体験談(約 23 分で読了)
【超高評価】片思いしてた幼馴染に告白してから初体験するまでの話(1/4ページ目)
投稿:2017-08-10 17:00:10
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本文(1/4ページ目)
「おおぉー!ちょっと純夏、また大きくなったんじゃない!?」と言いながら彼女の胸を鷲掴みにしているのは、羨ま憎たらしいことに俺ではなく別の女子だ。「これはF……いやGだね!」「こらー!やめなさいって言ってるでしょー!」「きゃー!」今どきの女子って教室の真ん中でこんな会話すんのかよ、って当時の俺は疑問で…
前回のあらすじ。
幼馴染の純夏(Gカップ高身長)「高身長の巨乳は陸上向いてないって言われたー辛いよー」
俺の名はW「俺はそんな純夏でオナってるぜ♪(息子☆召☆喚☆)」
純夏「呆れた。馬鹿馬鹿しすぎるからパイズリしたげる」
W「ひゃっほぉー!」
前回を読んでいない人からすれば「お前ふざけてんの?」ってかんじだろうが、実際に前回のあらすじはこうなんだからしょうがない。
あの黒歴史を2回も書くのは俺の精神が恥ずかしさで炎上するので、気になる人は前回を参照で。
今回は前回のつづきから。
ドラマチックな展開とかドキドキエロエロのシチュエーションとかはなく、幼馴染に告白して付き合うことになって、しばらくしたらそれっぽい雰囲気になって初体験しましたっていうだけの話だから、劇的な展開を期待している人はレッツブラウザバック。
あと前座が長いので「いいからはやくおっぱじめろ!」という人は本題までスキップ推奨。
あのパイズリ体験からしばらくして、俺は異変に気が付いていた。
純夏の態度がおかしい。
話している時、ふと目が合うと、慌ててそらされる。
なんとなく距離ができた。
今までなら平気で体をくっつけてきて、存在力の変わらないただ2つのおっぱいを押し付けてきて、幾度となく俺のオナ禁ディフェンスをしてきたのだが、最近はくっついてこなくなった。
極めつけは、一緒に帰ろうぜと誘った際の、この台詞。
「えっ……。ふ、二人きりは、ちょっと無理!」
さすがの俺も納得だ。
(……気持ち悪いよな、やっぱり)
納得せざるを得なかった。
幼馴染が自分をオカズにオナってた?
しかもそれを、自分が身体のことで悩んでいる時にカミングアウトしてきた?
ドン引きだろうよ、そりゃあ。
だが俺には、どうしても勘違いしてほしくないことがあった。
(純夏の身体が目当てで、一緒にいたわけじゃない)
勝気で明るくて気さくで女子にモテる女子な純夏だけど、本当は繊細で色々なことを考えていてわりと涙もろくて。
そんな純夏が好きで、好きだからこそ、あんなことやこんなことしたいって考えるようになったわけで。
その順番だけは、誤解されたままでいてほしくなかった。
俺は決心した。
最後に、この気持ちだけは伝えようと。
あの日、うっかりパイズリされながら言いそうになっていたことを。
夏である。
夏の体育である。
それはつまり。
「うっほー!」
「やっはー!」
塩素の匂いを振り払うように、男子生徒の気色悪い黄色い声が飛び交う。
視線と声の先には、学校指定の水着に身を包んだ女子生徒たち。
水泳授業である。
シャワーを浴びる女子たちにくぎ付けで、先生の話なんてろくに聞いてない。
先生も先生で、年ごろの男子のエロ欲に自分の話が勝てるわけないということを察しているのか、軽く注意するだけで諦めている。
「ちょっと男子ー! じろじろ見すぎー!」
女子たちは胸元や大事な部分や太ももを隠すように縮こまる中。
「夏はやっぱり泳がないとねー」
純夏は違っていた。
Gカップおっぱいが水着にぴったり張り付いている。陸上で鍛えられているからか、胸は垂れることなく綺麗な丸みで、お腹周りに余分な脂肪はない。でも尻と太ももはほどよくむっちりしており、身長が高いからか足も長い。
スタイルを誤魔化す機能など備わっていない残虐な競泳用水着なので、嫌でも周りとのスタイルの違いを見せつけられる。
そんな純夏が堂々と伸びの運動なんかしているもんだから、男子の視線は一斉に純夏のもとへ。
「やっぱり、でけえ……」
「やべえアソコデカくなりそう」
「授業中に勃起するとか変態かよお前」
周囲の男子のひそひそ話。何だか面白くない。
純夏と目があった。
