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投稿:2012-05-12(土)03:00

カロで女子◯学生を轢いてしまった

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名無しさんからの投稿

女子◯学生を轢いた時のお話。

人生の節目を迎えようとしている俺。

もしかしたらレスつかないかもしれなし、板違いかもしれないけど、ちょっと書かせてください。

轢いたのは今からちょうど5年前になる。

俺は某私立大学の医学部に通っていた。

大学2年生から3年生に進級する春だった。

私立の医学部と言ったら金持ちの行くところ、というイメージを持つ人が多いかもしれないが、確かに金持ちも多かった。

学生なのに外車に乗っているヤツもいたし、ブランドのバッグに解剖実習書を詰め込んでいるヤツもいた。

俺はというと、実家にあったダサいリュックを背負い、ギアもない自転車をこいで大学に通っていた。

その横をBMWとやらが通り抜けていく。

(くそ、俺も乗っけてくれ汗汗汗)

嫉妬やら羨望やらは無いといったら嘘になる……正直、嫉妬していた。

(くそ、なんで俺はこんなに貧乏なんだ)ゼェゼェ

俺の家は決して裕福ではない。

もともと俺には姉が2人いるが、その2人とも私立の文系学部に進学して出費があったし(4年前の時点で2人とも働いていたが)、俺の医学部進学は経済面で制約を受けていた。

高校の成績はまぁまぁ、進路担当の先生からは

「頑張り次第だが、不合格の可能性もあるんだからもうちょっと考えろ」

と現実的な事も言われていた。

しかし俺は医学部を諦めなかった。

センターは84%、国公立を受験したが見事撃沈。

滑り止め(と言っても行く気は無かった)私立に何とか引っかかった。

俺は浪人を親に申し出た。

しかし

「来年合格する保証はないし、せっかく合格させて貰えたんだから私立行きなさい、お金の事は大丈夫だから」

と、親に言われ、感謝しつつ大学生活を送っていた。

奨学金を利用し、アルバイトしながら学生生活を送っていたが、やはり生活が困窮する事もしばしばあった。

医学書というものはとても高価で、1冊数万円するものも珍しくない。

その教科書を買うのにさえ苦労する俺を横目に、金持ちーズは相変わらず金持ちだった。

しかし金持ちーズは性格は悪くなかったので、俺はコンプレックスを抱えながらも楽しい大学生活を送っていた。

そんな大学生活の中、突然親から連絡があった。

「○○(俺の名前)、実は車が手に入りそうなんだけど、必要か?」

どうやら父親の親戚が新車に買い替えるので、古い車を譲ってくれるとの事であった。

その車はカローラ、かなり古い年式だった。

カローラ購入当時は最新だったであろうカーナビの車載テレビも、砂嵐を写すのみで、海沿いの道を走ればカーナビでは海の上を走っていた。

保険やら燃料費やらで生活を圧迫するのは分かっていたし、かなり古い代物だったが、俺は

「欲しい!」

と即答した。

事実、大学があるのは田舎だったから車がないとかなり不便だった。

バイクに乗っている人も多かったが、事故が怖くて乗れなかった。

何より金持ちーズに対する嫉妬心があった。

(くくく、これで俺も金持ちーズと頭文字Dやってやるからな!俺の車、俺の車!)

などと意味の分からぬ厨房っぽい事を思っていた。

金持ちーズの外車とカローラなんて比べられるものではないが、肩を並べたような気がして嬉しかったのだ。

俺はカローラに乗る日を待ち焦がれていた。

前置きは長くなったがここで5年前の話に戻る。

春休みに俺はカロ(古いとは言っても車を手に入れたのが嬉しくてカロと名づけていたw)を手に入れ、実家から大学へと帰る最中だった。

ネーミングセンスなくてサーセン。

(頭文字Dとか笑いが止まらんぜwコップに水入れてカーブ練習とかテラウケルwwウヒヒwww)

なんて事を考えながら運転していた。

自宅まであと数分というところだった。

目の前に、黒い何かが猛スピードで飛び出してきた。

「(イニシャr)ディィィィーーーーーーー!」

俺はとっさにブレーキを踏んだ。

ガシャン!!

