官能小説・エロ小説(約 25 分で読了)
【超高評価】後輩の女性社員に、仕事だけでなく女としても一人前にしてくれと言われた
投稿:2016-11-06 21:37:42
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本文
「今日のプレゼンは良かったぞ」
ボクと藤倉は、この数週間、そのプレゼンに全力を注ぎ、準備してきた。
そしてプレゼン当日、ボクは後輩に全てを託し、藤倉はその期待に応えてくれたのだった。
「全部、先輩のお陰です」
偉いさんたちから珍しく拍手が起こり、壇上から降りてくると、殊勝にも藤倉はボクのことを立ててくれた。
それも部長の前で。
ボクは藤倉のそんなところを偉いと思っていた。
昔の自分を振り返ってみると、自分のことしか考える余裕はなくて、恥ずかしいと思った。
「今日は、みんなで打ち上げにいこう!」
すると、藤倉は悪戯っぽくペロッと舌を出してボクに応じた。
「最初からそのつもりでーす」
そう言うと、携帯を取り出して、お店のホームページを映し出してみせた。
「ここ、十人で予約しておきました」
失敗に終わることなど考えていないポジティブさと準備の良さに舌を巻きながら、ボクは流石だと思った。
できる社員というのはこういうものか。
おまけに美人だ。
藤倉ひとみがボクの所属するマーケティング部に配属されてきたのは、新人研修が終わった4月の中旬だった。
もう二年も前になる。
その年の女性新入社員は四人しかいなくて、営業とラボと工場にひとりずつ配属されたほか、奇跡的に弱小マーケにもそのうちの一人が配属されてきたのだった。
「今年の新人たち、見た目は悪くないけど、揃いも揃って貧乳ね」
久しぶりの女性新入社員の配属に、周りの部署も含めて、男性社員は浮足立っていた。
それほどの出来事だった。
一方、ベテランの女性陣は面白くなく、給湯室でディスっているのを聞いてしまった。
マーケへの新人配属は、それほどにボクら男性社員にとって大きなニュースで、仕事へのパワーが漲る出来事だった。
本題に戻ろう。
藤倉はけっこう大柄で、身体も脚も細くてモデルみたいな体型をしている。
二重のアーモンドアイなので、顔立ちも綺麗だが、ブラジャーはきっとAカップに違いない。
その点については、ベテラン勢の見立ては正しそうだ。
化粧っけもない。
それでいて、化粧などしていなくても、街ですれ違った人が振り返るくらい綺麗な顔立ちだった。
きれいな女性は同性に嫌われがちだけど、藤倉にそんなところはなかった。
誰とでも気さくに話をするし、媚びるような目をすることもない。
男になんて目もくれず、最初からひたすら仕事に没頭していた。
その点においては、結構男前なやつなのだ。
そんなやつだから、ベテラン勢も直ぐに藤倉のことを認めて、打ち解けていった。
藤倉が配属になってきてから、ボクは会社に行くのが楽しくなった。
そうだ、正直に言おう。
ボクのひとめぼれだった。
けれどもボクは、生憎自分がビジュアル的に恵まれていないことを自覚していた。
運動も得意ではないので、学生時代からモテたことなどない。
だから、藤倉は後輩でありながら、ボクにとって高嶺の花だった。
それでも良かった。
十分すぎるほどだった。
「四月に入社した藤倉です」
部長に連れられて着任した朝、ボクは自分の目を疑った。
『掃き溜めに鶴』
そんな諺がボクの頭の中に浮かんだ。
だが、間違ってもそんなことは口にできない。
ベテラン女性社員の反感を買うことは、ある意味で、会社の中では上司に嫌われるよりも厳しい。
別の部署に配属された男性社員が、若い女性社員とばかり仲良くしていたら、速攻でお局さまたちの逆鱗に触れ、半年で社会人生命を絶たれてしまった。
首になったわけではないが、遠くへ行ってしまった。
社会人としての安否が気遣われる。
会社とは、カンボジアの原野のようなものだと最初に教えてくれたのは、総務の島田女史だった。
学校ではなく、会社なのでイジメを受けるようなことはない。
少なくともうちの会社はそうだ。
だが、ベテラン勢から地雷がどこに埋まっているのか教えてもらえないので、自爆するのだ。
その男性社員も同じだった。
上司が可愛がっていた事務の女の子に手を出そうとして、地方に飛ばされた。
そこに地雷が潜んでいることを、誰も教えてくれなかったのだ。
そんな不遇に見舞われる奴がいるかと思えば、お局さまの寵愛を受けて、順風満帆なやつもいる。
ベテラン勢の一人である島田さんは、どういうわけかボクに優しくて、会社で生き残る大切な情報をさりげなく回してくれるのだった。
尤も、モテないボクにとって、その手の地雷がどこに埋まっていようが、関係なかったが。
島田さんは、特に新人に厳しいと言われている人だった。
マーケの人間には優しいのかと思ったこともあった。
けれども先輩に訊いてみたら、みんな口を揃えて『厳しくておっかない』と言っていた。
だが、最近社員食堂で耳にした噂では、島田さんにもそのころには変化があったようだ。
どうやら、春が来たということらしかった。
「なぁ、島田さん、最近感じ変わったよなぁ」
「うん、前はもっと怖い感じでさぁ、仕事も何だか頼みにくいっていうか…」
