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タイトル(約 29 分で読了)

【評価高め】
体臭を気にしてる家庭教師が来たら成績がグングン上がった話し(1/3ページ目)

2019-11-05 01:51:57

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1:体臭を気にしてる家庭教師が来たら成績がグングン上がった話し(今見てる話
2:体臭を気にしてる家庭教師が来たら成績がグングン上がった話し(変態覚醒編)

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本文(1/3ページ目)

埼玉県/たぬ吉さん(30代)の投稿

 中3の春、あまりにも勉強が出来なかった俺は強制的に家庭教師を付けられた。

 なんでも、婆ちゃんの知り合いの孫で国立大の2年生って肩書きの女性。

 今でこそ“女子大生の家庭教師”なんてシチュエーションには興奮してしまうけど、当時は心の底から嫌だった。それでも大好きな婆ちゃんを落胆させたくないので仕方なく受け入れることにした。

 その家庭教師の第一印象は“大人の女性”。ほんの少しポチャで身長低くて童顔なんだけど、化粧してるし髪も少し茶色いしフルーティーな香りするし、そして何より氷を突っついてアイスコーヒーを混ぜる仕草が凄く大人に見えた。

 芸能人に例えるなら“ちょいポチャな”長澤まさみ”ってイメージで、世間一般的には可愛い部類に入ると思う。けど中3の俺からしたら恋愛対象になるハズも無く、月水金の週に3回来る面倒なヤツとしか感じない。しかも容姿に反して厳しいし、付き合ってる彼女からは嫌味を言われるしで本当に厄介な存在だった。

 勉強中・・・

「さっきも同じとこで間違えてたよねー?覚える気ある?」

 休憩中・・・

「今の中学ってそうなんだ、ふ~ん。」

 ・・・こんな感じで、一応は世間話しもするんだけど、なんだろう?冷めた感じで仲良くなれないオーラがあるって言うのかな。とにかく19時からの英語と数学の2時間は色んな意味で苦痛だった。

 そんな俺の意識と家庭教師との関係に変化が起きたのは6月の蒸し暑い日。

 いつもなら5分前には必ず到着する家庭教師がその日は時間になっても来ない。ラッキーなんて思っていたら2~3分を過ぎた頃に息を切らして到着した。

「ハァハァ…すいません、自転車がパンクしちゃいまして…ハァハァ。」

 自転車を押して急いで来たらしくて汗だくの顔。母ちゃんは「あらあら、時間なんて気にしなくていいのにぃ。」などと対応してたけど、俺からすれば、なんなら来なくても良かったのにぃ…って気持ちだ。

 暑そうにハンドタオルで額の汗を拭きながら、いつもの定位置に着席。学習机の正面が俺で右横に家庭教師というポジション。その時にふと思った。

(この人なんで長袖なんだ?)

 思い返してみれば最初から今まで半袖姿を見たことがない。5月の暑い日も雨上がりで蒸してる日も、そして今日も。カジュアルなシャツだったり大人っぽいブラウスだったりと服装は変化するけど必ず長袖。ちなみにこの日は薄ピンクのブラウス、もちろん長袖。

 大人の女性は半袖って着ないんだっけ?と考えてみたものの、知識が乏しく答えが出ない。素直に聞ければ良いんだが「別にいいでしょ。」と一蹴されそう。

 聞くに聞けないまま勉強がスタート。まぁこの人の服装なんて別にどうでもいいので気にしない事にした。

 苦痛な授業が始まって30分が経った頃、フワッと鼻に変な匂い。(ん?)と思って空間を嗅いでみるが、家庭教師のコロンだか香水だかのフルーティーな香りが漂ってるだけ。

 気のせいかなと勉強に集中。一言一句ちゃんと聞き逃さずに覚えないと嫌味を混ぜた注意をされちゃうから必死だ。

 ところがまたもや匂いを感じた。どこかで嗅いだ覚えのある匂いなんだよな~と思いつつ、匂いの出所を探すも分からない。

「いい?この場合の方程式は・・・」

 そう言って家庭教師がボールペンでノートを指した瞬間、また匂った。そう、どこかで嗅いだ事のある匂いが。

 こうなると勉強になんて集中できるハズも無く、俺の意識は完全に匂いの出所探し。容疑者は家庭教師だが、まだ確信を得られていない。そして記憶の片隅にある何かの匂いも思い出せない。

「……あの、先生、ここも同じ方程式を使えばいいんですか?」

 何か質問しておけば集中してる風なので、その隙にバレない様に小さく嗅ぎまくってみたけど匂わない。こうなると、腕を伸ばした時が怪しいと考えた。

「う~ん・・・まだ理解してないみたいだから前のページに戻るわよ。」

 そんな事を思っていたら、俺の左側にある教科書のページを捲ろうと大きく腕を伸ばす動作。まさにチャンス到来!