間に合わなかった。

急いで車の外に飛び出した。

もうパニックだった。

人を轢いてしまったかもしれない。

目に飛び込んできたのは自転車と、女子◯学生だった。

「大丈夫ですか!?」

女子◯学生に駆け寄る。

すると彼女はムクっと起き上がり

女子◯学生「へ?何があったんですか?!あなたは誰ですか!?」

「え、あぁ、私はあなたを轢いたんですか!?」

女子◯学生「す……すみません!ボーとして走ってたら……。とにかくすみません!失礼します!」

「待って!あなたを轢きました?!轢きましたから!」

女子◯学生「いえ、轢いていませんから!」

俺も女子◯学生も初めての交通事故で、2人とも相当キョドっていたらしい。

2人が言い合う事は意味を成さず、その事故を偶然目撃した友人が仲裁に入ってくれ、事態は収束に向かった。

友人によると、物陰から女子◯学生が突然飛び出し接触したが、本当にかすった程度で自転車がバランスを崩したとの事。

女子◯学生に怪我は無く、カロに自転車のペダルの跡がくっきり付いていた。

本当なら警察とか呼ぶべきなんだろうが、女子◯学生が

「いいですいいです!」

と言うし、幸いな事に大した怪我も無さそうだった。

しかし念の為に病院に行って検査を受ける事を言って、俺の連絡先を◯学生に渡して別れた。

(あー、俺のカロに傷が……)

桜が咲き始める季節だった。

数日後、俺はカロに乗って買い物に出かけようとしていた。

その時

「あっ!!!!!!」

振り返るとあの女子◯学生が立っていた。

コラコラ人を指差すんじゃないよ。

「あっ!!!」

俺は駆け寄った。

女子◯学生「ひっ!」

後ずさる。

「すまん、この前はごめんなさい、大丈夫だった?病院行って検査は受けた?」

相手が事故の相手、しかし◯学生という事で敬語が入り混じった会話になった。

女子◯学生「…はい、大丈夫です…」

「そうか、良かった。また何かあったら連絡ください、じゃあ」

女子◯学生「……」

さらに数日後、俺の携帯が鳴った。

「もしもし?」

女子◯学生「あの……私、事故に遭った○○ですケド」

この時俺は、初めて女子◯学生の名前と年齢を知った。

中◯2年生、ここでは雫としておく。

「あぁ、事故の時はごめんなさい。どうしたの?」

「もう大丈夫ですから……実は相談があって…」

「っえ……」

俺は慰謝料とか賠償金とか治療費とかの心配をした。

「……自転車の調子がおかしいんです」

「へ?」

「自転車の調子がおかしいんです!」

ここで俺に妙案が思いつく。

(俺の使っていない自転車をあげれば解決じゃないか?カロが手に入ったし、自転車はあれば便利だが、もう必需品ではないし……)

「俺が使ってた自転車があるんだけど、それをあげるよ!」

「嫌です」

ナマイキなガキだな、オイ。

こちとら生活苦しいんだよ。

新学年の教科書買わなきゃいけないんだよ。

空気読めよ!

「ま、まぁ、見てみてよ。気に入らなかったら別にいいからさ」

その場は何とか言いくるめて、後日自転車を見に来るとの事になった。

雫とは自宅近くの公園で待ち合わせた。

雫は自転車を見るなり

「こんな自転車は嫌だ!せめて3段階のギアが欲しい」

俺(クソナマイキなガキめ。ギアなんて贅沢品なんだよ!)