「そうそう、でも最近、何かこう、柔らかくなったよなぁ」
そんな風に噂される人でもあったから、もともとやさしい部分もあったに違いない。
島田さんに初めて会ったときの反応は今でも覚えている。
少し驚いた風にボクを見て『ショウちゃん…』って呟いていたので、ボクは誰かに似ていたのかもしれない。
おっかないと思われている人だったが、綺麗な人ではあった。
今回のプレゼンは、商品開発部の新人くんを援護射撃するものだった。
小林という新人で、藤倉よりさらに若手の男性社員だ。
そんな素人が企画を手がけたものだから、援護をするのも今回はかなり骨が折れた。
そのままでは三百六十度包囲網に遭って、一斉射撃を受けるのは目に見えていた。
商品開発部はいつからそんな無謀なことをするようになったのか、と最初は思ってしまった。
着想そのものはいいのだが、コストのことやマーケットリサーチの視点が抜けているので、本来は早々に企画倒れになる代物だった。
ところがそれを、そいつの上司が何とか形にしようとしていた。
その上司というのが名倉さんと言って、ボクが新人のときの教育係だった。
世話になった人なので、マーケティングの部分を援護してやってくれと頼まれたとき、ボクとしても断れなかった。
名倉さんのいる商品開発部は、新人研修の一環として毎年一人は新入社員が配属になる。
藤倉が入った年も、男性社員が配属された。
そして、四年前はボクがその新人で、名倉さんはボクの当時の指導員だったというわけだ。
仕事に厳しい人で、昨年の春からは、その小林という運動バカが扱かれていた。
尤もボクは、運動すらできないのだけれど。
名倉さんは仕事ができる人なので、今では管理職になっていて、小林は部下として名倉さんについていた。
「荒削りだけど、センスは悪くないの」
新人くんの企画を聞かされたとき、名倉さんからそう切り出された。
企画に関わっていくうちに、その通りだと思うようになった。
流石は、名倉さんだ。
今のボクがこうしてやっていられるのは、名倉さんのお陰と言っても過言ではない。
だから、藤倉にも声をかけて、一緒に協力することにした。
藤倉は、忙しくしていたので、断られたら一人でやろうと思っていた。
だが、藤倉は迷うことなく、二つ返事で引き受けてくれた。
嬉しかった。
藤倉も後輩のために何とか力を貸したいと考えてくれたようだった。
やはり、男前だ。
いや、ひょっとすると、小林に気があるのかもしれない。
そんな邪念が脳裏をよぎったが、仕事なので忘れることにした。
本来の業務に小林の商品企画をサポートするマーケティング企画をすることになったので、残業が多くなった。
けれども藤倉と一緒だったので、苦にはならなかった。
デートの約束などないボクにとっては、夜遅くまで藤倉と会社に居られるだけで幸せだったのだ。
自分に自信のある奴なら、彼氏は居るのかとか、週末はどうしているのかとか聞き出して、アプローチをするのだろうが、ボクにはそんな自信の欠片もなかった。
高望みをしても仕方がないから、気のある素振りなども見せたことがない。
けれども、先輩としてボクにできることを精一杯にやることが、藤倉に示せるボクなりの誠意だと自分の中で勝手に思っていた。
だから、藤倉がボクのお蔭だと言ってくれた時、率直に言ってうれしかった。
藤倉の成功を妬むこともなく、素直に嬉しかった。
浮かれている自分に気が付いて、ひとつの仕事の区切りがついただけのことだと自分の中で言い聞かせた。
だから、打ち上げの席でも、遠目に藤倉のことを見ながらも一度も話をする機会はなく終わってしまった。
宴会がお開きになって、偉いさんたちをタクシーに乗せて見送った。
他の連中は三々五々家路についたようで、気が付くとボク一人だった。
最終電車の時刻が迫っていたので、ボクも地下鉄の駅へと急いだ。
入社当時と比べて少し給料が上がったとはいえ、飲んだ後、タクシーで帰れる身分ではなかった。
地下鉄の入り口の階段を下りかけたところで、後ろから呼び止められた。
「山崎くん!」
それが嘗ての指導員の声であることは、振り返らなくても分かった。
声の主の方を振り返ると、そこには名倉さんが立っていた。
意外だったのは、名倉さんの後ろに隠れるようにして藤倉が立っていたことだった。
「もう、みんな帰ったのかと思っていましたよ」
二人に向かってそう言うと、名倉さんはボクの方に歩み寄ってきた。
「まだ、山崎くんにお礼も言っていないのに、先に帰るわけないじゃないの」
確かに、名倉さんはそんな人ではなかった。
でも、プレゼンをやってのけたのは藤倉だ。
「お礼なら、藤倉に言ってやってくださいよ」
「でも、山崎くんが陰で支えてくれていたことはわかってるわ。本当にありがとう」
名倉さんに礼を言われて、何だか気恥ずかしい気がした。
名倉さんは厳しい人だけれど、そういうところをちゃんと見てくれている人だったことを思い出した。
照れて首だけで会釈をすると、名倉さんが言った。
「自分の後輩なんだから、ちゃんと送って行ってよね」
藤倉に視線を向けてそう言うと、名倉さんは踵を返し、その場を立ち去った。
そこには、ボクと藤倉だけがとり残されていた。
「地下鉄でいいの?」
尋ねると藤倉は頷いた。