 その瞬間に思いっ切り嗅いでみた。今度はフワッとなんてレベルじゃない。プ~ンとした酸っぱくて芳ばしい匂いをしっかりと感じて記憶が甦った。思い出した!これは社会科見学で行ったパン工場の匂いだ!

 腕を伸ばしたまま説明を始めたので更に匂いを嗅いで再確認。…うん、明らかに家庭教師の身体から匂ってる。でもなんだ?どうしてこんな匂いが??

 言葉として“ワキガ”ってのは知っていたけど実際に嗅いだ事は無く、イメージとして汗臭さの延長みたいなもんだと想像してた。でもこれがワキガの匂いだとしたら汗臭さとは全くの別物。

「この例題やったでしょ?ここをちゃんと理解しておかないと・・・」

 そう言い掛けて俺を見た家庭教師、その瞬間、一瞬だけ互いの時が止まった。それこそ僅か1秒。ただその1秒で俺の目線の先が気付かれたのをハッキリと確信した。

「・・・になるのね。じゃあまた次のページの例題をやってみて。」

 何事も無かった様に進める家庭教師。でもあの瞬間、明らかに腕を引っ込めようとしたし、意図的か偶然か分からないけどその後は腕を伸ばしてない。

 鈍感だとかデリカシーが無いとかって彼女に怒られる俺だけど、そんなアホな俺でも簡単に推測できた。

 探偵風に言うのなら「全ての謎は繋がっていたのです。そう、あなたはワキガで、その匂いを気にして常に長袖を着ていたのですね?違いますか?」って感じだろうか。でもこの時の俺にそんな事を考えてる余裕なんて無い。

 もしこの推測が正しかったら、俺は家庭教師の非常にデリケートな部分の匂いを嗅いで、そしてそれがバレたって事になる。彼女の心理を考えると絶対にヤバい。

 匂いの出所を探してた好奇心のドキドキが、今は全く別のドキドキに変わってた。変わらず普通に数学の説明をしてるけど内心どうなのか分からない。

 “コンコン”

 このタイミングでノック。もう本当に心臓が飛び出すくらい驚いた。

「はーい、お茶どーぞぉ。」

 1時間経過で母ちゃんが飲み物を持って来て休憩になるんだが、何にも知らない呑気な母ちゃんの振る舞いが「空気読めよ」みたいな気がして痛々しく見えた。

 そんな状況のまま休憩。いつもなら格好良く見えるアイスコーヒーのかき混ぜかたも、この日ばかりは恐怖を感じた。

 ・・・・・・無言。

 別にペラペラ喋るって訳じゃないけど、いつもは何かしらの会話があった。でも今日は互いに無言。めちゃんこ空気が重いのと、それによって俺の推測が勘違いじゃないと確信。ハズレているのを期待していたけども。

 そんな状態のまま数分、いよいよ空気に耐えられないと限界を感じていたら、いきなり家庭教師は腕を上げて自分の脇の匂いをクンクンと嗅いだ。突然の予期せぬ行動に目を丸くする俺。

「・・・ゴメン、匂ったよね。私ってワキガだからさぁ。」

 そしてカミングアウト。いきなりの事で固まってる俺に彼女は続けた。

「いつもはスプレーしてから入るようにしてるんだけど、今日は自転車パンクしちゃって焦ってたから…。ごめんね、次からは気をつけるね。」

 明るいトーンの声でそう言ったけど無理してるのは明白で、見え見えの作り笑いが悲壮感に追い討ちを掛けてる。

「い、いえ、あの、いや、まぁ匂いですか?そのまぁありましたけど、別に嫌な匂いって訳じゃないし、あの、平気です。ホント、気にしないで下さい、ホント。」

 焦りまくりの噛みまくりでフォローした。とてもじゃないが冗談で和ませるような雰囲気じゃない。

「……ありがと。でもいいわよ別に気を使わないで。自分で分かってるから大丈夫。…さてと、そろそろ勉強しよっか?」

 彼女は立ち上がっていつもの椅子に座り、後に続いてモヤモヤした気持ちのまま俺も席に着いた。

「じゃあ英語ね。新しい単語の暗記は完璧にしておいた?」

 普通にしてるけど絶対に普通じゃないって断言できる。だって目が真っ赤。

 でもそれを指摘しても仕方ないから見てみぬフリで教科書に意識を向ける。だけど隣では「ズッ…ズッ…」と鼻を啜る音。ソッと顔を見ると目をウルウルさせてギュッと下唇を噛んでる。

