体験談(約 30 分で読了)
【高評価】姉ちゃんとミユさんと俺。(1/3ページ目)
投稿:2021-02-04 02:15:52
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本文(1/3ページ目)
小学校低学年の時まで、俺は姉ちゃん大好きっ子でいつも引っ付いてた。
とにかくもう、少し姿が見えないだけで家中を探し回ってしまうほど。見つけたら風呂でもトイレでもお構い無しに突撃しちゃう。
姉ちゃんは3学年上で、そんな俺を怒ることなく優しく微笑んで遊んでくれた。
俺はサッカーをやってて、毎日のように姉ちゃんを誘って家の前で練習。
勉強は出来るけど超が付くほどに運動音痴で天然ドジっ子の姉ちゃんは、某サッカー漫画キャラ並の顔面ブロックを月に1回は披露してた。
「ぅぅ…ぃ痛…。ヒロちゃんのシュートが凄いから、お姉ちゃん鼻血が出ちゃったよ。」
涙目でダラダラと鼻血を垂らしながらも俺を誉める。こういう真面目で優しい姉ちゃん。
みんな仲良しの4人家族。
親父はソコソコ怖かったけど、母ちゃんと姉ちゃんはとにかく優しかった。
サッカーの試合になると全員で応援に来てくれて、カッコ良いとこ見せようと無茶苦茶に張り切ってたのを覚えてる。
試合の後は決まってファミレスで食事。
姉ちゃんよりも沢山食べるんだとムキになって食べてた。結局は、最後は野菜が食えなくて親父に怒られるのが定番だった。
まぁとにかく、子供だった俺にとっては当たり前に訪れる当然の日常ってヤツだったけど、とても幸せな生活を送ってたと思う。
・・・ところがだ。
そんな当たり前の日常に暗雲が立ち込めたのよ。小学校5年生の時にね。
クラスの奴らと何かの話しの中で、自分の家族の話題になった。もちろん俺は得意気に姉ちゃんを自慢した。
俺の友達も姉ちゃんを知ってたから、あの姉ちゃんは羨ましいって言ってくれて、もう俺としては鼻高々ってヤツですよ。
そしたら近所に住んでる1人の女子が、ボソッとこう言った。
「でも本当のお姉ちゃんじゃないじゃん。」
一瞬だけ皆の会話が止まって、でもすぐに冗談だと判断されて笑い声が上がった。
俺も一緒になって笑ってたけど、その女子は冗談や嘘を言うタイプじゃない。
「ホントだよ?お母さんから聞いたもん。」
周りから笑われて、ちょっとムキになって反論してるその女子。でも話題は次に移ってて、もう誰も話しを聞いてなかった。
「本当のお母さんとは離婚しちゃって、それから新しいお母さんと結婚したんだよ。」
けど俺の耳にだけは届いてる、真面目に話してる女子の不吉な言葉。
俺も次の会話に参加してたけど、心臓がバクバクして背中に嫌な汗を掻いてた。
「その新しいお母さんの子供が今のお姉ちゃんなんでしょ?わたし、そう聞いたよ?」
……そ、そんなわけねーよ。
こう思ってたけど、実際は子供心に感じてる違和感があったのも事実。
母ちゃんは俺を“ヒロ君”て呼ぶ。なのに姉ちゃんを“真希”って名前を呼び捨てにする。
親父は逆で、姉ちゃんを“真希ちゃん”と呼んで俺のことは呼び捨てにしてた。
他にも、母ちゃんは姉ちゃんに厳しくて俺に甘い。そして親父は逆。顔は、誰もが俺を父似だと言い、姉ちゃんを母似だと言う。
そして写真にも違和感があった。
母に抱っこされてる生まれたばかりの姉ちゃんの写真はあるのに、俺を抱っこしてる母ちゃんの写真は無い。あるのは親父とだけ。
しかしそうは言ってもだ。この女子の言葉を聞くまでは何とも思ってなかった。たまに、どうしてかなぁ…って思う程度の些細な疑問。
でも、その疑問が大きな不安に変わった。