その時、最終電車のアナウンスが聞こえてきた。
「ヤバい!走ろう!」
ボクたち二人は階段を駆け下りて、改札を抜けると列車は既にホームに停まっていた。
慌てて電車に駆け込むと、ボクたちの後ろで直ぐに扉が閉まった。
週末前の最終だというのに、電車をそれほど混んではいなかった。
二人で並んで座れるところまで歩いていって腰を下ろすと、藤倉は肩で息をしていた。
「こんなに思いっきり走ったの、学生時代以来です」
「そうだね。何だか汗をかいちゃったよ」
そう言い合って顔を見合わせると、どちらからともなく笑いが零れた。
幸せな時間だった。
名倉さんからのご褒美のような気がして、心の中で手を合わせた。
隣に座った藤倉の横顔は、いつ見ても綺麗だった。
「藤倉は、どこまで?」
藤倉の顔に見惚れてしまっている自分に気が付いて、ボクは目を逸らすと尋ねた。
よく考えたら、二年も一緒の部署にいて、住んでいるところさえ聞いたことがなかった。
ところが、藤倉の口から出てきた駅名に驚いた。
「えっ?それって、反対方向じゃん」
そう言うと、藤倉は肩を竦めて俯いてしまった。
「向こう行きの電車も、もう終わってるよ…」
そう言うと藤倉は顔を上げ、真っすぐにボクの方を見ると言った。
「先輩のところに、泊めてもらったらダメですか?」
思いもよらぬ藤倉の言葉に面食らいながら、ボクは何と答えるのが正解なのか焦っていた。
迷った挙句、漸く口をついて出た返事はこうだった。
「いいけど、実家だから、親もいるよ」
すると、藤倉からはさらに意外なことを告げられた。
「知ってます」
どういうつもりかわからなかったが、何だか嬉しさが込み上げてきて、それを隠すのに必死だった。
「人畜無害と言われてるボクだけど、何が起こるかわからないよ」
そんな冗談を言って、取り繕おうとしたけれど、藤倉はサラッと切り返してきた。
「ご両親が居られるから、大丈夫です」
少し安心したのと、少しがっかりしたような複雑な思いを胸に、ボクたちは降車駅に着いた。
地上階に出て、歩き始めると、藤倉はボクの腕に自分の腕を絡ませてきた。
藤倉の薄い胸がボクの肘に押し付けられていると考えると、ボクは言葉を発することができなかった。
暫く、腕を組んだまま歩いていると、藤倉が切り出してきた。
「名倉さん、お礼がしたいからって、私の腕を引っ張って一緒に先輩を追いかけてくれたんです」
「それって、さっきのこと?」
藤倉はボクに頷いてみせた。
「今日は先輩と話がしたかったのに、話せずに落ち込んでいたら、名倉さんが声を掛けてくれたんです。『約束のお礼をするわよ』って」
ボクは目で先をを促した。
「これまでも名倉さんと話していて、先輩のことをよくご存じだから、少し妬いちゃいました」
『妬いちゃいました?』
心の中で藤倉の言葉に驚いたが、こういうのが精一杯だった。
「昔、ボクの指導員だったからね」
そんなセリフを吐かれては、いくらボクでも、それから何を言われるのか期待してしまっていた。
ドキドキして、冗談を言う余裕もなかった。
ところが、それっきり、藤倉は家についてからの心配をしだしてしまった。
「ご両親に何て言えばいいですか?」
「えっ?」
「女性がこんな時間に突然押しかけて、泊めてもらうなんて…」
「何て思われるか、心配?」
「はい…」
ボクが黙り込んでいると、藤倉は再び、驚きの案をぶち込んできた。
「先輩のカノジョってことで、いいですか?」
「藤倉はそれでいいの?」
「勿論です。先輩さえ嫌じゃなければ…」
喜んだらいいのか、驚いたらいいのか、ボクは訳がわからなくなっていた。
わからずにいる間に、ボクたちはうちについてしまって、玄関前で藤倉を振り返るとニッと笑ってチャイムを押してしまった。
パジャマの上に、カーディガンを羽織った母親が鍵を開けてくれたが、ボクは親に支離滅裂なことを言っていたと思う。
母親はあきれた顔をしていたが、藤倉を追い返すこともなく、家に入れてくれた。
「もう遅いから、お茶は自分たちでやってね。それとお風呂のお湯は流しておいて」
それだけ告げて、母親が寝室に戻っていくと、ボクたちは二人、リビングに取り残された。
母親がドライで良かった。
そういう風にも思ったが、後日、父親から聞いた話では、驚きすぎて言葉も出ず、早々にその場を立ち去りたかっただけらしい。
「どうする?お風呂入る?」
「一緒にですか?」
「いや、そういうつもりで訊いたんじゃないんだけど」
藤倉は顔を赤らめて、一人小声でつぶやくように恥ずかしがっていた。
「そうですよね…、そうですよね…」
ボクは脱衣所に行ってバスタオルとフェイスタオルを取ってくると藤倉に渡し、バスルームの場所を教えた。
藤倉はタオルを受け取ると、それを抱えるようにして、脱衣所へと消えていった。
ボクは自分の部屋に戻って、選択したてのワイシャツを持ってくると脱衣所においた。
ボクのトランクスも置いておこうか一瞬迷ったが、これはさすがにないだろうと判断し、やめておいた。
摺りガラスの向こうに藤倉のシルエットが浮かんでいて、ボクは邪な想像を振り払うのに苦労した。
シャワーの音が止んだので、ボクは慌ててその場を立ち去った。
ぶかぶかのワイシャツを頭からスッポリ被り、バスタオルで髪の毛を拭きながら出てきた藤倉は、妖精のようだった。
