あの…ちょっと……ともちゃん?周りに誰も居ないの?」
「居ないよ?どうして?」
「いや…こんな話を大きな声で話してるから…」
「大丈夫だよ今、1人で車の中から電話してるから」
「ああ…そうなんだ…」
「○○さん、それでね?あの日、私達を覗いてたって事は、あの話…聞いちゃったんだよね?」
「あの話って……?」
「早苗ちゃんの不倫の話…」
直球で来ました。
「ああ…まぁ…(汗)」
「それ分かった時、早苗ちゃんおかしくなっちゃってね…今、病院に居るの」
「えっ?それっていつ?」
「昨日の夜早苗ちゃんが元気なくて、みんなで心配してたら、おじさんが急に土下座して謝ってきてその事話してくれたのその後、早苗ちゃん泣き叫びながら暴れちゃって、○ぬー!とか言って、何とかみんなで押さえたんだよ?」
「そ…そうだったんだ……」
「早苗ちゃんも、多分あの事だって薄々気付いてたみたい…だから他の人にも言えなかったんだけど、おじさんが急に暴露しちゃったから、家の中は大騒ぎで大変だったよ~」
「そんなに?」
「そりゃそうだよ~早苗ちゃんの浮気をおじさんが急に暴露して、それを聞いたのが、お風呂場を覗いてる時だって言っちゃって、お父さんはキレるし、お母さんもおばさんもみんなで、おじさんを叩きまくってた(汗)」
「あらら…」
「そしたら、どうして○○さんも知ってるんだ?ってなって、おじさんが必死に説明してた(笑)」
「やっぱり…何か申し訳ないよ…こんな俺の事は軽蔑してくれて良いからね…」
「ううん…だって、私が早苗ちゃんに変な事聞いちゃったのが原因だし、私があんな事聞かなかったら、○○さんとおじさんが、私達を覗くだけで終わったんだから…」
「覗くだけでって……ホントごめん…」
「あっ!それは、ホント気にしないでおじさんに見られたのはホントムカつくけど、○○さんはホントにOKだから(笑)」
「なんで…?(汗)」
「だって、早苗ちゃんが選んだ人だもん!変な人なワケ無いじゃん(笑)」
「あ…ありがとう…ともちゃんは、ホント早苗と仲良いんだね(笑)」
「小っさい頃はまだ良く帰ってきてて、その度に良く遊んで貰ってたし、私ひとりっ子だから、ちっさい時からお姉ちゃん欲しかったんだよねぇ~だから、ここに帰ってきた時だけは、私は妹になれるの(笑)それがホントに嬉しくて(笑)だから、早苗ちゃんは私のお姉ちゃんなの!」
「そうなんだ(汗)早苗も妹がほしかったんだろうね!2人にしか分からない事だけど、早苗の事、そこまで思ってくれて、ありがとう…」
「だから○○さんは、私のお兄ちゃん何だからね!」
「他人の俺にまで…ともちゃんホントにごめんね…俺…殆ど見てないから安心して!」
「え~殆ど見てないの~ショックー!ホントに~!?」
「えっ?いや…まぁ…それなりに…(汗)」
「ホント!?(笑)ちゃんと見てくれた?」
「えっ…?う…うん……」
「で、どうだった?私の体?○○さんは、私の体好き?」
「好きって…聞かれても…返答に困るけど…」
「ちゃんと言って!私、それが知りたくて○○さんに電話したんだし、ホントに知りたいの!男の人から見て、私の体って魅力的なのかどうか!」
「ああ~…それは、間違いなく魅力的だよ…(汗)」
「ホントに?嘘じゃ無い?」
「うん…俺が保証する!」
「やった~!!」
「でも、何で喜ぶの?」
「あっ!私の彼氏がね他の女の人ばっかり見てるの!だから、私の体って魅力が無いのかと思って…」
「あ~そう言う事ね?それだったら、ホントに自信持って良いよ!早苗と殆ど変わらない感じだったし、絶対彼氏だって好きな筈だよ!」
「早苗ちゃんと同じって、○○さんホントにちゃんと見てるじゃ~ん(笑)」
「あっ…ご…ごめん!(汗)」
「うそうそ(笑)ねぇ~○○さん、早苗ちゃんの事、迎えに行ってくれる?」
「イヤ…俺は…まだ早苗の顔をまともに見れないよ…」
「早苗ちゃんは○○さんじゃ無いとダメなの…これは、ホントにホントだよ?早苗ちゃんといっぱい話したけど、早苗ちゃんの話って、全部○○さんの話ばっかりで、私が浮気相手の事聞いても、1番好きなのは○○さんだって、ずっと言ってたよ?」
「でも…体は俺じゃ無いからね…」
「女って、そんなモンだよ?心は1つ…だけど体は…1人じゃ満足出来ない時だってあるんだよ?」
「えっ?ともちゃん?ともちゃんは、高校生だよね?」
「そうだよ~?だけど、そんなの関係無いよ!私も今は1人だけど、その前は3人と付き合ってたし(笑)」