考えれば考える程に不安と恐怖は増幅して、もう会話になんて参加できない状態。
調子に乗ってる俺を怖がらせるための嘘だろうって無理矢理に思い込み、遊びの誘いを断ってダッシュで帰宅して母ちゃんの前に立った。
「母さん………あのさぁ・・・。」
女子に言われた事を話した俺は、汗だくで半分くらい泣いてたと思う。
キョトンとしてた母ちゃんは、すぐに笑顔を浮かべてこう答えてくれた。
「えぇ?なぁに言ってんのよヒロ君。そんなことよりオヤツにケーキあるわよ?」
否定する必要が無いレベルのアホな質問。
母の表情と話し方から、俺は勝手にそう解釈してオヤツのケーキを頬張った。不安は一掃して、あの女子に文句を言ってやろうって心境。
それがその日の夕飯後、そのままテーブルに残るように親父から言われた。
家族4人、しばらく黙ったまま。
子供だった俺でも、この状況が今までに無い重い空気だってのを肌で感じてた。
そうして、やっと口を開いた親父が話したのは、女子から聞いたまんまの話し。
目の前に座ってる2人は、俺の本当の母ちゃんと姉ちゃんじゃなかった。
本当の母ちゃんは酒好きで、育児放棄に近い状態だったらしい。親父は何度も怒ったらしいが治らず、俺が2才の頃に離婚。そして3歳になる頃に今の母ちゃんと再婚して現在に至る。
もう少し詳しく話してたけど、簡単に説明するとこんな内容だった。
少しは覚えてないかと聞かれたが、俺は全く覚えてない。当たり前に母ちゃんが俺を生んで、それからずっと姉ちゃんが優しくしてくれた。
・・・そう思ってたもん。
母ちゃんも姉ちゃんも、俺を本当の息子、そして弟だと思ってると泣きながら言ってくれた。親父の目にも涙が溜まってたなぁ。
でも、俺は泣けなかった。
ああ、そっか……そうだったんだ。
悲しみとか怒りとか、もしくは感動とか。そういった心が揺れ動く感情は皆無で、何だか冷めた気持ちで涙してる3人を見てた。
それでもとりあえずは握手。これを機に家族の絆を深めようってノリなんだろうけど、俺には深い意味など感じられない軽い握手だった。
隠されていた事実を打ち明けられた家族会議。その日から、母ちゃんと姉ちゃんは更に優しくなった。親父も旅行を計画したりしてな。
それが却って俺の心に壁を作った。
俺が本当の子供じゃないから、皆は気を使って普通以上に優しくしてるんだって……。
でもまぁ純粋な小学生のうちはマシだった。楽しいもんは楽しいし、遊びに夢中になってると嫌な気持ちは消滅してたからね。
問題が出始めたのは中学生。姉ちゃんが高校生になってからのこと。
・・・反抗期ってヤツですよ。
優しくしてくる2人を気持ち悪く感じて距離を置くようになった。
中学2年になると目も合わせなくなり、当然のように俺からは口も聞かなくなった。
それでも俺に構ってくる2人。特に姉ちゃんは、俺がウザがってるのを理解してるだろうに、とにかく纏わり付いてきた。
「ヒロちゃん、一緒にゲームしない?」
俺の部屋の前でゲームを持って微笑んでる姉ちゃん。その笑顔は姉ちゃんの純粋な気持ちだったのに、当時の俺はそう思えなかった。
どうして無理に気を使うんだよ!
本当にガキだった。そしてそんな姉ちゃんの振る舞いが、余計に俺を反抗させたんだ。
気が付けば、タバコを吸ってコンビニの駐車場や公園で騒いでる中学生の1人になってた。
遅くなるまで帰宅しなくなり、無断で外泊することもある日々。通報でやって来た警察と揉めて連行されたこともある。
もちろん親父は怒った。時には殴られたり投げ飛ばされたりの体罰も受けた。
そんな血圧の上がった親父を、泣きながら母ちゃんが止めに入るんだが、それもまた俺としては気に入らない。
てめぇ演技してんじゃねーよッ!