妖精といっても、絵に描いたようなような妖艶さが、エロかった。
藤倉をボクの部屋に案内し、取り敢えず、そこで待っててもらうことにした。
ボクは直ぐにバスルームに向かい、シャワーの栓を捻ると熱いお湯が頭上から降ってきた。
『この展開は、何なんだ…』
『落ち着け!落ち着くんだ!』
ボクはそれを自分に言っているのか、硬く屹立してしまった股間のものに言っているのか、自分でもわからなかった。
『藤倉には、ベッドで寝てもらって、ボクは床に寝よう』
そう決めて、自分の部屋に戻ったのだけど、部屋に入るなり、藤倉に抱き付かれてしまった。
あまりにも急な展開だった。
その展開にボクの理性は崩壊し、ボクたちは抱き合ったまま、ベッドに倒れこんだ。
抱き合ったままでいると、ボクの腕の中の藤倉が耳元で囁いた。
「仕事だけじゃなくて、女としても一人前にしてください」
ボクは藤倉の唇を覆い、薄い唇を吸ったあと、ワイシャツのボタンをひとつずつ外していった。
ワイシャツの前が開くと、そこには真っ白な裸体が現れた。
藤倉は下着を着けていなかった。
ワイシャツの袖から腕を抜いてやると、藤倉は両手で自分の顔を覆い言った。
「恥ずかしいから、電気を消してください」
信じられない光景に戸惑いながらも、ボクは部屋の電気を消すと再びベッドへと戻った。
藤倉の細い身体を抱きしめて、唇を重ねた。
暫くキスをしていたが、そのぎこちなさに、ふと疑問が湧いた。
「藤倉、初めて?」
そう尋ねると、藤倉はボクの問いには答えずに、シーツの中にもぐってしまった。
ボクはそれをイエスと受け取った。
「藤倉、オナニーはしている?」
尋ねると、藤倉はボクに背を向けてしまった。
「そんなこと、女性に訊きますか?」
ボクは背後から藤倉を抱きしめると言った。
「藤倉が初めてなら、できるだけいい思い出になるように知っておきたいんだ」
「うそ…」
「ホントだよ。だって、痛いだけじゃ、嫌だろう?」
そう言うと藤倉は身体を捻ってボクの方に向き直ったので、ボクは再び唇を重ねた。
「ほら、舌を出して」
素直に舌を尖らせて伸ばしてきた藤倉の柔らかい舌をボクは夢中で吸い込んだ。
「ほら、気持ちいいだろ」
頭がぼぉっとなって、何も言わずに、頷く藤倉にボクは再び聞いた。
「オナニーしてる?」
藤倉は一旦頷いて見せたが、直ぐにハッとなって首を左右に振ると慌てて言った。
「嘘です…、そんなことしてません!」
ボクはそれをみて、藤倉のことを本当に愛おしく思った。
ボクなんかに、誰にも知られたくない秘密を教えてくれたのだ。
ボクは唇を藤倉の下半身へと移していくと、薄い草むらに覆われた股間へと埋めた。
「恥ずかしいから、見ないで!」
藤倉は腰をくねらせて逃れようとしたが、ボクは藤倉の太ももをがっちり両腕で抱えると敏感な突起に舌先を押し当てた。
「いやぁ!」
逃れようとする藤倉の包皮を舌先で捲り上げ、顔を出した蕾を舌先で転がした。
「うぅ…」
うめき声を上げる藤倉の姿に興奮したボクは、高速で舌を動かした。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ」
藤倉が悶え、腰が自然と持ち上がりそうになっていた。
ボクはそれをがっちり抑え、陰核を吸い込むようにし続けると、藤倉の腰がガクガクと震え、昇天した。
「イッたことはあるんだね」
「先輩、酷い!」
「もっと気持ちよくしてあげるからね」
そう言って、今度は添い寝をするように藤倉の横に身を横たえると、まだ愛液に塗れた股間へと指を伸ばした。
藤倉は目を閉じたまま、ボクの指を拒むことはしなかった。
亀裂に沿って指を何度も往復させると、奥から蜜が一層溢れ出し、藤倉の口からは再び声が漏れ始めた。
「あぁ、うぅ…」
ボクの親に声が聞こえないように、藤倉は左手で口を覆い、必死に声が出るのを堪えていた。
その姿がエロくて、ボクは一層攻め立てた。
ぐっしょりと濡れた蜜壺に中指を突き立てて、中を掻きまわすようにすると、藤倉は声を漏らした。
「それダメ!イッちゃう!」
そう言った途端、藤倉の身体は小魚が跳ねるようにビクビクと跳ねるようにくねり、そのまま動かなくなった。
「藤倉、大丈夫か?」
藤倉の身体を抱き起し、腕に抱き締めながら尋ねると、藤倉は薄めを開けて言った。
「先輩、こんなの初めてです…、もうダメです…」
荒い息を吐きながらそう言うと、垂れそうになった涎を啜り、藤倉は目を閉じた。
夢にまで見た藤倉の裸体を前にして、ボクの興奮はとどまるところを知らなかった。
目の前で絶頂して見せる妖精の姿は、ボクの肉棒を硬くそそり立たせた。
判断力を失ったようになった藤倉の手を取って、そっとボクを握らせた。
すると藤倉はゆっくり握った手を上下に動かし始め、虚ろな目を開くと緩慢な動作で身体を起こすとボクの股間に顔を埋めた。
拙く、ぎこちないフェラだった。
けれども、何とも言えない生温かさに包まれて、ボクの肉棒は藤倉のお口の中で一層硬さを増した。
藤倉の薄い唇がボクの陰毛に隠れるほど吸い込まれたとき、ボクは波打つと白濁液を放っていた。
「うっ!」
前後に動かしていた藤倉の首の動きが止まった。