「でもさ〜カゴも大きくて使いやすいんだよ」

「嫌です」

「まだ新しいしさ〜」

「嫌です」

「荷台もついてるよ?」

「嫌です」

俺(クソナマイキなry))

しばらくそんな会話をしていると、雫の同級生らしき◯学生が公園の近くを通っていった。

素早く俺の影に隠れる雫。

「??」

「この自転車で我慢する…」

「いいの?ありがとう〜」

「でも1つ条件があります、アパートの駐輪場を貸してください」

「別にいいけど、中学校にも駐輪場があるでしょ?」

「駐輪場を貸してくれないなら自転車は弁償してください」

「分かった分かったよ」

俺は雫の言っている意味が分からなかった。

自宅から中学校までは徒歩5〜6分かかる。

なぜわざわざうちの駐輪場に?

……まさか!?これは俺に好意を寄せていて、俺との接点を残すために?

こんな漫画っつーか変態みたいな展開があるものなのかっ?!

カロ、お前はよくやったよ!

やはりお前は俺の相棒だ!

名誉の負傷だ!

なんて思った。

いや、思うのは俺だけではないはず。

しかしこんな俺の純粋な気持ちをよそに

雫は

「じゃあ失礼します」

と言って走り去っていった。

「気をつけてな〜飛び出すなよ〜」

俺は雫の背中に呼びかけた。

返事は無かった。

しかしその日以降、雫との接点はほとんど増えなかった。

大学に行く時はもう自転車が停まっていたし、バイトを終えて帰宅すると自転車は無かった。

◯学生と大学生って生活リズム違うんだな。

たま〜に会って俺が挨拶しても雫は無言だった。

あぁ〜カロ、お前は傷ついたかもしれないが、あんな妄想していた俺も心が傷ついているよ。

そんな妄想をしてから、数ヶ月、7月だっただろうか、事件が起きた。

その日はバイトも無く、講義も早めに終わったのでいつもよりかなり早く帰宅できた。

(部屋の掃除でもするかな…)

しばらく部屋を掃除して、ゴミを捨てようと外に出ると自転車に乗ろうとしている雫に遭遇した。

「やぁ」

「ひっ!!」

「何驚いてるのwここ俺の家なんだからw」

「すみません、では失礼します」

俺(相変わらず無愛想なガキだなオイ)

ガッシャーン!

ドサドサドサ!

カゴにいれてあるカバンから教科書やら筆箱やらが散乱した。

「大丈夫かwなんでチャックしてないのw」

拾うのを手伝った時、ふと数学の教科書を見つけた。

俺(懐かしいなwそういえば俺、因数分解が苦手だったっけw)

教科書をパラパラめくる。

「……」

俺は驚愕した。

そこに数学の面影は無く、ひたすら悪口が書かれていた。

『バカ』

『死ね』

『くさい』

『キモい』

映画やドラマでしか見た事が無いような文句が教科書のページを埋めていた。

しかも教科書もなんだかしわくちゃだった。

まるでお茶をこぼしたように。

(イジメか……)