(あっ、これってヤバいヤツだ。)

 そう思った途端に彼女の目から1粒の涙がポロリ。それを皮切りに大粒の涙がポロポロと零れ落ち始めた。

「あ、あの先生……。」

 そこまで言って後が続かずオロオロする俺とポロポロと涙する家庭教師。

「…ズッ…ズッ…本当に大丈夫だから!……ズッ…自分で分かってるもん。ハッキリと臭いって言われた事あるから…ズッ…ヒック…ヒック…。」

 マジで困った。本気で泣いてる大人にどう対処すれば良いかなんて分からない。とりあえず落ち着くまで様子を見る事しか出来なかった。

「………ヒック…ヒック…ごめん、もう大丈夫。」

 1~2分後、ハンドタオルで涙を拭きながら深呼吸してやっと収まってきた様子。

「・・・ズッ…いい?M君て無頓着そうだから言っておくけど…ズズッ…絶対に女の子に…ヒック…彼女とかに臭いとか言っちゃダメだよ?ホントに傷つくんだよ?」

 何やらいきなり忠告された。つまり彼氏に臭いって言われたのか…。

「そんなの言いませんよ。それを言ったのは彼氏さんですか?本当に先生を好きなら匂いなんて平気だと思うんで、気にしなくていいと思います。」

 ちょっと真面目な顔で言ってみた。これは慰めじゃなくて実体験。付き合ってる彼女は隣に住んでる幼馴染みの同級生で、親の目を盗んで隠れてエッチしてた。だからシャワーなんて浴びれるハズも無く、いつもそのままの状態でエッチ。もちろん汗臭かったりもするけど嫌だなんて思わない。むしろ彼女の匂いに興奮しちゃうくらい。

「…ズッ…ありがとね。もう別れたから今さらなんだけどね。……にしても中学生に励まされるとは思わなかったなぁ。…ズズッ。」

 そう言って苦笑いする家庭教師。彼女としては別に悪気は無いんだろうが、子供扱いされた事に少しカチーンときた。

「あの、一応ボクも彼女いるんで、ある程度の知識はあるんですけど・・・。」

 ちょっとムキになって、彼女とはシャワーを浴びずにエッチしてる事、そして匂いがあっても全く嫌じゃないと続けた。家庭教師は驚いた顔してる。

「・・・そ、それはシャワー浴びてないから仕方ないって思えるからよ!ワキガの私は洗ってもすぐ匂うの!」

 家庭教師もムキになって言い返してきたが、こちらも引かずに反論。

「そういう問題じゃなくて、匂いがあっても好きな相手なら平気って話しです。」

 こうは言ったものの、そもそもの話しって何だっけ?俺が家庭教師の脇の匂いを嗅いで、そしたら泣いちゃって……ま、まぁいいか。よく分からないけど俺が正しい!

「そ、そんなの人によって匂いの強さが違うでしょ!? 私は付き合ってた人から体臭キツいしアソコも凄く臭いって…しかも毛が濃すぎで萎えるって言われたのよ?どれだけショックだったか分かる?!」

 ・・・え、え~と、かなり感情的になって言い返されたけど、何やら脇じゃない部分も混ざってたような気が…。が、外見と違って濃いんだ先生。

「そ、それはショックでしょうけど、その人が先生の事をそんなに好きじゃなかったんですよ。逆に先生だったらどうです?好きな人の匂いなら平気じゃないですか?」

 一瞬、先生の顔と下半身を見比べちゃったけど、一応は真面目に返答。

「わ、私は平気かもしれないけど・・・そうじゃなくて、自分の匂いを気にしちゃうって話しでしょ?M君だって臭いと思ったから私の脇を見たわけじゃん!」

 いやいやアンタが彼女だとかって言い出したんだろ!・・・と言いたかったけど、確かに事の発端は俺の行動だから、まぁここは我慢しよう。

「いや、匂いがしたのは事実ですけど、何の匂いかなぁ?ってだけで臭いなんて思わなかったですよ。」

 そうそう、思わなかった思わなかった。

「そんなの絶対に嘘!変に気を使われると余計にヘコむんだよね。・・・じゃあ嗅いでどう思ったのか言ってみなさいよ。」

 えっ!?どう思ったかって?そ、そりゃあアナタ・・・・・・。 

「・・・パン工場?かなぁと(汗)」

 恐る恐る言ってみた。そしたら先生、目をパチクリさせてキョトンとしてる。そしてその目がキッと俺を睨んだ。…まずい!