けれども藤倉はボクを吐き出さずに吸い続けると、器用に喉を鳴らしながらボクの吐き出したものをゴクリと飲み込んだ。
「先輩、飲んじゃいました」
ボクの隣に横になった藤倉がそういうのを聞いて、ボクはこの後輩が愛おしくてたまらなかった。
藤倉の細い身体を思いっきり抱きしめた。
しばらくその柔らかさを感じていたが、やがて猛烈な睡魔に襲われて、ボクたちは抱き合ったまま眠った。
結局その日、ボクは藤倉を女にしてやれずに終わってしまった。
目を覚ますと、ベッドに中に藤倉の姿はなかった。
裸のままで眠っていたので、慌てて下着とパジャマを着て部屋を出ると階下でお袋と話をする藤倉の声が聞こえてきた。
「藤倉、ちょっといい?」
エプロン姿の藤倉を呼ぶと、藤倉はボクの方へやってきながらも不満そうに言った。
「ちょっと、名字は無いですよぉ。せめて名前で呼んでくれないと、お母さまにバレちゃいますよぉ」
「あぁ、ごめん…って、そうじゃなくて、何をしてるんだよ?」
「見てのとおり、朝食のお手伝いですけど」
「それは見ればわかるけど、どうして、お袋と談笑しながら我が家の台所にいるんだよ?」
「先輩が『カノジョ』だってはっきり紹介してくれないので、自分でそう言いました」
「えっ?」
そのとき、お袋が藤倉を呼ぶ声がした。
「ひとみさん、これ、手伝ってもらっていいかしら」
「はぁい!」
藤倉はボクにウインクすると、厨房へと戻っていった。
朝食の間、父親は一度も新聞から顔を上げず、藤倉とお袋だけの間で話が弾んでいた。
食べ終わって女性陣が後片付けを始めると、漸く親父は新聞から目を上げていった。
「美人じゃないか」
「いや、そういうのじゃないから」
「じゃ、どういうのだ」
「いや…、その…」
「お前は、見た目で勝負できないんだから、これを逃すともうあとはないぞ」
父親から貰いたいアドバイスではなかったが、素直に親心と受け取ることにした。
後片づけが終わると藤倉はボクの部屋にやってきて言った。
「今日は、これでお暇しまぁす」
「じゃぁ、駅まで送っていくよ」
そう言うと藤倉は嬉しそうな顔をしてボクに頷いた。
「なぁ、藤倉」
駅までの道すがら、足取り軽くボクの前を歩く藤倉に話を切り出すと、藤倉はくるりと振り返って言った。
「ほらぁ、名前は駄目ですって」
「いや、そのことなんだけどさ。藤倉本気なの?」
「本気って?」
「つまり、本気でボクのカノジョってことでいいの?」
藤倉は少し唇を尖らせると言った。
「当たり前ですぅ」
ボクにはまだ、信じられなかった。
ボクは藤倉にとってそれなりにいい先輩だったかもしれない。
けれどもそれ以上の感情が芽生えるとも思えなかった。
ところが藤倉はボクの目を真っすぐにみて、こう言った。
「私、好きでもない人の前で、裸になったりしません」
それでもまだ、半信半疑だった。
そのとき、犬を連れて散歩をしている人が藤倉の背後からやってきた。
ぶつからないように藤倉の腕を掴んで避けさせると、藤倉は一オクターブ高い声になって言った。
「可愛い!」
藤倉の視線の先には、散歩中に振り返って見せた犬の姿があった。
ブルテリアだった。
その瞬間、ボクの中の蟠りが氷解した。
蓼食う虫も好き好き。
後になって聞いたが、藤倉が一番好きなのは、ブルドックらしい。
複雑な気持ちだったが、それで納得することにした。
ボクがブルドッグだろうが、何だろうが、藤倉がは高嶺に咲く一輪の花であることに違いはないのだ。
駅の改札の前までくると藤倉が言った。
「先輩、まだ、一人前の女にしてもらってないので、明日、うちに来てください」
さらっと言ってしまえる藤倉に驚きながらも、ボクはただそれに頷いた。
ボクにも遅い遅い春がやってきた。
その晩、ボクは風呂に入って全身をくまなく洗った。
見た目は悪くても、清潔ではありたい。
お袋が寝静まってから、親父がボクの部屋へとやってきた。
「俊介、これ」
小さな紙の箱を渡された。
避妊具だった。
「封は開いてるが、持って行きなさい」
親父がこんなに物分りがいいとは思っていなかった。
いや、実のところ親父とこんな会話は交わしたくはなかった。
封が切ってあるのも何とも生々しい。
お袋の顔が脳裏をよぎったが、それ以上の想像をするのは止めた。
そう思いながらも、実のところを言うと、明日、どうやってそれを調達しようか悩んでいた。
親父の前では『いらないよ』といってゴミ箱に捨てて見せたが、あとでこっそり拾ってカバンに入れた。
藤倉は北国の出身で、独り暮らしをしていた。
ⅬINEで住所を教えてもらって辿り着いてみたら、そこは綺麗なマンションだった。
教えられた部屋番号のボタンを押すと、インターホンから藤倉の声が聞こえてきた。
「はぁい、いま、開けまーす」
自動で開いたガラスの扉を通って、エレベーターに乗り込んだ。
エレベーターの扉が開くと、そこにはエプロン姿の藤倉が立っていた。
「先輩、いらっしゃい!」
そう言うと、藤倉はいきなりエレベーターに乗ったままのボクの首に抱きついてきた。
抱きしめた藤倉の身体は、やはりとても柔らかかった。
そのまま抱き合っていると、エレベーターの扉が閉まり、動き出して一階に戻ってしまった。
ボクたちが下りずにいると、主婦らしい女性は一瞬怪訝そうな顔をしてみせたが、乗り込んできた。