「はっ…?マジで…?(汗)」
「私の友達だってそうだし、先輩達だってそうだったよ?今の女子高生は、○○さん達の頃とは違うんだよ(笑)」
「そ…そうなのね…おじさんには…わかんないなぁ…(汗)」
「ねぇ~○○さん!ちゃんと私のお姉ちゃん迎えに行ってよ!」
「それは…やっぱり…(汗)」
「じゃないと、お風呂場覗いた事、警察に言っちゃうよ?」
「えっ?さっきは別に良いって…」
「○○さんに見られるのは別に良いって言ったけど、覗き自体は犯罪だからね?言うとおりにしないんだったら、仕事もクビになって、罪を償って貰うことになるよ?(笑)」
恐ろしい…女子高生です…
「わ…分かった……じゃ…じゃあ、1つだけ教えて……」
「なに?」
「早苗は、俺がともちゃんの裸見たこと怒って無かった…?(汗)」
「それは…分かんない…話の途中から暴れ出したから…(汗)そんな事より、自分の状況の方がヤバいからね…それどころじゃ無いでしょ?○○さんに浮気がバレたんだし…」
「ともちゃん……」
「まぁ…2人でちゃんと話し合ってね!」
「う…うん……」
「あっ!仲直りしなかったら、SNSでみんなに拡散するからね?(笑)」
「は……はい……」
ともちゃんに病院の名前を聞きました。
ともちゃんが電話を切る前に、「そういえば、私、来年こっちの大学受ける予定だから、受かったら○○さんちに遊びに行くね(笑)」
「わかった(笑)待ってるから受験頑張ってね!」
その会話の後、電話を切りました。
私は、再び隆生に連絡を取り、病院まで送って貰いました。
1時間ほど走り早苗の地元の病院へ着くと、「俺は車で待ってるッス!」と待機してくれました。
聞いた情報を受け付けに伝え、疑われましたが、「旦那です!」とハッキリ言ったら信じて貰えました。
ゆっくり足を進めると、3階の個室に早苗がいました。
早苗はベットに寝たまま、ボーッと外を見ています。
私も中に入れず、入り口でモジモジしていると、看護師さんが、「早苗さんの面会の方ですか?」と声を掛けて来ました。
私はつい「は、はい!」と言ってしまい、すぐに早苗の方を見ると、早苗も私に気付いて固まっていました。
「早苗さ~ん ご気分はどうですか~?」と事情を知らない看護師が話し掛けます。
早苗は、まだ私の方を見たままフリーズです。
「あっ!中に入って貰っても良いですよ~(笑)」と言われ、ゆっくりと中に入りました。
また早苗の顔を見ると、その目には大粒の涙が溜まっており、ツゥーッとこぼれ落ちました。
そこで何かをやっと感じた看護師が、「また、後で来ますねぇ~(汗)」と部屋を出て行きました。
2人になると、早苗は布団に顔を付け泣き出しました。
布団に顔を埋めているのでハッキリとは聞こえませんが、「ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…」とひたすら繰り返していました。
私は正直なところ、まだ許せて居なかったので、そんな早苗の肩を抱いてやる事もしませんでした。
横のイスに腰掛け、泣き止むのを待ちました。
数十分泣き続け、やっと早苗が「もぉ…逢えないのかと思ってた…(泣)」と言いました。
私は何て答えたら良いか分からず、「ともちゃんに…脅されたから…」とともちゃんのせいにしてしまいました。
「あなた……ごめんなさい…私…ホントにあなたを裏切って……」
「俺の方こそ、お風呂場覗いてごめん…」
「………………」
「ともちゃんとは、ここに来る前にちゃんと話したから…」
「…………(コクン)…」
「早苗の方は?」
「………………」
「まだなんだ……」
「…………(コクン)…」
「で、どうするの?まだその人と続けるの?」
「……(ブンブンブン)」
「まだ話して無いんでしょ?」
「……………………」
「そっか……いつもの早苗なら、すぐに電話して終わらせるのにね…」
「………!!……ごめんなさい…(涙)」
「そう簡単に終われないか…付き合い長いもんね……(汗)」
「……終わらせるから……」
「じゃあ、何でまだ終わってないの?もしかして、俺に捨てられた時の保険のために取ってあるの?」
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(2020年05月28日)
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