「あっ……」みたいな顔をして、純夏は目をそらす。
それどころか俺に背中を向ける。
両手をクロスさせて、自分を抱きしめるように、胸を隠して。
(さっきまで、堂々と見せつけてたくせに……。自覚はないんだろうけどさ)
純夏の中で、授業中に勃起しているヤツより俺の方が変態ランクは上らしい。
まあ、仕方ないのだが。
(きっついな……)
年ごろの男子である。幼いころからの恋である。
やっぱり、あからさまに距離を置かれるのは辛かったのだ。
授業は男女別に行われる。
女子はクラス対抗リレーをやっているようだ。カナヅチの女子生徒がビート板を使って必死にバタ足している。
飛び込み台に純夏が立っていた。純夏は陸上と同時に、中学までは水泳も習っていたのだ。県大会で名をはれるレベルまでは泳げる。
綺麗なフォームで飛び込んだ。種目はバタフライ。バタフライを泳げるヤツが純夏くらいしかいなかったんだろう。
華麗なフォームで相手を抜き去る。
「キャー!」
「純夏ー!」
「カッコいいー!」
女子の黄色い声がキンキンと木霊していた。
無事にゴールした純夏が、プールから上がってくる。
前かがみになっている純夏に男子の目はくぎ付け。
そりゃあ当然だ。微妙に谷間見えてるもんな。
「んっ……」
泳ぎを終え、食い込んだ水着をなおしている。またも男子の脳内が発狂。
「あ、うちのクラス勝ったじゃん! やったね!」
極めつけは、クラスメイトとのハイタッチ。
手が触れる「パンッ」という音と同時に「ぷるんっ」と揺れた胸。
今日の夜、いったい何人の男子の脳内で、純夏が抱かれるんだろう。
オナニーのネタにされるんだろう。
そう考えると腹立たしくてイライラするのだが、それを口にした途端「お前が言うな」の嵐になるのは分かっていた。
誰よりも純夏をオナネタにしていたのは俺だからな。しかもそれを本人にカミングアウトする馬鹿っぷり。フル勃起したチ○コを見せつけるという変態行為つきで。
男子の目など気にもせず喜ぶ純夏なのだが。
「……ちょ、ちょっと、目、洗ってくるね」
俺と目が合うと、やはり逃げるのだった。
この学校には体育週番というものが存在していた。
簡単にいうと、体育の授業限定の日直みたいなものだ。
道具の準備や片付け、授業の記録を行うのだ。
週番は男女ひとりずつ、名簿順に回ってくる。つまり、誰がいつ週番になるのかを予測することは比較的容易であるということだ。
今日の男子週番は俺だった。
そして、女子週番は純夏。
俺はこの日を狙っていた。
絶対に逃げられない状況。そう。片付けの最中である。
さすがに週番の仕事を放棄してまで逃げることはできまい。そんなことをすれば体育の平常点に影響するからだ。それに純夏の性格を考慮すれば、そんなことはできないとも分かっていた。
誰もいなくなったプールサイドで、二人でビート板を片付ける。
純夏の髪からわずかにシャンプーの匂いがする。以前はそれを間近で感じていたが、今は埋められない距離がある。
「……」
「……」
今までなら「お疲れー」とか言い合っていたものだが、昔の空気はどこへやら、この世界を支配するのは沈黙の王であった。
最後のビート板を片付け終える。
足早に去ろうとする純夏。
「純夏!」
腕をつかむ。びくん、と身体が跳ねる。驚いたのか。
「最近態度おかしいよな? よそよそしいっていうか……」
理由なんて分かっている。
「その……。この間のことは……。というか、今までのことは、謝る。本当にごめん」
顔を上げる純夏。
「何、謝ってるの……?」
人前では絶対に出さないような、細く小さな声。さっきまで女子と盛り上がっていた純夏の声とは思えない。
「えっと、だから、今まで、その、純夏のこと想像して……。チョメチョメしてたこと」
誰もいないとはいえ、学校で「オナニー」とは言えなかった。
「でも俺、純夏の身体が目当てで一緒にいたわけじゃないし、あの日だって、純夏と何かしたくて励ましたんじゃないし……。いや、すげえアホみたいな励まし方だったのは分かってんだけど……」
意を決し、言った。
「俺、純夏のこと、ずっと好きだった」
時が止まった。
ドラマやアニメとかで、衝撃の台詞を言った後に無音になるシーンがある。「何だこれ手抜きかよ」とか思ってたけど、手抜きなんかじゃない。
本当に時間が止まった感覚になるのだ。
「……え」
純夏の頬が赤くなっていく。
「そ、そんな、急に、えっと」