本当に、こんなステレオタイプなイジメが存在するのかって思った。

「……」

俺が教科書を見つめているのに気づいた雫は、それを奪い逃げ去るように走っていった。

「待てよ!」

しかし俺の声は無視された。

自宅に戻って雫の事を考えた。

自転車を譲る時も同級生と思われる◯学生から隠れていた。

自宅の駐輪場を使わせて欲しかったのもきっとイジメ関係した理由があるのだろう……。

俺は頭の中で雫の事をしばらく考えていた。

次の日、バイトがあったが19時頃に帰宅した。

自宅に着くと、自転車の荷台に座っている雫を見つけた。

「うぉw!お前こんな時間になにやってるんだよw」

イジメの事を感じさせないよう、努めて明るい声を出したと思う。

「……忘れて」

「ん?」

「昨日見たものは忘れて」

「……お前、いじめられてるのか?」

今思うと、あまりにストレートな言葉だったかもしれない。

雫は俺から目をそらし、地面を見つめた。

言葉遣いがいつもと違っていた。

「別に…」

「何かあるんだったら、相談乗ろうか?」

「別に何もないって言ってるでしょっ!!!!!!」

物凄い剣幕だった。

どこかで雫の声がこだましていた。

「……お茶でも飲んでいくか?」

「いやだ」

「じゃぁお茶をここに持ってきてやるから、ちょっと待ってろ」

俺がお茶を持って戻ると雫の姿は無かった。

4月下旬、大学が休みの日があった。

その日は平日で、中学校は通常授業だ。

俺は雫と話そうと決めていた。

そのためにバイトも昼間にして、雫の帰宅時間帯は自宅にいるようにした。

今思うとストーカーかもしれないが、自分の部屋にいて、自分の家の駐輪場を見張っているのだから、何の問題も無い…はず。

夕方、雫があらわれた。

「よぉwこの前はよくも帰りやがったなw」

「ひっ!!」

「今日はお茶用意しておいたぞw」

盆にお茶と菓子を載せて駐輪場に出て行った。

「まぁここでも良いから話していきな」

「……余計な事しないで」

「何の事だ?俺は自転車の乗り心地を聞きたいだけだ。勘違いするなw」

「……」

雫は俺の意図している事を分かっているのか分かっていないのか、いぶかしげな顔で俺を見ていた。

「とりあえず、立ち話もアレだ。それに俺は花粉症だからな、部屋に入りたい。上がっていかないか?実は高級なヨウカンもらったんだがな、俺は甘いものが嫌いで食べる人を探しているんだ」

俺が甘いもの嫌いなのは事実だが、ヨウカンをもらったのは嘘だった。

この日のために買ってきたのだ。

一番安いやつだが。

雫は警戒していたものの、ヨウカンの力があったからか、俺の優しさに触れてか知らないが、俺の部屋に入った。

今思うと話し相手が欲しかったのかもしれない。

「どうだ、自転車の乗り心地は?なかなかいいだろ?」

「ギアがないから上り坂キツイ、乗り心地良くないし、荷台付いている意味無い。まぁ我慢して乗ってる。っつーか弁償しろ」

「(ナマイキなガキめ)まぁそう言うなよw」

その日は本当に自転車の話しかせずに、雫は帰っていった。

表情は硬く、俺とも目を合わせようとしなかった。

ゴールデンウィーク、俺は帰省せずに自宅にいた。

『ピンポーン』

ドアを開けると雫が立っていた。

「ヨウカン食べに来た」

「おまwww」

「自転車我慢してやるから、ヨウカンくらい奢れw」

コイツ、いつからこんなキャラになったんだ?

めちゃくちゃナマイキじゃねーかっ!

しかし、何があったのか知らないが以前より格段に明るいし、俺の目を見て話してくれる。

(……進歩したのか?)

「しかたねーな。上がっていきな」

前回はそそくさと帰ってしまった雫だったが、今回は俺の部屋を見て歓声を上げた。

「るろうに剣心っ!!」

「なんだお前知ってるのかw?」

「蒼紫様かっこいいよ蒼紫……ハァハァ」

俺でさえちょっと世代遅れのマンガを◯学生が知っているとに驚いた。

雫はるろ剣を5巻まで読み、帰っていった。

ゴールデンウィークも終わると、雫がたまに学校帰りに遊びに来るようになった。

俺もバイトがあって、雫の下校時間にいつもいるとは限らないが、そんな時は雫は諦めて帰るだけであった。

「ヨウカンくれ」(20%)

「るろ剣読みに来た」(40%)

「腹減った、何かくれ」(30%)

「おい、ポストに郵便物たまってるぞ」(1%)

大体こんな用件だった。

俺は雫を迎え入れていたが、いつかイジメの事を聞かなくてはけないと思っていた。

こういうイジメは保護者とか教師が協力して解決していくものだと分かっていたし、俺が出る幕ではなかったかもしれない。

雫との関係が壊れるのを恐れていたのかもしれない。

ただ俺は雫が心配だった。

「なぁー、お前、学校どうなの?」

「……やめて」

「目を背けていたら何にも解決しないんだぞ?何かあるなら話してみろ」

「今日は帰る」

「そうか、またいつでもるろ剣読みに来いよ」

雫がいじめられていて、しかもまだ何も解決していないのは明らかだった。

でも完全部外者の俺に何ができるんだ?

