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投稿:2016-05-06(金)12:29

リーマンショック後の就職難で入った会社での出来事

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名無しさんからの投稿

子供の頃、親が離婚した。

俺10歳、妹6歳の時だった。

俺は親父に、妹は母親に引き取られた。

父子家庭だったけど、不幸でもなければグレることもなく、大学まで行かせてもらった。

就職活動はリーマンショック後の世界不況の真っ只中。

卒業間近、就職決まらず。

バイト先のコンビニ店長が、

「うちの会社、受けてみる?」

コンビニの仕事は嫌いじゃなかったから、受けてみたら合格。

就職した会社は変な会社だった。

「しばらく社長に付いてくれる?」

入社初日から、社長と行動を共にすることになった。

朝、社長の自宅に社長を迎えに行く。

「ご飯食べた?腹減ってない?」

毎朝、社長に聞かれる。

初日、

「食べてないです」

って正直に答えたら、社長の家で一緒にメシを食うことになった。

独身、一人暮らしの社長は料理が趣味。

豚のしょうが焼き、いわしの酢漬け、筑前煮、豆腐の味噌汁に丼めし。

食後にヨーグルトとコーヒー。

「朝はしっかり食べないとね。どうしても時間がない時はバナナを二本食べなさい」

気さくで話し好きな社長。

「煙草は?」

「吸いません」

「ごめんね、吸ってもいいかな?」

社長の家だし、新入社員が社長に「ダメ」なんて言えない。

社長の車で一緒に出勤。

途中、コンビニで買い物。

「〇〇店、パンの陳列が乱れてたよ・・・」

会社到着して部長に報告し、すぐに車で移動。

雑居ビルに到着。

階段を登って、エレベーターで下りてきて、別の会社へ到着。

「〇〇ビルの掃除は行き届いていたよ」

またも報告。

すぐに車で移動。

昼食をファストフードで取り、別の会社に到着。

「〇〇店のトイレの電球、取り換えた方がいいと思う」

またも報告。

「働く人はいらない。仕事をする人が欲しい」

移動の車中で、社長はこんな話をよくする。

「人が動くで働くだ。人が武士の心を持って、仕事の仕だ。武士の心とはプライドだ。仕事とは人がプライドを持って、事を成すことだ」

説教じゃないけど、格言じみた話はけっこう聞かされた。

仕事終わりにメシ食いに連れて行ってもらって、キャバクラに行ったこともある。

翌日、別の会社に行く。

「キャバの〇〇。〇〇ちゃんの接客は俺には合わない。喋っているうちにタメ口になるのはいかがなものか・・・」

社長はコンビニ、不動産、飲食店、キャバクラ、と、いくつもの会社を経営している。

こんな感じで3ヶ月、社長に付いて回った後、俺はキャバの会社に異動になった。

配属先はキャバの店舗。

職種は「ボーイ」だ。

出勤初日、店長に連れられて女の子の控室に挨拶に行ったら、女の子同士が掴み合いのケンカ。

店長が間に入って治めた。

「あれも仕事だから」

事務室で店長にそう言われた。

オーダーを運ぶのもボーイの仕事だ。

初めてオーダーを運ぼうとした時、店長に止められた。

「今、客がレイちゃん口説いてるでしょう?このタイミングで持って行くと客が嫌がるから、口説きが一呼吸するまで待って」

お茶ひいて、控室にいる女の子にパシリに使われた時、

「すぐに買いに行かなくていいよ」

と店長に止められた。

女の子からは「遅い」と怒られた。

「ミナちゃんお茶ひいてイラついてるから、八つ当たりさせて発散させないとね」

店長から最初に言われたのは、

「ボーイの仕事は気配りと間。それがすべてだよ」

社長に付いて回った時もそうだったけど、俺は「仕事」以外の大事なことを教わっている気がした。

1年も店にいると客の間も掴めるし、女の子の揉め事も治められるようになった。

ボーイ仲間や女の子とも親しくなる。

「サヤ」ちゃんって女の子がいた。

サヤちゃんは指名が入ると、必ず最初に指名客が吸う銘柄の煙草を渡す。

煙草を吸わない客には好みの嗜好品を渡す。

俺達ボーイにもくれる。

俺のフリスク好きを知って、送りの時はフリスクをくれた。

これだけ気配りができて、大島優子似で可愛いくて、巨乳とくれば人気も上がる。

すぐにNo.1になった。

ところが、突然、店に

「辞めます」

とだけ書いたメールを送りつけて、出勤しなくなった。

店長がサヤちゃんのワンルームマンションに行ったが、引っ越していたそうだ。

店の人間も指名客も残念がったし、突然辞めたことを不思議に思っていた。

そして、忘れもしないあの日が来た。

「サトル君、修羅場くぐるかい?」

店長の口調がいつもと違う。

「キャバはどんなに飾っても、客も女の子も本性が隠せない。人間の本性を見るかい?」

店長が何を言っているのか、さっぱりわからない。

俺は店長を信頼していたから、店長に従うとだけ答えた。

あの日、俺は店長に言われて「レイ」を自宅ではなく、事前に店長に言われた廃工場に送った。

「ここで、店長から話があるの?」

レイはどうやら店長から、「話がある」と事前に言われていたらしい。

車から降りて怪訝な顔をするレイに、廃工場に隠れていた男達が襲いかかった。

俺の目の前で、レイは男達に乱暴に犯された。

「どんな気分です?レイさん」

いつの間にか現れた店長がレイに声をかけた。

「サヤちゃんにしたことの責任を取ってもらいますよ」

カメラやマイク、ライトが用意されて、撮影が始まった。

レイは放心してされるがままだったが、いつしかアエギだし、「いくッ」と、声をあげた。

そこからは狂ったように声をあげ、男達のどんな命令にも従っていた。

縛り、ムチ打ち、ろうそく、浣腸、アナル、あらゆる辱しめをレイは受けて、そのすべてを撮影された。

これは俺の想像だけど、サヤちゃんが入店するまでNo.1だったレイは、その座を奪ったサヤちゃんを誰かにレイプさせたんだと思う。

そして、店を辞めるように仕向けたか、辞めるように脅迫したのだろう。

「嫌がらせ程度なら放っておいてもいいんだけど、レイのしたことはケジメを取らないとね。店が成り立たない」

とだけ店長は言った。

サヤちゃんがどうしているかは知らないけど、レイはその後3年間客を取らされた。

それもアナル好きの変態の客ばかり・・・。

今はSMクラブで働いているらしい。

俺は異動になり、いくつもの店舗を渡り歩いた。

今は「サトル君」ではなく、「サトルさん」と呼ばれている。

色んなことがあったし、この前もレイと同じことがあって、俺が店長と同じ役割を果たした。

そしてこの夏、俺は新店舗を任されて、店長になる。

今は新店舗の立ち上げで忙しいが、また、キャバの話を書きに来るよ。

- 終わり -

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