こんなに慌てている純夏を見るのは何年ぶりか。しかも女の子っぽく、口元に手を当てて。
「あ、あんたは、いいの? だって、アタシって、女の子らしくないっていうか、可愛くないっていうか」
「今、充分女子っぽいけどな」
「ば、ばか……」
囁くような「ばか」の言葉。
これ、ついさっきバタフライを泳いで女子からキャーキャー騒がれてた純夏が言ったんだぜ。
「……アタシも」
俯いて、続ける。
「アタシも……。Wのこと……。す、好きだと、思う、から……」
「……はい?」
予想外すぎて返答できなかった。
「はあ? アンタ馬鹿じゃないの? アタシでオナってたとか言って気持ち悪いもの見せつけてきておいて、よく言えるわねそんなこと!」
とか言われたときの対策は考えていたのだが。
「あ、あんたがいけないんだからね! あんたが、その、アタシで、そういうことしてたとか、いうから……。意識しちゃったっていうか……」
「で、でも、最近やたら俺を避けて――」
「だ、だから、恥ずかしかったんだってば!」
純夏曰く、あの日の夜、冷静になってみたら、パイズリなんぞという恥ずかしいことがよくできたなと羞恥したらしい。
「そもそも、何で陸上のこと、家族とか、友達じゃなくて、Wに相談したんだろうって思ったら……。その……」
そこで自分の気持ちに気が付いたらしい。
「アタシも、Wも、今までとは違うんだって思ったら、どうしたらいいか分からなくなったっていうか」
それで避けていたらしいのだ。
目を閉じて、頬を赤らめて、困ったように俯いている純夏。
普段のスポーツ万能で明るくて気さくな純夏からは想像できない、女の子らしい可愛さ。
「じゃあ」
咳払いして、俺は続けた。
「俺と……。付き合ってください」
ゆっくり顔を上げる純夏。わずかにうるんでいる目が合う。
「……うん」
小さくうなずいてくれた。
掴んでいたままの腕を優しく引っ張る。
唇が触れるだけの、軽いキスだった。
顔を離すと、恥ずかしそうに、だけど柔らかく微笑んでいる純夏がいた。
(……やっぱり可愛いな、こいつ)
その可愛い一面を他の奴に見せる気など一切ないわけだが。
こうして俺と純夏は、幼馴染から恋人へと昇格を果たしたのだった。
……と、まあ、ここまでは前座で、ここからが本題である。
夏休みに突入した。
その日、俺の家族は出張だ親戚の集まりだ部活の合宿だといい、俺以外は皆留守にしていた。
なので純夏を部屋に招き、宿題成敗会を開いていた……のだが。
「あー! 今、雷落としたヤツ誰だよ!」
「アタシだよー」
「ふっざけんな! 落ちたじゃねえか! せっかく1位だったのに!」
「やーいやーい」
「ちっくしょー……。あ! このアイテムブロック偽物じゃねえか!」
「あはは! あんた最下位じゃん!」
一時間もしないうちに、某レースゲーム大会へと変わっていた。
減るのはジュースとお菓子ばかり。夏休みの宿題であるドリルのページは、同じページのまま消化されることはない。
ところで、クラスに一人はこんな人間がいたはずである。
レースゲームをやってる時に、画面に合わせて身体が動くやつ。
俺はまさにその人間だった。
そして、隣にいる純夏もまた、その人間だった。
「ここでミニターボ!」
「トリプルドリフトー!」
肩がぶつかった。
目が合う。
Tシャツの柄が伸び伸びになるほどに存在を主張するおっぱい。
ショーパンからのぞく、むにむにな太もも。
そしてここは、家族のいない家の、俺の部屋である。
時間帯も、あのパイズリ事件の時と一致。
「……」
「……」
表情を見れば分かる。
純夏も今、俺を意識している。
人前じゃ絶対にしないもんな、そんな年ごろの女の子っぽい表情。
「……純夏」
優しく腕を掴むと、ぴくん、と身体がはねた。
唇が触れるだけのキスをする。
「んっ……」
目を閉じて受け入れてくれる純夏。
それは嬉しいんだけども。
「……嫌がってくれないと、止められそうにないんだけど」
「……いいよ、止めなくて」
Wがしたいなら。
「……しよ?」
わずかに震える声、潤んだ瞳、紅い頬、上目遣い。
「……本当に嫌になったら、言えよ」
「うん」
とりあえず、最終ラップに入ってテンポアップしたBGMがうるさかったので消した。
――これは現実なんだろうか?
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