「・・・えっと、バカにしてるの?」

 いかーん、怒らせてしまった。焦りまくりで「違います、違います!」と手のひらを大きく振って激しく否定。

「・・・パン工場…………クッ…クッ…プッフフ…」

 ・・・と思いきや、あれ?先生、笑いを堪えてません?顔が歪んでますけど…。

「プッ…ちょ、もうやぁだ、えーっなに?パン工場って何よ?どういうことぉ?」

 先生、大爆笑を始めて笑い泣きしちゃってる。それを見てホッとしたのと釣られたので俺も笑みが零れた。

「パン工場はパン工場ですよ。美味しいパンを製造してるトコです。」

 この俺の言葉に更に爆笑する先生。良かった、これで一安心。…と思いきや、いきなり真面目な顔で質問された。

「・・・で?それって喜んでいいの?」

 えっ?突然そんな事を聞かれましても困るんですが……。どう答えるのが正解か、色んな言葉が頭を回る。

「ま、まぁ、パンが好きな人は多いし…。」

 ハッと我に返って適当な返答。すると先生は、あからさまに不満そうな顔。

「・・・やっぱりM君ふざけてる。もういいよ、勉強しよ。」

 俺が悪いのかもしれないけど、やっと平和が訪れたのにまた振り出しかと。気にしてるのか知らんけど少しは妥協しろと。身体も臭けりゃ面倒も臭いのかと。…何か込み上げてくる感情があった。

「先生!」

 顔を近付けて目を見つめる。先生はビクッとして驚いた表情。そして一呼吸置いてから、脇に向かって顔を押し付けた。

「やっ!ちょ、なに!?待って!ダメッ!ストップ!ストップ!」

 顔を掴まれて引き離そうとされたけど、背中を押さえて思いっ切り何度も嗅ぎまくる。顔がオッパイに当たってるのも気にせず嗅ぎまくってやった。

 顔を離すと、先生は真っ赤な顔してハァハァしながら呆然としてる。

「先生、他の人は知りませんけど俺は平気なんで、俺といる時は気にしないで下さい!先生が気にすると俺も気になって勉強に集中できませんから!」

 結構な強い口調でビシッと言った。面倒な気持ちの限界と、そして理解してもらえない怒りと、助けてあげたいって感情が入り交じった変な感覚。正直なところ、直に嗅いだ匂いはパン工場とは違って強い酸っぱさがあったけど、論点はソコじゃない。

 ・・・・・・無言。先生はジッと俺の顔を見てる。俺も負けじと真剣な顔で先生を見つめる。そのまま10秒、いきなり先生の顔がクシャッと崩れた。

「ごめん、ごめんね、だってショックだったんだもん!んあぁ~ん…んあ~ん…」

 さっきの俺と真逆。先生は突然、俺の胸に顔を押し付けて泣きじゃくり始めた。

 どうして良いか分からず、とりあえずヨシヨシと頭を撫でる。もうどちらが先生なんだか分からない。しかも頭を撫でながら貰い泣きで俺まで涙が零れ始める始末。このタイミングで母ちゃんが入って来たらどうなったんだろうって状況。

 ・・・・・・数分後。

「わかったわよ、M君といる時は気にしない事にする。でも匂っても知らないし、臭いって言ったら3回殺すわよ。」

 やっと落ち着いて喋り始めた先生は、恥ずかしそうに少しムスッとしてた。大人だと感じてたのが嘘みたいに幼く見えて、そして可愛く感じた。

「だから匂いは全く気にしませんよ。でもポロッと言ってた脇じゃない部分は気になっちゃいますけど(笑)」

 俺、笑いを堪える。先生、真っ赤な顔。

「お、お願い、それは忘れて…。」

「・・・・・・ジャングル(笑)」

「ぶっ、ぶっ殺すわよアンタ!(怒)」

 この日を境に今までが嘘の様に打ち解ける事が出来た。彼女が冷めた感じだったのは、訪問すると俺が露骨に嫌そうな表情をしてたからだと。とりあえずソコは謝罪して和解した。