全てが偽りに感じた。血の繋がっている親父のことでさえ何も信じられなかった。
何度も親父と衝突。俺は手を出さなかったけど、終わると無言で外出して意思を誇示。
そしてある日、テーブルを引っくり返してドアを蹴り破って出て行った日から、家族の誰も何も言わなくなった。
これが本来あるべきウチの家族の姿で、嘘も偽りも無い正しい環境のハズ。
ジワジワと心の奥から込み上げてくる寂しさを、解放感で紛らわす様に俺は遊び回った。
家に帰りたくなくて、可能な限り外泊を繰り返す。帰宅しても家族と会話せず、冷蔵庫から食べ物を物色して部屋で食べた。
テーブルには常に俺の食事が用意されてたけど、どうしても食べる気にならなかった。
実際のところ、何に対して怒りがあるのか、誰に何のために反抗しているのか、そんな理由は自分自身でも分からなくなってた。
それでも反発せずにいられない俺は、まさにアホな程に拗らせた反抗期だったと思う。
そんなどうしようもない俺に、転機が訪れたのは中学3年になった1学期の夏休み前。
3年だった先輩は卒業して顔を出さなくなり、同学年の奴らも付き合いが悪くなってた。
高校受験をする学年。塾に行くから帰ると言い出す奴、髪の色を戻す奴。何も言わずにグループから離れていったのが数人。
とりあえず行けば5人~10人は集まってた公園に、僅か3人~4人しか来なくなった。
それも少しずつ消えていき、ついには俺しかいないなんて日も・・・。
それでも俺は公園にいた。1人だけだって、あの偽りの家に帰るよりはマシだと思った。
そんなある日、時刻は20時頃だったかな。
数少ない一緒にいた仲間が先に帰り、俺は1人で公園のベンチに座ってた。
……俺、なにがしてーんだろ。
こんな事を考えながらタバコを吸ってたら、不意に女性に声を掛けられた。
「ねぇ?もしか真希の弟のヒロくん?」
声のほうを振り返ると、制服でギャル系の女子の姿。どうも俺を知ってるようだけど、ビヨ~ン睫毛と濃い化粧で誰だか分からん。
「あっ、やっぱだよね!わかるぅ?真希の友達のミユだよミユ、よく遊んだぢゃん?」
その名前を聞いて判明。
小学校からの姉ちゃんの友達で、俺が低学年の頃は確かによく遊んでもらってた。
中学に入ってから、真面目な優等生の姉ちゃんとは違ってギャルに転身。茶髪に短いスカートで歩いてるのをたまに目撃してた。
「……あ…あぁ、久しぶりです。」
最近は見掛けなかったらバージョンアップして登場。その長い睫毛と唇の色はどうなってんだ?と聞きたくなる程に濃い化粧。
もともとハッキリとした顔立ちで美人系だった記憶があるけど、素顔の面影は皆無。
「やぁだ、敬語とかマジ笑えるんだけど。つぅかボッチで何してんのって話しだよね。」
姉ちゃんと同じだから高校3年生てことになるけど、タイプが完全に真逆。どうして姉ちゃんと友達なのかを心から不思議に思う。
「アタシてきにチョー怖い感じだから近付けなかったけどぉ、ココにいつもいるよね?」
だったら聞く前から俺だと知ってたんじゃねーかと。“もしかしてヒロくん?”は必要ねーだろうとツッコミたいのを必死に我慢。
「今日は1人だったから声掛けてみたって感じ?つーかぁ、なんか寂しそうだったし?」
・・・うん、知ってたのを完全に認めちゃったよね。それよりも、俺が答えるより早く次の質問をするのヤメてくれるかなぁ。
中学にもギャル系の女子はいたけど、ここまでコテコテなギャルはいなかった。そして俺としては苦手なタイプ。せめて後輩なら…。
「……あの、ちょっと前までは結構な人数がいたんだけど、今は色々あって・・・。」
そこまで言い掛けたところで、彼女の開いた手のひらが俺の顔の前に。
「その話って長くなる感じ?だったらアタシ、お腹ペコペコだから後にしよーよ。」
いや、聞いたのアンタだろ。後っていつの後なんだよ、メシ食うのを待ってろとでも?