自問自答し、悶々とした日々が過ぎた。

雫はそれ以降遊びに来なくなった。

何だか寂しかった。

夏休み前、また事件が起きた。

その日はバイトがお休みで、夕方から家にいた。

すると駐輪場に人がいる気配がして、雫かと思って外に出て行った。

するとそこには見知らぬ◯学生が2人、雫の(もともとは俺の)自転車のタイヤに画鋲を刺していた。

89:名も無きひじき:2012/03/18(日)13:06:25.37ID:CLrwoejd

「お前ら何やってんの?それ誰の自転車?」

◯学生「……」

「帰りな、二度とこんな事すんなよ。もう一回やったら許さんからな」

軽い説教して2人は帰した。

2人の◯学生はいかにも真面目そうで、イジメとは無縁に見えたがどうなのだろうか。

これが群集心理(?)というものなのか、何とも恐ろしいものだ。

タイヤの画鋲を抜き取り、俺は雫を待った。

しばらく経って雫が現れた。

「あ……」

「よう、自転車パンクしてたぞwお前気づかずに乗ってのかw」

「え……」

「お前、家どこだ?送ってってやるよ」

この頃、雫は憎まれ口こそ叩くものの、俺に対しては素直で心を開いてくれるようになっていた。

学校関係以外の話題に限定されたいたが。

俺はカロに雫を乗せ、送っていった。

途中、

「お前、パンクしてる事くらい気づけよw」

「……」

雫は終始無言だった。

雫の家に着いた。

俺は家の前で雫を降ろして走り去るはずだったんだが、そこで雫母と遭遇した。

雫母「(車から降りてくる雫を見て)雫!?ちょっと何やってるの?どちらさまですか!?」

「え……え〜っと汗汗汗」

アタフタアタフタ

事故の事とか言っていいのか?

いや、つーか事故あったの3ヶ月以上前だぞ、これどーするんだよ。

援助交際と間違われてるのか?

でもまだ明るいよ!

お母さん、勘違いしないで!

「違うの、私が家庭教師をお願いしてたの。秘密にしていてごめんなさい。俺先生は○○大学の方で、私が無理を言って先生のおうちで勉強を教わっていたんだけど、自転車が壊れて送ってもらったの」