女性が下りるとボクたちは笑った。
「へんなカップルだと思われたじゃないか」
「へーき、へーき」
エレベーターを出てそう言いながら、藤倉はスキップをするように自分の部屋へとボクを案内してくれた。
藤倉の会社のデスクは殺風景で女性らしさは微塵もなかった。
ところが、藤倉の部屋は夢見る少女を絵に描いたような部屋で、そのギャップに驚いた。
「何だか驚いたな」
無遠慮に部屋の中を見回してしまった。
「部屋に男の人を入れるの、初めてですから何だか恥ずかしい」
お客さん用のコーヒーカップに淹れたクリームだけのコーヒーを運んでくると、藤倉は言った。
「今夜、この地区の花火大会なんです。この部屋からよく見えるので見て行ってください」
少し上目遣いになって言ってくれる藤倉が可愛らくて仕方がなかった。
藤倉の細い身体を引き寄せると思いっきり抱きしめた。
「先輩、今日は私を女にしてくださいね」
ボクは藤倉に唇を重ねると、一緒にベッドに倒れこんだ。
藤倉のブラウスのボタンをひとつずつ外し、袖を抜いて脱がせると、ピンク色のブラジャーが小さなおっぱいを隠していた。
背中に腕を回し、ホックを外すと藤倉は自分の腕で胸を隠すしぐさをした。
「全部見せて」
そう囁きながら、腕を開かせると陥没した乳首が現れて、ボクはゆっくり唇を近づけていった。
「あん…」
乳首の先に唇が触れると、藤倉の口から小さな声が漏れた。
舌先でペロペロしていると、陥没した乳首は硬さを蓄え、やがてピンとおっぱいの頂点に勃った。
「乳首、勃ってるよ」
そう言うと、藤倉は恥ずかしそうに顔を横に背けて言った。
「そんなこと、口に出して言わないでください。恥ずかしいじゃないですか…」
「ボクはもう藤倉の全てを知っているんだよ」
自分でもよくそんな台詞が出てきたものだと思うが、藤倉は背けた顔を真っ赤にしていた。
ホックを外してファスナーを下ろし、腰を少し浮かせてもらって、フレアスカートを足から抜いた。
藤倉は再び腕を胸の前にクロスさせて、ベッドに横たわっていた。
卵の皮をむくように、下着もお尻のほうからつるんと脱がせ、ボクの目の前に一糸纏わぬ藤倉の裸体が再び現れた。
焦る気持ちを抑え、ボクも着ているものを脱ぎ捨てると、藤倉の上に覆いかぶさっていった。
おっぱいを揉んで、唇を重ねるとその日は藤倉のほうから舌を絡めてきた。
身体を擦るようにしていた手を腰から股間へと伸ばすとそこは既に潤っていた。
「濡れてる…」
わざと口に出して言っている自分に驚きつつも、恥じらいを見せる藤倉の表情に萌えた。
「膝を立てて」
そう言ってから膝頭を徐々に引き離していくと、ボクは藤倉の股間に顔を埋めた。
亀裂に沿って、ゆっくり上下に舌を滑らせていると、藤倉の合わせ目から少し泡を含んだ透明な液体が溢れ出してきた。
ボクは今度は指先を割れ目の縁に這わせながら、舌先を藤倉の敏感な蕾へと移らせた。
「剥いちゃおうかな…」
そう口に出して言うと、藤倉の身体が期待にビクッと震えた。
「あ、あ、あ…」
舌先のリズムに合わせて藤倉の口から声が漏れる。
藤倉が十分な高まりを見せたところでボクは蕾への刺激を指に切り替えた。
「先輩、意地悪しないで…、早く…」
シーツをつかんで必死に耐えている姿がエロくて、ボクの興奮を誘った。
指の動きを早めると、藤倉は仰向けになったまま胸を逸らし始めた。
「あぁ、イクっ…、先輩、私、イッちゃう…」
やがて藤倉はビクビクっと身体を震わせると昇天した。
逸らしていた胸がストンと落ちて、背中がベッドについた。
抱きしめてやると藤倉はボクの耳元で掠れたような声で囁いた。
「先輩…、気持ち良かったです…」
ボクも藤倉の耳に囁いた。
「もっと、もっと、気持ち良くさせてあげるからね」
顔を覗き込むと、藤倉は恥ずかしそうに言った。
「先輩のバカ…」
藤倉の息が整ったところで、今度は指を藤倉の蜜壺に軽く挿入してみた。
「あぁぅぅ…」
藤倉は腰を捻って逃れようとしたが、ボクは藤倉の首の後ろに腕を差し込んで横から抱きしめるようにして股間への刺激を続けた。
「あぁ、またイッちゃう!あ、あ、あ、もうダメ!」
一度絶頂を迎えていた藤倉の身体は一層敏感になっていて、ビクッ、ビクッと小刻みに小さなエクスタシーを迎えていた。
けれどもボクは指の動きを止めなかった。
「さ、先輩…、敏感になってるから、続けては…」
そう言いながらも藤倉はボクの指を受け入れて、再び高まっていった。
「藤倉、イキたかったら、イッていいんだよ」
そう言って、今度は激しく股間をまさぐるとピンポイントでクリトリスを擦り続けた。
「そんな…、そんなにしたら…」
「そんなにしたら?」
「あ、いい…、あぅ、イクっ!」
「いいよ、イッていいよ」
ボクは指の速度をさらに速めた。
「あぁ、もうダメです!」
ビクビクっと、藤倉の身体が震えたが、ボクは愛撫を続けた。
「先輩、そんな…」
「そんなにしたら、また…」
身体を硬直させ、藤倉が小さく痙攣したが、ボクは続けた。
「もうイってますっ!」
「イってますからヤめてぇ!」
「あぁ!あぁ!あぁ!」
「あぁ、やめて!やめて!やめて!」
「私、おかしくなっちゃう!」
「イクっ、イクっ、イク、イク、イク!」
「もうだめぇぇぇ!!!」