そもそもこの人に説明する必要ないし。いいから早くどっか行ってくんねーかな。
「ゴハン食べたん?まだならウチに来ちゃったりする?つか来なよ、一緒に食べよ。」
答える間もなく俺の脇に腕を回したミユさんは、引っ張っるように強引に歩き始めた。
腕を組んで歩いてる状態。恋愛経験の無い俺は初めての体験で、何だか凄く緊張してた。
一緒に遊んでた当時は背が高いと思ってたけど、今は俺のほうが高い。俺が170cmちょっとだから、彼女は150cm半ばくらいかな。
そんな事を考えながら気を紛らわせてたけど、香水とシャンプーの良い香り、そしてたまに当たるオッパイにドキッとしてしまう。
機関銃の様に喋りまくるミユさんに、相変わらず答える間もなく俺は聞いてるだけ。緊張してるから、むしろそれが有難い。
そうして歩くこと10分ほど。古い団地の2階に案内されて2人で入った。
「ゆっくりしてなよ、親は朝まで帰ってこないからさ。まぁ散らかってるけどね。」
ところ狭しと家具の並んだ六畳ぐらいの居間に、ゴミや服が散乱してる。
座卓の上には、何本ものビールの空缶や焼酎のビンとグラスが置きっぱなしになってた。そして大量の吸殻が溜まったままの灰皿。
これだけ見たって、彼女の家庭環境が普通じゃないってことは誰だって分かる。
「ビール派?焼酎派?ワインとか言われたら酒屋にダッシュって感じなんだけど~。」
そう言ってミユさんは爆笑してたけど、いやいや笑えない。酒なんて、好奇心と冗談で仲間と飲んでみたことしかない。
ミユさんは自分の焼酎を作り始めてる。
「・・・じゃ、じゃあビールで。」
ここで断るのはカッコ悪いと見栄を張り、渡された缶ビールで乾杯。苦くて不味いのを我慢してゴクゴクと飲んでみせた。
「ヒロくんイケんぢゃん。まっ、テレビでも観ててよ、何かツマミ作ってくるからさ。」
台所に消えたミユさんが戻ってきたのは10分後。その間に、ビールをトイレにでも流してしまおうかと何度思ったことか…。
でもそんな事を忘れてしまったほど、ミユさんが作った生姜焼とポテトサラダは美味しかった。
「これ、マジで旨いっス!」
容姿で判断しちゃいけないな。ミユさんの外見からは想像できない、ちゃんとした料理。
「アタシさぁ、料理と化粧には自信アリなんだよね。片親だから毎日やってるし。」
化粧はともかくミユさん嬉しそう。
それにしても、やっぱりミユさんの家庭は普通とは違ってた。ウチみたいに離婚かは分からないけど、あまり触れられない部分。
その事については互いに聞かず話さずで、テレビを観て雑談しながら食事をした。
「ちょ、やぁだチョーウケるんだけど。」
バラエティ番組で大笑いしてるミユさんの横顔は、昔の面影が垣間見えて可愛い。そんな濃い化粧しなきゃいいのにとホント思う。
芸能人に例えるなら、若い頃の中川翔子って感じかな。顔立ちや体型、髪型も似てる。
久しぶりに味わう、ほのぼのした楽しい雰囲気。でも何が辛いってビールがキツい。やっとの思いで飲み終わる度に追加されちゃう。
何だか顔が火照ってて、緊張が解れてきたような感じ。要は酔っ払ってる状態。
「ミユさんてお酒強いっスね。」
当然の様に焼酎を作って飲んでるし、タバコも吸ってるけどミユさんは高校3年生。
「強いかなぁ。つか、敬語禁止!なんかシラケるぢゃん?ミユでいいってば。」
そう言われても呼び捨てはハードルが高い。それなら昔みたいにと・・・。
「じゃあミユちゃんでOK?」
「アハハ、懐かしい~。んじゃ、アタシもヒロって呼び捨てに戻しちゃお。」
ここから一気に打ち解けて、ちょっと踏み込んだ雑談を開始。俺が知らなかっただけで、ミユさんの家は昔から母子家庭だったらしい。
ウチと同じで小さい頃に離婚して、それからずっと母親と二人きりだと言っていた。
そしてウチの家庭事情も知っていたので、今に至る経緯を愚痴っぽく説明。
ここ数年は疎遠らしいけど、ミユさんは姉ちゃんと幼なじみ。もしかしたら怒られるかもと思ったが、それでも構わなかった。
なんだろう、環境が近い彼女に仲間意識が芽生えたのと、やり場の無い反抗心と現状に対して何かを言って欲しかったんだと思う。
「なにその女、そいつが最悪!絶対にその子ってさぁ、欲求不満で毎日オナッてるよ。」