雫、お前マジGJ

その後、雫が上手くその場を凌いでくれた。

どうやら事故の事は親に言っておらず、病院にも行ってないらしい。

その日はそれで別れた。

母親は俺の事を胡散臭そうに見つめ

「そうなんですか……あ、ありがとうございました」

とだけ言った。

その場は何とか言い逃れたものの、これで雫に会うのも最後かな、と思った。

数日後、雫が自宅にやってきた。

「腹減った、なんかくれ」

「おまww」

いつもの流れである。

「この前は助かったわ。ありがとう」

「お礼言うの、私だし。あの自転車、自然にパンクしたんじゃないでしょ?」

「……」

「分かってたんだ、ただ俺さんの優しさが嬉しくってさ、少し甘えちゃったよ」

「学校、どうなんだ?」

雫のツンデレっぷりに焦った俺、やっちまった。

また辛い事をえぐるような事を言ってしまった。

「いじめられてるよ。どうしてかな、私ってみんなと違うのかな…?どうしてかな…」

雫の目には涙があった。

雫の話をまとめるとこんな感じだった。

雫の家庭は母子家庭で、けっこう切り詰めて暮らしていたそうだ。

しかし学校は人並みに通えていた。

ある時、担任教師が生徒の名前と保護者の名前が載った名簿を教卓の上に置きっぱなしにしてしまったらしい。

それを見た男子生徒が……とまぁここからは事実無根の噂が広がり、イジメがエスカレートしていったわけだ。

驚く事に雫は、母親に心配をかけたくないとの理由でこの事を秘密にしていた。

本当にドラマの設定のようだった。

「お母さんは私のために一生懸命働いている、だから私も頑張らなきゃいけない」

生意気だったガキは、健気な少女へと爆誕を遂げた。

「辛い時はここに来い。何でも聞いてやる」

俺は同じ言葉を繰り返すのみだった。

テラヘタレ。

勇者なら学校乗り込むかもな。

俺は勇者でもなんでもなかった。

夏休みに入ったが、雫は我が家にたまに出入りしていた。

同じアパートに住む大学生友達からは

「援交?ww」

って冷やかされたが、

「家庭教師のバイト」

と言っておいた。

どう見ても言い訳にしか聞こえなかっただろう。

事実、俺は雫の勉強を見てやった。

雫は

「教科書読みにくいけど、教えてくれw」

と言って、イジメをものともせずに学んでいた。

以前より雫は強くなっていた。

雫は俺に心を開いてくれているようだった。

「この悪口、テラ幼稚ww」

と言ってイジメをネタに2人で盛り上がったりした。

単に強がっていたのだろうか…?

俺のカロに雫を乗せて出かけたりしたら喜ぶかな〜……とか思ったけど、何故かそこまでしたらいけない気がして、本当に家庭教師と話し相手で終わっていた。

「大学では何を学んでるの?」

「今は病理学とか薬理学だな」

「ビョウリガク…?ヤクリガク…?ナニソレ?」

「教科書見せてやるよ」

教科書を机に置いてそれを眺める雫だったが、次の瞬間、お茶を机にぶちまけた。

俺&雫「くぁwせdrftgyふじこlp!!!!」

俺は貧乏だったから書籍は極力丁寧に扱っていたから、ショックだった。

「……ごめんなさい」

「(あーぁ、こんなにしちまって)まぁ仕方ねーな。お前の教科書と一緒だなw」

「wwww」

こんな感じで、雫と俺は仲良くなっていた。

ある日、ピンポンが鳴ったので雫かと思ってドアを開けると、そこには雫と雫母がいた。

雫は俯いたまま、黙っている。

雫母「先生、ちょっとお話したい事があるのですがお時間よろしいですか?」

つまり雫母は俺と雫が男女の関係になっていないか心配だったようだ。

確かに、大学生が自宅で、しかも無料で◯学生に勉強を教えるのは不自然極まりない。

俺はイジメの事を雫母に言おうか迷った。

雫母「あの……いつもタダで教えていただいては恐縮ですし、先生にもお邪魔でしょうし、もう家庭教師は辞めさせようと思っています」

「はぃ……(そりゃそうだろうな、俺から雫を遠ざけたいよな。)」

雫母「今までありがとうございました」

「待って!家庭教師だけじゃないの!でもね、先生と一緒にいるのってとても楽しい。だから辞めさせないで、お願い!」

正直、俺が雫の中でどれほどの存在になっていたかは知らなかった。

しかしこの言葉に俺は不覚にも目頭が熱くなった。

母親は

「やはり……(交際してるのね)フムフム」

みたいな顔を俺にむけている。

俺を軽蔑するような目をしていた。

いや、違うんですケド…。

雫が語り始めた、もう真実を言うしかなかった。

自惚れるわけではないが、言わなければ俺とは会えなくなるからだ。

中学校でいじめられている事、事故に遭って俺に出会った事、俺がやった事……。

雫母は驚きを隠せなかったようだが、イジメに耐えていた雫と、それに気づけなかった自分に涙していた。

そして

「先生、これからもよろしくお願いします」

と言って頭を深々と下げた。

その後、教師と保護者の話し合いが持たれたが、この教師が役立たずで、ほとんど何もしてくれなかった。

雫はイジメに関して多くを語らなかったが、イジメを行う生徒と向かい合って話し、自らの力でイジメを終息させたらしい。

イジメを自分で終息させるってすごくね?

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