「あ゛がぁぁぁぁっ!!!」
断末魔のような声を発し、藤倉の股間からは熱い愛液が迸り出るとシーツに大きなシミが広がった。
「あぅ…、あぅ…、あぅ…」
身体が痙攣するたびに、半開きになった藤倉の口から声が漏れでていた。
ボクはそこで藤倉の脚の間に割って入り、膝を両脇に抱えると一気に蜜壺へと挿入を果たした。
藤倉の身体が再びビクッとなったが、痛がる様子はなかった。
少しずつ動いてみて、藤倉の様子を窺った。
「痛くない?」
藤倉は目を閉じたまま、小さく首を横に振った。
それを合図にボクは一気に根元まで藤倉の中に入っていた。
「ひぃーっ!」
藤倉が仰け反ったが、ボクはその小さな身体に覆い被さって、腰の動きを速めて行った、
「先輩、私、壊れちゃう…、そんなにされたら壊れちゃう…」
譫言を言うにボクに訴えながら、藤倉は悶えていた。
フィニッシュにかかる前にボクは藤倉から一旦出ると、ベッドにうつ伏せに寝かせた。
それから、四つん這いにさせると腰を高く上げさせた。
藤倉は腕に力が入らないようで、雌豹のような格好になった。
ボクが後ろから挿入すると、藤崎の背中が反り返った。
「な、なにか、ヘンです!」
「あぁ、さっきまでと違う!」
「違うところに、当たってるぅ!」
「うくっ、イクっ!」
ピストンの速度を少し落とすと藤倉はすがるような視線をボクに向けてきた。
「やめちゃ、いや!」
「お願い!続けて!」
ボクはピストン運動の速度を戻した。
「あぁ、先輩、もうイカせて!」
「お願いだから、このままイカせてぇ!」
ボクの屹立したものが、何度目かに奥深くまで到達した瞬間、藤倉は枕に突っ伏した。
「あがぁー、もうダメェ!!!」
藤倉の中で、ボクが弾けた瞬間でもあった。
枕に顔を埋めたまま、藤倉は動かなくなった。
ボクを奥に咥えこんだまま、キツキツの膣は収縮を繰り返し、ボクから全てを絞り出そうとしているかのようだった。
藤倉を仰向けにさせて、横抱きに抱えるように抱きしめると、藤倉は薄めを開けて言った。
「ずっと好きでした…」
「ごめん、知らなかった」
「そうだと…思ってました…」
「ボクも好きだったよ」
「それは、知ってます」
そういうと気だるそうに笑みを浮かべると、ペロッと舌を出して見せておどけた表情をして見せた。
少し落ち着くと、藤倉は再び話し始めた。
「『小林くんの企画が上手く行ったら、協力してあげる』って、名倉さんに言われてたんです」
「名倉さんに?」
「はい、『山崎くんを好きになるなんて、男を見る目があるね』って」
「本当にそれ、名倉さんが言ったの?」
「本当ですよ。でも、名倉さん、私の知らない先輩をたくさん知っているので妬いちゃいました」
それは、前にも聞いたが、何度聞いてもうれしい台詞だった。
名倉さんがボクのことをそんな風に見てくれているとは思っていなかった。
何と言っても叱られてばかりだったのだ。
「私、女になったんですね」
薄っすらとではあるが、藤倉のお尻の下あたりのシーツに血が滲んでいた。
「うん、痛くなかった?」
「気持ち良すぎて、それ以外、何も感じませんでした」
藤倉は子猫のように頭をボクの胸に擦り付けてくると、甘えた仕草をボクに見せた。
ボクのジュニアはそれだけでムクムクと復活を遂げてしまった。
それから何度か合体を繰り返し、抱き合ったまま眠ってしまった。
目を覚ました時には夜になっていて、遠くで打ちあがる花火の音が聞こえていた。
カーテンの隙間から窓の外を見ると、大玉の綺麗な花火が幾つも打ちあがっていた。
「藤倉、花火が始まってるぞ」
まだ眠そうな目をこすりながら、藤倉がボクの傍にやってきた。
ベッドに並んで座って花火を見ていると、藤倉はボクに凭れかかってきた。
それをボクが受け止めて、後ろから抱きしめると藤倉は首をひねるようにしてキスをせがんだ。
「女にしてくれとは言いましたけど、こんなにエッチな娘にしてくれとは言ってないんですけどぉ」
悪戯っぽく笑う藤倉の舌を絡めとった。
それから、ボクがきつく抱きしめると、藤倉はボクに囁いた。
「私、もう先輩のものですから」
名残惜しかったが、花火が終わるとボクは藤倉のマンションを後にした。
「二人の時は、『ひとみ』って呼んでもらえますか?」
玄関からボクを送り出しながらを藤倉が少し照れるように言った。
それからというもの、週末になるとボクは藤倉の家に通うようになった。
エッチがしたくて藤倉のもとに通っていると思われたくなくて、我慢していると藤倉から求めてくることもあった。
「ねぇ、先輩…、しよ」
妖艶な目をしてズボンの上から股間を撫でてくる。
そこから抱きつかれて、こんなセリフを聞かされた日には、何事もなく帰ることなど不可能だった。
最初のころは敏感な蕾を刺激して、昇天させていただけだった。
ところがある日、亀裂から中指を差し込んで少し曲げたところにざらざらしたところがあるのに気がついた。
それを掻くように刺激すると、藤倉は狂ったように悶えた。
「先輩、そこすごいです!」
「あ、あ、あ、何だかすごいです!」
「あー、そこ…、そこ…、そこっ!」
「あー、イク、イク、イク、イクッ!!!」
言われるままに刺激し続けると、藤倉は愛液を漏らしてエクスタシーに達することが分かった。