 年齢差があって友人でも無く恋愛対象でも無く、そしてプライベートの環境が全く違う2人。俺の成績以外は互いに何の利害も無いのが良かったんだと思う。

 勉強中・・・

「いい?ここ間違えたら“先生の匂いは最高!”って10回だからね。」

 休憩中・・・

「制汗スプレー変えたの気付いた?どう?少しはマシになったと思わない?」

 ・・・とまぁこんな感じで、相変わらず授業は厳しいんだけど笑いもあって、匂いについては気にするどころか1番盛り上がる話題になってた。

 ・・・6月後半。

「M君の彼女はM君が思ってるほど臭くないのよ。だから平気なんじゃない?」

 この日の休憩中の話しは、好きなら女性のアソコが匂っても気にならないかって事。言うまでもなく俺は気にならない派、そして先生は、匂いの強さによる派。

 今でこそPCやスマホで簡単に検索して多数の意見を見れるけど、まだそんなモノは無い時代。たしか高校生がPHSを持ち始めたくらいだったと思う。

「う~ん、彼女のしか知らないから何とも言えないです。でも俺が気にしないだけで匂いは強いんじゃないかなぁ。」

 先生の経験人数は大学1年の頃に1人。その彼氏との2回目のエッチで匂いを指摘されたらしい。そして2回ともシャワーを浴びてからエッチしたとの事。

「だからそれが違うのよ。強いと思ってるのは気のせいで、他の子と比べたら本当は弱いのよ。…とりあえず私よりも。」

 そう言われると彼女の匂いしか知らない俺としては反論する術が無い。けど先生だって他を知ってる訳でもない。

「じゃあ仮に先生のが俺の彼女より匂わなければ納得するんですか?」

 そうは質問してみたものの、2人とも何の根拠も証拠も無い予想と仮定の話しをしてるだけで結論を出すのは不可能。

「まぁそうね~納得って言うか、M君の彼女には悪いけど少しは安心しちゃうかもしれないわね・・・って、い、嫌よ、嗅がせたりしないわよ?」

 えっ?それってもしかして振り?……そう思ったら結論を出したい&匂いの好奇心&エロスイッチがONになった。

「そうしましょう!それなら結論が出ますよ!今さら俺に嗅がれたって何とも思わないでしょ?」

 すっごく真顔で、そして屈託の無い爽やかで誠実な顔をしてたと思う。

「お、思うに決まってるじゃない!恥ずかし過ぎて死ぬわよ!」

 あっ、駄目か。まぁそりゃそーだ。アソコの匂いを嗅ぐって言われて「はい、どーぞ」ってならないよな。それなら次の案。

「いや、匂いだけなんで、だったら目隠しをして嗅ぐならどーです?」

 この提案に、一瞬だけ考える表情を浮かべた先生。(えっ?もしかして!?)と期待が高まる。

「……だ、駄目よ、うん、絶対にダメ!そもそも仮に私の方が臭くても絶対に嘘をつくでしょM君。」

 そうだよな、痛いとこ突かれた。俺の判定が信用されなきゃ意味が無い。それにまぁ確かに嘘ついちゃうと思うし。

「う~ん…ちゃんと正直に答えるって言っても信じて貰えませんよねぇ?……あっ、そう言えば先生って自分の匂いを嗅いだことあるんですか?」

 これを聞いてなかった。彼氏の言葉を鵜呑みにしてるだけならまだまだ未知数。その彼氏が極端に神経質なだけだった可能性もある。

「……そ、そりゃあまぁ。だって臭いなんて言われたら嗅いでみるに決まってるじゃない。お陰で“する”たびに気になって嗅いじゃうわよ。」

 う~ん知ってるのかぁ。そうなると大袈裟に言ってるにしても、それなりに匂いがあるんだろうなぁ。  

 ・・・ん?待て待て、今もしかして先生“する”って言わなかった?