俺が5年生の時、切っ掛けとなったウチの家庭事情を暴露した女子。その女子にミユさんの怒りの矛先が向いてた。
「えっと…あの……ソコ?」
「そうぢゃん!だってそのオナニー女が余計なこと言わなきゃ幸せだったんだから。」
いやまぁそうかもだけど何か違う。とりあえず最低限、オナニーは関係ないだろ。
「今も昔も真面目な子だし、そもそも当時は小5だからオナッてないってば。(笑)」
重い話しも怒られる可能性も忘れ、俺は吹き出して笑ってた。真面目な顔で言ってるミユさんが可笑しくて仕方ない。
「はぁ?真面目とか全然関係ないし!小学生からシテる女子は沢山いるかんね?」
何やら話が違う方向にいって、ミユさんはムキになってる。……ま、いいか。
「じゃあミユちゃんは小学生から?」
これ、酒の力が無かったら絶対に出来ない質問。それよりも、女子の口からオナニーって言葉を聞いただけでドキドキしてた。
「アタシ?…んとねぇ、のぼり棒でアハン♡てなってたかな。初めての快感てヤツ?」
もう俺、口に含んだビールを吹いて大爆笑。この人、本当に面白い。
「アタシだけじゃないって!のぼり棒やってる女子なんて皆それ目的だから、マジで。」
違う違う、絶対に違うだろ。確かに下りる時、チンコがキュ~ンてした記憶あるから女子も同じ?だからってそれ目的じゃないだろ。
「でも、その女子って外で遊ぶタイプじゃないからなぁ。のぼり棒やってないよ?」
つか、女子に限らず高学年でのぼり棒やってるヤツなんていたか?ミユさんの時代は流行ってたんだろうか……。
「じゃあ足ピンだね、うん、絶対そぉ。」
「足ピン?…そ、それ、なんですか?」
全く聞き覚えのない単語に、思わず敬語になってしまった。女子のオナニー用語?
「え~とねぇ、とりあえず寝るじゃん?」
するとミユさんは実演を始めた。横向きに寝て下半身を伸ばしてる。
「こうやって足を伸ばしながらぁ、お股をギュウ~ッてすんの。これが足ピン。」
実演までしてもらって申し訳ないが、全く意味わからん。…だ、だからそれが何さ。
「え~と……そうするとどうなんの?」
「アソコがピキュゥ~ンてなる感じ。」
う~ん、分かるような分からんような。とにかく、そうすると女子は気持ち良いってのだけは理解した。…いや、ミユさんだけでは?
「それ、女子なら当然のヤリかたなの?」
「足ピンは初級だよ、小学生から中1くらい?それを卒業して“クリ”になんの。」
それって女が1番感じるっていうクリトリスって部分だよな。いつだったか先輩が言ってたけど、やっぱ本当に気持ち良いんだ。
でもなぁ、あくまでもそれってミユさんの場合でしょ。ミユさんが経験したオナニーSTEPアップ講座って感じじゃん。
「いや、話しを戻しますけど、だからってその女子も同じだとは限らないでしょ?」
「だからぁ絶対なの!言っとくけど、あんな真面目な真希だって絶対にシテるかんね?」
姉ちゃんが?いやいや、それは俺の方こそ絶対って言えるわ。あの人がオナニーしてることは絶対にない。そういうのとは無縁なタイプ。
笑いながら“無い無い”と手を振って否定したら、ミユさんは更にヒートアップした。
「信じないならいーよ。じゃあもし真希がシテたらヒロは公開オナニーだかんね?」
姉ちゃんがオナニーしてるかなんて調べようが無いし、そもそも公開オナニーって何だよ?ミユさんが見てる前でシコれってこと?
「ま、まぁいいけど…。でも証明すんの無理だから結果は出ないじゃん。引き分け?」
そう言ったらミユさんはニンマリ笑顔。ゾゾ~ッと何やらスッゴく嫌~な予感がした。
「絶対に内緒だよ?実はさ、アタシに足ピン教えたのって実は真希だったりして~♡」
えっ?教えたのが姉ちゃん?せめて、ミユさんが姉ちゃんにじゃなくて??
「5年生の林間学校で、布団に入って真希と2人で秘密の話しをしてたわけ。そしたら真希が、のぼり棒より気持ちいいよって。」
俺、頭が混乱して目をパチクリさせてた。
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(2020年05月28日)
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