そして、ある日、それよりも深いところで、指の先にふれるコリコリした突起を刺激し続けた。
「先輩、いつもと違います…」
「身体全体が痺れます…」
「もう許して…、先輩、もう許して…」
「私、恥ずかしい女になっちゃう…」
「あぅっ、あぅっ、あぅっ、あー、もう、イクーっ!!!」
「あひぃー!」
藤倉が全身をビクンビクン痙攣させてオルガに達した瞬間、白目を剥いて気を失った。
白い喉を見せ、口を開いたまま、ベッドの上で硬直したように、意識を失った藤倉の姿はエロスの極みだった。
藤倉が目に妖艶な光を点し、ボクを誘惑するように積極的におねだりするようになったのはこの頃からだった。
「先輩…、私、もう、先輩から離れられない…」
子猫のように額を擦り付けて、甘えてこられるとボクはもうメロメロだ。
「それならずっと一緒に居ようか?」
藤倉の動きが一瞬固まり、それからガバッと身体を起こすとボクの目を覗き込んできた。
「それプロポーズですよね!」
返事をする代わりに抱きついてきた藤倉を抱きしめた。
「うれしい!」
抱きつきながら唇を重ねてくると、藤倉はボクの屹立したものに手を伸ばしてきた。
「私、先輩が気持ちよくなら、何でもできますから」
そう言って、自分からボクの股間に唇を近づけると大きく口を開けて頬張った。
藤倉の薄い唇がボクの陰毛の生え際にまで達し、ボクは快感に震えた。
「藤倉もボクの上になって」
そう促して藤倉に長い足を開かせて、逆さまにボクに覆い被さらせた。
高速で舌を動かして、藤倉の赤みを帯びた陰核を刺激する。
藤倉も負けじと首を上下に動かし、ジュボジュボと音を立てながらバキュームフェラで応じた。
「あ゛ーっ、イッちゃうぅーっ!!!」
そう言って先に果てたのは藤倉だった。
溢れ出た愛液が零れて、ボクの顔の上で雨が降ったようだった。
「私だけ、ズルイ!」
正気を取り戻した藤倉は、妖艶な眼差しをボクに向けると、ボクの肉棒へと再び舌を這わせ始めた。
藤倉のご両親への挨拶は、それから三ヶ月ほど経ってからだった。
ターミナル駅で待ち合わせて、新幹線に乗り込むと、藤倉は珍しく緊張していた。
お偉いさんたちを前にプレゼンをしても物怖じしない藤倉のそんな姿に、ボクは嫌な予感がした。
「あのね、先輩…」
「あ、また、先輩って言った」
「ごめん…」
ボクが頷くと、藤倉は改めて話を切り出した。
「あのね、真ちゃん…」
「うん」
「うちの父のことなんだけど…」
言いにくそうにしている藤倉を見て、ボクは一層不安が募ってきた。
それでも聞かないわけにはいかないので、ボクは先を促した。
「なに?」
「たくさんの孫に囲まれて老後を過ごすのが夢だっていつも言ってるの」
「いいじゃない」
思いっきり怖い父親だと聞かされるのではないかと怯えた自分を恥じるとともに、内心ホッと胸を撫で下ろした。
「でも、子供はまだ早いでしょう?」
藤倉は少し上目遣いになって、ボクに視線を向けた。
「まぁ、暫くは二人の時間を楽しみたいよね。藤倉は?」
「あ、先輩も苗字で呼んだ!」
「ごめん、つい…って、藤倉もまた、先輩って呼んだ!」
楽しい道中で、時間が経つのを忘れた。
降車駅が近づいて来たところで、藤倉は再び真顔になっていった。
「父のことなんだけど、気に入った人には、自分が大切にしているお酒を勧めるの」
「じゃぁ、それを飲ませてもらえるようにがんばるよ」
そう言うと、藤倉は何だか複雑な表情をして見せた。
「父に勧められても、あまりお酒を飲まないでね」
唐突に、どうしてそんな話になるのかわからなかったが、兎に角、着いてしまった。
一時は勝手に怖いイメージを持っていたが、義父は陽気な人だった。
話が弾み、とっておきの酒があるといって、蔵から戻ってくると、亀に入った酒を振舞ってくれた。
義父に気に入られることには成功したらしい。
勧められるままに杯を重ね、あとから聞くと大量のマムシ酒を飲まされたらしい。
そのまま眠り込んでしまったが、夜中に股間がはち切れそうになって目覚めた。
精力絶倫になった(らしい)ボクは、その晩、狼になった。
藤倉の実家であることも忘れ、隣で眠っていた藤倉を何度も何度も抱いた。
藤倉は懸命に声が洩れるのを堪えていたが、やがて我を忘れて、喘ぎ声を発していた。
繰り返し藤倉が絶頂を迎え、最後には生のままで出してしまった。
「凄かったよ」
翌朝、藤倉は何だか嬉しそうにそう言ったが、ボクは何だかいやな予感がした。
藤倉の実家から戻って暫く経つと、案の定、ボクは藤倉から妊娠を告げられた。
お義父さんの策にまんまと嵌ってしまったらしい。
お義姉さんがお義兄さんを実家に連れてきたとき、お義兄さんも同じように飲まされて、目出度くご懐妊となったらしい。
ボクたちは、式を早めることになった。
家族計画を狂わされてしまったが、お義父さんはご機嫌なので、結果オーライだと思っている。
そして、何と言ってもキュービッドの名倉さんには心から感謝している。
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(2020年05月28日)
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