「……先生って“する”んだ(笑)」

 その瞬間、先生の表情は固まり、俺は笑いと興奮を堪えるのに必死。

「・・・・あ、そ、それは……あれよ、じょ、女子の最大の秘密ってヤツよ。」

 いやいや秘密って言ったら決まりじゃないか、そこは否定しておかないと。先生、動揺しまくりで顔が真っ赤。

「もう遅いって先生(笑)…えっとつまり、オナッた指の匂いを嗅ぐんですね?」

 動揺してる先生が可愛いのと興奮したのとで、更に動揺させるためにワザと露骨に聞いてしまった。

「ちょ、オナ…だ、だから違う………って、バカ!M君の意地悪!……いいわよ認めるわよ、す、するわよオナニーくらい、なんか悪い?M君だってするクセに!」

 こ、この人、いきなり子供みたいになるんだよな。中学3年の彼女とソックリだ。女性って皆こうなのか?

「だ、誰も悪いなんて言ってませんよ。まぁ想像しちゃいましたけど…ん?あっ、そうだ!俺にも指で嗅がせて下さいよ。それならそこまで恥ずかしくないでしょ?」

 ふとした思い付きだけど、言ってみて我ながら名案だと思った。

「そ、想像とかヤメてよね。………って言うか指ぃ~?んーーーっ・・・。」

 自分の指をジッと見て考える先生。そしたら突然後ろを向いたと思ったら何かゴソゴソとやり始めた。

 すぐに振り返った先生の顔の前には手のひらが。そして明らかに中指を意識してる。まさかその指・・・と思った瞬間、先生は中指を鼻に近付けた。…クンクン。

「・・・だ、駄目!絶対無理!もうね、死んで気絶しちゃうわよ!」

 こ、言葉の意味は分からんが、とにかく凄い匂いってのは伝わってきた。でも俺が嗅がなきゃ意味が無いし、嗅いでみたい!

「……はい。指を貸して下さい。」

 そう言って手を伸ばすと先生は「うぅ~っ…」と渋った顔して悩んでる。

「………じゃ、じゃあね、期末テストで5教科平均点以上。それを約束するなら嗅いでもいいわよ。」

 なるほど、そうくるわけか。でもその程度ならギリギリ可能レベル。大きく頷いてOKした俺は、先生の手首を握った。

 2人に緊張が走る・・・クンクン。

「・・・あの、本当に正直に言うんで信じて下さいね? たしかに匂いますけど、彼女のを触った指より軽い匂いですよ。」

 これは正直な感想。匂いの方向としては、汗とオシッコを拭いた生乾きのタオルみたいな感じ。でもそんなに強くない。俺の彼女のは、汗とオシッコに粉チーズとスルメイカを足した強烈な匂いだもん。

「そ、それは来る前にシャワーを浴びてきたからよ。彼女とはシャワーしないでエッチしてるんでしょ?」

 言われてみればそうだよな、同条件じゃないと判断できないか。それに触れてる時間も違うしなぁ。

 ふと気が付くと、先生のアソコの匂いを間接的に嗅いだ興奮よりも、どうやったら匂いを比べられるかを真剣に悩んでる俺がいて何か笑えた。

「何にしてもよ、嗅いだんだから約束は守ってよね。もし守れなかったら……そうねぇ、パンツ被って公開オナニーかな。」

 何か凄い事を言い出したな。パンツ被るって、いったい誰のパンツを・・・パンツ?あっ!それいいじゃん!

「そうですよ、パンツですよ!彼女の下着を持って来るんで、先生のと比べてみましょ。それなら先生も嗅げるから納得できるんじゃないですか?」

 今にして思えば、エロさ抜きでこれを真剣に言った俺って凄いと思う。

「…な?!…い、嫌よ絶対。」

 先生、何を言い出したコイツって感じで顔がピクピクしてる。でもこれが実現可能な1番の解決方法だと考えた。

「・・・期末で英語と数学80点以上。」

 そう提案して先生の目をジッと見る。

「・・・どちらも100点以上。」

 無茶を言って先生もジッと俺を睨む。

「・・・じゃあ、どちらも85点以上。」

 この辺りが限界値だろう。

「…は?せめて90点以上よ。」

 ……90?それなら不可能じゃない?! これ以上の交渉は「やっぱり無し」ってされるリスクがあるし、だったらここか?!

「……よし、90!それで交渉成立!」

 マジ?!って顔で驚いてる先生に、頑張るぞ!とガッツポーズを見せる。

「ま、待って!やっぱ今の無し!M君タイム、タイムお願いします!」

 今までの俺の点数を考えたら90点で了承するとは思ってなかったんだろうな。…だが甘い!期末まで10日間、2教科だけなら可能性は0じゃない。

「残念、タイムは認められません。よーし頑張るぞーーっ!」

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